会社員からの仕事の作り方アイデア

質問

今は会社員として営業事務をしていますが、将来は別の仕事をしたいと思っています。

どんな仕事をしたいかと言うと、まずは人の役に立ちたいということ。そして、二つ目はパートナーと共に仕事をしたいと考えています。

それらを踏まえながら、私の興味がある分野や今まで培ってきたものを活かすことが出来たら更にいいなぁとは思っているのですが、どの様に活かしたらいいか、又、どうしたらビジネスとしても成り立つ様にしたらいいかというアドバイスを頂けたら嬉しいです。

回答

色々と考えられるのですが、いくつかトピック的に章立てて回答したいと思います。

1)得意なことを活かす、または培ってきたものを仕事にする話

この話はとくに新規で仕事を作ることだけでなく、転職活動等でもよく聴く話です。
悪いわけではないのですが、現実は「自分が得意なことや培ったものを活かしたい」というのは、あくまで自分視点なので、主観です。

仕事として強いのは、多くは人が嫌がることをやってくれる、代行してくれる、またはかゆいところに手が届く、他にやってくれないけどやってくれるなどです。別にこれが正しいわけではなく、簡単にイメージしやすいものです。

これを後述もしますが、基本的に仕事とは「何か問題を解決」したり「改善したりする」ことになります。よって、もちろん個人的に「役立てたらいいな」はありですが、その形で出来る人とできない人、もっといえば、やれるタイプかどうかは大きく異なります。

得意なことを活かすというのは実は自分が得意という前提で考えやすい、新たな学習コストが発生しづらい、それ以上にわくわくして楽しいというところですが、実際はそれでは趣味になるので、人に提供してお金がもらえる等を考える必要があります。ただお金をそれでもらうというだけがビジネスではないのでそこはよく考えることが必要です。

2)人に役立つことについて

人に役立つというのも前提となっていますが、これはありとあらゆることです。
スピリチュアル系においてそれらで悩める人なら全てお客さんになるのかなと思いますが、一方でご自身が何者であり、ということを語っていく必要があります。役立つというのは、「何かで役立ちたい」とするか、「なんでもいいから役立ちたい」のか、あとボランタリーなことをやっていると分かるのですが「ビジネス的な役立ち」と「金銭的な以外での役立ち」はかなり異なります。

例えばある企業は税金を一杯納めるから社会貢献だといいますが、これは確かです。ただそういう視点だけでは、迫力がないのも事実です。個人であれば個人の存在自体はそもそも営利活動でもないので、そこは自由なわけです。反社会的でない限りですが。

よって、人に役立つことを色々な視点で考えられる方が良く、今回はとくに仕事を作ってというところですが、そもそも仕事を作る必要があるか、または既存の仕事で何が不満か、耐えられない要素は何かは洗い出す方がいいというのがあります。例えば、カセギとシゴトとして分けることで、生計はカセギで、シゴトは社会貢献をプロジェクトとしてやる、これも立派な人生だと私は考えます。

つまり、今後作るべき仕事を「何か理想形の特殊な」ものにしないことこそがコツだと思います。それは日常にあり、かつ近くで見ているものが多いと思います。とくにスピリチュアル的な意味ではないです。

3)商売の仕方について

ビジネスの経験があるか、または人に何か売ったりしたことがあるか、それらの経験次第で全然アドバイスが異なります。もしないならそこから手始めに遊び感覚でやるのがベターです。例えばヨガ教室的なものをホームパーティー風にやってみるとか、人の呼び方とか色々勉強になると思います。忘れてはいけないのは価格設定ですね。これもまた後述します。

少しでもそういうものがあれば(なお会社員等はビジネス経験というよりも、会社員経験に近いことが多いので、自分で考えて何か売ったかというのが大事です。そういう意味ではアルバイト等でも問題ありません。)少しは仕事にしやすいかと思います。

具体的にいえば、まずどんな仕事をしたいのかのアイデアが必要です。アイデアがあったらそれがどれがいけるかをテストしたり、話したり、調べたりする必要があります。次にそれでどれくらい売れるか、ニーズがあるか、そもそもターゲットにアクセスできるか、それらの把握が必要です。

ビジネスでなくても、個人であっても、ある程度の計画が必要です。どちらかというと、計画の完璧さよりも、数値化とか、把握の仕方です。例えば一杯サービスしているのにお金になってないとかが分かるかどうかですね。また、お金にならない部分も価値があるから意味があると感じられるかも同時に大事です。

4)パートナーについて

パートナーと一緒にやる点については止めはしないですし、全く自由なのですが、ビジネス的なパートナーと人生の伴侶は別というのが私の考え方です。理由はシンプルで、ビジネス的感覚と一緒にプライベートでいるのは別なことが多いからです。

逆に一緒にいたい時間を長くしたいというシンプルな理由なら、それを共有できるならGOでしょう。ただ問題は、一緒にやれるから成功するとは別問題です。

悪い例をあげるならば、コンビニ等のFC等の例です。全て失敗するわけではないですが、コンビニを作った、売上があればいいですが、仮に売上がなくなっていくと家族(つまりパートナー)が無給状態で働くことになりかねません。最悪借金が残って終わりです。ですので、借金リスクを抱えない、無理な売上を作らない、または適切な計画を建てることが必須になってきます。

もちろん逆もあります。仕事面でもプライベート面でもそこまで切り分けないからこそ、よりお互いが分かり楽しいライフスタイルになったもあります。ただ、どちらもシビアにビジネスとして見ていく必要があります。例えばここでいうシビアとは、売上とか利益とか儲かるとかそういう局面、つまりうまくいく時はいいんですが、そうでないとき、つまり駄目な時にどうなるかが問われますね。

5)打ち手を考える

まず、私からこういうことをしてみてはどうかはあまりアイデアはありません。あえていうならば、ヨガ等のスキルを使って、ターゲットを決めて提供してみてテストしたらどうか、というものです。

そういう打ち手、アクションを考えて打つことが大事です。そこから何が駄目だったかを振り返り、また改善していく、この繰り返しになります。

アイデアがあればそれを、なければアイデアを生み出すしかありません。ヒントはたくさんあります。今までの経験、パートナーの経験、失敗したケース、成功したケース等どんなレベルでもいいので洗い出します。それらは基本的に組み合わせが新規なアイデアを生み出します。

6)価格設定について

ココナラでやられた例もあったということですが、無料でお客が来る理由と有料でお客が来ない理由は考えたほうがいいと思います。基本的に、ターゲットの価値、つまり欲するものと払っていい額があります。

例えばココナラユーザが悪いとはいいませんが、無料で来た人はおそらく無料だからお願いしたのではないでしょうか。一方で有料ユーザーがいないのは、有料でお願いしたいと思う人が、サービスを見なかっただけといえないでしょうか。

これらの考え方に正解はありません。よって、仮説を立てる必要があります。

例えば「無料ならば来るなら無料で人を呼んで有料へ誘導しよう」というのが一つです。

さらにいえば、多くのビジネスでなくてもなんでもそうですが、ここでいえば「ココナラのサービスページ」を見る人が最大のお客数ですが、それを100とします。そのうち10程度が興味があるかもしれません。そのうちさらに3割くらいの3人が無料購入したとします。であれば、当初コンタクトをした人の3%程度が無料購入者となります。

上の仮説でいくならば、3人をさらに有料となりますが、3人では数が少なくて検証しづらいでしょう。ですが、仮にそれらの3人にコンタクトができる、つまりトークルームがそうですが、有料ならいくらで買いますか?と聞ける機会がありますし、ココナラではやりづらいですが、有料サービスへの誘導もありでしょう。

では無料から有料というユーザーの移動はどれくらいでしょうか?おそらく1割もないのが事実ですので、最低10人いてやっと一人というところでしょう。

こう考えると、100人から一人になりました。

このプロセスが見えるならば、あとは冒頭の数値を上げるか、購入率を増やすか、など色々と考えられます。なおこれらは規模が多いとか小さいとか関係ありません。

またターゲットがミスマッチの場合もあります。例えばある駅で路上演奏をしている有名な演奏家、例えばトランペットもそこでは誰も見向きもされないのですが、コンサートホールで演奏するとその人の演奏料金は数万円では買えないなどです。これも人が誰も全て価値を分かる(それは商品が価値があるという前提ですが)わけではありません。よって、提供するサービスの価値が分かる人に投げかけるとなります。それは例えば、ご自身のほうが分かるはずでして、ヨガであったりそういう関係の場所、サイト、ニュース等全てそうです。それらの人に届けるにはどうしたらいいかを考えることとなります。

7)満足ポイントを決める

ライフスタイル重視でいくという形ならば、収入がどれくらいあればいいかも大事ですが、それ以上にどういうスタイルでいきたいかが大事です。

例えば、週3日しか働きたくないならそのスタイルでやれる方法を考えます。またパートナーと働くというところで満足ならば、いかに一緒の時間を増やすかがポイントとなります。

これらは正解はないのでどういうものだったらいいのか、それを紙に書いたりして整理していく作業となります。

これをやったら満足できるとか、飽きないから楽しいとかそれがあればほぼ成功します。また、ここでの成功をどう定義するかもあります。お金の額なのか、自由な時間があることなのか、お客さんや人がいることなのか、これはご自身のお考えになります。

それを満たすようなものを決めていくことも仕事づくりの近道かと思います。多くの人はそこまで決めないですし、なんとなくやっていたら出来ると思いがちですが、
そう簡単ではなさそうです。

8)課題解決の考え方

例えば、自分の人生がうまくいってない気がするという人がいるとします。その人になにを提供できるかはスキル等ですが、そもそもコミュニケーションをその人としないと話が始まらないといえます。

では誰とコミュニケーションしたいか、つまりお客さんは誰なのか、ターゲットというのはそういうことです。

人生に悩む人がターゲットとしてもまだ広すぎるといえます。一方で悩んだ人からお金は取れないという人もいます。

どちらも駄目なわけですが、例えば、お金を取るのがうまくないなら問題ありません。上達します。ただどうも人からお金をもらうのは・・・というのが気になってできない場合、それでも仕事にしたい場合は別の人、パートナーでもいいわけですが役割を分けたほうがうまくいきます。自分の特性を知るって感じでしょうか。

次にターゲットの設定も当然うまくなります。悩んでいるだけでは漠然としすぎなので、年齢でもいいですし、性別でもいいですし、エリアでもいいです。またある特定の仕事をやってきた人向けというのもありです。ただし、これらは数は少なくなるもののニーズがあることが大事です。例えば学校での心理カウンセラーみたいなものがあるとしますが、これはやはり子どもたちでも、また大学生くらいでも、また大人でも職場での悩みがあるわけでして、だから仕事があるといえます(もっとも職業的には不安定な印象がありますが)。

心理系を活かすという意味ではそういうアプローチもあります。ただ小学生と話したいか、大人がいいのか、全く異なります。もちろんどちらでもオッケーかもしれません。またそういう現場にいたら、親御さんの悩み解決のほうがニーズがあるかもしれません。これは現場や経験をした人しか見えない面白さなので、ぜひ楽しんで探してみてください。

9)まとめ

全体的なアイデアとなったので具体的な何かにはならなかったかもしれません。ただ、自分の仕事を作るという意味では、仕事的な総合力、ない力は人の力や何かで補うことが必要です。

次に、ライフスタイルや生き方のぼんやりしたものであれば譲れないポイントや満足出来るものを設定してそこを大事にすることです。

最後に、商売や打ち手など、または仕事のアイデアは試してナンボですので、それらを試して鍛えていくしかありません。ネットでは楽して儲かるなど甘い言葉が飛び交うわけですが、まずそれはありません。

一つでも参考になれば幸いです。

失礼致します。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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