ku本を読む。壇蜜西原本から知的生産本まで。

シゴトクリエイターの大橋です。

今回もkindle unlimited本もりもり読みました。ちなみに、unlimited指定が解除されてる本もありえるのでその場合もご容赦をー。

読んだ本

壇蜜×西原理恵子の銭ゲバ問答「幸せはカネで買えるか」【文春e-Books】

面白い二人の対談ですね。エンタメとしてなかなか面白かったです。

 

アイデアの問題

アイデアに関する課題というか、アイデアそのものについて書かれています。

ニッチターゲットになるか分かりませんが、著者は「ビジネスに向けたアイデア本は数多く出ているのに趣味で何かを作ろうという人に向けたアイデア本はなぜ無いのか」(はじめに、から引用)という狙いで書いていると言っています。

指摘として面白いのは巷にあるアイデア本、アイデア出し本は多くが知的生産を仕事にしている人であり(例えば広告代理店、Webクリエイター、コピーライター等)それらの人は仕事なので「お題をクライアントからもらう」ところからスタートしているとあります。確かにその通りで、そのお題ありきだったりするので、アイデア出しとは「お題があるからどうにかアイデアを出そう」としている本が多くなります。

一方著者は、「問題設定」そのものが書かれてないのではないかと言われています。実際にアイデアは問題解決的ですが、一方で「何を課題とするか」「何がクライアントの課題なんだろうか」を考える機会はなかなかありません。多くは言われたからやっているというケースが多そうですし、とはいえ知的生産をナリワイにするのであれば何を課題とするかの設定がずれていては価値ある提案となりえません。これは相手も自分もですね。

著者が言っている作品というのが何か分かりませんが、おそらく小説や文章など漫画などの作品かなと思います。そして著者自身は問題設定が一番難しく、アイデアを出すのは最も簡単(5つのプロセスの中で)といいます。もちろん、アイデア自体は人の感情が動くものでないと駄目であるなどアイデアに対する考察は面白いです。

問題設定についてだけ簡単に書いておきます。著者は、問いをどう立てるかについては、「あえて脳が何も処理する必要がない状態にする」「体験した物事からなんでこうじゃないんだという怒りを問いにする」「お腹いっぱいでウンザリしていることを問いにする」「なぜそうなっているかを疑問として問い続ける」などが挙げられています。脳に情報を入れずに追い込むのは何も浮かばない時にやり方ですが、他は不満や不平、違和感などを活用した設定となっています。

冷静に考えるとこれらはアイデア出しでも使えるので、問いのアイデアとアイデア出ししている感じもしますね。もちろんここでは、アイデア出しとは問いに対するアイデアを一般的にはいいます。僕自身はどこでもアイデアが求められる、つまりフェーズによってアイデアの精度や質が異なるかもしれないが、アイデアがあることは変わりがないと思っています。だからアイデアは大事なんですね。問いのアイデアの方が解決アイデアよりも価値が高いとかどうかの比較はナンセンスかもしれませんが。

最後は物語など小説的な意味で「ストーリー」の話になっています。やはり作品とは趣味で何か文章や小説、SF等ありますがそういうものを作りたい方という想定になるかなと思います。この本はそういう意味で面白いです。ただ、ターゲットである趣味で何か作品を作る人は結構問題設定以上に創作意欲がある方だと思うので、作りたいけど何かアイデアがなくて悶々としている方がどこまでいるか、というところが気になりました。

例えば漫画を描きたいけど、アイデアがないってあまりなくて、漫画でこれ書いたら面白いかなーって結構あるような気がします。仮に漫画でとはあるけど、そのアイデアがないから、「アイデア本みればいいかも」といって本屋でアイデア本を探すとなると、それは多くはビジネスであり、知的生産系の本であり、そういう職業の著者が多いので「ズレ」があるわけですね。であれば、そういう漫画かきたいけどアイデアが今ない、でも仕事というよりも趣味なんだけどという人向けというのが著者の狙いだったのかなと思います。

このあたりこれを作りたいという時、漫画であれば漫画なんですが、「アイデア」を「漫画」にしたいというアイデアと表現がセットになっていることが多い気がしています。つまり、それが著作物というか作品なんですが、「アイデア」はあるので「小説」にしたいっていう人って、結構少ない気がします。僕はこちらのタイプかなと思います。アイデアと表現が別なんですね。

アイデアと表現が一緒の方、つまり小説家、SF作家、エッセイスト、漫画家など。もちろんカメラマンもイラストレーターも全部アイデアとその固有の表現またはスキルがあります。分かりづらいのは、驚いた表現は文章では「はっ!」だけでいいかもしれませんし、「太郎には衝撃が走った」とかかもしれませんし、驚きも様々です。漫画であれば「主人公の顔の汗だけ」というよりも、「台詞になんだと!」というようなものが分かりやすいです。イラストで驚きは例えば「組体操の曲芸的なポーズ」も驚きです。

驚くということだけでも様々な表現セットがあります。趣味に限らず、上記のように趣味で何かやる時にアイデア自体をどう考えるかという意味ではこの本はこういう視点の本はなかったかもしれないと思いました。

 

逆発想の10倍仕事術 「できる人」になる話し方とアイデア術

ざっくり読ませてもらいました。話し方とかプレゼンネタが多かったかなというところでしょうか。

 

外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書)

これはめちゃくちゃ面白かったですね。とくに印象に残っているのは、アイデアのアウトプットというか、成果物の話ですが、結局クライアントの感覚や求めているものとフィットさせないと駄目という話です。これ当たり前っちゃ当たり前なんですがこれで結構苦労する人は多いはずですし、明文化している人ってなかなかいないと思ったので、kuで読んでも紙でもまた読んでみようと思いました。

知的生産なのでコンサルやってる人もそうですが、それ以上に何かしらクリエイティブなことをやる人は必読かなと思います。外資系コンサルの人の本はわりと出ていますが、固いというよりも、いわゆる思考の整理術系の読み物風でありつつ使える考え方というところが多くある感じです。

これについては別途本を買って再読するタイミングで、レビューをあげていこうと思います。こういう本の出会いがあるので読書ってやめられないですね。

おわりに

アイデアの問題と知的生産術は面白いですね。

どちらかというとku読んでるのは、アイデアの問題みたいな本、個人の人の本が面白くて探してますね。ブログでもそういうものはありますけど、なかなかまとまって読めるものではないのでグッドですね!

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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