アイデアの産直って言葉にしびれた!

シゴトクリエイターの大橋です。

いやー、5月は激動というか忍耐であり、我慢な感じでした。というのも、やっとプライベートも進みそうでそろそろ守りから攻めに転じるみたいな感じです!

さて、今読み終わった本が面白かったので共有します。

アイデアの産直!

著者はテレビ番組のプロデューサーであり、その企画術系の本です。著者の考え方が面白いのはもちろんですが、最後のあたりに出てきた「アイデアの産直」って言葉に、著者風にいえば「しびれた!」ので、引用したいと思います。

 

 

数年前から僕は、「何かを生み出せる人・生み出した人に最終的にはお金が集まらなくてはいけない」という理念で行動していて、それを僕は日頃「アイデアの産直」と言っています。

(P.251より引用)

いやーいいですねー。アイデアの産直!

まあ、実際にアイデアを出したりする人がお金が集められるかは多くは別問題だったりするので、単純にこうならないとは思いつつも、上手いところ貢献した人に還元されるのは素敵だなあと思います。僕も全く同感ですね。

例えば厳密にいえば、会社は、個人の仕事を総合力とか会社自体の枠組みでうまく調整したりすることで、一つの仕事やマンパワーを生み出します。社員Aさんのアイデアを事業部Bが顧客Cから受注した時、顧客Cさんは、社員Aさんにお礼というよりも、事業部Bであり、もしかしたら事業部長BBさんがほめられるかもしれません(笑)

その時、社員Aさんなどのアイデアを生み出したりする人に還元されるって現実には難しいかなと思うわけです。

しかーし、一方で、クラウドファンディングなどはアイデアの起案者が褒められます。どうも日本において会社というのは身近すぎて、そもそもの「活用」方法とかがうまく認知されてない、またはブラックボックスになりすぎているかもしれませんね。チャレンジする人は多くは馬鹿者扱いされますが、それを受け入れて結果を出すと「よくやってくれた」と讃えられます。

このギャップを知っている人ほど、「人間なんて馬鹿だ」(笑)とか冷たい目で見がちですが、それは真実だと思います。僕もそう思います。

チームであり、会社であれ、枠組みはなんであれ、一部であれ、全体であれ、100%でなくてもうまく還元されていく仕組みは作っていきたいものですね。

企画に必要なのは、疑う力

印象に残っているのは、著者自体が仕事するテレビの番組制作では、制作費は会社から出るわけですが、会社はお客さん、つまりスポンサーとして協賛企業からお金をもらいます。だから、視聴率が低ければ見られてないのですから、スポンサーとしては効果がないとして切られる、またはお客さんに申し訳なくなるわけですね。

ですが、スポンサー→会社→制作費という流れを疑って、例えば自分で制作費を集めそこから番組を作って配信するということが出来ないかという発想で、著者が創りだした「オトナの!」という番組の話が所々に書かれています。

ここで大事なのは、番組とはスポンサーのお金がないと出来ないのだ、ということを疑うことかなと思います。つまり、自分の仕事で当たり前となっているとであろうことを疑ってみる。この企画は、イベント形式だったりで参加費を取って楽しむ、それを録画してあとで編集して配信するというようなアイデアをどんどんと試しています。

新規事業においても、同様に既存の枠組みでは全然勝てないというか、そもそもまともにやったら木っ端微塵(笑)なんてことも多いのではないでしょうか。どっかで勝てる、または形になるところを見極めてやっていかなければならない。そうであれば、お金がないから出来ませんとか、人がいないからとか、知識やノウハウがないからという「ないない」といってることがそもそも企画力がないといってることに他なりません。

もちろん出来ないこともあります。しかし出来ることも多い。出来ないことにフォーカスしすぎず、出来ることからもしかしてコロンブスの卵で、誰も考えてるけどやってないだけじゃない?というアプローチは大変好きです。もちろん先人がやってきたけど出来ないのよねというトラップもいっぱいありますよね(笑)

アイデアの産直に近いアイデア

多分ですが、wemakeのような仕組みは、いわばアイデアを出すとか、コミュニティに貢献した人がポイントがついて還元される仕組みですよね。しかし、この仕組が一定回るのも結構な仕組みづくりの洗練さが必要ですね。うまくいくかはじっと祈るのもいいですが、自ら手を動かしてもいいわけです。

僕がやっているアイデアシェアというサービスは、ビジネスアイデアを共有できる場なわけですが、これはビジネスアイデアを共有したいから作ったのではなく、共有できることでアイデアを出す練習になる、というところが大きな意味合いです。最もそれが利用者イメージとずれているとは思いますが、一方でマッチする部分もある。あとはうまくこの仕組みを誰か使ってくれたり使えそうな人を探していくという仕事になります。

アイデアの産直でなくても、アイデアを出して実現するプラットフォーム、またはクラウドファンディングなどで、そこで関わった人や会社や事業が社会で評価されることも嬉しいかなと思います。つまり、産直でなく、産地間接送?みたいに、直接ではないじわじわ広がる間接的な還元も面白いんですね。

どちらがいいとかではなく、両方で楽しめる、還元する仕組みに近いものを作っていきたいものですね。

この本は面白いので、ぜひ気になった人はチェックですよ!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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