見聞きしたネタを調べることでアイデアを広げる

今回は調べるということの重要性の話です。

何か気になったことって多くの人はあると思います。日常で思い浮かぶこと、それはないだろうと思うこと、ニュースから人の話、仕事、恋愛なんでもいいのですが鵜呑みにしてしまうこともあるかもしれません。

ですが癖として、「ちょっとまてよ」とか、「本当かねえ」くらいの態度をとっておくと、わりと距離を保てます。少なくとも、ニュース提供=真実=その通りだ、という一瞬の感じではなくなります。ニュースだけに限らずです。

癖をつけておけば、ある種「当たり前でしょう」という話が、自分の体験している話と違うな、臭うなとなって敏感になれます。そういう時に、「何を信じるかを決めること」ではないと思います。信じるとかどうかはおいておいて、科学でさえ絶対はないと言っているわけで(実験の結果相当確率でそうなるということ)、スピリチュアルや精神的な話が駄目とも全く思いません。

科学者でスピリチュアルな考えが強い人もいればそうでない人もいるでしょうから、世の中色々です。それはおいておいて、今回は調べることで色々と企画が発展する、または日常のアイデアを高めていくという切り口を紹介できればいいと思います。

気になったネタからどうアイデアに広げていくか

ここでは最近拾ったネタからどうアイデアに広げていくか、ビジネスの片鱗でもいいし、企画のTIPSとして使えるかどうかは分かりません。ただこうやって僕は考えているということを示して、ヒントにしてもらえれば嬉しいです。

カフェで良く聞く学校ネタから近場に学校があるかを考える

あるチェーン系のカフェに行くことが多いのですがそこに限っていうと客層がある程度固定化されており、女性客が多いです。時間帯もバラバラなのかもしれませんが、特徴的だと思うお客さん達がいます。

それは、基本二人以上で、学校、とくに福祉系、看護のような話をしています。ただ年齢は若い20前後から40以上までレンジがありますが、同じ学校ではないものの話が似ている気がします。まあ女性はお茶して話すのが好きな人が多いので基本そうなのでしょうが、ネタが重なるっぽいのは面白いです。

ここで仮説として「近隣に福祉系の学校があるのではないか」と思いました。とくに積極的に調べたわけではないですが、調べた結果一応美容系の学校はありますが、ここでは福祉系のイメージであって大分違います。福祉系とは、ソーシャルワーカーとか、社会福祉士(同じかな)、福祉施設や病院などで活躍する人のイメージです。

ただ少し距離はあるものの、近場に同一チェーンのカフェはないから、最寄り駅や家に帰る途中や買い物等を友人らとした後に寄っている感じも想定出来ます。まあ真実は分かりません。

ただこういう聞き耳を立てることをオススメしているのでなく、そういう情報から推測が出来ます。仮にマーケティングとして近くにお店を作るとかであれば、こういったカフェに行くことでどういうお客さんが多いかが分かるわけです。あなたがコンサル系の仕事をするなら、例えば「開業予定地のそばのカフェを軒並み入ってチェックする」ということを自分でしてもいいし、そういうやり方を提案してもいいでしょう。もちろんカフェにいるお客が全てではないですが、例えば女性客が強いカフェになぜか男性客が多い場合、他に競合がないのか、それとも女性客自体が少ない場所だったかもしれません。

これはカフェのマーケティングがどうだったかもありますし、そういう現役の店からマーケティング結果を学べるということもあります。もちろん作ったから来る人もいますが、一方でそこの動線としてあるから寄るのも多いでしょう。

また自身で開業するならば、カチカチとカウント計を使って人の数を数えるのもいいですし、そうやって近隣のカフェだけでなく、店舗はもちろん動きをチェックすべきとなります。立地開発などをする人はおそらくこれらをプロとしてやっているのでもっと細かいことを知っているでしょう。

こうやって、カフェの何気ない会話から広げることが出来ます。ここで大事なのは、「調べる」こともそうですし、調べるネタからある程度推測するのも大事だということです。推測し、調べるのが大事です。

仮説としてそうやって考えておけば、もしかして何か困った時にすぐ調べられたり、対応ができるケースも多いです。これはどちらかといえば訓練に近いですが、面白がってやるのがいいでしょう。

フランスのスーパーは食料廃棄出来なくなった。そこから何が起きるか?

ある本に書かれていて調べると本当でした。フランス、スーパーでの食料廃棄を法律で禁止に書かれています。フランスのスーパーは法律的に食料品を廃棄できなくなったようです。日本も有数の食品廃棄上位国なのでこういった法律が今後できる可能性は高いでしょう。

記事を読んで思ったのは、食品廃棄についてフードバンクなどのシステムを知らない人も多いということです。実際に僕が思ったのはセカンドハーベストなどの団体です。セカンドハーベストのページにもありますが、国内では米の生産量と同様の量が捨てられるということで結構な量ですよね。

とはいえそういった団体でも扱っている量は数千トンレベルなので、2000万トンというと相当1万倍のレベルだったりします。

こういったフードロスというのは社会問題だというところから色々と認知が変えられます。具体的には日々買う食品をどう調理するか、冷蔵庫の中身の整理整頓も意味があるでしょう。それだけでは単なる個人の気付きですが、冷蔵庫の中身をうまく整理したり綺麗に整理したりアドバイスしたりまたはそのノウハウを教えることはできないか。多分ありそうですが、そういう切り口へ持っていけるでしょう。

少し調べると、アプリがあったり、管理術があったり、収納系の人がブログを書いたりしている感じですね。ただ視点としてはフードロスと重ねる人はわりと少ないだろうと思っていて、個人の家庭冷蔵庫→フードロスを減らすという観点がないからですね。だから、例えばフードロス×冷蔵庫管理でサイトを作ったりコンテンツを集めれば一定のニーズが集められると思います。

理由は簡単で、フードロス自体を減らす流れが既にフランスで法律化されており動きがあること、当然今後日本は人口が減るとはいえ、世界的には人口が増えますので食糧問題(よく昆虫食などの研究という話は見ますよね)に直結するからです。そもそも作ったものをうまく食べられてないのは大問題ですからね。

こういった形で時代の流れとも重ねていくことで、フードロスとか食料廃棄問題があるではなく、実際のアイデアや形に変えていくことができるというわけです。

人によってはフードロスをボランティアで支えてもいいし、企業よりも家庭の廃棄物が多いので、料理教室でそういったフードロス専門家を養成することで意識を高めていく=ロスが減るので家計にも嬉しい、みたいな構図はありでしょう。例えば、サルベージ・パーティーという活動もあります。これらも知っているかどうかだけで全然選択肢やアイデアの質が変わってきます。活動に参加して色々な視点を得たりどういう人が多いか調べてもいいでしょう。

法律化される場合は多分国側で色々と研究会や調査、議員の動きなどがあるでしょうからそういうところはチェックしたり、詳しい人に聞けば大体大きな動きは分かるはずです。法律化されればスーパーも適当ではすまないので、罰金の有無とかにもよりますが、専門家であれば多分「スーパー向けフードロスチェックプログラム」なんて売り出すはずです。これは法律が変わることで対応をしなければならないのでわりと簡単に誰でも手を出すはずです。また違う視点ではフードロスを家庭でしないようにというのも、食育であるとか、店舗のポップ、もっといえばクックパッドのレシピなどにもどんどんと反映されるかもしれません。レシピとは余り物をなんでも入れて作ろうみたいなシンプルなものから、計画的やロスしない食べ方という視点で編集されるということです。これも一つのメディアの可能性が高いですし、すでにあるかもしれません。

こんな形でフランスという海外のネタも思い切り使えることになります。ここで書いているネタは調べているわけですが、それ以上に書くことと調べることで僕の記憶やネタストックが強化されるので、僕もメリットとなります。

エジプトのピラミッドは奴隷が働かされていたというよりも

これも本からのネタです。実際に調べるとこんな記事が。

ピラミッドのために何万人も奴隷が働かされた、は大ウソ。
庶民が建造に参加したのは、ビールが飲めるからだった

考古学者の吉村さんが書いています。歴史のプロが書くことが全て真実というわけではないでしょうが、そもそも考古学とか歴史学というのは、かなり資料や証拠がないと言えないはずなので、通説レベルかどうかはおいておいて、面白い視点だと思いました。

ビールが飲めるからというのは高級品を味わえるなら、それくらい労働してもいいよということなんでしょう。

歴史的なイメージの変換は謎が多いものであればインパクトは強いです。あったことがなかったり、なかったことがあったりと人は罪深いなと思うわけですが、固定概念や習った知識だけでなくアップデートしていくことも大事と言えそうです。

このネタからはアイデアは広げづらいですが、単に常識だと思う視点をずらすことそのものが得られそうです。一方で情報操作もわりと簡単に出来てしまうこともいえますよね。もっとも検証して言ったけど新たなものが分かるまで時間がかかるというわけで、歴史なんてとくにそういう視点で見る必要がありそうです。

おわりに

今回は拾ってきたネタから考えてみました。そして調べることでどうかという検証を入れることが大事だという話でした。

もちろん本ブログも嘘は書いてないし、書くつもりはないですが結果的に違うこともあるでしょうし、そのあたりはそこまで厳密にやっていません。もちろん積極的に嘘であるのは論外ですし、違う意味で僕の怒り(笑)の情報を入れたりというのはきちっとフォローされたり、読者価値というところがなければ支持されないだろうと思っています。

知ったこと、見聞きしたことなんでもいいから、本当かな?といって調べてみる。そして調べることでアイデアをふくらませる。いいネタないかな?といって調べるのでなく、ネタ→調べて膨らませる。これはまさに考えるということです。ぜひ出来てないなーと思ったらやってみてると面白いかと思いますよ。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。