企画づくりに相応の覚悟が必要とはどういうことか?

シゴトクリエイターの大橋です。

飴ネタです。コーヒー飴と抹茶飴の飴が結構好きです。なかなかこの飴売ってないんですが、そもそもコンビニによって飴の品揃えが違いすぎることを痛感します。あっちにはある飴がこっちにはない。たかが飴、されど飴。飴に詳しくなるチャンスかもしれません。

今回は、企画の師匠でもある細野さんが企画職のキャリアについてガツンと書かれていたのでそのあたり考えてみましょう。

企画職ってそもそも成り立つの?という問い

師匠のブログは014:企画職という不安な仕事についてということで、詳しくは見てもらうとして、ざっくりいうと、基本不安ベースで、かつ様々なスキルがいる総合格闘技といっています。そして目指す人向けには「相応の覚悟と努力」がいると書かれています。その通りだなあと思います。

さて、師匠とは別の切り口で、僕の場合企画職のキャリアなんて積んだ記憶がありません(笑)というか積み方が分からなかったりします。

もがいているのは今も変わらないですが、もがくやり方は少しずつ変わってきたと思います。僕の経験は共感されるかどうかとして、いくつかいえば、

  • 読書会企画をしていた時その参加費で収益を上げられないことに愕然とした。友人とやっていたので話をしたが友人にビジネス観点がないという以上に「ビジネス」についての理解が薄いと感じた。それ以上に自分もビジネスなんて分からないのでビジネス的に成立しようがなかったので、収益をあげようにも全く出来なかった(今ではターゲットや仕組みや見せ方などでそもそもニーズが薄いところで戦っていたのでそりゃ辛いよねといえますが、当時はなんでだ?と思っていましたねえ)
  • 友人と企画やろうとして会社を作るものの仕事はなかったというか、よく分かっていなかった。これは笑い話のようですが、実際会社を作りたかったので仕方がなかった。そもそも仕事を得る仕組みがなければ、企画とかそれ以前に駄目じゃんと気づいた。がどうすればいいのかをそこでもがいて、例えば継続ではないが、知り合いから仕事がもらえるとか、仕事ってめっちゃ取るの大変じゃんということを想定したものの、きっつーと思った。営業経験があっても別次元だろうなと思います。(今では若さってそんなもんといえるのですが、とはいえやってみないと分からないことはこういう体験があるからといえますね)
  • 起業当初は企画やっていますとか、社会を面白くするという超曖昧なことをいっていて(今でもその気質はあるものの、そういうコピーは言ってない(笑))、合う人には何が出来るか全然伝わらなかった。今も伝わっているかはおいておいて、実際に多くの人は企画をするとか、そういう視点で物事を考えられる人は結構少ないのではないかと思った。「XX企画」とかっていうと結構良くわからない会社と思われるようで、例えば営業で何か売るとか、代行するとか、企画って言葉がターゲットを間違えると全然違う方向に行くことを感じた。
  • さらに起業当初のアイデアとして、起業支援みたいなことを考えていたが、突きつけられるのは「起業しよう」とする人はお金を持ってないので払えない、というか持ってないので取れないという事実。同時にじゃあ、ビジネスをガシガシやってる人に提案できる「企画実績」があるかというとない。これは困った・・・。でも、自分がやりたいことだし、何か突破口はないか、切り口はないかともがいた。

大したことではないかもしれませんが、わりとないところベースで戦っているというか、タフネスがあまりないと一発で泣いて終わるかもしれません。もちろん僕自身覚悟があるというか、基本闘いたくないので(笑)闘いは避けているんですが、アイデアや企画となると「泣き言」は言ってられません。

その上で結果を出し続けるなんて超かっこいいんですけど、そんな簡単にいうほど出せないっていうのが現実です。だからこそ結果に一喜一憂せず、コンスタントにやり続ける仕組みを持たないとすぐ崩壊します。

成り立つかどうかといえば、ものすごく簡単な問いです。会社に勤めて成立させるモデルなら、サラリーマンとして成立します。ただ会社の考える企画、そこでのサービスや商品がどう作るかなどと個人の思いは別です。幻滅しないためにも、何を自分がしたいか、どう会社を活用するかまで落とし込めて考えるほうが良い仕事ができる気がします。

個人でやるとか色々な戦い方の工夫がいる

何を言っているかというと、たとえば新規事業部というそれに近いことをやってる人たちが全員新規事業を作れるかというとまたは話が異なります。厄介なのは、会社のリソースの上でやることでやれることと、個人がガチャガチャやるのはぜんぜん違うってことです。そしてどちらが実力があるかは意外に分かりません。

わかりやすいのは、釣りの仕方を一人ずつ教えるのは得意な釣りの先生と、それらの釣りの先生を一気に教えられるマスターみたいなのがいたら、釣りの先生は個人事業っぽくて、マスターは大企業とかスケールする力がある企業って感じです。どちらか優れているかはないんです。ただある闘いにおいて、普通にぶつかればマスターに釣りの先生が勝てるわけがない(笑)それだけです。ゲリラ戦でいくしかないですよね。

個人や独立して成り立たせるのも難しいという感じがします。所属した先で圧倒的な実績があっても、所属先の力というのが相場です。逆にそうならないためにも、自分がわりと0から1を作れるならそこを、それは無理だけど、1から10とかは得意ならそっちを、少なくとも企画っていうでかい雲を切ってここで勝負というところを見切りたいところです。とはいえ、それで単一格闘技にできるか・・・は僕にも分かりません。

3つの視点があればいけると思う(仮説)

ただ少なくとも、企画やアイデアの力があるなら、それに加えてアウトプットする何か、これは具現化スキルといってますがそれが必須です。さらに補完するもう一つもあるといいと思います。

簡単にいえば、

  1. 企画等の問題を解決したり、または見つけたりするいわゆる企画力やアイデア力があること。
  2. その上で、アプリにできますとか、図解にできますとか、Webサイトにできますとか、そういう具現化スキルがあること。
  3. そして補完する、または上をつなげる何か。例えば、仕組みを作るのがうまいとか、人をつなげられるとか、何かそういう定量的なものというより定性的なもの。それがあると良いかなと思います。

この3つの視点でガツンといってじゃあどうかって話です。シゴトクリエイターとしては、仮説としてそれらを検証しているというスタンスです。

これを恥ずかしながらも相応の覚悟と努力かは不明ですが、単にアイデアと企画って楽しい以上のものはないので、そこで戦いたいと思っているのは揺るぎない事実です。逆に言えばその他で負けてもあまり悔しくない(笑)

シゴト自体もキャリアもどんどん作っていく

基本は創るです。あまりシステムに任せてどーんということはありません。仕組みも作りたいし、どんどん作っていく。そうすれば世の中や社会や人の言っていることに流されることはまずありません。他人軸で生きるのは相当つらいです。自分軸って勝手に生成されるというわけではなく、それなりに検証するとか動くと出来るって感じです。ただこのあたりの学習や効率性は色々あるので、それを楽しめてしまう方が筋がいいなと思います。

成立というよりもシンプルにいえばアイデアが売れるかどうか。売れます。そしてそれで食べられるレベルになるか。これもなれます。ただ仕組みを考えて戦わないと完敗や魚のいないところで釣りをするという結果になって、作戦負けということもあります。

同時にアイデアで食べるという定義や企画で食べるという定義も、やりたくないような資料づくりをやるとか、考えたくないようなテーマでアイデアを考えるとか、それってやっぱやっちゃ駄目かなと思います。もちろん駆け出しだと、そんなこと分からなくても全部やっちゃうし、経験だーみたいな感じなんでしょうけど。

またどこまで自由度やシゴトにカスタム感を入れるかでしょうか。例えばマーケティングがうまいから技術が悪くても食えるというのは結構ある話です。技術がある人でマーケティングが下手だから食えないという人からみれば、なんだあいつらとなります。

分からないわけでもないですし、ターゲットが違うということもあります。ただ本来お客さんになりそうな人を取りこぼしているだけということもあります。多くはコミュニケーションが成立するかだけなので、もっとライトにマーケティングを考えて、集客していったほうが商売はうまくいくかなと思っています。

こうすれば多分やりたいシゴトは出来る

最近のインプットをある程度まとめたものをいかに書いてみます。こうすれば多くのシゴトは生まれると思います。それで継続して食えるレベルにするかは、売上が上がってから考えてもいいし、仕組み化できるかどうかとか、ニーズとかのレベルなので別問題だと思っています。要は0から1と、1から10は分けるということです。これをフェーズで分解してGOしてもいいのですが、どちらもやれる人ってあまり見たことがないというか、どちらかできないほうを必死に補ってなんとかって感じもあります。

1.自分が出来るということである程度脳を騙す

これは脳を騙すというところで、自分を騙します。売上を上げらないですとか、難しくてできないだろうと思っていてやると大体出来ません(笑)精神論というか、「出来る」とごまかして自分をですよ、するのがポイントです。マインドセットみたいな考え方でもあります。これがある程度出来ていれば、あまり否定的になりません。あと、人を否定することも少ないです。自分に対して失敗も的確に捉えられるので、学びや次のトライになるという感覚になります。

2.周りの人、付き合う人、フィードバックを選ぶ

これは環境的な意味です。夢を語るのは悪くないですが、いつか独立してやるということをいってるだけのコミュニティであれば「飲み会」としては成立しますが、そこにいては一生独立はできないでしょう。人を選ぶということで関係性が消えることに過度に不安になる人もいますが、大丈夫です。自分に応じた人や今のレベルにあった人しか多くは付き合えないというのが実際です。相手がレベルが高すぎればきついですし、低すぎてもそうです。きついとは継続できないってことですね。無理についていくのもありですが、大体平均的なところに落ち着くでしょう。

フィードバックなど例えば「僕はこうしたいんだけどどう思うか?」というような時に、相手が誠実であるとか、意見を適したものをくれる必要があります。これが「それはやめておき、だめだ」というようなネガティブな場合はわりとうんざりします。もちろん馴れ合いで褒めるのではない。このあたりが人を選ぶ難しさです。感覚に近いものもありますが、多くは周りの人で決まるという理解がいいと思います。

当然自分のレベルが低ければ周りもレベルが低いです(笑)これは認めたくないことなんですが、大体そうです。周りのレベルが低いならまず自分を疑いましょう。

3.距離を持って客観的に見る

1で自己をだまして、2でそれなりの関係性が周りと出来ても、それは事実や根拠としてどうか。そういう冷静に見える部分が必要です。どちらかといえば、冷静に何人の違う視点から見たり、または自分がいくつか違う見方をするところで、問題ないかなと思います。

要はコミュニティに浸かることで、そこから出て成立しないというか適応出来ないようなことは辞めましょうってことでしょうか。または1で肥大化した脳が、ビッグマウスとして、「口だけ」君にならないようにしましょうってことです。

当たり前ですが、結局一時的にそうなってしまうこともありますが、客観出来るのが人間ではないでしょうか。

4.自分が成長する、行動する

最後は自分が成長したり、行動するということです。いくら出来ると言い聞かせても、周りが微妙なら駄目ですし、とはいえ冷静に魚がいないところで魚釣りは成立しません。かつ自分の成長や行動がなくして、人も誰もついてきません。自分がまず自分についていきたいか?これ駄目ならまずやらないですからね。

1から4で、どれか一つだけで突破できることはなくて、やはりどれも必要です。例えばラーメン屋をやりたいなら、私はできないでなくできる。それでごまかしつつ、そういう話をちゃんと聞いてくれる人を探す。いないとかなら作っていきましょう。それは飛び込む行動や成長ができるかというところになります。そして客観的にみてレベルアップしているかとか、ラーメン屋が出来そうかとなってきます。もしかしたら、ラーメン屋をやろうとする過程で別のラーメン屋の課題に気づいてそこから別の商売をやりたくなるかもしれません(ラーメン屋ののれんで売れているところが決まってくるなら、そののれんを創るビジネスとか(笑))。

ここではさらっといっていますが、マインドも行動という物理的なことも、やろうとすると色々な誘惑や障害があります。結局一つやるのもわりと大変なので、行動量をかなりいれないと物事って進みません。いやー書いていて自分も出来ているかが大いに反省って感じです。マインドもそうです。マインドセットでいくら成功!って見方が出来るとかいっても、出来てないものは出来ないので、大いに軽く潰されます(笑)

一つでも参考になれば幸いです。多くはそれぞれに罠があって、例えば簡単に儲かるとかで引っかかる人は1のみ肥大化させすぎてます(笑)冷静に見える力がないと自分が考えた企画が必ず良いものに見えますよね。もちろん、良いと思った企画がいいのですが、人がいいとは別だと。人が良いというものだけがその戦いでは真実です。が、それが結果的に社会不幸になるなら辞めておきましょう。このあたりは企画というか、倫理的なマインドの問題です。仕事の価値観ですね。

おわりに

なんで企画なんてやってるのか?それはかなり簡単でして、自分が何か考えて空想でもいいので、形になる瞬間が楽しいってことですね。

人が巻き込まれているとか巻き込んでいると責任もある程度はあるのですが「ほら、できたじゃないか。がはは!」というのが楽しい感じです。

人って適したところでやっぱものすごい力を発揮します。ぜひ、企画だけではないですが、シゴトということでは、自分が適しているかもーくらいから、適しているぜ!というところで、ガシガシシゴトを作って欲しいですし、作っていきましょう。

そういう社会のほうが楽しいと思っているので、シゴトクリエイターなんていうことをやっているのかなと改めて思いました。楽しさや面白さがないと、数々の障害や失敗で速攻諦めているからです。それでも続ける面白さや醍醐味があればなんで続けられます。

それが趣味でも仕事でもなんでもいいと思います。その上で仕事でいきたいという人はぜひ仕事にしていく力を身に着けて、そしてグッドサバイバルをして勝ち取って下さい。勝つとは自分に勝つって感じですね。

以上熱くなってしまいましたが、企画とかアイデアとかだけではないのですが、何かやるって相応の覚悟と努力がいるなあというのが一瞬でも伝われば何よりです。

同時に、別にこれらって仕事をやるなら誰もが持っていると思っています。少なくともこれらがない、感じられない仕事ならあっという間に腐りますし、成り立ちません。お客さんがいないとか売上が上がらないとか結果となって現れると思います。

師匠の指摘はその通りだと思います。だからこそ、自分もそうですが、周りを高めていける存在であることが大事だなと思いました。

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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