製造業10年経験からの起業アイデア9

質問

現在、10年程製造業の板金加工屋で機械加工と組立技術の係長やってるものです。

今のままなら、工場長までは自然になる感じですが、もっと社員や若い子達がやる気のでる、しっかりした評価基準のある会社を作りたいと思い、起業アイデアが欲しく購入しました。

私の経験した仕事、建築塗装→現場責任者、運送業、営業、接客業。私に起業するなら本気でついて来たいと言う人財が数名。経営学や機械設計、CADなど勉強中です。

回答

1)ビットコイン自販機を作る

ものづくりでも毛色が違うかもしれませんが、例えばビットコインという仮想通貨があります。その自販機があるので、そういったものを作るというアイデアです。

https://japan.cnet.com/article/35045936/

ポイントとしては、何かしら象徴的なものを一つ作ってそこから事業を発展させるという切り口です。ビットコインを選んだのは仮想通貨はこれから来る可能性が高いのと、技術が目に見えづらいのと通貨であり汎用性が高いため、上のような分かりやすいプロダクトとして自販機は来るかもしれないというところです。

なお飲料用などの普通の自販機業界は微減というところで、もしかしたら自販機メーカーが、ビットコイン自販機のようなものを作る時代がくるかもしれませんね。

2)DGTAKANOのような切り口の役立つアイテムを作る

ご存知かもしれませんが、節水できるバブルがあります。GTAKANOというもので、節水効果はものすごく高いようです。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/319/319570/

節水というのは家庭用のイメージがありますが、業務用でかつ常に使っている量が一定あるというところがポイントな気がします。

例えば、太陽光発電が世の中には広まっていますが、これらは概ねメンテナンスコストがかかるということと、壊れないわけではありません。

そこで、太陽光発電向けのメンテナンスコストを下げるアイテムなどはないか。そういう視点のものづくりが面白いかもしれません。

3)中小企業ものづくりクラウドファンディング

いくつかは中小企業が合同でやったり、またはものづくり系のクラウドファンディングサイトは聞いたことがあります。

ただそれらは、中小企業であれば、何かしらの製品の一部を作ることが多く、また主に法人向けであると言えると思います。だから、中小企業が合同で作っても一般向けに受けるものをクラウドファンディングでは作ること、プロジェクトを成功させることは難しいと思っています。

一方で、直接何か製品や商品を開発出来る仕組みは非常に魅力的だと思います。

中小企業メーカーがクラウドファンディングを使用する場合において、その課題を整理すると色々見えてくるのではないかというアイデアです。

例えば、一般消費者向けのアイテムを作れないなら、一般消費者向けに感度の高い商品を企画する会社と組むなどです。

4)転職や人材育成など評価軸システム

人材の評価システムなどは一概に言えるものではないと思います。しかし、評価がしっかりしたという点を組織づくりにおいて重視するのであれば、その視点はもっと使えるのではないかと思います。

私の場合は、アイデアはもっと評価されていいという視点で色々なサービスを試しているのですが、一方で、「人の評価」においては、色々な視点はもっとあっていいと思います。

昨今では、副業解禁がされる会社も出ていますが、副業を成功させる会社員が評価されても面白いですし、頑張っていることと成果だけではない集団組織でのポジションや立ち回りをしっかり見てくれることなどをどう仕組みに落とし込めるかだと思います。

転職市場に詳しいわけではありませんが、優れた人材には声が直接かかるわけですし、人材評価や社内評価などをもっと膨らませて広げてみるのも面白いと思います。

プログラムなどのコンピュータが評価してくれるのもありですし、人事部などの評価基準をサポートしてくれるとか、目標達成コーチングみたいなものが少しずつサービスとしてあるようなので、そういうものが近いですね。

こんなサービスもあるようです。人材のプロに聞けるというのは魅力的ですね。
https://www.coach-cloud.com/

5)ドローン向けのものづくり

IT技術者ということでものづくりとはずれますが、参考になるかなと思います。エンジニアの待遇を良くするために会社を作るという方の話です。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/030300065/041000006/
http://shacho.beproud.jp/entry/20061023/1161534395

例えば、エンジニアより営業が立場が上というような風潮を改善したいという問題意識です。実際はフリーランスから、会社立上げというところの流れでやっていることは地味ですが、そこから問題意識に対しての解決策を見出しています。

つまり、4などとは真逆ですが、評価基準などがあるからどうというよりも、まず大きなコンセプトがあったり、実践していく中で見えてくるものも多いということも言えそうです。

例えばドローンなどはこれから盛り上がっていく期待がありますが、まだ高額だったり、使いやすさや免許など未整備で不明点が多いです。すでにライバルは多いわけですが、ドローンメーカーとなるとかではなく、ドローン自体に何かつけることで改善するとか、ドローン利用者向けのサービスを展開するほうが時代の流れにはあっているかもしれません。(ドローンについてるカメラを改善するとかですね)

この記事は違いますが、ドローンとクラウドを利用したサービスなどはすでに実験が始まっています。大きな市場となってくると、やはり面白みも出てくるのかなと思います。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO08490070Y6A011C1000000/

http://www.drone-enterprise.com/blog/3299
こちらの記事ではドローンの操縦士としては、インフラの検査点検ニーズが一番大きいというニュースがあるので、そういう視点でドローンマーケットをリサーチしてから考えるのはありだと思います。

6)運送コストを下げるような仕組み

例えば、運送業などでは再配達コストが高くなり、運送業界の労働環境が問題視されています。そういう面で、法人向けで、かつ普段から運送フィーに困っているような会社に、改善できるものづくりアイテムを提案するというところです。

例えば、車の故障率です。トラックの故障率を知っているわけではありませんが、一定のメンテナンスを当然して業務に使っていると考えられます。しかし中小規模だったり、軽急便だったり、事業規模が小さい会社であれば、メンテナンス予算を常に持っているわけではないと考えられるので、そういう事業者向けに「業務トラックのメンテナンスサービス」をするのはありかもしれません。

あくまで一例ですが、そういう隙間やニッチの点をついて、かつ安定的に出来ると面白いと考えます。最近知ったのですが、御用聞キ屋というサービスは海外在住者向けへの荷物まとめサービスです。
http://www.goyokikiya.com/
単に荷物をまとめることで国際郵送料を下げるということでシンプルですね。

運送コストといっても、例えばトラックのタイヤを作ってもいいし、ドライバーのストレスを軽減するような香り=アロマのようなものでもいいし、その視点は様々です。運送業界の課題を見つけてそこから調べてもいいでしょうし、一つの切り口になれば幸いです。

7)海外と日本のギャップを活かす

candy japanという日本の飴を月に2回詰め合わせて送るサービスがあります。
https://www.candyjapan.com/
http://gigazine.net/news/20151226-candy-japan-2015-review/

日本の飴が海外で売れるという視点に気づけるかがポイントです。フィンランドの方が始めたサービスなのでそういう視点で見えたともいえますが、海外にいったり、外国人との話からこういうニーズを見つけるのはありだと思います。

またこのサービス自体は飴を作っているのでなく、既成品を詰め合わせるということと、同時にそれらを企画することがメインです。ここでの企画は、外国人が好む日本の飴を探したり、それらを選ぶことになります。

8)アップサイクル視点

ファッションやアパレルですが、モデコというショップがあります。
https://www.modeco-brand.com/

アップサイクルとは例えば捨ててしまうような服や廃棄されるタイヤなどからそれらを活かして新たな製品とする考え方です。リサイクルはどちらかといえば、完全に素材を変化させるイメージですが、アップサイクルは素材自体を壊すことなく、適切に活かすイメージです。正確な定義は省きます。

例えば金属加工や機械加工において不要な部分が出るとか、そういう部分をどうするか。廃棄するしかないものも多いかもしれませんが、そこから何か商品化が出来ないかという視点です。

例えばキーボードやIC部品をアクセサリするというものが一部で流行ったようです。
http://shop.sanomono.com/

単にアクセサリにしろということではありませんが、そういう現場にいらっしゃる方の視点で考えてもらえると意外な発見があるかと思います。

9)現場改善コンサル

こういう視点はすでにあるかもしれませんが、書いてみます。板金工場のブログでこんな記事がありました。
http://ameblo.jp/kyowaphit/theme-10007213584.html

ささいな改善ですが、こういう改善を現場スタッフがしっかりとやれることは非常に大事だと思いますし、それがものづくりの醍醐味かもしれません。

一方で、これらをサービス化できないかと考えると、例えば、100円ショップのような製品開発において、利用者のニーズが多いものや商品化アイデアをもらってから商品化するというサービスです。
http://min-100.com/items/220/bbs

こちらも改善アイデアということで、世の中には色々なところに改善アイデアはあったりします。しかしそれらを実際に改善に持っていくにはそのコストと、それらの改善アイテムが見合うというビジネス上の理由が必須です。

簡単ではありませんが、現場を見て改善アイテムを作り業務改善をするということから、社内の改善意識を高めるとか、またはそこからニーズを聞き出すことでコンサルが成立するかもしれません。

10)おわりに

ものづくりネタは詳しくないですが、基本的に上のアイデアは他業界やまた違うところのネタをうまく使えないかというところで組み合わせたアイデアとしてご提案いたしました。

ご自身の経験から、幅広く経験されているので、起業アイデアといっても、フランチャイズでやるような完成されたアイデアはなく、自身で考えて作られるアイデアを求められていると感じました。

そういう意味では、経験が活かせるようなものがいいのですが、とはいえ簡単に経験したものが活かせるピッタリのアイデアがあることは稀でしょう。

ぜひひとつでも参考になれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。