アイデアをまずは試してみる

今回は生まれたアイデア、それはとても小さなものでもいいんです。そこで大きさにこだわらないのが大事ですね。

そのアイデアをどう検証するとか、試してみてどうかとか手応えを得るかというか、アイデアが生まれた後について考えてみます。

ここでは、考えたアイデアは試す、使う、話すなどとにかく行動につなげて、アウトプットすることを意識します。そのやり方は1つだけでなく、オリジナルのものがあってもいい。ただ、何でもいいからアイデアをそのままにせずにどれかでいいのでやってみる。

それだけでぐっと現実化するとか、次の展開になったり、違う視点が生まれたりするということです。

生まれたアイデアは何でもいいから試す

基本的な方針はアイデア自体の数が少なければ全部やるということです。当然やっていくうちに、これは無茶だなとか、これはいいかもという目利きが出来るようになります。逆にいえばそうでないならまずはやろうというのが大事になります。

この基本路線は徹底してもらって、最初からうまくいくアイデアだけを吟味する考えは筋が悪いと言えそうです。仮にそうしたいのであれば、素早くアイデアを試してちゃんと終わらせて次へいくということを繰り返す方にリソースを使いましょう。

実際に試すとはどういうことを指すか?

では実際にここでいう「アイデアを試す」って何か、具体的に考えていきます。

人に話す

人に話すのも試すこととなります。例えば会社なら同僚とか話を聴いてくれる人にしれっと雑談でもいいでしょう。話せる上司ならそうしてもいいはずですし、カジュアルな場やランチなどでもいいですよね。

今だとオンラインでどう話すかなどもありますが、Slackなり社内のシステムでナレッジ共有があるならそこで話してみるなどですよね。そこでの反応を踏まえるのもいいですが、まず話さないと反応が得られないわけです。

人に話す=アイデアを試すとは、そのアイデアがその人にとってどう見られるか、またはどう感じるか。ターゲットでない人に話してもあまり意味はないこともあります。あと、その人が否定的すぎるとこれもまた微妙です。

そういう誰に話すかも大事ですが、少なくとも誰かに話すことで「あーこの人は否定しがちだな」とか「この人は色々とアイデアを膨らませてくれる」なという判断はこっちがすれば良いわけです。

ここで自分の中にしかなかったアイデアを誰かに伝えることで、確実に一歩進むといえます。小さいことのようですがめちゃくちゃ大事です。

留意として一人に話してその反応が全部ではないということ。つまり、あくまでその人から見てどうかでしかない点だけ気をつけてください。

具体例

僕の場合は、友人や近しい人に面白いアイデアは話したりしています。時に進行中の相談ならしれっとお客さんにもぶつけたりしています。

企画書でまとめてみる

いきなり企画書を書けというわけではないですが、何かしら実行していきたい、ある程度の形や人が動くものならまとめてみましょう。

企画書の書き方は骨子的にいえば、なぜそれをやるか、何が課題なのか、その課題を解決する手法はなにか。あとはお金とかスケジュールとか、現実性の話です。新規事業ならそのボリュームとして市場がとか、どれくらい優位になれるとかそういうのがあるって感じです。

企画書としなくても、ペライチで手書きでもいいし、自分のまとめやすいものでスケッチでもいいですし、そこは自分なりにやりやすいアウトプットにしてみてください。

この企画書なりまとめたものを誰かにぶつけるのも有効です。一方でここで「まとめる」だけでも、自分の中の論理や矛盾、自分が企画書くらいは書ける熱量かというチェックにもなります。

具体例

僕が作ったWebサービスにおいての企画書例もあります。Webサービスを作る時の実際の企画書を見ながら、今までの運用と学んだことを振り返るです。

これが正しいというよりもこういう項目や視点で見ておくとか、そこを考えることで企画やアイデアを実行出来る状態にするイメージです。

誰かに提案する(企業でも)

コンペやプロジェクトでそれができるならやってみましょう。

ここで企業やその依頼側の欲しがるものでないとまずは通らないです。通らないので、通るようにすると面白くなくなるようであれば辞めたほうがいいかもしれません(笑)

ここで通すことだけを考えるとあまり意味はなく、とはいえ通さないと話も始まらない矛盾というか、葛藤に陥ると思います。この解決策は実はなくて、実現したいところにどこまで重きを置くかでしょうか。

とはいえ、実現したいなら何をしてもいいとはやりすぎですから、ここもバランスの話となります。

実際には提案をすることはとても難しいことではないんですね。むしろ提案する人が少ない。なぜなら提案が断られるとか、不要な可能性も多いからといって「最初から諦める」からなんですね。という意味では精神論になりますが、当たってみてどうかというところでやっていくと。

思わぬ出会いやヒントを得られることもあるので、何か考えたら提案仕切るのはものすごく大事なポイントです。

具体例

例えば、販促アイデアなら販促コンペといったものがあります。プランナーの登竜門感がありますが、ここで勝てなくてもプランナーになれないわけではありませんから、一つの入口と捉えればいいでしょう。

自分の領域とか攻めたいところでコンペやコンテンストがないこともあると思います。その場合は実は自分で作ってもいいかもしれません。

ブログに書いてみる

ブログに書くも1つの手段です。僕もアイデアネタなどで色々と書いているのもありますし、こんなサービス考えたけどどうかなというのもあります。もっと細かいこんな面白いビジネスあったというのもあります。

ブログもツールなので、向く向かないというのはあります。どちらかといえば、思考したり、考えを出すというところに向いているかなと思います。

字数もあってSNSでは心もとないとか、何投稿もするならという感じはありますよね。

具体例

アイデアとしてこんなのどうかという意味では、マッチングビジネスアイデアを考えてみるがやはり厳しい感ありという、アイデア出しとやや収束してみた記事があります。アウトプットの形式は問わずですが、可能な限り企画やある程度固まった方が迫力が出ます。

TwitterやnoteなどSNSで投稿する

これはブログはちょっとという人向けです。SNSなら出来る人もいるし、noteなら手軽に書けるとか、人によるからです。

このあたりはツールの話であって、ぶっちゃけどれでもそこまで違いはないと思います。問題はそれを続けて回せるか、書いてある程度反応や手応えを検証できるかどうかだです。

ただここで検証と言いましたが、アイデアを言語化する、可視化するというところでまずオッケーになります。そのうえで、次に、さらに見えるものを反応がどうかをもらうとか、考えるという2ステップかなと思います。

いきなり、考えたものをすぐに反応をもらうと考えるときつくなるのでこれらは分解したほうがいいかなと思います。

具体例

僕はTwitterやnoteはそこまで活用していないので良い事例は出しづらいです。例えばFacebookなどでこんなアイデアどうだろうかと投稿することは悪いことではないかなと思います。ただSNSだと人に話すのと似てくるのでそのあたりはリアルでやるのか、オンラインでやるのかの違いも踏まえると良さそうです。

自分の仕事に入れ込む

ここでは仕事が様々にあるとして、どこまで入れ込めるかというところがポイントです。

僕の場合なら、自分が考えたアイデアというのはそれを実行して精度が高ければ「事例」として参照できます。つまり、クライアント向けの相談やアイデアとしてこういうことをやりましたというのは「知見」化できる感じです。

様々な仕事があるのでこれはもう工夫できるかどうかです。もっといえば、様々な仕事はそれ独自の工夫が求められるのでそこにどこまで入れられるかです。

今の仕事の時間が長ければ長いほどそこに入れ込めないかを考えると良いと思っていて、普段の環境としてアイデアが試せるとはまさに「自分の仕事」に入れられるかどうかとなります。

具体例

僕の場合リサーチしたりを常にしているので、そのネタが多数あります。その事例をお客さんにこんなのもあります、かつそのネタが新鮮で最近のものであれば、「おおー」と思ってもらえるかなというところですし、これは手応えとしては良い評価を得ています。

他のアイデアや企画やプロジェクトで使う

1つのアイデアに固執することはありません。

あるアイデアがそのまま使えなかったから駄目と嘆くこともありません。

他で適した使い方をすればいい、それだけです。

他のアイデアを作る、生み出す時に、実際に一回考えたネタは精度を高くできる素材となりえます。練度が増すというか、素材の質が高くなるイメージです。

例えば、Webサービスのアイデアを考えるとしましょう。その場合、あるWebサービスのアイデアは駄目だったとしますよね。次にそのWebサービスなり近しいアイデアを考えると、それはかなり思考の再開=続きから出来ることを意味します。

全く同じアイデアである必要はなくて、うまく他のアイデアや企画で使えないかと考えることです。これも仕事と似ているかもしれません。

具体例

器として実現する形が複数あるとか、アウトプット出来るものがあればこの手法は使いやすいです。マルチポテンシャライト向けとも言えます。

例えば、ライターであれば記事や企画を売り込んだり提案しても駄目なら、別のところで使えますよね。僕の場合もアイデアの骨子は変わらなくてもアウトプットがリサーチなのか、企画書なのか、ブログなのか、相談なのかで変わります。

これについては仕事やプロジェクトのサイズや領域が多いと良いという感じです。いきなりは難しいかもしれませんが、慣れていくと面白いところです。

自分のコレクションやネタに取り込む

アイデア自体は事例も含めて集めたほうがいいです。データベースにしなくてもいいですが、いつでもそれを参照出来るというのが大事です。僕ならScrapboxを使ったアイデアメモ術(インプット編)で書いたようにScrapboxに入れたりしてます。

他にもブログでまとめ記事のようなもの、リサーチしたものも出したりしています。こういうものは自分もですが、人が書いているとかなり視点のヒントになるのでありがたいので、続けている感じです。

ネタを集めていくと、アイデアとして集めていくと、自ずとアイデアは集まっていきます。そういう土台や母艦があるのは大事なので、試すとはそこに取り込むことも広い意味で指します。

具体例

ユニークな自販機まとめであったり、本屋の面白そうなアイデアであったりなどが参考になると思います。これは自分が調べたいとか、気になるもので、かつアップデートして追い続けたいものとか、たまにみて更新したいなというものに限られます。

まとめ記事を作れば良いわけでなく、それを更新して興味がある、熱量や偏愛があるかがポイントです。

自分なりのやり方があるとより良い

上のやり方は僕の選択肢に過ぎません。

手法としてはあなたが独自のやり方、例えば本屋を回覧してみてアイデアに関連するものがあるかどうかで検証するのもありでしょう。

人へのアタックも、5人聴いて一人でも良いというならヒアリングをしてみるのもいいでしょう。ヒアリングもどういう人に聴くかで全く異なってきます。

Webサイトのアクセスでもいいですし、その話どこかで聴いたなというもので、3人で同じ話題が出たら「これは脈があるかも」と考えるのもありです。

そういう切り口やどこをものさしとするかは、試すことで磨かれます。試さないと磨かれないということです。

そして、自分なりの武器なり道具が磨かれるとこれが面白いので、ぜひ自分のやり方はこれかなとか、そして色々とやり方を試すことを面白がってみてください。それが試す最大のコツと言えます。

一回で終わらず何度も試す

つまり、アイデア→試すで終わるのでなく、アイデア→試す→アイデア→試すとか、そういう繰り返しを意識していくことが大事ということです。

セルフトレーニングでも提唱していますが、1回やって終わりでなく何度も繰り返して、アップデートしたり、やり方を変えたり。時には大胆に変えてみるのも面白いかもしれません。

ですが、結局このサイクルは何度もやって意味があるので、1回で綺麗に成功させるなんてことはどこかへ捨ててください(笑)そうやって、泥臭くやるのが最も近道であり、かつ試すことに慣れることがポイントです。

おわりに

試せば良いのでなく、あくまでアイデアを生み出したら試してみるという一連の流れが大事です。最も試さず寝かせているのももったいないので、どんどん手応えがあるのは何かを実験する感覚で、ゲームのようにですよね、ちょっと客観的にかつ主観もいれつつ「遊び」ながらやるのがいいかなと。

それが出来るまでは時間がかかるかもしれないのですが、その遊び感覚で実験自体が面白くなればもう成功したようなものです。なぜなら、失敗が面白くなるし、成功しても面白いので、どっちに転んでも精度が上がり、かつそれを続けていくという体制になるからです。

良い試す方法ややり方が見つかったらぜひ教えて下さいね!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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