思いつきの精度をあげてアイデアにしよう

思いついたことがすぐ形にできるか、そしてそれがうまくいくかどうかという話です。

結論的には、思いつきがうまくいくことは稀です。上手く行ったら運が良かったくらいに捉えるのが良いということです。決して実力ではない。

ではほぼ全ての思いつきがうまくいかないかというと、何度も考えて試しているものは別です。ここでは「思いついたらすぐ形になり、しかもうまくいくこと」とか、「思いついたらすぐ形になる」というようなことを否定しています。

もちろん、すぐ思いついたものがうまくいけば「楽」なんですけど、実際そうはなっていないわけですね。このカラクリというほどのものもないですが、考えればごく当然のことに気づくわけです。

思いつきとアイデアの違い

まず思いつきを否定しているというよりも、アイデアとの違いを明確にしてみます。

アイデアマンが考える「思いつき」と「アイデア」の5つの違いで明確にしたのですが、5つと言ってるもののは、もっと絞れば、素材か加工か(手が入ってるか)、根拠が何でもいいからあるか(紐付ける他の概念があるかということ)、再現性があるかどうか(生産する仕組み)の3つでも良さそうです。

つまり、思いつきはその単体の概念であり、特段考慮や思考がされていません。面倒なのは思いついたというのもアイデアであることもありますが、こういう場合の区別はそれほど意味がないです。結果的に「思いつき」「アイデア」と分けても意味がなくて、形にしていくなら「アイデアになっていく」という話だからです。

根拠はデータや数値がないと駄目というよりも、他概念とリンクできるかです。「温かいアイスがあってもいいじゃないか」という思いつきがあっても「良いじゃないかと言われても」となって終わるわけですね。「温かいアイスの需要がある、なぜなら・・・」であれば、話が違ってくるということです(実際にあるかはわからないので思考実験として)。最後に仕組みです。思いつきは思いつくのを約束できないです。もちろんアイデアもそういう面はありますが、アイデアは明確にインプットと思考を繰り返して出てくるので、無意識でインプットと試行錯誤を繰り返す人もいるので、そういう場合は分かりづらいですね。

もちろん結果論として、出した概念についてこれは思いつきだとかアイデアだとかはできるんですよ。ですがそれは意味がなくて、進行形か出てくるものを思いつきに肉付けしていくのがアイデアになっていくかなというところです。

思いつきの成功率とアイデアの成功率

成功率といってますが、成功が何かによるのでここは難しいです。とはいえ、思いついたものでうまくいかないのはわりと普通です。

なぜなら、上でも明確ですが、思いつきには一定の思考が入ってないですし、そのまま未検討の材料が投下されるのできついんですよね。例えば「僕はこの色が絶対いいと思います、思いついたので」といって、「いやそれは出来ない。理由や理屈はある?」と言われて終わるという感じです。理屈や理由があればいいかというとそういうわけでもないんですが、理屈すらないと弱いということです。

全てが合理的にできているのではないので、感覚や直観でいくこともありますよね。ですが、それは再現性がないので、直観を再現するとか、感覚を再現するとなるとかなり「合理的」な仕組みを自分の思考に入れるか、相手の感覚をそれなりに理解する(ためには合理的なものでないと無理ですよね?)必要があります。

思いつきの場合は、とりあえず矢を打って、あたったらいいかなというところでしょう。アイデアの場合は、打つ場所を考慮する、角度を考えると、やじりを調整する、対象を確認する、紐をつけて戻せるようにして何本も打てるようにするように、何か次のアクションや現在の行動を考慮することが「思いつき」ではない「アイデア」になるかと考えています。

当然、この「アイデア」のほうが、矢が当たる確率が高くなります。すなわちここでは成功する、成功率が上がるということになります。

思いつきをなぜやってしまうか

僕も人のことはいえませんが(笑)と前置きしつつ、であれば、アイデアとして練っていけばいいんですよね。思いつきは一旦寝かせるというか。

でもやってしまうのは、勢いがあったり、今というタイミングでないとか、あとは焦りもあるかもしれません。思いつき自体は悪いわけではないのですが、「思いつきを投下」していっても、「アイデア」になっていなければ成功率は低いという感覚です。

ですので、同じテーマを再度違う視点で思いついてやっていって、いつのまにか「アイデア」として骨太になっていたのはあると思います。しかし、これも「思いつき」が点→線→面→立体というところでいえば、「点」=思いつきで、それを投下しても「線」にならない感じです。実際は紐づく可能性があれば、線的な思いつき=アイデアになるという感じですね。

もっといえば、思いついたことを単独として個別に切り離していると、多分成熟しないので、点が線にならないです。線にならないとわりと疲弊して「こんなにやってるのになぜ結果にならないのだ」というプロセスへの懐疑、自分の自信がなくなりやすいです。そりゃ当然だと思っていて、色々やっているのになんで結果がでないのだと焦るわけですね。

焦りから来る思いつきはやはり精度が悪く(普通の思いつきの精度次第というのもありますが)、その精度が悪いものを重ねても結局線になれないので、アイデアにならないのですね。

思いつきをアイデアにするには?

どうすればいいか。アイデアとしていくなら、フィードバックを受ける、次に思いつきでない線にしていこうとする、もちろん対象や投下先を変えるもありですし、気づいた点を修正するか加工するしかないですね。僕の場合はアイデアコンペで評価されるアイデアに仕立てていくとかです。ただこれは自分のやりたいことと全く違ってきます。その場合問題は「自分を相手に合わせるか」「自分に相手を合わせるか」となって、二択ではないのですが、前者をやりすぎると「自分がなにやりたいか」が分からなくなります。

例えば、アイデアコンペで評価される条件や評価基準があるのですが、それを満たすものを考えれば考えるほど「それ相手が考えるべきことじゃないか」となって、さらにいえば「それを考えてもらうってやばくないか?」というツッコミを入れれるんですね。これは主催者を批判していることになりますが、主催者はその批判を想定できる範囲で「自分たちはここまで考えている、今回はこういう趣旨です」と定義しないといけなくなります。仮にそれがないなら、思考が足りないコンペとなって薄いものになるだけです。

自分を殺すか相手を殺すかと恐ろしい感じですがそこまでいってなくて、ここで魔法ではないですが「コミュニケーション」はわりと緩和剤になりえます。つまり、何がいいかどうかを聴くことです。もちろんアイデアコンペでそれが聴けることは稀ですし、トラブルにもなるので「なんで落選か教えてくれない」のはありがちです。ただ、一つ想像はできますよね。端的に結果が落選というならそのアイデアが良いとか悪いとかではなくて「主催者側が考える尺度にあわなかった」というだけです。まともな主催者ならここを明確に説明します。つまり採用されないから悪いわけではないということです。

コンペ的性質のあるものならこういう姿勢でないとやってられないはずです(笑)

あと思いつきは思いついたら試したい人には良いですよね。それで進んでいくということができていればいいのですよ。推進するので。でも止まったりうまくいかないことが多いとやはりきつくなってきてしまうのが実際でしょう。

相手または誰かを考えることがアイデアに近づく

最後にヒント的なことを書いてみます。

アイデアも思いつきも量だとは思います。ただ、量をやれといっても、思いつき的点を投げかけてもやはりきついです。ヒントとしては、相手のことを考えて(迎合でなくて)、こういうのはどうだろうと提案していくことですね。

ここでいう相手のことを考えるとは想像でも良くて、理屈としてデータや経験から言えることがあればさらに良いんですね。プラス点を上げていく感じです。

相手のこととは、相手の仕事でも困っていることでも、相手が予想してないことを先回りでもなんでもいいんです。それを考えた思いつきでもアイデアでももうここではどちらでもいいんですが、「提案」となれば、相手のメリットを考えざるを得ません。

相手のメリットがない提案はなにかといえば、ただの自己中メールというか、相手からすると「なんでそれを私がするの?」となって終わりですね。依頼で対価をあなたが払うならまだしも、それでも相手が忙しいなら「対価をもらっても関わりたくない」ことになりますからね。

つまり、ヒントとしては、相手のことを考えるということです。自分のことを主体で考えて思いついて投げる。これは相手がいない一人素振りで「玉は絶対に飛んでこない」です。試合なり練習試合に出ないと玉はないので、玉が出てくるところ=相手のことを考えるということになります。

なんでこんなことがいえるかというと、相手のことを考えているアイデアや提案や思いつきであっても「無下に」しづらいです。当然そういう考えた提案でもスルーされることはありますよ。ですが、ここでいう「相手のことを考える」ことができる人は意外にいなくて、相手の印象に残ることは多いです。逆にいえば僕もそうです。あの時こういう人いたなって提案が考えられていれば悪い印象にならず良い印象になるからです(もちろん相手が僕と同じように考えるかは別なので、人としてそう捉えやすいって傾向に過ぎません)。

そういう意味では、量としてやっていてもうまくいかない。それって場当たり的でかつ自分主体でやってませんか?というツッコミです。自分主体でこれがいいとか、あれがいいというなら、たまには「相手」「関わる人」「読み手」だったりを考えてみて、こうだったらやりたくなるとか、そういうことを考えるのが良さそうです。

この話はちょっと毛色は違うんですが、コンペでコミュニケーション可能な状態(いつでも言ってこいとは言ってなくても)で、まず相談に来ないのでアウトというのもあるくらいです。確かにこれは一理ありますが、コミュニケーションが公平かどうかもあるんですよね。とはいえそれはおいておいて、やはりコミュニケーションしていくほうが人として愛着が湧くのは確かです。これを要領がいいとか、コネであるとかは色々言えるのですけど、コミュニケーションや繋がりができることは純粋に武器なので使えばいいだけですよね。

自身のやり方がどうかや信条はあるのでそれは大事にしつつも、話をしてみてフィードバックがあってナンボであるとか、コミュニケーションに貪欲になってもいいかもしれません。ただコミュニケーション自体をそこでやれないとか、性格的にきつい人も多そうです。そうなると、待ちしかなくなるので、やはり打ち手で攻める方が話は進むでしょう。(攻めると足元を見られるのも分かるのですが、待ちでやるには何かアピールしたり注目されることがないと詰むのは確かですから、ここがジレンマです。ここをどう乗り越えるのは一筋縄ではいかないので、自分なりに考えてやっていくしかないということになっちゃうんですね)。

魔法はないです。ただ、点的なことをやってもつながらないので、線以上のアイデアや形にしていくこと。それは結局相手のことを考えたり、具体的なイメージを創っていくこと(具体性が良いというよりも、相手に伝わることやメリットを生み出すということ)が良さそうです。

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