アイデアを私はこうして増やしている

アイデアをどう増やすかは、ほぼほぼアイデアをどう得るか、さらにいえば、インプットをどう増やすかになるかと思います。このあたり、少しだけ説明してみます。

さらに、その上でどうアイデアを増やすかについて書いてみます。

アイデアをどう増やすかの解釈

まずアイデアは、2つ以上の組み合わせとなります。新しい概念というのがいきなりあるのでなく、知識や経験として知っていることと、今見聞きしたことがつながって、掛け算されるイメージです。

例えば最近「ういろう」を食べているのですが、「これって非常食とか、ちょっと食べるのに良いよな」と思ったりします。そうすると、長持ちする「ういろう」という非常食アイデアになるんですね。これが正解というわけではないですが、「こんなもの」としてある種馬鹿にして(笑)考えるのがいいかと思います。そういう意味で「アイデア出し」は高尚なものではないという話を書きましたが、その通りだなと。アイデア出しを身近にするにはスピード・回数・視点の3つを意識するといいのかも

それで、アイデア自体の出し方は、「インプット」「考える」「アウトプット」の3つだと僕は考えています。どれも大事ですが、基本的にインプットがないと始まらないかなと。そこから考えて試してというところです。あとアイデアがどのレベルかはわりと大事ですが、ここでは「何かしら新しい概念や試みの刺激」という意味で、アイデアの種でもなんでもいいので「アイデアらしき」ものとして定義しておきます。

アイデアの増やし方

前提はそれくらいにして僕のやり方を書いておきます。何度もブログでは書いている気がしますが、改めて書いてみます。

1.インプットを増やす

インプットが足りないと、脳が白いというか「アイデアを考えるか」といっても、何もでてきません。具体的にいうと「Aというサービスにお客さんをもっと呼びたい、どうすれば?」と問いかけがあったとしますよね。

その時「えーっと」といって何も出てこない感じです。つまり、こうやって何も出てこないということは、インプットもですが、考えるとか、色々と足りないと言って良いわけです。

さらにいえば、問いかけが悪いこともあります。つまり「お客を呼びたい」は、もっと違う言い方ができると。問いかけとして「お客さんの課題をどう解決するか」の方が多分考えやすいです。もっといえば、「お客さんAの困りごとはこうだった、それを解決できたよ」みたいな話があればもっと楽に思考出来ると思いませんか?

まあそのとおりで、この時に問いかけが悪いと詰むので、そこは承知しつつ。

さて、インプット自体は、特殊なことはなくて、日常生活の全てものとなります。朝起きてから、ニュース、本、Web、会話、買い物、ネットサービス利用なんでもいいです。コツとしては例えば「何か買う時に、どういうビジネスだろうかとか、どういう仕組みだろうか」を考えて買うとかです。

もちろんこれは、散歩していて、何か感じることを最大化してもオッケーです。最近の犬は「小さい」なとか、「大きい犬」は飼うのが大変だな。これも立派なインプットです。

なぜかというと、インプットとして、同じものを見てもスルーする人も多く、「キャッチ」できないからです。自分が得たものを自信をもつかどうかはおいておいて「インプット」それ自体を楽しんでいくのがコツとなります。

僕ならニュースをばーっとみたときに気になるものは調べます。Scrapboxでやる知的生産術で書いたものも参考にしてもらえればと思いますが、会社名でもいいし、気になった単語でもいいし、問いかけでもいいし、そういえばこれどうなってたっけ?といって調べることも多いです。それらを基本全部Scrapboxに入れています。これがインプットです。

正確には調べたり、考えたりもしているので、「インプット」という工程のみではないのですが、このあたりは厳密でなくていいかなと思います。むしろ幅がある方がいいかもです。極端にいえば、インプットしてアウトプットしますが、アウトプットからインプットとして使うという連鎖があればあえて「区切る」必要性もないからです。

2.テーマや問いかけを増やす

100も問いかけがあれば辛いですが、2-3くらいの問いかけを保持しておくといいかなと。10未満ならいけると思いますが、忘れてもいいので問いかけや探したい意識を高めておくといいです。

例えば、ペットのことを考えたいなら、ペットへの意識が高まるので、ペットのニュースや話がより引っかかりやすくなりますよね。

問いとして保持していることで、それらがアンテナに引っかかりやすくなる感じです。

これは「考える」というところで扱う感じですね。インプットしても「見た」だけでは通り抜けるので、「お、ペットでも色々いるんだなあ」とかだと全く引き出しの入り方が異なるからです。

この問いかけやテーマというのは、わりと説明が難しいです。考えるといっていいのですが、慣れないと自然にできないです。なので、当たり前に、すぐ、呼吸のようにやるには慣れるしかないですね。練習していって、「頭に問いかけやツッコミが出る」ことになればグッドです。

例えば、違和感発想法という僕が言っているやり方において、なので別にこの問いかけが全てでなく「あくまで一例」ですが、以下に示すように「分析する」というところで9つの問いかけをしています。

こういったものを見せると「常に9つを上から順に問いかけしてるんですね」ってなりそうですが、それはないです。おそらくどれかが「勝手に」脳内に湧き上がり、それで観察したり、問いかけとなりツッコミを入れたりということです。明確に言えるのは「これを毎回脳内に飛ばしてその応答を待っている」みたいなことではないです。むしろ、「応答」せずに、「出てくる」というところがポイントとなります。

例えば「なぜ?」と考えるのは一つの分かりやすいやり方です。なぜと思えるかは「全て起きていることを疑わない」ならば起こり得ないですよね。タクシーに乗ったらタバコ臭かったなら、まあ客か運転手が吸っていたというところですが、それでクレームを言うのでなく、なぜ吸うのかを考えればもっと本質に迫れます。とはいえ、このなぜ?が万能とは思っていなくて、どういう方向に持っていくかで全く変わるからですね。良い問いかけであれば、解決するとか、気づきを得られるとか、そっちにいくはずです。

例えばダメ出しをしていて「なぜ分からないんだ?」のなぜは筋が悪いですよね。ここらへんが難しいところですが、一つ言えるのは、上のような問いかけがインプットしたものに対してあまり出てこないなら、身についてないので、何か問いかけしてみてください。それで解釈して、そこで問い自体やツッコミや自分の意識や態度が変わらないか、気付きがないかなど感じてみてください。あればそこが切り口になるはずです。

3.アイデアを実行する

アイデアを増やすというと、実行や試すことは関係なさそうです。なのですが、アイデアは、インプット→考える→アウトプットの構成をとらないと、まあバランスが悪いです。

インプットだけでは、アイデアとしては頭でっかちになりますし、あと考えたものを実行したり消化しないと、「アイデア」の精度が高まらないという罠があります。

例えに過ぎませんが「頭の中ではビジネスは成功しています」というビジネス経験がない人と、「頭の中では難しいところはありますが」というビジネス経験がある人では、頭の中だけみて前者のほうが「アイデア」はありそうです。そういうアイデアが全て駄目とはいわないものの、やはりしっかりと実行したり(成否は問わない)ということがあるかないかでかなり変わってきます。

実行については、ちょっと考えたことを試すで全く問題ないです。いきなり難しいことをやる意味はないので。それこそアイデアは無限にあるわけで、やることは時間の関係から限られます。これイケてるというものからどんどんやっていくといいでしょう。

4.これらを何度も繰り返す

1,2,3を何度も繰り返すことがアイデア出しの本質というかコツとなります。それ以外のやり方は枝葉といっても怒られないはずで、いずれかにまとめればまとめられるというところです。

インプットして、考えて、実行した。1回で終わるのでなく、何度も何度も繰り返す。終わりはないのでタフネスがある程度必要ですが、別に苦行でもなく「楽しい」からそれをやれないとまあきついというところはあります。ただこれは何でも一緒の世界かなというところです。

仕組みを作ると勝手に増える

さらにいえば、インプット→考える→アウトプットを繰り返すのですが、これすら僕の意識にはありません。呼吸しているのがふつうなら回数数えてないですよね?それと一緒です。当たり前となると、意識しないってことです。

よって、たまにあるのは「なんか新しいことやってないな」は、アウトプット不足であったり、インプット自体が足りてなかったりというアラートとなります。

色々インプットして、アウトプットできてないと、消化不良になりますが、考えるが不足していると「何か違うな」と感じやすいです。それはインプットしたものをそのままやったら何もオリジナル感がないですし、誰でもいいことですから。やる意味あるの?と問われるとないですよね。別にやってもいいのですが、あなたがどう感じるかという意味で、僕がやる意味ないならやる意味ないって感じただけのことです。

だからこそ、この仕組みづくりが終わったら回すことに慣れると。そうすると、アイデアの量すら意味がなくなるはずです。実際に100のアイデアがあっても、視点(着眼点とか切り口とか色々言えますが)が同じならアイデアの意味がないです。切り口100なら相当価値がありますが、それはなかなかですね。それくらい切り口をずらす、視点を変えるってわりと難しいと。ターゲットであるお客さんとサービス側の事業者目線と、後は社会とかってことでも3つです。でも、お客さんもさらに分けられる、事業者のタイプも分けられる、社会もまあ分けられるとすると一気に増えますよね。

それってどういうことかというと、社会に対して興味を持つとか、他人に興味を持つとか、面白い事やっている人がいるなという興味です。関心といってもいいし、趣味でなんでもいいのですが、それがあれば無限に広がるということになります。

つまり、何かしらの興味があればそこを基点にして広がり、インプットの海が見えます。その海で冒険をして考えて筏を漕ぎ出す。恐る恐るかもしれないですが、島を見つけたり、魚を取ったり試行錯誤することがアウトプットです。それを繰り返すと、学習するので、どんどん上手くなる。これがアイデア出しの極意というと言い過ぎですけど、コアなところです。

この循環を回せば、1日はきついですが、2週間もあればかなりガラッと変わるはずです。一言でいえば、アイデアがスパークしていて何でも楽しい。箸が転がってもアイデアになる(笑)みたいな感じですね。

というわけで、アイデア出しの話を書いてみましたー。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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