ゼネラリスト会社員向け副業アイデア10

質問

現在、会社員ですが、副業でまず始め、いつか起業したいと考えています。アイディアをいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。

<これまでの経験>
営業事務 3年
法人向け営業 5年
営業戦略、事業戦略 2年
マネジメント 3年
社内新規事業責任者 2年(事業失敗、撤退)

<得意なこと>
・調整・プロジェクト推進(ステークホルダーの多いプロジェクトの推進役)
・イベント運営(自分の結婚式の企画、運営が面白く楽しかった)
・人前で話すこと
・自分の経験をもとに相談にのること(自分が経験していないことまで対応するのは苦手)
・会議のファシリテーター
・ベビーシッター

<興味関心>
・赤ちゃんが好き
・社会貢献(Table for twoのような社会貢献しながらビジネスするのが夢)
・読書

回答

1)デジタルマーケティング

例えばダイレクトメール(郵送でなく)などで、直接メールボックスに送る中で、コンバージョンを上げたりするようなマーケティングの一連の施策です。

例えば、ボクシルというサービスがあります。
https://boxil.jp/
これは法人向けのクラウドサービスを比較するサービスですが、法人向けのため、安定したニーズや収益を上げられる可能性が高いです。昔はクラウドサービス限定でなかった気がしますが、気のせいかもしれません。

もっと古典的なものであれば、お問い合わせポータルのようなサイトです。
http://www.otoiawase-portal.jp/
こちらはマッチングサービスで少し異なりますが、法人向け営業をメインとすれば、こういったサービスはわりと容易に作れそうです。

もちろん、法人向け営業の経験を活かしてということですが、同時にどういうサービスを売りにするかがポイントとなりそうです。

メールのコンバージョンなどについては例えばそういうシステムサービスがあり、メルマガ配信と一体化したり、またはシステムだけ提供したり様々です。

そういった分野やジャンルが面白いかもありますが、チャレンジしてみても面白いのかなと思いました。

副業であれば、いくつかの心当たりの法人にあたってヒアリングをしてみて、どういうデジタルマーケティングまたはネットマーケティング、またはソーシャルマーケティングなどで課題があるかをヒアリングされるのが早いと思います。

2)ベビーシッターシェアリング

赤ちゃんが好きというところで、ベビーシッターシェアリングサービスがあります。

AsMaMaは子育てシェアですので、赤ちゃんが対象ではないと思いますが、もしかしたら含まれているかもしれません。
http://asmama.jp/

このようなシェアリングサービスは今は流行りという印象もありますが、大きくしなくても、地域で確実に回るサービスを作れれば安定したサービスとできそうです。

典型的には会社の福利厚生等に組み入れたりすることで、法人営業の経験も活かせそうです。

3)プロボノをやりながら課題を見つける

プロボノという言葉も大分廃れてきている印象はあります。限定的な事例はあれど、長期的に出来る仕掛けや仕組みがないからですね。極端にいえば、教育がしっかりとしているか変化を与えたい企業の余裕がないと出来ない印象です。

プロボノではサービスグラントなどが有名です。
http://servicegrant.or.jp/

こういったところにエントリーしてまずは現場の課題を見つけるのも良いアクションだと思います。おそらく非営利ならではの課題が多く見えると思うので、そこを観察してヒントを探ります。

エントリーするプロジェクトも、ご自身の興味があるようなところへいけば一石二鳥です。

4)社内新規企業のコンサル

起こして撤退した経験があるということで、そういう轍を踏まないということで、ある程度コンサルしたり、失敗するイメージを事前に見極めることが出来るのではないでしょうか。

会社内での新規事業、つまり社内起業限定で提案したり、そういう案件のみ扱うということで
絞り込んで、かつ担当された事業に近いものにしてノウハウを貯めていくのも良いと思います。

仕事旅行などで直接経験者にヒアリングするのも良いと思います。
https://www.shigoto-ryokou.com/detail/224

5)格安旅行サイトの見分け方

最近は格安旅行会社が問題視されましたが、そういう旅行会社が全て駄目なわけではありません。そこで、どう見分けるかという見分け方を提示するようなサイト、コンテンツを作り、育てていくというアイデアです。

たまたま格安旅行サービスとしていますが、同じように見極めが必要なサービスはたくさんあると思います。比較サイトに近いかもしれませんが、もう少し踏み込んだ形が望ましいと思います。シンプルにアフィリエイトとするのもありですが、アフィリエイトですと、微妙なサービスを紹介することも多いでしょうから、おすすめできません。

他にいえば、社会貢献型サービスをまとめて比較してそれらと税制控除が受けられるサイトがあれば、結構ニーズがあるような気がします。そういうサイト運営やサイトサービスも、集客が一定できたり、ターゲットが決まってくると次のビジネスの展開は十分出来ると思います。

格安旅行なら旅行会社との提携や共同企画だったり、社会貢献型サイトならふるさと納税やNPOとの協働です。

6)スマホセラピー

デジタルデトックスみたいなものです。スマホを手放せない人向けとか、会社の福利厚生だったりサービスとして売り出します。ファシリテーションを入れて、スマホとどう付き合っていくか、またはどうコントロールするかを法人向けに提案していくというものです。

スマホだけでは弱いので、ストレスチェックなどのサービスに近いものを作ると、それに関連したサービスとして展開出来るかもしれません。
https://stresschecker.jp/

7)訳あり野菜の販売

道の駅では地元の農家さんが産直ということで、新鮮な野菜や果物が安くたくさん売れるそうです。一方で、形が悪いとか見た目が悪いが、味は普通のものはスーパーや流通では敬遠されるので、それらは廃棄されます。

訳あり野菜などをどう集めるか、それらは季節によって変わり、量も一定ではないでしょう。仮に集め方や課題が分かると意外に展開しやすいかもしれません。

セカンドハーベスト・ジャパンのような取り組みもありますし、
https://www.2hj.org/
サルベージパーティのような、消費期限が近い食べきれないものを食べようという取り組みもあります。
http://salvageparty.com/

販売サイトをつくるか、仲介とするか、それらはかけられる手間で変わってくると思います。まずは、訳あり野菜の情報をまとめるところから始めると良いのかなと思います。

8)法人向けダイエットコンサル

ダイエット自体は個人向けのイメージもありますが、法人向けでも健康で適正体重であれば、病気リスクが減るため、保険料や医療費の軽減以上に、従業員のパフォーマンスも維持出来ると思います。

ダイエットに関する知識が必要ですが、ただ痩せるとかでなく、何を目指すか、どういうイメージでいたいか、楽しく行ったり、社内交流が広がるみたいなものを入れていくと受け入れやすそうです。

福利厚生とすると重なってしまいますが、ベンチャーのサービスで、
https://tunag.jp/
こちらの健康経営に関するメニューが近いかもしれません。

従業員のパフォーマンスをどれくらいあげたいかという経営的な視点も出てくるため、ご経験を活かせる気がします。

9)webメディア等のサイト運営

5に近いですが、昨今はWELQなどのキュレーションサイトが問題となりました。一方で真面目に、取材を重ね確実にコンテンツを作っている(そもそもコピーしなければいいわけですし)ところはとばっちりに近いのかなと思います。

そこで、Webメディアの運営や作成も、例えば、社会貢献活動に近いところでは、多くはそこまでリソースがないというのと、やれないことが多いと思います。またそれだけでなく、そもそもネットで認知を上げてという視点がない団体が多いのかもしれませんし、そこに予算をかけるだけの余力もなく、重視しないかもしれません。

そういうニーズの部分はなかなか難しい面はありますが、人が欲しいとか、見てみたいとか、知りたい情報を取材したり調べることで価値を作ることはそれほど難しいことではないと思います。

例えば、会議のファシリテーション一つとっても、それを個人の経験ということに留めず、ファシリテーションをしたい人向けに提供したり、ファシリテーションマッチングサービスが出来るかもしれません。

そういう意味では、テーマを例えばファシリテーションとして絞って、法人向けファシリテーションのニーズを調べて、コンテンツを作ることから始めるのは面白いかもしれません。

10)虫の視点で観察する

ご存知かもしれませんが、グラミン銀行というマイクロファイナンスを作ったムハマド・ユヌス氏の話です。彼はバングラデシュの大飢饉において、住民が高利貸しから返済が出来ない点を虫の視点で注目します。一方で、彼は元々融資事業をしたいわけではなかったようです。

彼らを観察した上で、多くの人は真面目に働き(例えばカゴ細工のようなものを必死に1日中作る、しかし、それらは低賃金でしか買取されない、生活に必要なお金は高利貸しから借りてそれらが利子が高いため返済が厳しい)、それらを返そうとすらしています。観察結果では、多くの人は返済足り得ると、つまり高利貸しが高すぎることと、最初の担保がないため、最初のスタートが高利貸しとなってしまうことが原因ということに気づいたわけです。

ポイントは、そもそも融資事業をやろうとしてなかったが、観察した結果それが解決策であるということで始めた取り組みがこのように広がったのは面白いという話です。

全ての取り組みにいえますが、観察してみて何かヒントやキッカケがないだろうかとみることで、思わぬ事業化や起業のヒントは見つかるのではないかというアイデアです。

例えば今やられていることで、イベント運営が楽しいのであれば、それをもっとやってもいいのかどうか。多くの人はプロでそれをお金をとってまでやりたくなく、趣味ならやりたいというケースです。もちろん、熱量が低くても同程度のものを複数回せていけば成立することもあります。

ただ多くは特化したり、特定の専門的な視点があるほうが安定するのかなと思います。例えば、結婚式の企画がはまるのであれば、それらを他の友人からも受注して自分の興味や関心度をテストするのは有用なことだと思います。その上で、たくさんやるのか、結婚式だけでいいのか、そもそもどこが面白いのか、または価値ととして提供できるのかを見極めることが大事だと思います。

11)おわりに

ご経験を見るとゼネラリストのキャリアステップのように拝見いたしました。
一方で、プロジェクト推進等は重要なスキルですがそういうスキルで何か闘うのは少し難しい印象もあります。おそらく、仕事の経験の中で、業務経験や分野というよりも、そこで何を得たか、それを何に使えそうか、そうすることで、具体的なアウトプットに関して出来る出来ない、または組み合わせたら面白そうというアンテナが磨かれる気がしました。

例えば、人前で話すのも講師業までいくと大変なものがあるでしょう。だからこそ、例えばIT勉強会において司会進行を多くの人はやりたがらない(奥手の人が多いため)ので、そういう時に率先してやってくれるポジションがあればそこでは価値となります。そこで簡単に仕事として売上を上げられるかは別です。しかし、「人前で話す」ということも、一般的な仕事=講師というところから、ずらすことで、大きく価値となる場所や状況があることは間違いありません。

そういった点が少しでもヒントになれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。