法人会員組織の会員増加アイデア

質問

Q.今回おねがいしたいのは減少する会員の食い止めると会員の増加方法です。

(減少原因)
・会費が年12万円と高くコスパが悪い
・時代に合った協会運営となっていない
・ICT産業が成熟産業となった。
(増加方法)
・会費の値下げ・・・現在の会員数ではこれ以上下げると会の運営が出来ない。
※・新しい企画を立ち上げる(魅力づくり)・・・会としての価値増大
・ICT業界にこだわらず異業種交流会を目指し会員増加を図る
等々です。

他にアイデアがあればお願い致します。

回答

1)次世代、10年後コンサル等の未来に向けたIT情報媒体の作成

会が成立して30年間という中で、変わってきたものをまとめ今後に何が起きるかを提案する、リサーチしていくような媒体を作ります。もっと具体的にいえば、Webサイト、リソースが厳しいならメルマガレベルのコラムからでしょうか。

例えばIotであれば具体的なIot製品について技術の視点や会員企業それぞれの視点で書いたり、また共同開発をするなどでイベントを行うなどです。

コラムの質によりますが、1つはこういった読み物を発行することで、それは会員のみの恩恵となります。会員向け読み物ということです。同時に、一部は公開し非会員でも読めるものとすることで、会員を増やすきっかけとなります。

ポイントはこのコラムや記事が面白いというところです。会の価値をどこに置くか次第ですが、例えば業界のコンプライアンスだとか、囲い込みだとか、色々な意図として合致するかどうかでしょうか。

2)ドローンや法規制最新の技術を体験できるイベント実施

イベントの例です。ドローンは話題になり法規制も入っていき今後注目です。

追っている人は分かっていても多くの人はそれがどう影響を与えるか、専門家ほど分かりません。そういう最新や先端の技術やITについて学べることであれば、ITでも色々なジャンルがあるので会員企業はその恩恵を受けられます。

当然著名な講師を呼べばお金がかかりますが、聴くだけではない体験するイベントも一つだろうと考えられます。

3)クラウドファンディングサポート

個人、プロジェクトとしてクラウドファンディングが話題になっていますが、これらを試したいみたい企業もいるのではないでしょうか。とくに中小企業でそれらに疎い、または使ってみたいというところをサポートするということで、会の価値を上げられる可能性があります。

具体的にはクラウドファンディングサービスの主催者は、応募プロジェクトの支援もするわけですが当然リソースも限られるので、それらの手が届かない導入であるとか、実際にローンチした後のフォローを行う、または法人に特化したものなど(法人が行うと出資金等に触れるかもしれませんので法的なことはここでは不明です。ただ会社にいる従業員を支援するなどは夢があって良さそうです)を行います。

同様ではないですが、クラウドソーシング的な法人導入支援なども一つ面白い視点になりそうです。例えば会で共同運営して、販促や制作などの仕事をコストダウンするなどです。

4)助成金や資金調達サポート

クローズドな環境で資金調達ができるとか、助成金サポートをITの力で
行えるサービスです。3に近いですが、どちらかといえば、助成金申請ノウハウがあり、それらのアドバイスができるというところがポイントになります。

5)ピッチイベントを開催する

ご依頼にある交流会に近いですが、ただ交流会といっても弱いので、各企業が考えているアイデアのプレゼンをします。自社の商品を紹介しても面白くないと思うので、あくまでこれからやろうとしていることを出しあっていくことで、各社の担当者でプロジェクトが起こるなどという価値を見出します。

プレゼンも特定の人がやるのでなく、チームで分かれて毎回4,5チームでランダムに発表すると色々な人と交流でき、かつ面白いプロジェクトが生まれるかもしれません。

6)福利厚生支援

ベネフィットワンなどの福利厚生のローカル版です。
https://bs.benefit-one.co.jp/bs/pages/bs/top/top.faces
資本の論理ではたくさんの人が使うことで保険的に優遇が得られる、というわけなので、数が少ないと微妙ですが、合同入社式とか合同研修会など、コスパが良いようにやると面白いかもしれません。

7)部会制度

すでにあるとは思いますが、それらが回っていれば良いところを伸ばし、回っていないならその原因を出していきます。JC等ではそれらはボランタリーでありあまりその対価はメリットがないと効きます。同じく会費を出しているのに、役務を提供するからです。

しかし、経営者や企業で知り合いが増え、直接話が出来る、いわばロータリークラブとか経営者同友会みたいな形を目指すと、会員がそのメリットを受けられるので良いかもしれません。

その辺りがあまり言われてないのであればもっと強調していくのも良いかもしれません。

8)MVP企業等の認定

例えば業績を多く伸ばしたなど、会に貢献しているなど、そういうMVP企業を認定していきます。認定だけでなくそれらをマスコミを呼んで話題にして、会自体を盛り上げるアイデアです。

会自体での独自認定が意味がないというよりも、そういう機会を作ることでスポットライトを浴びせていくのが狙いです。

9)共同会議室等の運営

都会でないとメリットがなさそうですが、共同会議室や共同開発部屋など、共同でシェアすることで節約しかつコスパをあげます。シェアリングエコノミー的なものを企業間で行えば面白い取り組みになりそうです。

思い切って人材の流動、例えば会員A社の企画マンが会員B社の仕事場にいきそこでアドバイスをする、または交流するなどはちょっと面白そうです。メーカーの現場では若手社員がそういう共同で機械を使って教育する仕組みがあるそうですが、それに近いものでしょうか。

10)ヒアリングする

会員企業にヒアリングしてどうあったらいいかなどヒアリングをするといいかもしれません。課題解決のために入っているのか、どんな目的で入会したかなどです。

正解はありませんが、例えば会経由で仕事の紹介があるなどがあればそれが12万以上の仕事ならすでにペイされるわけで、そういう仕組を作ることに他なりません。それが価値となりそうです。

11)まとめ

会の価値をあげるには、会独自や知識やノウハウ、優位性や特徴などを再整理して、例えば媒体やニュースメディアを作りそれらを読めるメリットを提供します。一方で共同購入等に見られる沢山の人が使うことから共同の便益を得るというやり方もできます。

基本的に会費同程度の価値があれば会員継続ですし、以上の価値があれば誰かにすすめる気がします。

会の価値とは何かを徹底的に考えぬくことで何かが見えるのではないでしょうか。

以上ご参考になれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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