メンズエステポータルサイト立ち上げ時のブラッシュアップアイデア

質問

Q.

・サイト概要を聞いて、率直に思った意見をお聞かせ下さい。
・コンセプトなどに関してもっと別視点でこうした方がいいのでは?
こんな機能を入れてみては?など提案もしていただけると嬉しいです。

回答

A.以下で回答致します。

1)ターゲットは、セルフメンテンスに重視をする男性客を狙い打つ

コンセプトはキャバクラいくならメンズエステということで、それ自体がいいか悪いかではなく、ロジック、またはニーズが合致しているかは検証していったほうがいいと思います。サイトをスタートしてからも続くとは思いますが。

例えば、
「キャバクラにいく」層が「メンズエステ」にいく選択肢を持っているか。当然、風俗エステならありですよねという話があるかもしれませんが、一般エステに行くという選択肢があるかどうかです。想像に過ぎませんが多くはないのではないかと思いました。

もちろん、キャバクラなので女の子と話して楽しみたい程度であれば、サービスとしてある程度会話をしてくれる一般エステというものがあれば、それがサービスとしては同様となるわけですよね。

ただ、ターゲットとしている客層がその選択肢を持っているか、持っていないのであれば、その選択を持ちえるか、または興味を持ちえるかというところを検証していくことが最も大事だと思いました。

さらにいえば、想定しているターゲットの心理が「金額や二日酔いなどデメリットが多い」と考えていることですが、金額とか二日酔いとか、サービスとしてあとお酒を飲むのでそのデメリットがあれど、その分サービスとして満足しているのではないか?ということも言えそうでうがどうでしょうか。

これは検証自体は簡単で、友人や知人などでターゲットに近い層がいれば聞いてみるということになります。ご自身の体験や経験を重視するのもいいのですが、サービスとして他の方が大体同じように感じていることを把握しないといけないかなと思いました。

課題としては、デメリットとして想定しているものがあった場合、例えば友人にヒアリングした場合、「次の日に備えて疲れをとって」という次の日のためにというのは、相当のプロというか、意識が高い方となります。そうであれば相当仕事が出来たり、自分を律する事ができる人ではないかと思うわけです。では、その人たちは、キャバクラにいくか、接待レベルではいくくらいで、プライベートでは行かないかもしれません。

そうなると、
・「キャバクラに行く」層の中で、次の日のことを考えてセルフケアやセルフメンテナンスをする人はどれくらいいるか?
・キャバクラに行かなくても、メンズエステにいく層はどういう人々が多いか。営業マンなのか、それとも女性で男性に癒やされたいという視点があるかもしれません(これは今回は男性がターゲットなのでずれるとは思いますが)
・次の日のことを考えて遊ぶ人たちはそもそも飲み過ぎとか、そういうことをどの程度考えているか。
など、ターゲットの心理や想定から色々と問いが立てられます。

感覚に過ぎませんが、
・メンズエステで自分磨きという人は、例えばタレントや俳優であったり、美容院やファッションにある程度敏感、人からの見た目を気にする(肌のケア、脱毛とか、)人であったり、女性ではないですがある程度細かいところを気にする人という気がします。そういう人はキャバクラに行くなら、自分の彼女やパートナーとの時間を大事にしそうです。また乱暴ですが、例えば靴磨きなどで靴磨きの時間を使ったり、または高めの靴をメンテナンスしたりと時間の使い方もこだわりがあるかなと思います。

という気がするので、サイトイメージのリラクゼーション等は悪くはないと思います。
風俗エステは異なるというところで、一般エステでかつ男性向けでかつ、メンテナンスというところであれば、ポータルとしての検索条件やどういうサイトを載せるか、指標というものがウリになってくると思います。

例えば、会話が楽しいではなく、自分を見つめなおすとか振り返る時間を提供してくれるスタッフがいるとか、施術時間が長いのではなく、施術に無駄がないとか、質が高いというようなところでしょうか。
いいものにはお金は払う、自分のためならある程度のお金は出すから、それに見合うサービスであれば喜んで使うというペルソナイメージが出てきました。

2)サービスアイデア

上でも少し書きましたが、仮に一般エステでセルフメンテナンスというところはやや一般的すぎるので、少し変えたりしても面白そうです。コンセプト、または機能、またはサービスとしてこんなのはどうかということを考えてみました。

・イケボエステサロン女性向け

イケメンならぬイケボ(イケてるボイス)というのが女性に人気だそうです。そこから、声がいいエステサロンというのはありかもしれません。エステ自体は顔を見るわけでなく、うつぶせになったり、目をつぶったりする時間も長いので、好きな声で癒されるというところがウリになるかもしれません。最もこれはそもそもそういうお店があるか、または差別化として一般エステをそうしていくかによるのでなんともですが、出てきたらポータル化したり、またはポータルサイトのコンテンツカテゴリーに入れていくこともいいかもしれません。この場合はターゲットが女性となります。

・付随サービスがホテル並みのエステサロン

靴磨き等、男の自分磨きというカテゴリにおいてサービスを組み合わせたエステサロンポータルとする。
例えば靴磨きなどもただ磨くだけでなく魅せるという靴磨きサービスも出てきています。要するに物理的に磨いたよではなく、磨きパフォーマンスとして魅せるという応用、高度化があるわけですね。よって、例えばですが、エステサロンにいったら靴も磨き終わっていたとか、そういうホテルサービスのようなサービスを提供するような店を載せたり、サービスやセルフメンテナンスや男性のために工夫をしてくれるお店を中心に集めていくと差別化が出来そうです。靴磨きだけでなく、簡単な経営相談コンサルができるとか、商売繁盛の祈願があるとか、ヨガなどのサービスもあるとか、出張や来店などお客さんにあわせて提案してくれるとか、視力回復トレーニングとか身体を鍛えるエクササイズもいれるとか、様々なことが考えられます。

・教室等通う人へのプロモーション(送客機能)

時間を見せて90分で自分磨きしようなどと、パズドラやってるなら自分磨いたほうがいいんじゃないかとか、例えばABCクッキングスタジオ等の料理教室で料理を習う男性(をたまに見かけるので)などがかなりターゲットにマッチしそうな気がします。あくまで感覚ですが。そうであれば、教室などに通う人へのプロモーションをすると利用見込み客が見てくれるかもしれません。

・自分レシピ機能

自分でどこのサロンを選んでいいか分からない場合に、こういう時はここがいいとか、この店のこのメニューがいいなどを独自でおすすめしたり、まとめられる機能です。AmazonのWishリストとか、クックパッドのレシピ機能とかが近いでしょうか。それを登録ユーザーなどが閲覧したり参考にすることができると面白いかもしれません。

・コンシェルジュ機能

人工知能、ボットを使い、24時間でチャットサービスとして、利用者に対応をするようなサービスです。簡単な質問、予約等もLINEやスマートフォンアプリから簡単に済ませられる、電話して予約等の手間が省けるという狙いです。

3)収益モデル等

ポータルサイトでいえば、掲載料、または広告収益がありそうですが、単純に一般男性向けエステの数がどれくらいあるか(全国またはターゲット地域)。そして、ポータルサイトがどれくらいあるか。そして平均掲載料や広告効果はどれくらいか。既存ポータルのサービスや機能は何かはある程度調べられているとします。

その上で、一般エステの店長や会社から考えれば、新規ポータルに掲載するということはリスクが大きいわけですね。強みと弱みについては、その通りかなと思うので、

・スマートフォンや携帯に強いこと(逆に言えば掲載依頼をスマホから行えるというのはお客さんにとってメリットになるかもしれません)掲載依頼や営業文句として、運営したり、手がけたり、データとしてモバイルアクセスが多くなっているということなどを強調するのも一つかもしれません。similar-webのデータも参考になるかもしれません。
http://www.similar-web.jp/blog/archives/3985

・オンラインプロモーションを徹底的に攻めていく(ノウハウ等は分かりませんが、単にいえばブログマーケティングのようなものとか、SNSでの拡散等でしょうか。これらは同時にそういうチャネルを使う人が対象になってくるということですね)
例えばブクペは本の要約ポータルを作り、そこに献本という作家、出版社向けのプロモーションを提案しています。http://bukupe.com/complimentary_copy

・口コミ機能は、サクラ等が分からないので多くの人は信じてないが目安にはするくらいでしょうか。例えば自分の感覚に近い人がいれば信じるとかでしょうか。口コミ機能自体はお店側が嫌がる要素もあるので、個人的にはレビュー機能でなく、SNSでシェアする機能程度でもいいかなと思いました。もっとも口コミがポータルの価値となるのであれば別ですが。なお口コミ等の投稿をする人がおかしいとはいいませんが、多くの人の代表者となりえるか、または参考となりえるかはかなり謎です。新聞の投稿欄みたいな状態になるということですね。お客さんの声を反映させたいのであれば、単にいいねやお気に入りの数や見られた数などのランキングくらいで最初はいいかもしれません。それか、ミステリーショッパーのような第三者チェックを入れて格付けするなどのほうが合っているかもしれませんね。

そういう意味で、強みの部分を活かしていくことで、既存のビジネスのやり方とは違う部分で戦うことがグッドだと思います。逆にここを活かせば、掲載店舗に対して「オンラインプロモーション」のオプションなどで付加価値をあげたり、スマホ対応サイト制作、ランディングページ制作、SNSプロモーションなど送客するというメニューをつけていくことが可能かもしれません。これらは提携する会社などに任せてもいいかと思います。これらのプロモーション実施料、企画料、送客に応じた成果などでお金を得られると思います。

訪日外国人等へは、なんとなくですがメンズエステ自体が外国であるのか、または日本に来て受けたいかが分からないので何ともいえません。仮にやるなら、言語対応をスマートフォンサイト上やポータルサイト上だけでなく、ぐるなび大学のようなインバウンドメニュー(例えば、焼き肉メニューを英語にしたり、中国語にしたりが簡単にできる)というパッケージを作ってお店自体を儲けさせる方が、筋がいい気がします。
http://gnavi-sites.force.com/daigaku/coursedetail?csid=S-1

あと、掲載料ではない形で考えると、例えば航空会社のフライトの空席を安くするとか、旅館ホテルの空きを安く売るようなものもありますが、これはメインターゲットとはずれそうですね。例えば、メンズエステでこの時間帯がどうしても空きになりやすいとか、そういう時間帯であれば安く使えますよというようなサービスです。既にあるかもしれませんが。この仕組はメリットが分かりやすいですね。安く提供しても空よりはいいと。かつ新規お客さんのプロモーションになるということですね。こういったオンラインからの流れはタブレットやリクルートがやってるようなAirレジだったり、端末導入からのサービス提供が導線としてあるので、いきなりは無理ですが、店舗運営や店舗レジや店舗予約システムとの連携、またはそのサービス提供、またはレンタルよりは無料で提供、月額等の課金で回収のほうがいいかもしれません。

ランチパスポートというランチお得ブックは、あっという間に全国に広がりました。真似た形で、エステなどをまとめたものがありますが、若干微妙感があります。このモデルは出版社、ユーザー、掲載店舗が皆ハッピーになるというところですが、ある程度乱発したせいか、一定のお得に食べたい層にはいいのですが、お得というよりもこの店で正規の値段で食べる人に迷惑になる可能性があれば使わないわけですし、お客さん次第というところです。上の空席を安く売るという意味合いで使えるかもしれません。例えば、オンラインプロモーションが強いわけですが、旧来の人向けや書店など違うチャネルとの見せ方から、企画を作っていくということですね。例えば男性エステサロン掲載店舗のみを書籍化するなどです。もっともある程度利用客がポータルサイトで集まってきてからやるという意味です。
http://lunchpassport.com/

4)まとめ

簡単にまとめると、

・ターゲット層をもっと噛み砕いて、ヒアリングして明確にしたほうが良い

・コンセプト等は仮説を立てて検証していき、現実にフィットするものに修正してくような、リーンスタートアップ的な考えが筋がいい
決めてやるのはもちろんですが、「決めたコンセプト」だから修正しないのではなく、柔軟にもしかしたら釣り堀に魚がいない状態で釣りをしていないか?と疑える、言い合える、またはそういうチームや組織であれば強いですね。進んだ方向で無理に魚っぽいものを得るというやり方もありえますが、私はおすすめしません。

・収益モデルは掲載料では大手、既存と違いが出しづらいので違うものを入れていくほうがいい
例えばジョブセンスのお祝い金モデルは革新的でしたが、それはお祝い金がもらえるということもありますが、どちらかといえば求職者がちゃんと報告するから、採用企業がごまかせない点という仕組みも大きいと思います。これをリクルートは追随できないのはビジネスモデルが営業マンコスト+掲載料ビジネスの最たるものだから追えないわけですね)
逆に同じようなモデルの場合、違う部分の価値がないと新規でやる意味は薄くなります。

になってくるでしょうか。

ポータルサイト自体は一定の掲載数や情報量があればある程度のアクセスは見込めるとは思いますが、掲載店舗、利用客のメリットが薄いとあえて使う人はいないわけですね。実際に、今使っているユーザーに色々聞いてターゲット層がどれくらいいるか、または彼らに響くかはアクションとしてやられてないのであればすぐにやったほうがいいかなと思いました。

サイトのご成功お祈りしております。
以上失礼致します。

追記:2016/06/03

質問者様のオープン予定サイトはこちらです。(質問者様からの掲載許可済)

【男のためのメンズエステ総合情報サイト】メンエスドットコム

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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