アイデアを会社組織の中でいい感じで出すには?

大分ネタとしては眠らせていたのですが、アイデアの出し方に関してのわりと真面目なネタです。

アイデアの出し方など考えている人には参考になるかなと思います。

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アイデアを社内で出すことが難しそうな理由

僕自身も勤める身の中で考えると、何かそういう「アイデアを出す」場はかなり難しいだろうなと感じています。あと、アイデア会議をやればいいというのも「会議」であって想定する「アイデアが出てくる場」にはなり難いです。

どうして制作会社の社内でアイデアを募るとなかなか集まらないのか。

こちらのブログに書かれていることは概ね賛同できるし、多分実際に製作会社だけでなく、多くの会社ではそのような「アイデア出しに困っている」ことなんだろうと思います。

上のブログでは、解決アイデアとして、アイデアといわず雑談から拾う、または賞金を出して集めるというところになっています。

確かにそれらは一定の効果が出るだろうなと思いました。

僕の中では、特定の限られた場でアイデアを出すのは一方で難しいと思っています。別にこれは僕を使ってくれとか仕事をくれという話ではなくて、なんでだろうかというところを考えていきましょう。

1.アイデアを求める人が上司だと、アイデア出しが作業になりやすい

お金を出す人と利用者が違う。例えば、塾などは親がお金を出すけど、利用者は子どもだったりします。ハンバーガーはお金を出す人が食べるみたいに分かりやすい(もちろんテイクアウトで誰かにあげるとかもありますがスルーします)話かどうかというところです。

上司、リーダー、部長、課長など上の人がアイデアが欲しい場合に、そのアイデアをどう考えるか、採用するかは上司に委ねられます。よって、立場的にというか、アイデアを出す側は「ロボット」的に「アイデアを生みだし続ける」マシーンとなります。これって辛くないですか?

僕はこんな仕事は嫌だと思うのでまずはやらないです。実際に今までの仕事で社内の中でアイデアというケースはないのですが、例えば、「アイデアが欲しい」から「下さい」といわれて、アウトプットし続けたケースがあります。問題はその評価が見えず、フィードバックもなかったことです。これはフィードバックがないという点でもいえますが、やはり求める人が上司だと、上司はなぜか「考えなくていい」みたいなポジションになります。

そもそもそれがアカンのですが、部下にアイデアを出させるだけというところであれば、単に上司が自らやらないとか責任もない(例えばアイデアを出させてその責任をアイデア発案者に問わせるとかは最悪です)のであれば誰もアイデアは出さないですよね。僕も嫌ですからね。

2.フィードバックが全くない

上でも書きましたが、アイデアを出す、アイデア会議、企画会議と言うと気に、まあブレスト作法をある程度守ったとしても、普段やってないなら相当つらいわけです。なれないのでアイデアもなかなか出てこないし、それって「アイデア」でなく「雑談」じゃないかという人も出てきそうです。両者の違いはほぼないと僕は思います。

さて、フィードバックとは出したアイデアを評価したり、どう使われるかということです。賞金は出したらその数だけお金がもらえるので分かりやすいですよね。雑談もそこから「そのアイデアいいね」といって拾うならば、それもそれで分かりやすい。「お前のアイデアいいな、使わせてもらうぞ」といって、とくに関係が悪くないなら喜ばない人はいないでしょう。

出したアイデアがただの作業のようになってしまって、ただ出すだけであればこんなツマラナイ仕事はないなと思います。壁でもないのに、壁にアイデアをぶつけ続けるだけ。死んでしまいそうです。

単に問題は「あなたのアイデアいいね」という言葉が「恥ずかしい」みたいな感じなんだろうなと思ったりします。人のことを褒めたり慣れてないと確かに辛そうですね。

3.アイデアを出してといって出せる人はあまりいない

上のブログにもありましたが、休日などに仕事以外で考える人は稀という話ですがそれはその通りだと思います。仕事に関するアイデアを仕事以外になぜ考えなければならないか、普通は考える必要はありません。

ただ企画をするという身においては、どこからアイデアが湧き出るか分からないので、仕事以外は企画について考えないのは甘いという気分はあります。少なくとも好きの部分で補えるところなので、その点で好きな人には勝てないという話にもなりそうです。

アイデア出しは誰でも出来ると僕は言っていますが、それは結果的に出来るからであって、普段インプットがないのに「じゃあ、新サービスのアイデア100個出してきて」というのが通じるのは、コピーライターの100本ノックくらいでしょうか。少なくとも、制作会社であれば制作がメインなのでアウトプットするアイデアって意外に少ない気がします。メーカーであれば新商品開発とか商品開発部が色々アイデアを持っていても、作るところではそのものづくりが問われるので意外にアイデアを日常的に出すか、出せるかは稀なんだろうとも言えます。

しつこいですが、「課題に対してどうすればいいか」を考えていたりしてインプットを常日頃増やしてないとアイデアは出ません。だから、アイデアがないとか出ないというよりも、もっと噛み砕けば普段インプットを意識的に行ってないからとなります。

それが悪いというよりも、先程書いた通り、そこまで一従業員がそこまでやるべきか?となって、やらない、のではないかなと思います。ちなみにこの状況下でできる人は、独立を考えていたりハイパフォーマーであったり、そもそも仕事に対するワーカホリック気味であったり、ちょっと一般的な人とはずれている気がします(笑)これは悪い意味でなく、そういうレアキャラがいないとまず出てこないのだろうと思います。

ただ、当然ながらアイデアを出すやり方はあり、そういう教育をすれば一定のアイデアは出せるはずですが、根付かせるとか仕組みを作るには、単純にアイデアがどう評価される、お金になる、社内評価につながる、学びになるなど何か感じてもらえる価値にならないとやっぱやらないですよね。

4.実行権限がないとアイデア自体は幻になりやすい

アイデア自体に価値がないとは思ってないですが、仮に100個アイデアを出して、採用アイデアが0個ならやる気は出ませんよね?

そして、実行できる権限がなく例えば上司がやると決まっている場合、アイデアを実行できないのに、アイデアを出すか。出すのは、上司を信頼したり、その人に手柄を持って行かれてもいいとか(笑)ある程度の信頼がないとまず出来ないでしょう。それがない会社や社内はまたどうかって話もありますが、ケースバイケースなのでなんともです。

自分が実行するからアイデアを考えてそこから実行する。それは分かりやすいです。ですので、アイデアを考えてでなく、アイデア+実行をしてねというほうが良い気がします。

ただ面倒なのは「アイデア」だけでなく「実行」までさせるのかとなりますが、果たしてこの疑問はどこまで正しいかは分かりません。アイデアだけで存在するより、実行レベルに落としたほうがアイデアにとっては多くは「浮かばれる」存在というか、実現度が高くなるため、100個のアイデアも多分いくつかは出来るはずだからです。

もっといえば、実行の仕組みが明確なら、アイデアをどう入れていけばいいか、着地点の話となります。これも後述しますが、アイデア自体がそのままあるのでなく、どういう実行セットや実現パターンの中で描かれているか。

お前にやってもらう+アイデアを出すが別の場合、当然実行があるレベルで考えるのと「やるかやらないか分からないのにアイデア」って結構実行が弱いのでやっぱアイデアも弱くなるかなという印象です。

ざっとアイデアだけ集めてどうにかしようかーみたいな場合はあんまりうまくいくイメージがないですね。これでうまくいくのはアイデアを選定したり、実行する企画人が結構なやり手のケースに限られるかなと。

5.アイデアの粒度が大きくどこが着地点、落としどころか不明

これはアイデア出しのやり方にありそうです。

新商品アイデアというとき、例えばコップのアイデアを考えるとして、すぐに使えるコップのアイデアが出てくることを期待するのは微妙です。多くのビジネスアイデアもそれだけ単体で使えることはなく、何か実践するビジネスや既存または持ちうる資源とにらめっこして、形にしていくのが普通だと思います。もちろん突破力のあるアイデアはあるのでしょうが、ほぼないというのが僕の見方です。

だから、アイデアを出す場合いっぱいだしてもらって、あとで収束して選定する。それは明確に分けるべきでしょう。

それで、アイデア自体に対してコップのアイデアといってるのに、「スタバのテイクアウトのケースが気になった」というと「それ関係ない」と言われて終わるわけです(笑)関係ないかもしれないのですが、意識や拾う人がいればわりと広がります。

同時に、着地点として「コップのアイデア」の前後、つまり、新商品アイデアって何を求めているかの出題者というか、アイデアを求めたり、欲しがる人が何を考えているかが分からないと、箸にも棒にもかからないアイデアとなります。

僕もアイデアのアウトプットや着地点は相当丁寧にやっているのですが、それは「アイデア」というよりも「コミュニケーション」に近く、「アイデア」という漠然とした何か!をどう伝えるか、そしてかつどう理解してもらうか、そして「それがクライアントの大体のストラクゾーンにはまるか」が鍵となります。

これをいきなり「アイデア出して」でやっても「良いアイデアが出てこない」のは普通だと思います。

アイデアを募集するとか、アイデアに接する人ならばこれらのアイデアに対する理解や恥ずかしさからアウトプットしづらさまでそれらの「アイデア」をメタ的に理解していないと辛いからです。

アイデアを社内で出せそうな仕組みとか

今までは出せない、出来ない理由ばかりでしたが逆にいえば、裏返すことで出せる環境づくりになります。アイデア出しやアイデアを生み出すのはコストがかかることってことが大事です。それを理解しないと「アイデアはタダだから」という感覚があれば多分厳しいでしょうね。

1.ちゃんとアイデアを出す人が評価される

例えば営業実績を出せば評価される。分かりやすいですよね。たくさんマーケティングして見込み客を増やしたからより売れた。素晴らしい。よりコンバージョンをあげた、素晴らしい。

この流れで、アイデアをたくさん出したし、使える物も多かった、素晴らしいねというような流れに違和感を感じます。なぜならそういう文化ってあまりないし、そういう会社を僕は見かけたことはありません。一部風のうわさまたはネットでみたくらいならありそうですが、多分そういう会社は特徴的なのでアイデアを大事にしているのでしょう。

アイデアの数が駄目なら、アイデアが形になったことや形になるのが難しければその手前の指標を設けたり、少なくともアイデアを出す人に対して可視化をして評価する。そういう仕組が大事です。

そういう仕組がある会社や制度があれば、そういうところで働くのは悪くないかなと、少なくとも僕は思いました。

2.賞金を出すのもあり。ただしアイデアに対する評価で有無を決めない

これは1アイデアで500円出すというなら、どんなくだらないことでも、素晴らしいものでも1アイデア500円を全うしてくださいということです。

この場合、アイデアが何これ!とか、これはないな!とかいうのでも払う必要があります。良いアイデアだけお金にしますでは、誰も出さないからですね。

ポイントはアイデアは無関係で買い取るけれど、ただそこから全体的にアイデアのブラッシュアップをその上で別途高めていくというものです。アイデア力を上げていくことで、社内のアイデア生産性も高まり、どういうアイデアが求められているかを、「アイデアでお金をもらう」ことを体験しながら出来るので効果はあるかなと思います。

アイデア自体を評価するのは当然してもらうのは自由なのですが、出したアイデアの質をみて駄目だから払わないのはなしということです。

成果報酬型などに慣れていると、戸惑う人がいるかもしれませんが、アイデアを出すという行為、またはアイデアを出すまでに考えたことなどのインプットに対して教育していると思えば安いものです。最初のアイデアの数は多分低いはずですが、慣れてくると高まってくると思います。

これは単にアイデアがわりとトレーニングであり、一定の考える視点を養えば出来るというところから言っています。

3.社内空気を変える外部の人を入れる

これは別にコンサルとかでなくても、誰でもいいんです。社内のメンバーが固定されているなら、他部署とかを入れたり、小さい会社なら会議室とかが固定化されているので、場所を変えて外でやるとかです。そんなので変わるのか?ですが、人は場を変えると思わぬ動きをします。

とくに人を変えるのがいいと思っていて、違う人と話すことで違う視点が得られたり、刺激になります。例えばゲストや参考になる人として誰かを読んで一緒にアイデアを考えるとかはありでしょう。toB向けだと分からないですが、toCならユーザーを巻き込んで話すとか結構面白そうですね。また社内メンバーの刺激にもなりそうです。

おわりに

社内では良いアイデアは生まれないというところですが、概ね正解だと思います。ただ社内でも良いアイデアを出すところもありそうです。

アイデアに対する考え方や理解度が高かったり、アイデアを丁寧に扱ったり、アイデアをちゃんと価値があると知っている人が上の方にいると全然違うんでしょう。そうでないところだと結構厳しいかなと思います。

アイデア=日常のインプット×視点

でしかないと思っているので、日常をさぼったり、あまり面白いと感じてない人はやっぱアイデアも面白くないと思ったりします。もちろん例外もありそうですが、やっぱ面白いアイデアって日常のインプットか視点が面白いから、その面白さがアイデアに入ってくるのだろうなあと思っています。

だから、あなたのアイデア微妙だよね、面白くないよね、と言われたらそれは、僕のインプットや視点が面白くないのかもしれないということで、ざわざわしてきますし、負けるものかってなりますよ(笑)

会社内で良いアイデアを出したいとか、仕組みを作りたい人の参考になれば幸いです。

ビジネスって面白い、アイデアの価値ってもっとある。そんなことを自分なりに伝えられないかという思いから、シゴトクリエイターをやっています。一緒に楽しいビジネスを生みだしていきましょう。1記事でも何かヒントになれば嬉しいです。

ビジネスアイデアに悩むあなたに!

本ブログの1年間(2016年4月から2017年3月まで)で人気だったアイデア記事をギュッと10個にまとめました。A4で72ページ(約44000文字,読了目安は110分)。ぜひ新規企画や新規アイデアを考える際につまみながら読んでもらえれば嬉しいです。
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