内装業の売上を上げる15のアイデア

質問

Q.私は1人で内装業の仕事をしています。
売上げはあるのですが競合との相見積りなどから利益があまり取れません。
そこでご相談なのですが内装業の仕事で単価をあげる方法、あげるための商材や購買頻度をあげるための方法は何かないでしょうか?

また私はワードプレスでHPが作れます。内装業だけでは心配なので収益の柱をもう1本つくるために過去に太陽光のマッチングサイトやアフィリエイトを試したのですがうまくいってません。

極力費用をかけずにできる収益の柱の作り方をお忙しいところ大変恐縮ですがご指導をよろしくお願いします。

回答

A.以下でお答え致します。

1)競合がいない、または少ないところで戦う

例えばですが、内装の箇所であるとか、対象建物で差別化できないかなどです。新規ニーズなどが難しいかもしれませんが、例えばAirbnb向けリフォーム内装しますなどの切り口はニーズが多いかもしれません。ただAirbnb自体が現在グレーゾーンに近いのでその辺りも社会変化を考慮しつつというところでしょうか。

2)内装の視点を分解してみる

おそらく相当のノウハウがあるかと思うのでそれらを分解して整理してみてはどうでしょうか。内装自体手がけられる人は少ないですし、それらは違う業界や仕事になれば価値になると思います。

例えば普段仕事をどのようにされているかの整理をして書き出してみると、何かヒントが見つかるかもしれません。

3)内装×Webサイト作成

WordPressが使えるということで、内装業特化のWebサイト作成などはどうでしょうか。
Web作成など片手間で出来ないと言われるかもしれませんが、指示等ができれば誰かに任せてビジネスが出来る可能性があります。

例えば内装業の業界の仕組みは分かりませんが、Webサイトなどなくても仕事が回るのであればニーズが低いかもしれません。その場合、Webサイトがあることで注目されるという見方ややり方を提示することが出来そうです。

4)コミュニケーションを増やす

売上単価を上げるのは難しそうですが、そもそもお客さんとしてはよりコミュニケーション機会があるほうが依頼をしやすいに決まっています。しつこい営業では意味が異なりますが。

そこでどういう内装をしているか、得意か、それらのコンセプトを作る必要があります。これも2に近いです。仕事の棚卸しでしょうか。

そこで、例えば犬小屋から別荘までみたいなキーワードが出て来ればそれを強みとすればいいわけです。ただ、感動する内装とか、楽しい内装とかいくらでもコンセプトは作れるわけですが、それを形にして(実際に内装する)いくとどうなるかが見えるとベターですね。

内装業でメルマガをやっている人がいないならやってみるとか、それだけでも他との差を付けられそうです。

5)内装に役立つ情報サイト

知ってもらうために内装について詳しい説明をするなどです。
2で可視化したノウハウを書いたりします。実際にノウハウを書いても、それを得るには数年かかるとかいうものがお勧めです。簡単そうに見えてできないものこそ価値になりやすいからです。

一方お客さんからすれば(ここでは一般の人)そういうノウハウを出してくれるからこそ信頼が出来るという信頼構築につながります。

もちろん考え方によるので、単にノウハウ流出で価値を下げるということもないですが、どちらかというとそれは保守的な業界の考え方といっていいでしょう。出て行っても新たに学べばいいという環境があれば強くなります。

6)手書きの内装デザインニュースをつくる

お客さんからのちょっといい話とか、仕事でみた内装に関する視点やニュースや関連する話題をまとめたニュースレターを作るのはどうでしょうか。これもメルマガでもいいですし、ブログやそれこそWordpressで作って出していくことでお客さんとコミュニケーション機会を増やしていきます。

7)家電や家具の提案を入れる

内装業がどこまで指すかによりますが、提案を入れていくと他と価値が変わってきそうです。例えば内装に合う家電、または家電に合う内装。もっといえばお客さんにあうスタイルやライフスタイルにあった内装まで抽象化して語れれると相当の価値になっていくと思います。

8)DIY向けの教室など

DIY女子など、女性に限らず自分で工作をしたり自分で家を作るなどのセルフビルド領域を攻めてみてはどうでしょうか。これによって、内装のスキルが生かせますし、Wordpressでそういったサイトも作って集客をします。教室自体は材料費や場所代だけでOKで、そこから内装を知ってもらうとか、他の内装屋さんとは異なることを出せれば面白い集客ができていくと思います。そこからお客さんの内装に関するニーズを集めるのは効果的だと思います。

出来れば一緒になってやってくれる人を一人つけたり、その代わりに内装工事をするとか、バーター的なやりとりがあるともっと良さそうですね。

9)メーカーズ、ファボラボなど

ものづくりラボなど3Dプリンタを置いたり、工作したり、DMM.makeのような施設だったりあり、わりとものづくりをしたい人には良い環境になってきていると思います。そこで内装的なものもできる、それらのノウハウや視点を活かしてそういった作品を作ったり、ノウハウを8のような教室を開いたりセミナーですね、というやり方はどうでしょうか。

こういったことをやっている内装屋さんを聞いたことがないので差別化はできそうです。
http://fablabjapan.org/whatsfablab/
http://make.dmm.com/

10)気軽に話せる相談できる内装屋さん

地域や地方で生き残るならばそういったサービスが死活問題になりそうです。仮に地元不動産屋などからの仕事が多いというところであればパートナーとして、よりお客さん満足を高める人と組んだほうが長期的には生き残れる気がします。

コンセプトとして気軽に相談できるというのは大きなウリになりそうです。

11)空き家の回収リフォーム内装

空き家が増えている中で、その内装リフォームなどに強いというポジションを作るのは戦略として時代にあっている気がします。もちろんただ内装するだけでなく空き家問題を解決するための内装というアプローチや見せ方を考えます。

12)ネットユーザーのフォローに徹する

こちらの記事が面白かったです。
http://pellmell.ldblog.jp/archives/22541266.html

ここでいっているネットで素材を買ってやろうとしている人を助けるのは手間がかかりそうですが、教室やパッケージ化などと組み合わせると集客ができるかもしれません。

13)川上で考える

内装業の上、または下などを考えていって他の転換を考えます。単価を上げるには、上流、川上に行かないといけないとなります。

では川上はどこなのかというと、どこをビジネスの始まりとするか、またそこにコミュニケーションできるかというところで絞りこまれてくると思います。

仮に現在が知り合いなどの紹介が仕事の始まりなら、そうではない視点での始まりをつくるところがスタートになります。

例えば設計でるとか、その前の家やオフィスをつくりたいというお客さんと接点を持つということになります。それは一人での範疇を超えることになりますが、紹介だけなら可能かもしれません。

例えば、賃貸住宅のオーナーはどこに内装を頼むかというと、知り合いや地元の会社かもしれません。そこはクローズドであればチャンスはないかもしれませんが、新しいサービスや法律や、社会が動くと隙間が垣間見えたりするものです。

14)お客さんに覚えてもらう

地味ですが、ある引っ越し屋さんを利用したとき、手書きのはがきをもらいました。それ自体シンプルですが、これによって割引等もありますが覚えているものです。

お客さんに覚えてもらうために何か配れとはいいませんが、手書きでお礼状を出すなどは一つのきっかけとしてはコストもかからず出来そうです。これによって、逆指名として、お客さんからあの内装屋さんがいいといわれると、受ける側も依頼せざるを得ないことになるわけです。

15)どれだけの時間で出来るかを考える

一人でできる範囲が限られると考えています。

そこで、もう一つの柱となるものの、内装業とのバランスをとっていく必要があります。アフィリエイト等が悪いわけではないのですが、何をやるかよりも、なぜやるかを考えていく方が長期的には成功しやすいと考えています。

内装をメインにしており、その中でアフターフォローが届かないお客様向けのサービスを考えたり、デザイン面でしっくりこない、またはいじれないからこそデザインができる内装屋さんとしたり、そういったところからまずはプラスアルファで考えていったほうがいい気がします。

やはり2の棚卸しと、WordpressというWebの組み合わせでおそらく面白いアイデアは出てくるのではないかと想定しています。例えば、内装業やWebに疎い業界向けの法人向けにWebの使い方やWordpressの使い方のセミナーを行うなどは一つの視点として考えられます。

完全に内装業以外でとなると、リソース不足で難しい印象があります。例えばホームセンターの資材コーナーで指定の内装屋さんというところで信頼を獲得するとか、そこでホームセンターユーザ向けの教室を提案するとか、そういうところで、少しずつ仕事を変えていくのがいいのではないかと思います。

16)まとめ

フリーランスのリソースの限界もあるので、複数のビジネスを立ち上げるには、人がいるか、または自動化できるようなものとなります。そうなると、Webサイトであれば、ECサイトのような売買であるとか、仲介マッチングサービス(内装屋を探す人などと)、またはアフィリエイト的な広告というものになってきます。

あと思い切って、ビジネスモデルを分析して、内装業の課題を提示して、そこから新しいモデルを考えるなどの視点もありだと思います。例えば、法人向けなら個人向けにするとか、価格が面積ベースなら、定額モデルにするとかなどで全く違うビジネスになることもあります。

DIY的なものでも、内装工事を見たいとか見学体験ツアーとして売ることもできそうです。これだと内装業でなくツアー企画の価値となります。

一つでも参考になれば幸いです。
何かうまくいったらまた教えてもらえると嬉しいです!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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