アイデアマンがやってる定点観察からアイデアや企画を生み出す方法

シゴトクリエイターの大橋です。

今回は、普段やっているインプットとしての定点観察について説明してみます。多分ですが、企画をやるとか、新しいことを仕掛ける、何か企てるのが好きな人ってこういうどうでもいいような(笑)とはいえ小さいけれど自分が考えたことを大事にされている気がします。

僕ももちろん、どんな小さな考え方でも主張が面白いなら一見の価値あるなあと思ってますし、それは経験値やレベルなど関係ナッシングですね。

定点観察とは

普段やっているアイデアのインプットとして定点観察ということをしています。実際は、お店、人、状況など決めてずっと観察するだけです。

言葉でいえばそのままなんですが、観察って見るとは少し違います。例えば看板を見るというのと看板を観察するのは違います。

簡単にいえば、観察すると、

・看板のフォントは何を使っているか

・なぜ看板はここにあるのだろうか

・他と違って目に飛び込んでくる看板はないだろうか

・なかなかここの場所の看板は埋まらない(広告が入らないな)

・看板を見ている人はいるのだろうか

・通行中の車から見るとどういう視点で見えるか、歩行者からはどうだろうか

・最近固定看板でなく、デジタルサイネージというデジタル看板も見かけるけど効果はあるのだろうか

・なぜここにこのメッセージが?効果はないのではないか

などを考えたりすることです。

ちなみに、看板を見ると「看板あるね」とか一瞬のものですが、もうちょっと色々と前提や仮説を入れていくことが観察となりそうです。

ものを見る時どう見るかだけなんですが、これはなんだろう?どういうことだろう?どうしてこうなってるんだろう?といういわば現状をなぜなぜ?していることが大事ですね。

仮説を立てる

上でも触れていますが、看板を見るだけでなく、お店のディスプレイをずっとチェックし続けるとか、ある特定の時間帯で見かける人たちをチェックするとか、色々あります。

あとカフェで色々な人の話を聞くのも面白いです。他の人の会話自体、理解できないことも多いですが、どういう間柄だろうか、なぜその会話をしているのか、想像力を働かせることで、色々な仮説が立てられます。

仮説とは大したことでなく、例えばカップル二人がカフェにいる。何か会話が少ない。喧嘩でもしたのか。でも、笑っている。話が進まない。なんだろうか。

これらだけで正解は分かりませんし、そもそも正解が何かを当てるのが意味があるわけではありません。そこで考えてどうか。どう予測するか、推測するか、情報を得られるだけ得ることもそうですが、考えることが大事です。

なぜ売れるか、売れないかを考える

お店の定点観察とか、よく見るお店で売れているお店売れてないお店がはっきりします。とはいえ、ぱっとみて売れてなくても商売が成立することもあるので、そこまで見れればグッドですが、多くは外見でどうかを判断していくしかありません。

なぜ売れているのか。味が美味しいからなのか。美味しいとは思わないけど売れているのはなぜか(笑)

色々なことを考える切り口として、なぜ売れているのだろうか。売れてない店があるのだろうかは鉄板ですが、考えていて楽しいです。

明らかに味では負けているが売れている店もありますし、味はいいのに売れてない店もあります。なぜそれが生まれるか考えていきます。

ストックする

定点観察は、一日見たとかでなく、何度も何度も見てどうかを考えていくことになります。よって、長期的にどうか、仮説もある程度検証できるかもしれません。

これらをストックすることが大事です。メモを取るということはどちらもでいいのですが、どう思ったか、感じたかを人に話したりアウトプットするほうがグッドです。それらをストックすると何が起きるかですが、

・仮説がある

・それらに対して推測、考えたもの、アイデアが生まれる

・いくつかためると傾向や方向性が見える

・自分なりの意見やアイデアになる

ということになります。

アイデアや企画に活かす

貯まったストックから色々と自分のシゴトに活かすのが僕のやり方です。話の一つでもいいですし、そういえば「あの時考えたことがあったな」とかというのは、ストック自体が検索出来るよりも、ストックとしてそもそも考えたものがないと思いつけません。

これらもストックを貯めて活かそうというのは大事なんですが、ストックを貯めたら活かすより忘れて、あとで勝手に思い出すから忘れちゃってください(笑)

定点観察の具体例

抽象度が高かったと思うので、具体例でいきましょう。上のように綺麗にまとまっているかは具体例から感じてみてください(笑)

花屋さんの店頭を通勤時に定点観察

モフリッチ(サギナ)の売れ行きが見える。でも、別の花屋さんはモフリッチすら店頭においてない。

ターゲットが違うのか。何が違うのか。そもそも花屋のビジネスって何だ?

モフリッチは枯れないというが枯れると悲しさインパクト大。

枯れないっていう育て方の視点でコンテンツを作ったり、見せ方を出せると良い。

観葉植物なら家具屋さんなどで関連させて売るとか楽しそう。

モフリッチはホームセンターで買えば200円程度で買えるが、花屋さんだと350円程度。値段も変わってくる。

これらを一回でばばばっと出せれば完璧ですが、多くは一個ずつ「今日はどうだろう?」とか見たり、花屋に興味がなくても花屋に一回でも興味を持てばその切り口から他の花屋との違いはあるのだろうかとか、楽しむこと、面白がることが大事ということですね。

モフリッチ自体は調べてもらえばいいのですが、ポイントはそんなことを気にせず通り過ぎる人がほとんどということです。人の意識はそんな程度ですが、一方でネタだと思えばネタにできます。

例えばこれが花屋のアイデアや提案に活かせることになるかもしれません。将来的に役立つということでなく、ストックしておいて後から使う。投資的なイメージが強いですね。だから、今必要なんだという人にはあまり役立ちません。普段やっているから後で使える、その時に使えるわけですね。

繁華街で頻繁に変わる商業店舗(ビル一階立地)の定点観察

結果的に解体中だが、知る限りでは、高級なコーヒーや紅茶を飲めるカフェ。

その遍歴が面白い。有名カフェチェーン。パンケーキ屋さん。オイスタバー。ビールメーカーの臨時店舗というところでぐるぐる変わっていった。

ぱっと見で入りづらいのと、入り口がなぜか2つあってそれがマイナス感。ビル入居者オフィスからの売上は意外になさそう。お疲れ様。

現状は巡り巡ってコンビニになりました。早くそうすればいいのにとか思ったりしましたが、なんというか商売をする側は意外にその利用客視点で見えなかったりします。これは僕も同様です(笑)

もちろん都会であればお店が何だったか分からないことも多いです。ここを定点観測していたのは、常に流行らない、お店が人で埋まっていることがなかったということで覚えてしまったからです。

以前有名カフェ店のときにいったら、スープがしょっぱくて食べられるものではなかったので、二度と行かなかったこともしょっぽい思い出としてあったりします。

地理的なものや風水的なものかどうかはおいておいて、土地、立地、人の流れは何かあるんじゃないかと思います。

あまり好みでないアパレルショップのコピーの定点観察

女性向けの服屋さんということで利用ターゲットではないが、毎回コピーが癇に障る(悪い意味で(笑))ので観察している。

毎回出てくるコピーが癇に障るので、これは炎上コピーか?という視点を感じている。実際に自己満足感が強すぎる個人店舗というのは結構あるが、意外に印象に残ってしまうというのがある。

その場合上手ければいいが、まずかったらアウト。そこが難しいが、狙ってやるものではない。ただキャッチコピーを決まって量産できて、かつそれを狙ってやっているのであれば感服という感じ。

わりと通る道にあって毎回イラっというか、何かざわつきます。そういうイライラって僕自身はこのお店のターゲットではないんですが、よくそういうテイストで書けるなあと感心しています。逆に僕はそういうコピーなりアイデアや提案が出来ないんだろうということも分かります。

人に向き不向きがあるし、合う合わないというのもあります。たまに誰もが話せば分かるみたいなことを言う人がいますが、ちょっとそれは極論で多くは人を選んでいるし、合わない人は合わないよねということを思い出します。

このお店そういうコピーは関係ないのか、立地なのか、わりと若い女性客向けのお店というところです。まあ若い女性といっても色々な年代や嗜好があるのでなんともですが、いかに女性向けアパレルの売り方が分からないかも自分で確認できますね。

例えばこの場合、コピーにイラッとしなくなる時が多分そのブランド価値が薄れたということになりますよね。それか、僕が大人になって?理解できるようになるかもしれません(笑)

メーカー系直販店の売れないだろうの定点観察

ある周辺機器メーカーの直販店があり、オープン時から見ている。売れている様子がない。

来店して調べた限りでは品揃えが店舗面積が少ないため多くない。そのメーカーの商品にこだわっているわけではなく、ライフスタイルを提示したいのか、特定の商品群を売りたいのか、というところに迷いを感じる。

同時に女性客が多く通るのに、女性客目線があまりないのと、女性でもターゲットを絞ってない(絞りきれてない)。

店員も多すぎるほどいるが、ライフスタイル提案なら服装がいけてない。基本黒いパーカーで他店舗の雰囲気とは全く異なる。

予想では採算が合わないから撤退と考えられる。近い例では食品メーカーのカフェレストラン経営というのもあった。飯がうまいかというと微妙だった印象だが、当初より改善されたのか来客は結構されている印象。売れる売れないはお客が決めることだが、当然どう見せるか考えるかの工夫が問われるだけともいえる。

これもお店大丈夫かなーって感じで見てみます。実際に行くことは最初オープン時にありましたが、買いたいものがなかったので通るだけとなりました。そういうお店皆さんも多いかもしれませんね。

ではこの撤退するだろうが当たるかどうかですが基本当たっても当たらなくても何も変わりません。あるハンバーガーショップは潰れると思ったらわりと回っているなあと思いましたし、僕の予想が正しいとかそういうことではありません。

当てるよりも、なぜ売れなさそうか。売れていそうかを考えるキッカケになります。逆に自分が店長だったらどうすれば売れると思うか、何をするかを考えるのが良いトレーニングになりますよね。

定点観察のコツ

具体例から何か掴んでもらえれば嬉しいです。

いくつかの発見や面白そうを1個だけでなく、動線として結んでいく考え方が必要です。なぜそうなっているのだろうか?という「好奇心」的なものがもくもく湧いてくればネタがたくさん日常にあることが分かります。

このアンテナであったり、たくさんの場所、人、状況を楽しめれば多分毎日がめちゃくちゃ楽しいんですね。

もちろん上の定点観察を毎日やってるのでなく、頻度はバラバラでやってます。また新しいポイントが加わることまおります。

お店などは分かりやすいですが、状況もいいと思います。状況とは、例えば一人客は何をやっていることが多いかとか、店員さんの掛け声はいつも一定だなとか、ラーメン屋にしては綺麗だから女性客も多いんだろうとか、この時間帯でランチ時でないのに混んでいるって結構すごいことではないかとか・・・

そういう小さな発見や思考をその場でメモることはありませんが、それらを思うこと、考えることが大事ですね。そうすればストックされていくということです。

おわりに

定点観察をすればアイデアマンになれるとかそういうことではないんですが、逆にいえばアイデアを出したいとか、企画的視点を身に着けたいとか、そういう人はこういうことをやってみるといいと思って書いてみました。

実際は企画に向く人はこういうことをやってるのが楽しいはずです。だって誰にも言われないのに、「なぜこの店はこんなに人がいるのか」という疑問を持つ人はいても、そこから調べたり、なぜかを考えるまでいかない人が多いですからね。

さらに自分なりの考え方やアイデアを入れていければ完璧です。もちろん、例えばなぜこの店は売れてないかというのも仮説は外していることもありますし、確認出来ればそれはそれでレアなことです。ただ、単純に売れてなければ撤退して店が消えるので、その確認は出来ないことでもありません。

逆に向いてない人はなんでこんなことしてるんだろうというむなしさを感じることになると思います(笑)楽しくないからですね。

ぜひチャレンジしてみてください。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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