Lancer of the year 2017(LOY2017)に参加。個々との対話が大変良い刺激になりました。

(photo by Lancersの可愛いお姉さん、ありがとうございます!)

シゴトクリエイターの大橋です。

Lancer of the yearというのは、Lancersが2015年から毎年やっているイベントで、頑張ったランサーを表彰するのと、ゲスト来て面白い話が聞けたり、交流会があったりという3部構成のやつです。

年度末というのはおいておいて、ド平日の金曜日にやるので、会社員ピーポーには辛いと思いますし、そこはフリーランスや調整出来る人がいくということで良いのではないかなと思ってます。

僕は2016の受賞者なので、招待ランサーということでご招待頂きました。ありがたき幸せ。

今回は、Facebookで中継もしてたっぽいですが、ツイッターのはハッシュタグで最初はほとんどやる気なかったのですが、わりとツイッター見てる人もいそうかなということで、わりとガチで(今回の記録の意味も込めて)メモったので、そこらへんを中心にお届けします。

LOY2017の概要

タイトルとしては、「新しい働き方」実践者たちの祭典とあります。これって僕の中で言うと相当とんがっている気がします。それでたまに「フリーランスとか自営業って昔からあった」という方がいるのですが、とくに「ランサーズ=フリーランスで働き方を生み出した」ってことでもなく、どちらかといえば、2008年頃からクラウドソーシングということをわりと国内では先駆けた作ってきた先駆者ってイメージです。

最もそのフリーランスとか働き方とかパラレルキャリアって、僕の中でかなりこだわりがあるというよりも、多くの人は「これしかない」というより「これしかなかった」または「その選択でなんとかしていくしかない」という、「なんとかしないと行けない感」のほうが強い感じがします。引いてみれば、うまくランサーズがそれらを活用しているということも言えなくないですが、LOYというイベントはもっと単に「ランサーズというサービスを生み出す運営側が、インターネット上でしか垣間見えないであろう利用者でありお客様であるランサー(とくに個人側)に対して会えること、コミュニケーションが出来ることも大きな価値」だと思います。

もちろん、これはランサーでなく、クライアントである企業側も同様ですが、企業側はわりと営業がありコミュニケーションももっとあるのかなと推測します。

前置きが長くなりましたが、今回はタイトルの通り「ランサーズでフリーランスはもっと進化する」ということがパンフレットに書かれています。

簡単なタイムテーブル

第一部は、ランサーズのイケメン社長秋好さんの軽いプレゼンと、経産省の伊藤さんの政府側からのプレゼン、その後に今回のメインであるLOY2017に選ばれた方の表彰式でした。

第二部は昨年受賞者3名のパネルディスカッション、特別案件の紹介でした。シゴトクリエイター的には、このパネルディスカッションが面白かったと思います。

第三部は、ランサー交流会で1時間くらい軽食つまんで立食で話します。ここも目当ての方と話せて楽しかったです。

当日の様子。Togetterでまとめました。

togetterを久しぶりに使って、当日の様子をまとめました。他の方のツイートも入れようと思いましたが、許諾が面倒なのでスルーして、自分のだけで行きます。これだと楽ですね。まとめは以下からどうぞー。

 

雰囲気は必死に書いているツイートのほうがリアルタイム感はあると思うのでそちらをどうぞ。そこからポイントポイントで拾って書いてみます。

第一部で印象に残ったこと

今回の表彰式はそれぞれ受賞者の取材動画があって非常に良かったと思います。どういう人か結局そこで紹介しないと分かんないですからね。

仕事を好きになる、上手くなるのが続けるコツ

春田さんはクライアント賞を受賞されたデザイナー、イラストレーターの方だったかなと思います。受賞スピーチで上のようなことを言われていました。

それを聞いてて思ったのは、仕事って結局どういうことであれ「好き」「上手くなること」が大事だなというところです。好きであったほうが、上手くなったほうが圧倒的に継続できるというところでしょう。仕事を好きでなければならないとか、上手くならなければならないということではないのですが、人生であれば、友達って数が少なくてもいいより親友は多いほうがいいんじゃないのとか、大好きな人は多いほうがいいって感じはします。もちろんそれは多くなければならないっていう「ねばならない」話ではありません。

春田さんとはお話していませんので勝手な推測ですが、デザインやイラストが好きだからこそ、もっと上手くなりたい、または上手くなってやろう、そして好きになってそしてまた上手くなるという好循環が回せている方なんだと思います。

一方で対比的なイメージとしては、仕事って本来嫌なこと。それをやることが仕事という考え方もあります。これが間違っているとは全く思っていません。ただ、「人が嫌なこと」→「自分がわりと出来るし好きなこと」っていうパターンも多いし、純粋に嫌なことだからこそ対価が高いみたいなこともあるかなと思います。ですがそれはそういう面もあったりするかなくらいの理解です。もっといえば、自分が好きなことをやると社会は回らないという話もあったりしますが、それって多くは「社会」を持ち出しているだけで、自分に素直じゃないパターンかなとも思います。まあ、そんなところで。

僕ももっとアイデアや企画を好きになりたいというか好きなんですが、上手くなりたいというかもっと進化したいし高めたいなあと思いました。

インハウスデザイナーの3つのメリット

パラレルワーク賞の岡さん。インハウスデザイナーをやっていて、自分のデザインスキルが外で通用するか。全然通用しないんじゃないか。そんな形で挑戦する意味でやったら上の感じで3つメリットあったよというスピーチでした。

確かに、企業にいると携わる分野においては一定のスキルが付きますが、それが「デザイン」とか「考え方」とか、共通化できるスキルになるかは試さないと分からないものですよね。1つめは、そういう意味で経験値が色々な方と仕事をするので上昇したということです。

2つめは、ご結婚されたということで、その資金にもなって嬉しいというところ。3つめは、さらに賞自体自分の自信になったということです。これは僕も受賞者としてはよく分かるところです。

インハウスデザイナーという立場の方はかなり多いと思うのですが、職業プログラマ(プログラミングスキルという高度なものを持っているが、勤めている以上会社ありきというやや自虐的な意味合い)ならぬ、職業デザイナーということを意識する人は多いのだと思います。そういうパラレルワークとして象徴的だなあと思いました。ご結婚おめでとうございます!

なお、職業プログラマは、僕の元いた会社でも上司が言っていたりする言葉で結構好きです(笑)別に自虐なんですけど、単にスキルがあることと会社員であることは違っていて、スキル+自信またはチャレンジ心+成長みたいなところをうまいところ働き方に調整していけるかって感じです。会社員プログラマがスキルが低いなんて全く思ってません。どちらかといえば、上には上が下にはしたがが適切な理解かなと思ったりしています。

移住というワークスタイルも結構いいよ

昨年の受賞者でもありましたデザイナーのヒカゲさんが今年も受賞されました。おめでとうございます。ヒカゲさんは、I・Uターン賞 byKDDIという賞でした。Iターン(Iターンはとくに生まれ育った故郷ではないところに移住すること)で、札幌に移住。東京ほどリアルでは仕事はなさそうですが、実際は東京で培った+ランサーズ等で得たクライアントからリピートがあるので十分という話です。いやあ、素晴らしいですね。

最後の同じようなことを目指すとは、IターンかUターンかは分かりませんが、多分Iターンでどっか移住して自分の働き方として、ベースの仕事はあるとか確保していればわりとどこでも暮らせるかな?という感じの人向けの言葉だと推測します。実際に、東京疲れたから移住しようという場合、確かに大変な面もあるでしょうし、色々と考えねばならないこともあるとは思います。最近読んだ、つるけんたろうさんの0円で空き家をもらって東京脱出!もIターンだと思いますが、何か楽なパッケージがどこかにあるわけではないんですね。少なくとも覚悟っていうとちょっとしんどいですけど、言葉にするしないはおいておいて、ありたい姿や自分の生き方などを手抜くことは出来ないんじゃないかと思いました。

ヒカゲさんは「軽い気持ち」と言ってるわけですが、これは表現であって、実際に移住はさらっとしたのだけど、仕事は実際に変わらない+住む場所を変えることで、働き方や生き方を変化させていく、そんな形の試みだったといえるんじゃないかと思っています。ヒカゲさんの魅力はおそらく飾らず等身大に話される形なんだろうなあと思いました。

二毛作ワークスタイル。こういうのめっちゃ好きです。

会社もあって社長業もやっていたという鈴木さん。経営を俺はしたいんじゃない、開発や設計をしたいんじゃ!ということで、このワークスタイルに。1年を2つで分け、上半期の半年間をクライアントワークで稼ぎ、残り下半期の半年間を自分のためのプロダクトを作るという面白いスタイルです。

スピーチでは、この日のためにゲームを作ってきたということで、hamaru2という英単語学習ゲームをリリースされたそうです。iPhoneゲームですが、androidがあるかは調べてません。すいません。軽くやってみたんですが、確かにシンプルながら何か英単語が楽しく覚えられそうですね。ちなみに、第一弾二毛作であろう?hamaruゲームはこれだと思われます。きもちよすぎる脳トレ HAMARU 計算脳トレゲーム

このワークスタイルについては、がっつり交流会で鈴木さんとお話させて頂きました。蛇足ですが、受賞ランサーのインタビューがあったり紹介があること、あとスピーチがあることでその人が伝わるので後で話しやすくなりました。これはかなり大事なことだと勝手に思っています(笑)

第二部のパネルディスカッションで印象に残ったこと

今年は曽根さんからでなく秋好さんからフリーランスのデータ的な発表もあったので、曽根さんのファシリっぷりが見えなかったのですが(笑)今回はこのパネルディスカッションでモデレーターを務められていました。

パネルディスカッションは、昨年の受賞者であるライター鈴木さん、コーダーの今村さん、Webデザイナーのヒカゲさんがパネラーとして登壇されてました。

去年は著名なゲストが来てたので、そういう意味では地味になってしまう(失礼!)のですが、結果的にランサーという立場でやってる方が話される内容は非常に身近であり、参考になりました。

自分のセルフメンテナンスと仕事のバランスを取る

鈴木さん自体はメンタルを壊して友人から誘われた宮古島での自転車わっしょいが一番のきっかけになったそうです。つまり、そういうところで自信をつけたので何か自分もやってみようという自信になって、ランサーズを始めたというわけです。きっかけが面白いですよね(笑)

ですので、鈴木さんは、競争してガツンと勝っていくということはそもそも出来ないしやると鬱になると言っていました。自分の生き方やどういうタイプかを見極めてどう動くかはめちゃくちゃ大事ですが、「鬱だけど頑張ろう」とかだとまず継続できないのでそうでないやり方をしないといけないということですね。別にうつなどでなくても自分の得意不得意などもあるわけですが、これって「仕事に自分を合わせるのではなく、自分に仕事を合わせる」という自分ベースの考え方に似ているなと思いました。

もちろん、俺様とか殿様的にいきなり出来ることは稀ですが、少なくとも、自分を仕事に合わせていくと負荷がかかる。それを許容できるかどうかがめっちゃ大事なんだと思います。それが出来ないと多分何か支障が出る。自分を仕事に合わせるだけでなく、仕事を調整して自分に合わせる。食べやすいように咀嚼するとか、小分けするとか、そういうことなんだと思います。

そのバランスを取るのがうまいとかだけでなく、そこにかなり力を入れることがセルフメンテナンスってことじゃないかと思います。これは一方で他人から見たらやりすぎじゃね?とか思われてもです。なぜなら自分のコンディションや自分の状態を知っているのは、自分だからですね。もちろん全て自分が分かっているわけではないものの、他人の軽いジャブはスルーするくらいでないとバランスを取れないんじゃないかとか思います。

実績や提案の見せ方は、信頼を丁寧に構築すること

デザイナーのヒカゲさんは、かなり踏み込んだ自分が実践されていることを話されていました。信頼を作るという意味では提案をする時などに、自分はこういうことをしてきたし、こんな考え方でやっている。それらを多分ですが押し付けるというよりも、お客さんの依頼や内容に応じて「それならこうじゃないか」という解釈や考えを提案することかなと思います。

そうやってコミュニケーションを取ることで、「ああ、この人はちゃんと考えてくれるしやってくれそうだ」という期待が生まれるし、そこで信頼が生まれやすいからですね。この点を聞いてもうちょっと提案も丁寧にやろうかなと思ったので、大いに参考になりました。

当たり前ですが、第一印象や最初に近いところで相手の印象形成をする時に、「この人は話を聞いてくれなさそう」とか「何か話をしているのだけどあまりこちらの意図を理解頂けてない」という場合であれば、その後仕事をしていく上で大きな壁になるのでまずやらないでしょう。もっともそれは逆にクライアントを選ぶ場合はあえて取りづらい人を選ぶかというところもあります。やっぱ人なんだなあとここでも思います。

鈴木さんの場合は、リピートのみで回しているという近況なので提案文というところではなく、ライターとして自署名を入れられるかが鍵という話でした。確かにライターという仕事でなくても、自分の名刺的な仕事はかなり大事で、それが一つでもあればそれをアピールに使える(それはクライアントとコミュニケーションをして出来上がったという一つの証拠になるから)ということですね。

この点の自分の名刺的な仕事については、まだまだ自分は甘っちょろい部分を感じるのでもっと意識していきたいなあと思いました。それって大きな実績とか知名度抜群の何かってことではなくて、丁寧にやったことを見せることとか、何を意識したり大事にしているかということを「仕事」を「名刺」として語ることなのかなと思いました。

例えば、Webデザイナーであれば、デザイナーとしてこのサイト作りました、デザインしましただけでは、伝わりづらいわけです。多分ですが。そうでなくて、どういう依頼でどういうコミュニケーションをして、その結果こういう提案をしてこういうアウトプットにもっていったとかという「プロセス」が見えれば完璧じゃないかと思います。それを提案で入れればぐっとクライアントなど提案先や営業先にアピールできるような気がします。まともなクライアントならまずは検討したり、見たりすると思いました。

インプットの仕方を自分なりにアレンジする

これはものすごく分かるなあと思いました。会場の質問でインプットは何かという質問だったのですが、この答えとしてはヒカゲさんは上のように答えられていたかなと思います。

僕もこの通りで、結局日常の観察です。見えてる人は見えるが見えない人は見えない。これってスピリチュアルってことでなく、実際に意識したり、何かないかと思えば結構探せます。コインパーキングの駐車場のアスファルトの色ですら、多分一面全部一緒ってことはないわけです。季節の花は日々変わるし、人の表情も変わる。そういうのって日常的過ぎるのではなくて、それこそが日常であり、生きている自分が見える世界であって逆にいえば感じる世界や日常からしか生み出せないんだと思います。

つまり、インプットは何かという質問は何かしら特別なやり方があるかを意識していたら「え?そんなことなの?」となります。多くは特別なことはないんじゃないかと思います。あっても、それは奇をてらって人に「特別なことやってます」と言いたいだけに終わることもあります。本当に特別なことであっても、その行為をしなくても多くは近いことができるし、考え方を共通化、抽象化していけば多くはできそうです。

とはいえ、観察とは、目を開いて見ることであるので、例えば人の会話を聞かないとか、人の話を受け入れないとか、何か一方通行であっては観察は出来なさそうです。むしろ、そこにいつつも自分がスポンジのように吸収すること、好奇心や不思議がること、なんでだろうと思うこと、そしてそれを単なる一瞬でなく、考えたり感じたりして、いくつかの体験や仕事などのアウトプットに結びつけていくというプロセスを何回でも試行錯誤すること、そんなあたりだろうと思います。

僕もシゴトクリエイターとして、どうすれば仕事がつくれるか特別なノウハウがあったりこうすれば出来るというのがあれば楽なんですけど、上っ面というか、仮に毎日メモをするといってもこれ使えないんですよね(笑)メモする内容が人によって違いますから。よって、思考プロセスや過程を小さくてもいいからジャブしてちょっとずつ伝えなきゃいけない。これしかなさそうです。もちろん、まとめて体系的にある程度は出来ても、それを読めば何かすぐ出来ることってまずなさそうです。

第三部:ランサー交流会で印象に残った

交流会では、二毛作の鈴木さん(って書くとすごいキャッチコピーですが)とお話させて頂きました。ばっちりゲームは宣伝するとお伝えしたので(笑)、ぜひ鈴木さんの二毛作スタイルの作り込んだゲームを試してみて下さい。

いくつか覚えている範囲ですが、学びになったなあというところを書いておきます。

二毛作スタイルのきっかけなど

そういうスタイルになるのってなかなか思いついたアイデアとして働き方としてあってもやれないかなと思います。聞いたところ、結局2つあると思いました。1つは、自分は経営とかお金とか人を雇うみたいなそういう組織的なことをやるよりも、「作りたい!」という職人であること。職人とはいってませんが、それは職人ではないかと僕の思いからです。

2つ目の理由は、1ヶ月くらいこもって出来るとか、仕事休んで出来るとかってまず違うので、やるなら完璧にやるというところで半年。そのメリハリを試してみて実践したらわりとワークしたという話です。なお、完璧といってるのは、大手ゲーム会社などでゲーム開発をしていて、自分のクレジットを入れられるけど、「FF作りました」といっても、100人規模であったりする開発チームであれば「FFのキャラの服だけ」とかになるわけです。そういうパーツというか部分的な仕事はもちろん大事なのですが、その時に「FF作りました」といえるかどうか。鈴木さんとしてはそれは「嘘じゃないけど、そういうことじゃない」というわけです。

これは多くの人は分かる人もいれば、そこは「愛嬌で突破」とか「適当でいいんじゃね?」とか思う人もいるでしょう。僕はどちらかといえば「盛りすぎ」は嫌いなので、分かるほうです。ですが、器用不器用という点と、そのこだわりがあるわけですね。自分がやったということはどういうことか、自分が作ったとはどういうことか。それってそうやって言っていいのか。そういう「やましさ」が一瞬でもあるなら、そういいたくない。ならば、自分で全部作ろう。

だから、プログラムだけでなく、デザインなども自身で手がけられるそうです。音楽だけはさすがに購入されるといってました(笑)自分で作ったけど微妙だったとおっしゃってました(笑)

僕はこの話を聞いたときに、次世代ワークスタイル賞を受賞したからどうってことでもなく、鈴木さんが仕事にたいする愛というか、自分にまさに仕事を合わせてきてるなあと思いまして非常に素敵だし、面白い取り組みだと感じました。これだけで一本記事を書きたいところですよね。

自分の自己満足だけでなく実績として見せる

さらに、半年間で作ったアプリは当然見せるわけです。本当に全部自分で作りましたけどというわけですね。そうなると、全部自分がやっているから、誰かのせいにもできないし、全部自分で受け入れるというかだからこそ、自分でやり切れる。そしてそうやって「自分でやったと言いきれる」ということで、「この人はちゃんとやってくれるんだな」という信頼につながる。

まさにパネルディスカッションでもあったような、信頼構築という点につながってくるといえそうです。僕自身もこのあたりはどこまで自分がやったかというのは誤魔化してしまいやすいし、しやすいところですが、実際は「本当に全部やったんだ」という人はいなくて、色々知っていたら一部なんでしょという見方をしてしまう人が多いのかもしれません。

半年間クライアントワークをすると、良い意味で「自分で作りたい!」というエネルギーが溜まってきて、とはいえずっと自分の作りたいものを作っていても駄目なので、半年間で放出。その成果をクライアントワークや提案で見せる。そして仕事を獲得するといううまい流れになっています。

もちろん鈴木さんはこれを他の人がやれるとかやってほしいとかというよりも、自分はこんな感じでバランス取ってますという話です。僕は真似はできないかなと思いつつも、自分でコントロールされているところはめちゃくちゃ素敵だなと思いました。読者のあなたにも、何か参考になれば嬉しいです。

LOY2017で感じたこと

僕自身はとくに受賞者ではないのに行っても面白いかなくらいのノリでしたが、せっかく東京というところで招待頂けたので行ってきたというところでした。

参加してみて1年間に1回、近しいであろう立場の人と話せたり出来るのは面白いなあということと、自分の仕事の仕方や働き方を振り返ったり見直すことになるのだなあと良い機会を頂けたのだと思いました。その振り返り自体は、上の中にちょいちょい書いたつもりです。

とくに収穫として言うならば以下の感じです。

1.名刺的な仕事をつくって自信をちょいちょいつけていくこと

サロンの宣伝もあとでしますが(笑)、名刺的な仕事ってあまり今と合ってないとか異なる仕事だと「名刺にしづらい」わけですね。またボリュームがまとまってないとか、たくさんあるならまとめ方も考えないといけないと。そういうところってきちっと踏み込んでなかった気がしますが、もっと出来るんじゃないかなと思いました。

ですので、人から見て成功例というのも大事ですが、それ以前に自分としてはわりと仮説や検証して成功したと思えることを多分人にとっては大したことではないと思われつつも、多分自分に学びや気付きとしてこういう形としてやってるんですがどうでしょうか。そんな提案をもっとしていってもいいんじゃないかと思いました。

僕自身は別に自信家ではない(とはいえ自信がないわけではない(笑))ですし、かなり慎重派です。とはいえ、常に結局やらないなら多分一生やらないんだろうなというところで、自分との対話で勝つ(笑)というをして、自分に勝っているという自負はあります。自分の弱い部分をどう克服するか。それも強い自分でなく、自分もっと自信持てよというところで説得している感じが実際かもしれません。

2.来年また集まる時に今年はこんなことしてましたけど、という報告をすること

実際に去年の受賞者の方とも軽く話す事ができたりはしましたが、もっと僕はこんなことしてましたみたいなことを言えたらいいかなと思いました。もっとも年度末だから、年度でやったことなんですけど、1年に1回だからざっと話すとかやりたいですね。まあ、その分さぼれないし、ちゃんとやってないとアカンのですけど。もう今年は3ヶ月経っちゃってますね(笑)

これって収穫というか、意識の話ですが、そういう場やコミュニティがあることで、多分安心だったり、やる気ってかなり継続できるんじゃないかと思っています。つまり、自分の良い意味での刺激の場所を作れたり、作っていくことが価値なので、もっと自分を高めていくということになりそうです。

3.フリーランスの進化とかどうなるかよりも、自分がどうしていくか

実際にちょっと引いてみれば僕はフリーランスなわけですが、アイデアだけで食えているわけではないのが事実です。この結果や事実自体をあまり重く受け止めてないですが、とはいえやるならアイデアオンリーで食うことのほうが面白いですね。それは二毛作の鈴木さんみたいなワークスタイルを進化させてというか、自分の中でとんがらせて自分に仕事を合わせた結果です。このあたりまだまだ中途半端かなあと思っています。

理由としては、自分はそこまで追い込んで何かやるほど「アイデア」で食いたいかというところが弱いからですね。どちらかというと、「アイデア」というWhatにこだわりたいのでなく、そういうアウトプットが分かりやすいのと楽しいからやっているに近いです。基本はWhyであると思うので、それってお客さんとか関わる人の力になりたいし役立ちたい。それって社会に役立つってことだし、人に喜んでもらうのって楽しいじゃないですか。ということだけなんです。もちろんそういう面は誰でもあって、「専門家」ですと名乗るとき、その専門家でありプロであるわけですし、そういうポジションを取ることになります。でも突っ込んでいけば弁護士の方なら弁護という行為をしたいというのは表面的だし、弁護士という資格や手続きや法の知識で依頼者を守るとかそういうことでもあるんですけど、それもまだまだ表面的です。実際はそれによって何か役に立ちたいってことだから、そういう仕事をするし、実際に役立っているわけだと思うんですね。

一方でアイデアや企画を出すとか新規事業を考えるというのはそれだけで食える仕事ではないという印象があります。事実としてそれがあるとしても、そういう発言を意図的にすることは自分の可能性を狭めるし、「出来ないことを認めていること」にもなりかねないのでかなり配慮しているというか、考えて発言しています。つまり、食えない一方で食えるのではないか、うまくやれば出来るのではないかという仮説や期待や狙いやそういうやり方をしてみたい、春田さんの言葉を借りれば「仕事を上手くなる」ということに近いです。僕はそれをもっと上手く出来るのではないか、またはそもそも例えば比較すれば「プログラミングという枠でそういうチャレンジをしたい」ということではなく、「プログラミングで仕事を作れないか」という仕事の枠組みや仕事づくりという枠や新規事業や新規企画というチャレンジをしていくことをやりたいとなるわけですね。これって考えてもやらない人が多いので、これって結構勝てる気がするといつも思います。だからやってるんだ、となるわけです。

一方でアイデアをぽんと出すだけで成立することが出来るかですが、これは出来ます。もちろんクライアントとのコミュニケーションや信頼があって、そういう場合はアイデアとはいえ、コンサルやアドバイスや企画や戦略など違うものが見えるので依頼や相談があるわけです。これを「アイデア」というのは乱暴極まりないのですが、ここではアイデアといっておきます。つまりアイデアだけにこだわっていることもないけど、色々試行錯誤の結果としては、企画とか新しく生み出すということを外しては、僕自身の生きるモチベーションにはならないぞということを強く思いました。

そういう葛藤、つまりはアイデアで食えないことという現状と、アイデアでは食える部分が大いにある検証してきたことという結果、僕はどう考えるかというと、後者の可能性にかけるし、どうすればできるかを考えてそれを実行していくだけかなと思いました。ちなみにそういう姿勢になった途端かどうかはおいておいて、LOY2016を受賞することが出来ましたし、またサロン(宣伝は後でします(笑))などやっていこうと思った自信にもなりました。

そういう意味で、LOYで言われていたフリーランスの進化は全くスルーなのですが(笑)仮に僕がフリーランスであるというとき、またはもっと立ち返って一人のアイデアマンとして認識頂けるなら、こいつがどこまでいくか、全く不成功に終わるケースもあります(笑)が、面白そうだと一瞬でも思ってもらったらそういうファンというと怒られますが、そういう人にはちゃんと「ちょっとこういうことやってこんな感じっすね」みたいな報告はしたいなあ、という感覚でやっています。このブログもそうです。自分が出来てないとか、失敗していることって隠したいですけど、まああえて出さなくてもいいものの、そこを外しては説得力ないかなと自分で思うので。

そういうわけで、フリーランスとしてとかはおいておいて、シゴトクリエイター大橋としてもっとやらねばあかんねという良い刺激になりました。

他のLOY参加者の方のレポート

他の参加者の方も色々レポートが上がっていて楽しめます。今後も上がってくるかもしれませんが、ひとまずツイートから追って記事があったのを挙げています。

 

LOYの受賞者の方など全体的におとなしいという印象を受けて、そういうタイプでもフリーランスになれるよねという視点の話でした。確かにその面はりそうですね。イベントレポートはまた書かれる予定のようです。 

ランサーオブザイヤー2017に出席してみて、日本の働き方が変わる節目をひしひしと感じた。 | あるクマっぽい人が書くブログ

ランサーオブザイヤー2017に出席してみて、日本の働き方が変わる節目をひしひしと感じた。 | あるクマっぽい人が書くブログ

 働き方の変化を感じるというところを中心に所感が書かれています。

【Lancer of the Year 2017レポ】ランサーズの社員さんやランサーさんたちに会ってきたよ!#LOY2017 | YOSHIMINATSUMI.COM

【Lancer of the Year 2017レポ】ランサーズの社員さんやランサーさんたちに会ってきたよ!#LOY2017 | YOSHIMINATSUMI.COM

吉見さんのブログ。2015年LOY受賞者で先駆者でもあります。どんな感じか吉見さん視点で書かれてて面白いですね。

プログラマのまそおさんのブログです。二次会のLTスライドが上がっています。 LT見れませんでしたが、お疲れ様でした。

シゴトづくりのサロンの宣伝

大分長くなりましたが、最後にサロンの宣伝です。

シゴトづくりをしたい、つまり自分で仕事を作りたいという方向けにサロンを始めています。まだまだ参加者は2名です。今回のブログで、大橋って面白そうなやつやないか+そういう人と一緒に仕事づくりのコツとか聞きたい!という感じの方向けになるんじゃないかと思います。

人数が少ないからこそ、より密にお話できたり、コミュニケーション出来ると思います(笑)もし気が向いたら1週間は無料ですので、お気軽にどうぞ!以下のリンクから詳細ページへ行けます。

シゴトクリエイターのシゴトづくりサロン

ちなみに、アイデアマンとして仕事を作れみたいなことでなく、それは僕のやり方であり僕の考え方です。エッセンスや使えそうなところをうまいところすくい取ったり、参考にしてもらってご自身のやりたい形や作り方や考えていることを形にしていくのがサロンという場です。

直近の細かいサロンの内容は、シゴトを自ら作り出す「シゴトづくりサロン」のご案内でまとめています。またしつこい勧誘という記事を読みたい奇特な方は、【長文注意】シゴトづくりサロンのご入会ご案内!で勧誘しています(笑)

おわりに

今回は二次会は途中で撤退でしたが、来年はフル参加でいきたいと思います、多分。

LOY自体をうまいことハックして、自分の中で良い振り返りの機会となったのが今回の良い着地点じゃないかなと思います。またサロンも成長させて、来年にオフ会などやっていきたいですね。踏ん張っていきますか!

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。