アイデアと企画は似て非なるものなり

シゴトクリエイターの大橋です。

胃腸を少しやられてまして、多分開封放置したカルピスではないかと疑っています。やつを飲んだのが金曜夜。夜中の3時に猛烈な腹痛で飛び起き、死ぬかと思いました。その後激痛はなくなったものの、慢性的に胃あたりが張った感じになり、友人らとやっているイベントを1日こなしーの(大事なイベントですので)、日曜日もなんだか微妙(とはいえ仕事をしつつ)、月曜日はのんびりしていましたが、火曜日本日になってようやく張り具合も軽減されました。

具体的には腹を指圧すると痛い感じがあったのでなくなってきたということですね。満腹中枢が壊れているのか、お腹が減ったみたいな感覚がないため、そのあたりが怖いですが、本日は大分お腹減る感じが出てきて食欲も大分戻りつつあります。とはいえ100%って感じではありませんが(笑)

みなさん胃腸にはお気をつけを。というより、カルピスに限らず暖かくなるので色々ご注意下さいー。

さて今回はアイデアという言葉の話を少し書いてみます。

自分のシゴトを作る上でのラッピング

仕事をする場合、それをどう見せるかがめちゃくちゃ大事です。とはいえ、同じ価格でもパッケージやラッピングがしっかりしているとなんだか得したり、価値があがった気分です。ある老舗の大福が非常にポップなキャラクタが書かれており(内装に)、ちょっと「あれ?」と思ったことを思い出しました。

例えば楽天ってスーパーのチラシみたいなサイトですが、それをシュッとしたサイトにすると多分主婦層は利用しなくなるような気がします。馬鹿にしているというよりは、ターゲットとサイトイメージが合致するんじゃないかと。それっていいことでもあるし、逆にパッケージの強さというか強みでもありますよね。

では仕事をする上でどこを目指せばいいか。自分でシゴトをつくるなら、回らない寿司を目指すべきというよりも、そういう在り方がいいなと思います。もちろん!誰でも手軽に食べられるようにするというミッションを抱える人もいるのでその場合違ってきます。誰もが回らない寿司ではないでしょうし、誰もが手軽に食べられる寿司でもないわけです。自分に合わせて設定したいですね。

ただ少なくとも僕は回転寿司でなく回らない寿司がいいですね(笑)

ラッピングというと上っ面とか、デザイン=見た目ということで見下す人もいると思いますが、本質の価値は当然いいけどさらに見た目もいい。それだけですね。もちろん見た目がいいだけに味が駄目だと期待値ギャップから「評価減」となりますけどね。

セレクトショップあたりを目指す

あたりというと怒られますが、実際にそんなに高価でなく、老舗のブランドとかでもないけど、しっかりとしたセンスで選んでくれて値段もお手頃(とはいえ安いわけでもない)くらいがいいのかもしれません。

スーパーのチラシを求める人にはスーパーやディスカウントストアをおすすめすればいい。また高級ブランドが欲しいならそちらへどうぞ。でも、吟味したり選りすぐりのものが欲しいけどそこまで大層なご予算でないなら、こちらへどうぞ。

そんな感覚で、ラッピングってめちゃくちゃ大事なんじゃないかということを思ったので書いてみました。

セレクトショップにいきなりなるのは難しいかもしれませんが、薄利多売ではちょっとさみしいし、高級一品勝負ではない、そういう着地点って一杯あると思うのでぜひそのあたり妥協せず粘っていきたいところですね。

アイデアという言葉の問題

アイデアという言葉を多用していますが、アイディアでなく、アイデアというのは打ちやすいからで、意味は「IDEA」です(笑)

この言葉の違和感、つまり人が言っている「アイデア」と、自分がいう「アイデア」は異なっていることが多いなというのもありまして、これらも少し考えてみました。

例えば、企画も似ている言葉でしょうか。

事業アイデアとかビジネスアイデアというと、途端にレベルがアップした気がします。それらを一般の人に「アイデア」として求めるのは少々厳しいと思います。一般の人が起業やビジネスが出来ないのではなく、それらの知識や知恵、または現時点でのアウトプットはそこまで高くないという場合においてです。くどいですが、一般の人を馬鹿にしているのでなく、「アイデアないですか?」という問いって無邪気に出来るので(重々承知しています)その反応として、「何か出て来る」ことってあんまりないのではないか。そんなツッコミです。

クラウドソーシングにおいてのアイデアコンペも多数見てきて、やってきたわけですがその限界を感じます。つまり、ざっくりですが以下のような図式です。

初心者:タスクやアンケート回答でのアイデア出し

中級者:アイデアを初心者以上に練ってる。企画的な要素がある。

上級者:企画やクライアントニーズに沿った提案が出来る。ビジネスも踏まえている。

 

(アイデアコンペにおけるアイデアレベルのイメージ)

初心者層は一方通行の提案が多い

ざっくりしていますが、要は上の初心者層でのアイデアはやっぱアンケート回答みたいな、つまり悪い意味での思いつきが多いです。思いつきが駄目とはいってませんし、僕も良く「思いつき」ます。思いつきとは、そのまま出てしまうようなアイデアで、端的にいえば一方通行のアイデアです。

具体的には、「私はこれがいいと思います」というものです。もちろん、上級者でもそういうアイデアはあるわけですが、あくまで「クライアントがいい」ものが、採用なわけなので、これは押し付けに近いです。クライアントはそれを考慮して「押し付け」でないもの「一方通行」ではないものを選ぶ必要があります。

この初心者層でいうアイデアはいつまでたっても思いつきの枠を超えません。ここで闘うことは僕としては文字通り「意味がない」のです。これに気づくまでかなり時間がかかった気がしますが(笑)とはいえ、そういうコンペが嫌いではないので、趣味枠で参加ということでいいんじゃないかと思っています。時間は貴重だからこそ、使いたいものに使うべきですから。

中級者層は企画的メッセージが出来てくる

中級者層では、少し違ってきて思いつきというのも減ります。多くは、自分はこう思う、クライアントはこう思うだろう、だからこういうのはどうだろうか。初心者層のような一方通行でなく、キャッチボールが出来ています。が、キャッチボールと偉そうに書いていますが、そもそもアイデアコンペにおいてキャッチボールがうまく成立することはなく、コストの関係から事前に相談したり、また質問で深めるとコストオーバーな気がします。クラウドソーシングをイメージしづらい方は、例えばコンビニにおいて商品を売るだけでなく、「自分は腹が減っている。何かそういうときに適したものをおすすめしてくれ」というような客がきて、それに対応せざるを得ない(コンビニ店員の範疇を超えていると思うので)という感覚に近いかもしれません。うまく伝わりますかね?

中級者層においては、企画経験があってもなくても、企画的な考え方を何かしら別の仕事で身につけたり、そもそもそういう視点で仕事をされている方なら出来ているような気がします。

上級者層は一定の型があり、再現性が高い

最後に上級者層です。これについては、なんでもそうですが、自分の提案サイクルや企画サイクルなどの一定の型やリズム、仕組みがあることが前提です。そうしなければ、一定の提案数と当選数を導き出すことが不可能だからです。思えば僕も気づけば一杯やっていて(笑)自分に才能があるとかはなくて、ただやって結果を出しているだけという無我の境地(笑)みたいなところにいます。それくらい好きだったり、人にアイデアや企画で役立ってもらうのが好きなんでしょうね。

当然上級者なら一定の仕事で、つまり別にアイデアとか企画でなくても、高品質や信頼の高い仕事が出来ています。これはプランナーとかマーケターとかあまり関係なく、一定のデキル人はそういう視点があるので、提案も企画も痺れたものを作られると思います。

一定の型とか、リズムについては割愛しますが、僕が上級者であるということをいうと若干おこがましい点もありつつも、実際に一部とはいえお金を頂き、そして売上の一部となっているのですから、プロの端くれとなります。この一定の譲歩は僕の性格みたいなものですから、さすがプロとでも思ってもらえると嬉しいです(笑)簡単にいえば、以前紹介したシゴトクリエイター大橋のアイデア生産工場プロセスみたいな、自分の仕組みを図解しなくても、言える、頭で言えること、口で説明できること、ぱっと書けることでしょうか。これは普段考えてないと出来ないので、試されるのだと思います。ごまかせないですからね。

再現性とは、初心者層でいえば、言いっ放しなので、それ本当なのか、出来ないんじゃない?感が強くなるわけですが、上級者層でいえば、それを根拠や実体験や経験値からカバーできて、かつ出来そうな感が強くなります。これは誤魔化しているのでなく、実際に企画提案でそのレベルのものとなれば、クライアントもプロであればそこは見極められるわけですね。

逆に自分がどのレベルかわからないという方もいるかもしれませんが、自分の考え方や仕組みがある人は上級者です。また何が他と違うかを説明できたり、細部の話が出来ればまず上級者といっていいでしょう。初心者は当然ですが、中級者ではそれらの違いが明確に言えず、「企画を立てたけど何が駄目か分かりません」というのが中級者かなと思うからです。

アイデア→企画への昇格イメージ

それで何が言いたかったというと、アイデアというものに、ビジネスとか企画とか事業とか色々な言葉を付けると、もはや「アイデア」という軽いものではなくなって、「事業企画」であり、「ビジネス企画」であり、企画に変化するという感覚でしょうか。

つまり、事業アイデア=事業企画であり、ビジネスアイデア=ビジネス企画であるということです。

アイデアと企画の違いは何度も書いていますが、簡単にいえば、アイデアは小さい戦術や行動アクションレベルの小さいもの。もちろん例外としてそういう小さいアイデアが大きな事業になることもあります。が、小さいアイデアだけで突破出来るほど甘くないのが現実です(笑)

企画とは、一連の仕掛けや想定するイメージを企画書であれば紙に落とし込んで、それらが実現できるように想像されたものです。想像と書くと「世の中にないもの」とか思うかもしれませんが、明日の献立はわからない以上、企画ですし、明日のイベントで雨が降りそうならそのための予備企画を考える必要もあります。小さなイベントであればアイデアで乗り切れますが、大きくなるとそれらを体系立てて整理しておかないと、成立しづらい。それがアイデアと企画の違いだと思います。

それで、アイデアは簡単に使える言葉ですが、それと一緒に重めの言葉を入れれば、アイデアも企画となって、重くなる感覚ですね。儲かるアイデア教えてくださいって眉唾ですけど、儲かる企画教えて下さいってあまり聞きません。それって安易に企画出来ないのと、企画という言葉の時点で一方通行がなくなり、コミュニケーションが増えて企画化される、つまり現実で使える形になるものとなっていくことが「含まれる」からなんだろうと思いました。

このあたりは、自分メモに近いですが、妙に書くとスッキリしてきますね。

アイデアパッケージをちゃんと作る

僕自身は手抜きをしているわけではないですが、まだまだ完全ではないでしょうし、どう売るか、見せるかが上手い方ではないと思います。とはいえ、不器用なんで出来ませんといっていても、何も進展はないわけです。

そのあたりをぐっと受け入れて、自分を受け入れ、どう出すか、どう見せるか。そのあたりの思考は非常に慣れていて、というよりもそういう考えることがめちゃくちゃ好きで、人ってそこから面白いなと思うくらい好きなので、根拠のない自信(久しぶりに使いましたが)をもって、大丈夫ではないかなと思っています(笑)

アイデアパッケージとは、僕の売っているコンサルやアイデア出しという仕事メニューを端的には指します。それだけでなく、見せ方としてデザインなどのビジュアルもそうですし、人が最初に見るものをやっぱ全部は無理でも優先順位をつけてよくしていって、中身は悪くないので外見で損しないように、みたいなことはもっとやっていきたいですね。

おわりに

自分のメモからの起こしですが、このあたりは色々書けるので、もっと色々考えてみたいところですね。

このあたりは楽しいですね。どんどんスキをみてアウトプットしていきたいと思います。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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