アイデアの価値を高めるコツ

アイデアの価値を高めるとは、ここでは自分のレベルを上げるとかの話でなく、低まりそうなら関わらないという防衛的な意味です。

アイデアの価値を上げたいなら2つ

アイデア自体に価値があると一応公言しているわけですが、僕からすると例えば少額としてアイデアを1件500円で買うのはどうか?というと、安いのでやらないとなります。とはいえ駆け出しとしてやっていて、相場も分からないものならやってしまうわけです。これはいいと考えてます。

ここで問題は、アイデアの価値を上げたい人、またはアイデアは価値があると思っているが、依頼主やクライアント、つまり他者がそう思ってないケースですね。結論というか対策は一つで、教育なんておこがましいので(お互いにとって)、他の人を探しましょう。つまり相手である人を変えるということです。

もう1つあります。それはアイデアを変えてアウトプットを変えるということです。とはいえ、どちらも人として信頼できるかは前提です。そのうえでという感じです。

他にありそうですが、現時点ではこれくらいです。

矛盾したアイデアの価値

これは例えばある人が、何かアイデアを募集しているとします。その価格が仮に500円としましょう。1つで500円です。このアイデアとは、なんでもいいのですが、例えばゲームのアイデア、アプリのアイデアとしましょう。あなたは応募しますか?

応募するかどうかはあなたの自由です。ポイントは、その依頼主が「アイデアにかけられる価値」が、500円ということです。相手がボランティアや趣味でやるということであれば、その程度かもしれませんね。しかし、仕事でやるから500円はないというなどの相場観は人によって違うので「これくらいはあるだろう」というのも実は当てにならないんですね。

あなたは500円の価値によるのですが、求められるアイデアはどんなものを想定しますか?

ここで驚くべきですが、ゲームのアイデアで売れそうなアイデアであったり、ヒットしそう、誰かに刺さりそうなアイデアを求めているケースです。反射的に「500円でそこまで求めるのか」と思うわけですが、依頼側からすれば、「500円しか出せないし、アイデアは良いのを求める」だけなんですね。それ以外でもなんでもないわけです。不変の事実ということです。

ここでいう矛盾とは、「500円」しか出さないのに、「良いアイデア」を求めていることです。アイデアに価値があるなら、もっと高くてもいいわけですが、放送作家のネタ出しなども低単価な感じもするので、その程度かもしれません。アイデアの粒度もありますが、「売れる」というアイデアはまあアイデアレベルでの判断はきついわけです。

さらに厳しいのは、そういうアイデアを「どんなものでも買い取る」ならまだOKですが、「微妙なら買わない」ということで、まあこういう場合ってどうしようもないわけですね。つまり、スルーでオッケーです。

なぜあえて言っているかというと、アイデアに価値を求めている態度があるのだが、それに対して価値は500円ということですね。予算があるかどうかはおいておいて、10万円程度出せば多分良いアイデアは集まるかもしれません。正確にはアイデアを出す人が多く集まります。ただそれで良いアイデアになるかは別ですが、期待値が高くなるので、より練ったアイデアが集まるでしょう。高額だからいいとは言えませんが、シンプルにアイデアの価値がお金ではないかもしれないが、お金で示して価値感覚を依頼主が持っているかが分かるという話です。

シンプルに安い価格ならアイデアの価値は低いと思っているんでしょ?ならば、その程度のアイデアしかないですよねと。逆に高い価格ならアイデアの価値は高いと考えられてるんですね、やりましょうと(笑)

お金だけで見るわけでもないのですが、お金でしか判断できない場合、ここでは依頼主のアイデアに対する価値ということですが、それだとやれないわけです。

痛みがないと空中に消える事実

例えばアイデアを1円で集めるとします。100円で100件集まったとします。そのアイデアを使ってビジネスなり、何か役立てますか?ということです。

お金を払う時点で100円なので、その価値も非常に低いと思っているのではないでしょうか。よって、使おうとしても使えません。

これは僕が実際に1件1円でもなかったのですが、それくらいの価格で不満を買うということを試したことがあります。そこからも明確でして、その時は不満でしたがやはり価格が低いので、買い叩いたとは思ってなくても、活用できないんですよね。

同じことを全人類に言えるとは思えませんが、結局お金を出してないので、価値も感じられてないと。

ということは何が起きるか?上のゲームのアイデアなら、募集してもそれを得られない、適切に使えない、即ち空中に消えていく(笑)ということです。

1万歩くらい譲って、低単価で買ってそれを改良して売る。大いにありです。ビジネスってそういう知恵もありますから。ただ、その場合も低単価過ぎても駄目ですし、むしろ適切でないといけない。ある種仕入れパートナーですから、共存共栄でないと無理でしょう。

つまり、共存でなく一人勝ち?であり、何も共にということは伺えない。これはまずいなってことです。近づかないほうが良いでしょう。

その人に見合ったアイデアが集まる

これは多分正しいと思っていて、言い方があれですが「小狡い」ことを考えていると、実は「小狡い」アイデアが集まってきます。スピリチュアルというよりも、考えが反映される、依頼や募集でそういう情報が出てくる。例えば、「楽しても儲けたい」と書くのは憚られるが、それくらい書いてあるとします。となるとそりゃそういうアイデアしか集まらないですよね。そういうアイデアとは、ほとんど価値がない、何も根拠がない、ただの思いつきで、まともに考えてないような、下手すれば解読不能、日本語にすらなってないというのもあるかもしれません。

良いアイデアとは、切磋琢磨的で、依頼者も本気であり切実、応募者もそれに見合う形でとなります。とはいえ、これは理想です。多くは空回りです。むしろ、依頼主がお金を出すという立場で「偉そう」になってしまうことが多いくらいです。嫌なら取らなきゃいいですしそういう面では、提案側は弱いんですね。だからこそ、吟味がいるので、大いにスルーしてもいいわけですね。

どちらにせよ、期待だけ勝手にして何かになるとは・・・まずないわけです。当然期待や願望を否定しているのでなく、そうするなら行動に落とし込む、または依頼なら本気度や熱意、またはお金も見合った額になるのではないかなということですね。最終的には。

自由なアイデアなんてない

やや脱線しますが、最後にアイデアの自由度について。自由な発想でお願いしますというのは、本当にそう思っていれば考えが足りません。また表現ができてなく「自由」を使っている場合のみOKくらいです。その場合は、自由ってなんですか?と聴いて細かくしていくことは忘れないほうがいいです。後で揉めるからですね。お互いに不幸になります。実際はどのレベルのものを求めるか分からず仕事は不可ですね。

つまり、自由でなく、依頼側が考えるのが面倒だからであれば怠惰なだけです。他には「応募者の発想を期待」するのであれば、そうすると逆に発想できない点を理解したほうがいいわけです。もっといえば、「自由な発想」でアイデアが出ると思っているとすると、その依頼者は「アイデアに対する理解度が高くない」とも言えます。このロジックが分かるかどうかはかなりポイントです。

さらに、そういう「理解度があまり高くない」依頼者は、おそらくこういいます。「いやそのアイデアは違う、もっと自由に」と。これはコントであり茶番です。自由なものとは、文字通り自由なのですが、何かの罠か、「表現」ができないのか、空気を読むのか分かりませんがそうなるんですね。

おそらくここでの自由とはこうでしょう、「私が知っているものではない、ビジネスや売上が上がりやすく、人気になったり、簡単に他でも使えたり、根拠やデータがあって社内でも通りやすく・・・・」いやいや、そんなのないじゃないですか(笑)ないから、そういうのを募集してる?ありですけど、それは魔法ですね。自分で考えればいいはずです。

魔法のアイデアはないからこそ、工夫をしたり、成長や学びをしていくしかない。地味ですが、世界はそう回っているわけですね。もっといえば、そういう簡単でちょろいアイデアがあって回るならば、世界はもっと違ったものになるくらい違ってます。

おわりに

依頼側に立つ人はそのアイデアの理解度の見極め、自身の態度や姿勢について振り返るヒントになるかもしれません。また応募する側は、価値を高めたいなら価値を低めて取りに行くは多くは下策なので、人を変えるか、アウトプットを変えてやってみましょうという話でした。

この話はアイデアの価値でなく、仕事自体の価値や価格でもなんでも言えそうです。ちゃんと理解できているか、信頼できているか、どういうことだろうか?考えることでこれらはわりとクリアになります。あまり向き合いたくないかもしれませんが、逃げずに向き合うとぐーっと後で伸びしろが広がると僕は考えています。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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