起業本からコピーライター本まで。おまけ:1年間のkindle unlimited利用生活を振り返る

そろそろkindle unlimitedも契約して1年になります。当初はkuについてどうなのよ?みたいなブログ記事もたくさん見られたのですが、わりと継続してやっていてかつ1年間となると結構な人が止めているのではないか?と思ったりします。データがあるわけでないので予想に過ぎません。

そこまで電子書籍を読まないし読む興味がないという人のほうがまだまだ多そうですし、僕のやっていることはマイナーかもしれません(笑)が、生の話が多くそれは個人のものですが、そこが価値だなと思います。

普段通り今回は読んだ本と、最後におまけとして1年間のkindle unlimited利用について振り返りをしてみたいと思います。

読んだ本

最速起業: 8ヶ月で年収1000万円を実現したある男のビジネス活動記録をこっそり公開!

結構面白いです。著者がクライアントの方との会話形式メインで書かれた本です。

クライアントの方のビジネスが面白くて、シニア向けの自叙伝DVD製作販売だそうです。要するに自費出版とか自分史とかそういうジャンルでしょう。

端的に言えば、このクライアントの方はシニア介護ビジネス勤めの経験からシニア層になんとなくアプローチしていた。けれどそれはターゲットがずれいた。多くは70代の経営者がお客さんだった。

そういうターゲットのずれに気づくことが良いという話です。冷静に考えればこれは当たり前なんですが、実際に商売をやってみるとそういうズレに気づかずにやってしまうことが多いです。僕も偉そうなことは言えませんが、そういう視点で自分のビジネスを振り返るのはグッドです。

あとは信頼を構築していけば、そこから売れるというところです。ビジネスの振り返りなどをしてみたい人、軽く読んでみると面白そうです。

 

ビジネス・ブリコルール: あり得ない組み合わせが新たなビジネスを作る!

ブリコルールってどっかで聞いたと思ったら、関連のないとか色々なものから作り出すみたいな意味。確かフランス語。

著者は堅い仕事(会計士、税理士)と思っていたら、色々と展開する人で面白い。

ビジネスのネタとしては、5つあり、政治団体、国立図書館の納本制度、アフィリエイトプログラム、Airbnb、企業組合というところで。強いて言えば、著者の興味の傾向は世の中の制度や仕組みであるといえるかも。

アフィリエイトプログラムは別の著者のプログラムに参加してくれというしょぼい話ではなく(笑)実際にやってみてわりと売上が出た事例について今はできないが昔は出来た手法について展開されていて興味深い。

5つのネタの関連性は低いものの、国会図書館の納本ってなんだと思ってたら、定価の半額ほどが1部あたり納本するともらえるというもの。国立図書館の納本制度にもちゃんと書いてあります。この制度を悪用したのか、140部くらい(142巻とかってこと)を送った事例の話がある。別にそれをしろということでなく、1部納めると半額くらい返ってくるのはなるほどなと。これをどう使うかはおいておいて、知らない制度と枠組みを知る視点はかなり本としては面白い部類だなと感じた。

例えば儲けのからくりみたいな本は常に売れるんだけど、それでどうなの?みたいなことが多い。どちらかといえばこの本はそういうネタをもっと突っ込んで調べあげてそこそこ使えるかもな?という状態にまで、そもそも狙いがブリコルール的だから出来るのかなと思った。

自分の本としてもこういう視点の本は一冊あってもいいなあとか思ったりした。

 

音楽のお仕事5つ!: 私の経験した5つ音楽のお仕事たち

音楽の仕事づくりをした人の話かな?と思って手に取る。中身は確かに音楽学校卒業や音楽の仕事を実際にやった話。ただ途中のCDショップがブラック店舗で結果的に著者は音楽仕事とは離れたとして本書を終えている。後で紹介する本も対に合わせて読んでみたが、どちらも結果的に音楽を仕事にしたかった若いクリエイターが結果的に色々とあってできなかった。

それは非常に勿体無いし悲しい話でもあるけれど、事実として音楽人気=音楽という憧れから、競争率や倍率が高く、そしてお金も高くない(搾取されがち)という構造も悲しいというところを感じた。そういう論点の本ではないけれど。

音楽を仕事にしたい人の夢はキレイに壊れるかもしれないが、著者はある種関わった妙な人達や微妙な人達においてそれらを批判する点はあるものの、ある種情熱や狂気であるというくらい「好き」がないと、音楽は続けられないのかもなという意見を述べている。実際に著者はそこまで好きになれなかったし、ポジションとしては会社勤めで音楽に関わるくらいがベターだったかもしれないという別著だったかもしれないが書かれていた。

 

ゲーム音楽のお仕事!: フリーランス編

先程と同じ著者が書いたもの。シリーズというよりも切り口を変えており、とくにこちらはゲーム音楽でかつフリーランスで行った遍歴や仕事でのエピソードが多い。

ゲーム音楽制作テクニックについてはレイアウトが読みづらく、改行が妙なところでされており多分Excelのコピペだったのかその点が勿体無いところ。

こちらも先著と同様で、音楽仕事には終止符を打ったとあり、結果的に続けられなかったという点になる。2冊は合わせて読むと良いかも。ただ補完されるというよりも、こちらのほうがストーリーが変化が激しいため、肝心のフリーランス仕事というところは論理的には分かりづらいかも(笑)でも楽しめた。

 

ネットビジネスで稼げなかった僕へ

基本的に著者の振り返りであり、やってきたことに対して今の自分ならどうするかという点で振り返りがある。結構面白い。

ネットビジネスを実践してきてその中で全然うまくいかなかったけれど、今は安定した仕事となっているのでその点は勉強になる。

面白いのは、当初ブログが「月100万稼いでいる」という設定で稼いでないのに書いていたみたいな話。もちろんそれも今はありえないと一蹴する(笑)それをするための実践ブログとかなら分かるが、著者も書いているが、そういう稼いだ人があえて教えるのって暇つぶしくらいかなと思ったりする。

それをあえてノウハウ化して教えるのは、そのノウハウで稼ぎたいというところがあったりする。それが悪いわけではないけど、結局人を騙してしまったり、短期でエイヤとやっても継続できずに終わる人は多いというところも書かれている。

この本自体はノウハウ本ではないので気楽に読めるし、著者が仮説検証を実直にやってきたことも分かるので面白いかなと思う。

 

ストックビジネスで「お金」と「自由な時間」を手にいれる方法

結構面白い。ストックビジネスについての理解が深まりそう。それもそうだが、著者のビジネス体験の履歴も面白い。ネットワークマーケティングと書かれているが、これはネットワークビジネスのこと。そしてその経験で痛い目にあったりした(ネットワークビジネス自体は否定してないが、長くなるので割愛)ところなどは生々しい。結局、1つのビジネスに依存したり、1億円年商があっても来月あるいは明日にビクビクするというのを良しとしないのは同意。

そこから、ストックビジネスとして会員制や安定した収益が見込めるものを得るというところに切り替えていく。実際にお金が安定して得られかつそれによって自分の関わる時間が減ると「時間」が増えるので、その時間とお金による豊かさが出てくるかなという解釈で読めた。

著者が手がけるビジネスは色々とありそうだが、サイトを見るとおそらくWeb制作業で安い制作料金で作成。ただ月の更新でしっかり課金して更新運用していくというスタイル。他のWeb制作会社はどういうモデルか分からないですが、作成から運用という流れでかつ依頼者が任せるケースは多そう。

ストックビジネスなんじゃそらって人は軽く読むのをおすすめしたい。

 

流しの仕事術

ギター一本掲げて飲み屋で歌う。そんな今では見ないというか僕も見かけたことがないが、それを恵比寿の横丁でやっているパリさんの話。流しやってみませんか的なものもあって非常に面白い。そして流しのやり方というノウハウ的なものもあるが、構成が面白く1つずつ動画1分くらいのものをリンクとして付けている。

相当凝っている本だなあと感じる。流しは流しのやり方がある一方、さじ加減もあるし、また仕事であると(笑)当たり前のように感じた。

流しの仕事はすることはないが、ギターだけでなく、芸というものでそこで稼げれば食いっぱぐれることはないと考えると、古くて新しい仕事なのかなと思ったりする。興味本位で読んで見ると面白いかなというところ。

 

0から分かるストックビジネスの入門書

ストックビジネスとは会員制やサブスクリプション(月額課金)のようなモデルのビジネスのこと。それに対して著者が整理してまとめて分類しているもの。ストックビジネスの理解が深まるというよりも、ストックビジネスという切り口からビジネスモデルやアイデアを考えるヒントとして使う形かなという印象。先のストックビジネスの本とはまた全然違っているのもまた面白い。

 

ブログでビジネスを軌道に乗せるための行動術/やさしいブログが教えてくれたこと

とくにアメブロでの指南書みたいな形。アメブロ自体は商業利用不可という点でどうなってるかは不明。著者はアメブロ読者登録以外にも様々な企画を仕掛けているという感じ。また本業で勤めながら副業でのブログ活動ということも割り切っている。

ブログの可能性というのもあるが、ブログという自分が面白いかもという活動を通して価値を得るということが丁寧に書かれている。アメブロを使ってなくても楽しめた。

 

ここらで広告コピーの本当の話をします。

面白かった。キャッチコピーの作り方をコピーライター向けに書いている。ブランディングだったり、コピーの書き方、著者の体験談を飽きずに読める。リーボックの切り口はなるほどなあと、前半はとくに奇をてらったものではないとか、コンテスト向けのとクライアント向けのコピーは意味が異なるなどわりとなるほどなあと思えることが多かった。

ビジネスとして自分の手がけることがどうUSPで優位となり得るか、またはなってないか。コピーという視点から考えるヒントにもなりそうなので、キャッチコピーとかコピーライターまたはコピーライティングというところの専門家でなくても十分楽しめる。

kindle unlimited1年間を振り返る

まず入会日ですが「2016/09/04」となっています。丁度1年ですね。

当初は面白そうだなというところでまずは仮入会でやってみたんですが、全然楽しかったのでそのまま継続しました。

ブログとしては、本カテゴリ企画でもある「kindle unlimited本を読む」がスタート。そしてそのまま1年間読み続けたことになります。

さすがに金額は計算が面倒なのでやりませんが、冊数は「コンテンツと端末の管理」からkindle unlimitedlで絞込して利用終了で見れば分かります。便利ですね。

1年間で読んだ本は約170冊で、換算金額は12万円ほど

2016年8月の試用も含めると、タイトルはなんと237冊。ただ全部読まなかった、見て辞めたとか間違えたとかもあるので全部が全部じゃないですね。読む本は5割とかいう打率ではなく、8割くらいは読んでるはずなので、170冊くらいは読んだことになります。

個人のkindle本だと安いですが、kindle化されたものは1000円以上したりと高めです。低く見積もって700円くらい一冊とすると、170冊なので約12万円となります。kindle unlimitedは月額980円で1年で約1万2千円です。ほぼ10倍読んだ感じですね(笑)

まあ金額からの換算は微妙なんですけど、例えば確率的にいえば、月に1冊は当たりがある(良かった、面白かった)ならば継続という感じです。当然170冊ペースだと10冊以上は月に読んでるのでそれくらいだともっと確率が上がるかな?というところですね。

読んでる本はビジネス系メインですが、面白そうであればジャンル問わずです。ただ小説を読みに行くとかはなくて、漫画もその時で面白そうなやつを狙うくらいです。1巻無料でその後は有料のものを読むとかはないですね。そういう意味では、ビジネス系個人のkindleに詳しいみたいなポジションは知らぬ間に出来ているかもしれません(笑)

やってよかったこと

圧倒的に個人や無名の人の本が多い中、視点が独特だったり、そういう企画なんだというところで気づきが多いです。

一方でビジネス系だとノウハウ的なものが多いのですがそれはいいとして、単にアフィリエイトしたいとか、ただ量産系コンテンツなものは価値は低いので多分たくさんあっても読まないでしょう。これはたくさん本を書いている人の批判というよりも、内容が薄く、例えば1記事をそのまま本にしてしまう(僕も1冊あるんですが、さすがにそれくらいでそれを10冊とか数十冊まで多数出すと厳しいと思っていますよ)のはまずいだろうなと思います。実際に読むと薄いので、その著者はもう見ないことになります。

これは10冊程度出して、マーケティングして1冊に絞るというやり方であれば、もう少し濃いものが出てくるのですがそうでなくてという感じでしょう。

僕としては個人の面白そうなコンテンツが読めるという意味でベターです。古本屋さんを漁るみたいな感じに近い気もしています。

駄目なところ

kuの問題か分かりませんが、2点ほど不満があります。

1つはアダルティーな本を読んだ場合(笑)そのおすすめがこれでもかと列挙されること。これについては回避方法もあるようですが面倒なのでスルーです。人前で端末の状態をさらすのは控えています(笑)

もう1つは、ku本検索についてスマホアプリが検索条件を複数できなくて、ku本対象ではない本の検索をすることはないのに、ノーマルkindle本検索にいつの間にか戻っていたりします。あと、なぜか洋書もターゲットになっていて微妙です。検索については要改善だろうなと思います。

そういう意味ではPCで閲覧性が高いところでぱぱっと目星をつけて読む。10冊までしか見えないのでそれ以降チェックしたいものは、欲しい本に突っ込んでおけば良さそうです。ただたまにku対象でなくなることもあるのでそのあたりは読むスピードと欲しい本管理の消化具合になっちゃいますね。

今後は?

メリットの方が大きいのでこのまま継続です。本コンテンツも良いアウトプットメモになるのでこのまま継続となります。

ちなみに出版社が介在して創る書店に並ぶ普通の本だからいいということもなく微妙な本は微妙なので、こればっかりは出合いって感じはします。個人本は編集や校正が甘いので誤字が多いですが、それだけに企画や視点やその人のユニークさや内容で勝負というところが多いかなというのが印象です。

おわりに

今回は振り返りも入れてみました。

あと、何気なく調べたらkindle unlimitedは紹介キャンペーンやっていました。1年前はなかったはずです。kindle unlimited興味を持った方はぜひ下記バナーからご登録してもらえると嬉しいです。登録から30日は無料なので、試してみて気に入らなければ当然解除できますので。

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。