アイデアを出すとは、面白いことを思い出し刺激させて閃かせること
アイデア出しのコツを最近書いているんですが、これで思ったのは理屈っぽくて面白くなさそう(笑)みたいなことです。
実際に僕は面白くやっている、少なくとも脳的にはアイデアが出るだけでも報酬系に値するようなので、ワクワクするわけですよ。本当にそれだけならだめですが、実際はまとめたり、整理するわけですけどね。
そこで、今回は実際には、色々トレーニングとっているが実際はどうなのかというところ、もっと実践イメージでお伝えしてみます。
何か良いアイデアないですか?は筋が悪い
この手の問いかけはわりとあるんですが、「自由で、奇抜な、豊かな発想」などの言葉は大体筋が悪いです。というか辞めた方がいいです。アイデアを求める場合には。もちろんそれを言った上で、具体的に問いを立てていくのはありです。
よくある課題とは、「アイデアを出せって言われてもどうしたらいいか、脳が止まる、拒否する」ことなんじゃないかなと。それが楽しいとか、どんどんやれるってやっぱトレーニングだって考える所以です。普通にやると、拒否するというか。
僕は「嫌だなあ!」って思ってアイデアを出しているわけではないです。もっといえば、楽しく面白くやっているわけです。
1つ目:面白いと思ったことを思い出す
コツの1つ目は、「面白いとか楽しいとか、なんかあれあったなあ」と思い出すように、記憶や頭の中から出来事や体験を出すことです。こうすると、自然に思い出せるので、あまり脳への負荷がないというか、「楽しい」→「そういえばこんなことがあった」とか、「面白い」→「このイベント良かったですよ」とか、そういうことになっていくわけです。
この時、「面白い」と思ったことは、「アイデアを出す」という意識ではないことです。厳密には違っていると僕は考えています。ですが、間接的に「面白いことを思い出す」とか、「脳に刺激」を与えることで、脳が動き出して「こういうこともあったよ」と探索して、違う結果や関連事項を出力してくれる。
これがタイトルで書いているように、「自分の頭」というよりも、やや客観的に「脳」をある種コンピュータ風に見立てて、「面白い」などの自然な刺激を与えると何かひらめくというイメージです。
当然何か面白いことは、インプットとして何かなければ生まれません。だから、自身の経験や体験は財産だということなんですね。
2つ目:出てきたものをさっと集めて組み合わせる
ある種金魚すくいのようにさっと、紙でやさしく水面ギリギリでやるイメージでやる感じです。
なぜかといえば、それくらい出てきた楽しいことって一瞬で消えるからです。実際には思い出したことは他の関連事項とリンクしているはずなので、言った瞬間に忘れるとかはないのですが、そこから、組み合わせとして刺激を起こして、別の概念を生み出すということです。
1つ目の2つ目は独立しておらず、別にどちらからでも一緒でも構わないと思います。少なくとも面白いなこれというのでないと、やる気がでないと、カロリーを消費したくないのであえてつまらないことをやるってまあないんですよね。
組み合わせとして、刺激を与えていくと出ると。これはAIではないですが、何かしら閾値とか学習をしていて、それに関連するところで出るわけです。
このランダム性というか、運的な感じもしますが、実際にはかなりインプットから思い出してかつ、そこから連想や刺激があって違う概念が出たりする。実際にはメタ的ですが新たな問いや新たな刺激が生まれることもあるので、非常に面白いわけです。
ここでうがった見方をする人は「それって組み合わせただけじゃん、それなら誰でも出来る」という人もありえるのですが、分からないでもないと。ただ組み合わせただけでは「価値」が出ないこともありますしね。とはいえ、組み合わせの上で新たな視点が見つかるということも普通にあるので、概念と概念が純粋に結合しただけではないってことでしょうか。
多分もっと複雑ということです。組み合わせ自体は例えば、問いかけAと全然別の楽しいことだったりとか、組み合わせの粒度がバラバラであれば、ほぼ組み合わせって無限ですから。
アイデア出しの感覚としては、統合されたスキル
実際に統合というイメージが近いです。これは分析の逆のようなイメージで、それぞれ個別に分けて考えるの逆です。つまり、統合すると、全体になるので、部分は失われるというか、最初の部分を足したものが全体ではなくなるという感じです。
感覚として面白く楽しいので、そこではきっと失っていることは多くあるという感じもします。だから、逆にいえば「ある種要らないもの」は捨てているという判断です。例えばあえてつまらないことをやるということでなければ、アイデアは面白いし、ポジティブなはずですから。
そしてそこから生み出される企画も、やはり人が好むとか、楽しいとか、それをやってみたいとワクワクするわけですよね。美味いうどんは出汁がうまいし、麺もうまいから美味いみたいな(笑)
なので、アイデア出し=アイデアを生み出す発想法=アイデアの思考法を見がちでそれはとても分かるんですね。ただ、それは一部でしかなく、プロセスの1つでしかないと。
むしろ全体イメージは、楽しく面白く思い出すとか、思い浮かべるとか、想像するとか、妄想で作り出してもいいのですが、そういう概念として楽しい操作をする方が近いです。
また刺激を組み合わせるとは、脳をある種コンピュータに見立ててと書いたのですが、それくらい脳に刺激を与えて動かさせる。なぜかといえば、固定概念でヒューリスティックというかかなり簡単に処理してしまって、疑ってくれない、違いを見出してくれないわけですね、通常モードだと。そこを、いやいや違うよと、もっと違うのを出してくれよと(笑)そういう感じで脳に頭に訴えかける。念じても駄目なので、「これならどうかな?」と刺激をどんどん神経信号みたいなのを送る感じです。そうすると、少しずつバイアスが外されて違うものが出てくると。
おわりに
ここで書いていた思った大事なことは、アイデア出しの統合感というか、全体イメージかなと感じました。それは、楽しく面白く、刺激を与えて出させるみたいなことです。
実際は初学者であればあるほど、アイデア発想法に引っ張られてそれでとなるのですが、これに慣れてくれば実際は、客観的な概念操作となるはずです。もっとロジック的に考えられるようになるし、ロジック=つまらないのでなく、面白い刺激を与えれば面白くなるだけというシンプルな結果にもつながります。
しかもこれらはツールというか手段です。僕はそうやってやっていますが、どうも人間の機能としていわゆる人の脳の仕組みだけではないのですが、身体もあるし、心もありますので、体調が悪いとか、動作が伴ってないとやはりキレがないし不安になります。逆に自分の足で稼ぐとか、そういう身体性を入れていれば全然違いますよねってことが分かると。
この全体イメージはあまり言われなくて、なぜなら「アイデアを出す」だけであれば、発想法で事足りてしまうという現状があるからです。ですが、それ単発で終わるのであればいいし、そこでスカッとアイデアが閃けばいいですが、多くはそうではないはずです。何度も複数回に渡って継続的に持続的にやり続ける。アイデアマンでなくても、企画を出す人ならそのような体制を作らないと持たないので、独自に構築していくと。
そのメタスキルというか、メタデッキみたいなものが、ここに書いてあることかなと考えています。
無理に白紙の前にいてペンを持ってアイデアを出そうとしても何も出ないのは当たり前です、それはやり方が間違っていると言えそうです。実際には面白いとか、何か記憶から導き出すこと。そして、その時の問いかけは、冒頭で軽く書きましたが「何か良いアイデア」では全く脳が動かないので、アイデアを考える人は、自前の問いに変換しているわけです。
例えば何か良いアイデア→「ターゲットは働く人だけど色々な人がいるので、例えば魚屋のお兄さんにしてみるか。で、価値としてはふわっとしているけど、仕事を楽にすることか。ならば魚屋だとどうなるか?」みたいなくらいなものをぱっと考えられると。当然ターゲットが魚屋でも男性でもなかったら違うのかもしれませんが、そこが「自由」なら、自由ですからね。そこを絞り込んで考えられるのも、ある種訓練であり、考える側のやり方と言えるわけです。
言いたいのは「問いかけとして変換出来る」ことがめちゃくちゃ重要で、これが出来ればあまり困らないはずです。なぜなら、問いかけに出来たり違う問いかけが出来るとは、ある種仮説検証をするとか、他の視点を持っているという証明でもあるからですね。
少し長くなりましたが、統合した全体イメージとしてのアイデア出しは、楽しいことを思い出して想像して、そこから材料を得て刺激を組み合わせるといいということでした。
まあ結局インプットからしか出来ないので、インプットをどう思い出すかというと、そういう刺激からやるしかないかなというところです。当然何かを見てもいいですけど、その見たものが体験して自分で感じた情緒がなければ弱いですよね?というか思い出しづらいので、脳に入ってこないという感じです。それだけなので、別に何か見てやるのも全然良いわけです。ただそれは人のメモを見ても意味がないのは、自分の経験やインプットで想起しやすい=自然に出来るわけで、人のメモなら一々全部書いた人に聞かないといけないですしね。
このあたりのニュアンスが伝われば嬉しいです。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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