居酒屋の集客イベントで使える7つのアイデア

ビール

質問

Q.居酒屋を経営しています。

店でお客さんを呼ぶ為の良いイベントはないでしょうか?
今やってるイベントはオフ会、ゴルフコンペ、ボーリング大会、BBQです。

そして、お客さんを呼ぶ為の効率の良い方法はないでしょうか?

回答

1)街コン的な飲み会

既にやられているかもしれませんが、男女出会い系+ゆるやかなものが今の若者には受けると思います。

特徴として、ご自身のお店または店主などの顔、つまりそれらの信頼で成り立つというところで人を呼ぶのが良さそうです。(既存街コンは、数店舗以上の飲食店と企画者が別という印象でかつ大規模)

いわゆる出会いの場などは怪しさもつきまとうわけで、その場合、店長や店が主催というところで安心感をもってもらいます。

2)魚に合うお酒イベント

例えば居酒屋のウリが魚であれば、魚にあうお酒を振る舞う、またはそれらの簡単な説明やセミナーなどを飲みながら、利酒のようにして遊ぶ。また魚の種類の勉強なども面白そうです。寿司屋のネタ全部分かる人はまずはいないでしょうし、居酒屋のお酒の種類に精通する人は少なそうです。

また女性向けの日本酒講座を行ったり、ターゲットと商品を組み合わせると色々と広がりそうです。女性は日本酒を飲む人は少なそうですが、実はそれはお酒を飲みそうという印象を与えるのでそうしていないという推測があります。(つまり、機会があれば飲みたいがなかなかお店で日本酒は頼みづらいとか)そうであれば、女性の日本酒ニーズ開拓にもなります。もちろんこれは女性という枠でなく、若い人向けにも同じことが言えそうです。

3)飲み会が苦手な人のための社交術

居酒屋だからお酒というところですが、とは飲み放題が苦手というか、飲まないから損という感覚の人も多いでしょう。お酒が苦手な人はなんとも居酒屋は苦手。そういう印象を持たれてしまったり、別の楽しみ方を提案することで利用者を増やすというのはありそうです。

例えば、スターバックスは禁煙が前提ですが、テラスや外の席なら喫煙はOKだったりするようです。喫煙者であっても、スターバックスの雰囲気はいいという人はいきたいわけですが、消費者はワガママであるともいえます。

この矛盾しているところを考慮すると、居酒屋なんだけどそんなにお酒が飲めなくても楽しめるよねというのをウリに出せるのも一つのやり方なのかなと思います。ラーメン屋でも綺麗なラーメン屋は女性でも入りやすいですよね。

4)BYOイベント

BYOご存知かもしれませんが、お酒を持ち込める仕組みです。
http://allabout.co.jp/gm/gc/78055/

居酒屋は飲み物で稼ぐからこそ、そんなことされては困るという一方、それによってお客がお店にはないメニューを飲めるとか、たくさん飲める(持ち込み料などの調整)などメリットもあるわけです。もちろんトータル的に飲める人向けのサービスになるとは思いますが。

これも使い方次第ですが、持ち込んでいいよ、チェーン系では本部の方針などで簡単ではないでしょうが、一つのやり方としてありかもしれません。

BYO自体まだまだな感じもするのでその説明イベントなどもありかもしれません。

5)お酒の蔵元の人を呼んでお酒づくり講座

直接蔵元から仕入れるなど日本酒の仕入れは問屋経由なのかなど分かりませんが、つながりがあればそういう蔵元の酒造メーカーを呼んで話を聞いてお酒を嗜むのは面白いかもしれません。

6)コンテンツを用意するよりも、作るほうが満足度は高い

イベントというのは催しであり、主催側があれもこれもというのは一つの考え方でありです。ただ、お客さんが楽しいというところを追求すると、やってくれるより、自分で考えて試す場があった、手を動かすことが楽しいことのほうも多いです。分かりやすいのはBBQなどでしょうか。もちろんそういう作るのが苦手で嫌な人もいるとは思います。

考え方として、居酒屋という立地xそのウリxターゲットを決めたら、そこに色々入れていけばアイデアは膨らみます。

例えば、ジビエみたいな鹿肉であったりを食べるというのはなかなか機会がありません。もしジビエを食べる機会があるなら、それをシェアするという感じで、イベント化すれば一つのイベントとなります。もちろんそれで誰もがジビエを食べたいということはないでしょうが、少なくともジビエを食べたいとか興味があるという人には良い来店機会となります。

例えば、有名なワインとか、なかなか飲めないお酒が手に入ったとします。ただそれも有名であるとか、なかなか手に入らないことをしらない人が飲んでも説明がないと全く響きません。逆に説明をしなくても分かってくれる人だけというのもありです。ただお客さんを呼ぶという意味では、「ここのお酒はこんな感じで有名なんですよ」というように、お客さんを育てる、説明して魅力を伝えるくらいはやってもいいかもしれません。すると、他のも飲んでみよう、となっていくわけです。

例えば、バーなどで一人本を読みながらお酒を嗜む人もいます。お酒を飲みながら読める本みたいなテーマで(そもそも飲みながら読書できるかどうかも含め)集まるのもありかもしれません。

店長のオススメおつまみを家でも作ってみるなど、レシピを少し公開してしまいますが、つまみだけでなく夕食のおかずにしてもいいとか、そういうイベントも出来そうです。

イベントを色々と試して、結果的に多くの人を呼べるものをさらに定番化してやっていくのが良いのかなと思っています。質問のイベントとしてゴルフやボーリングなどはそれが悪いわけではなく、居酒屋がやる意義は薄いと思います。もちろん、ゴルフの商品が居酒屋の商品券であるとか、お酒がもらえるとか、ボーリングのチーム名がお酒の名前だとかそういうのはあるとは思います。

例えば、若干廃れているかもしれませんが、プロジェクションマッピングのような集客ができるイベントというのもあります。ただこれは費用がかかりすぎ(製作コストが高い)、またそのマッピングするものやテーマ、何をコンセプトなのか、施設自体が多くは集客施設であるので、それ自体をやれば集客できるというものでもなさそうです。少なくとも私であれば集客のためにイベントをしたいのは分かるのですが、そのイベント自体で集客できるかは別問題となりそうです。

要するにプロジェクションマッピングをやれば人が呼べるわけではないということですね。

そういうことも考えると、自然と、居酒屋であるとかご自身やお店の強み、ウリですね、を活かしたところで勝負していくイベントのほうが楽しいですし、工夫やアイデアを入れることができるかなと思います。

店主でガッツリやるなら、営業終了後の店主トークとか(説教部屋みたいなのりですが)そういうのもあっても面白いかもしれません。

ターゲットとして、もっとライトに呼べるというところであれば、ここらへんはありそうで参考にならなさそうですが、ビンゴ大会とか、クイズとか、人狼ゲームなんて一時期流行りましたね、ゲーム大会(ボンバーマンとか簡単なゲームとか)とかはありそうですね。

7)効率の良い方法はある

最後のご質問ですが、効率の良い方法はあると思います。ただ、効率とは何をどこまでしてどういう結果や成果を出したいかですので、一概にこれというのが難しいです。

例えば居酒屋経営における従事時間が月間200時間あったとして、それを100時間にしたいのか。またはお客さんを一人呼ぶコストを1割下げられることが効率的というのか。色々な指標があり、かつ作れるのでなんともですが、そもそも経営されているというところでそれらは釈迦に説法だとは思います。

そこで王道かもしれませんが、考えられることをまとめてみました。

1つはやはり、既存のお客さんの紹介がベターですし、効率的といえそうです。いわゆる新規顧客獲得コストは既存客コストよりも圧倒的に高いというところからです。それよりも、常連さんからのさらに紹介であれば勝手にやってもらえるので楽です。そうであれば、常連だから特別扱いでもないわけですが、一品気持ちで出しておくとか、そういうサービスを店長判断、バイトスタッフでもしてもいいよとかそういう方針で店作りが変わってくるかもしれません。当然これらは一朝一夕でできることではないですが、形になってくると見違えるような結果にもなりそうです。

ウリを見つけて強みを活かすのも効率的になりそうです。逆に弱いところをカバーすると、平均的な店にしかならず特徴が出ないとなります。いわば、サービス、価格、雰囲気、メニュー、居酒屋に限らず色々な指標がありますが、それらがトータルでいいから行く人もいますが、サービスがやっぱいいよねというから来る人も、価格がとか、場所がとか色々あります。

もちろんお客さん、ターゲットである人それぞれに提案するのがベターです。誰にでも刺さるメッセージはありませんが、その人に向けた言葉というのは伝わるものです。楽しい居酒屋というコンセプトがあるとして、そのコンセプトが他にないなら、ディズニーランドみたいな感じで非日常を味わう空間も可能といえば可能でしょう。それが受けるかどうかは分かりませんが。

強みを活かすことでより効率的にできるのではないかという考え方です。

安売りをしない、安易な値引きをしないのも一つの効率化です。理屈としては、結果的に値引きではないところで来るお客さんはその価値があるから来るわけです。結果的に質を高めることになるので、当然それで客足が減っていくと駄目なのですが、減らないかぎり、いつ来ても安定した値段で、質も良い、サービスも良い、むしろ値引きしないから値引きでくるお客さんがいなくてゆったりできるとか。値引きx客足を増やす、値引きしないx客足を安定させる、どちらも結果的に売上を増やしたいとか、安定させたいというところでの考え方です。

イベントをつなぐ。なんとなくですがイベント単発では息切れとなるので、ゆるやかにつながっていく、継続できるほうが効率的といえそうです。例えば、ポイントカードをつくり、これはいわゆるサービスカードではなく、イベントに参加したら貯まるポイントカードです。そうやって参加回数を増やすと、お店にいくと何かもらえるとか、サービスが受けられるとか。お客さんも参加して楽しいし、お店にもいこうとか考えるわけです。

8)まとめ

居酒屋に限らず、時代や市場が変わります。ワタミ等の総合居酒屋は売上が厳しいようですが、とはいえ同じ業種でも売上を伸ばすところもあるとは思います。

イベントがある居酒屋というのは一つの強みにはなると思っていて、それらをウリにして常に何かやっているというのはありだと思いました。ただ、それらイベントが日常であると麻痺してきて、スケジュール帳を埋めるような中身のないイベントにもなりがちなのでその点だけ注意かなとは思います。簡単にいえばイベントを開催しても面白くないとか楽しさがないとか、例えば参加費に見合うものがないという声が参加者に多くあるならそれは駄目といえそうです。

面白いイベントをやるための何かヒントになれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。