アイデアマンとはアイデアを掲げ形にしていくこと

タイトルどおりですが、ある本に書かれててそのとおりだなと強く思ったので、自戒を込めつつ(笑)書いてみます。

アイデアマンの誤解

アイデアマンって自分で言う人は胡散臭い雰囲気がなぜかあるので、僕も言うことはためらいつつも「まあ人よりはアイデアを出すよね」という謎の境地に至っています。

この本は韓国語を翻訳しているのでやや誤字脱字と妙な日本語もありますが、それを見越しても面白いかなというところです。ちょっと読むのがストレスにもなりえますが(笑)

著者は他の本でもアイデアマンの誤解、アイデアの誤解について書いていて、それも概ね同感というところです。

それで、アイデアマンの定義として、著者は、

“アイデアマンは私はこう定義します。アイデアマンは単純に揮発な何かを出し上げる人ではなく、真実を再定義し、それを実際に証明までする人であると思います。”

StevenChoi;チェ・ジョンフン.アイデア自動工場の秘密TBooksアイデアシリーズ(TBooksアイデアシリーズ2)(Kindleの位置No.438-440).TBooks.Kindle版.

日本語がまどろっこしいですが、要するにアイデアマンとは「アイデアを出すだけとかでなく、実際のそのアイデアによって社会や世界を再定義することで、アイデア=仮説が真実であることを証明しようとする人」と言っています。

揮発っておそらく単発とか瞬間的という意味合いで、出し上げるとかもネイティブ的にはおかしいのでそこはご愛嬌というところでしょう。

ここからいえることは、別の本でもありましたが、

  • アイデアを出す、伝える、示すだけでは不十分であること(そりゃやったほうが良いわけですが)
  • アイデアを仮説として仮にあるとして、その検証、証明をやっていくこと(ここで熱量が試されます。アイデアマンと自称しようがどうかは関係なく、ここでやっていけるかどうかです)

この2つになりそうです。

アイデアマンの誤解とは、アイデアマンに対する誤解ということで、例えば、「アイデアを出すだけで形にしない人」などです。これはアイデアだけを出す人で、真にアイデアマンではないと、アイデアマンになれない人とも言えそうです。

僕は妄想やあったらいいなを否定しているわけではないです。そうでなくて、そのアイデアをどうしたら実現できるか。というだけでなく、形にしてみたとか、そのデモでもなんでもいいのでやったかどうか。

そして本書でもそうですが、「アイデアを売ったことがある人」に聞いたりしていくと、「アイデアだけの人」こそはアイデアを買わないし、または売った経験がなかったりするんですね。

未経験者や実績がない人をディスるのでなく、実際には熱量を持ってやって、証明しようとして何かしらやっていれば、何かかするハズなんですね。多分ですが。全く何も得られないはまずないと。そういう意味で実績がある人は信頼できるってだけですが、アイデアも売ろうとしているのに、アイデアを買ってない=アイデアに価値を見出してないのに、アイデアを売るってちょっと論理的には矛盾しています。

もちろん自分が価値を見出しづらいけれど、誰かが評価するパターンもあるので、100%ではないのですが、この文脈として、アイデアに対して価値があるのをなぜ売るか。例えばカウンターとして「あなたがやればいいのでは?」などに納得出来る答えがなければ怪しいだけ、というコミュニケーションの話にもなりそうです。

ここでいえるのは、アイデアマンはやはりアイデアを掲げ、それが無理!難題!クレイジーだ!と言われても、いやこれやってみたんですけどこうですよね。という軽やかにステップしていく感じのイメージが浮かんできます。僕もそれがアイデアマンだなと感じました。

アイデアに依存しすぎない

本書はある程度常識的な考え方を「ゴミ」と書いていますが、ちょっと言葉は強い感じもします。とはいえ、ゴミというのはそれで価値を生み出すかというところで、生み出さないからというところでもあるし、見方として「価値がある」と自分で思えばそれはゴミではない。しかし、「人が価値があるといってるだけで、自分が価値があると思えないなら」やはりそれは「ゴミ」でしょう。

ゴミが強いですから、あまり使えないものくらいでいいかな(笑)と僕は思いますが、そういうアイデア自体もですが、それをそのまま売るということでは、著者の考えは同感です。

つまり、アイデアを売るならばですが、そのアイデアXを、

  • 自分で検証してそれなりに実現性がある
  • 自分で熱量がありそれなりに検証した実績がある
  • 課題や問題点や未解決点がある。またはその解決するアイデアがある
  • なぜそれを売るのかが明確に言える必要がある

などがなければアイデアは売れないと言えます。アイデアX自体の価値よりも、そのアイデアを検証した人=アイデアマンの行動や証明や形にしたことが多分価値と感じるかなと。そしてそれらも含めてアイデアXとなるというところでしょうか。

そして、アイデアに依存しすぎないとは、アイデアを生み出せることは確かにアイデアがない世界では価値です。しかし、アイデアがある人ならば、そういう湯水のごとく!出てくるアイデアを価値があるとは思えないわけですよね。だからこそ、アイデアを形にする、検証していくところで、フィードバックと仮説検証を繰り返して形にしていくのだと、そういう強い気持ちがものすごく大事になります。

ここで、アイデア自体は僕はそこまで評価するしないはないのですが、結局様々なアイデアは捨てられるし、消えていくからです。こんなアイデアがあるんだけど、といってアイデアは面白いとか課題があるとかはおいておいて、結局「形にするための行動が出来ない」人が多すぎるんですね。これは、何度も言えるのですが、アイデアと発案者である人は別とするとき、アイデアはかなり沢山あるけど、行動する人がいないか少ないってだけです。

だから、アイデアに依存しなくていいので、検証してみるとか、形にしてみるとか、あとはその熱量をぶつけていく、証明してやるぞという気持ちを持ってやると。もちろん失敗も多数あるので、それはそれで得られたフィードバックとすればいい。

この考えであれば、アイデアに依存することはないです。アイデアがあったら、じゃあどうだろうかと検証すること、それがあってどうかとなるからです。そのうえでリサーチしたり、仮説検証したり、ヒアリングしたり、色々やってどうかを探っていく。そういうマインドセットがあれば、アイデアはかなり客観的に、ゴミとは言わないけれどそれ自体は使えるものかどうかは分からないなとなりますよね。

だから、その人がどう動けるかとなり、アイデアは限りなくそのものがどうでなく、成長させたり、広げたり、視点を変えたりという「手段」化すると思います。アイデアは目的ではなく、それで何をするかという手段でしかないと。目的はそのために形にしてどうなるかですから、あるアイデアが良いかどうかはあまり意味がなくて、目的のためにアイデアAとアイデアBがあって、どちらもAでもBでも良かったという感じですね。

なぜ真たるアイデアマンは少ないか

これは何度か考えていますが、

  • 形にするのは超面倒くさい
  • 基本的に人間は怠惰である
  • 何か新しいことをするのは不安
  • 失敗するのが恥ずかしい
  • そもそもそこまでやる気がない
  • 今はそのタイミングではない
  • 実現させる熱量がない
  • 形にするための知識や経験が不足している

これくらいでカバーできるでしょうか。どれもありそうですが、僕は心理的に面倒くさい=熱量がない=やる気がない(実際にやる気というよりも好奇心に近いというのが最も強いと思っています。

例えばそれをやってもお金にならないとかが多いですよね。でも、資本主義社会に生きる我々(笑)でも、お金だけのために純粋にやることってまあ妙な正当化、ストレス回避くらいの言い聞かせるくらいで、多くは「適切なお金を得て幸せに暮らす」というのが多そうです。そもそもその幸せにの定義が曖昧や誰かに作られたものをそのままインストールするから色々問題になるんですよね。それはおいておいて。

だからお金にならないは結構言い訳だなと。では、趣味でいいのでってなりますから。そうなると、そこから本音が出てきそうです。それこそ恥ずかしいとか、失敗したくないとかもありそうです。多くは誰も見てないので(笑)スルーできそうです。

タイミングとかは、時間もあるし人はそれぞれです。今でしょと言わないですが、そういういつかやるは、一生やらないことと同義ですから、そうやって外堀を埋めていてさあどうかというところです。

面倒くさくないでしょうか?僕もそう思います(笑)だから、そういう面倒くさいとか思わないくらいに熱量があったり、形にするパワーがあったり、その人のスキルややり方やアイデアもありますけど、運もあるけど、多くは運以前に面倒くさくて、やらないだけかなと思います。

だから、これはチャンスって話です。真たるアイデアマンが少ないならば、だからこそ、そこからアイデアマンとして、あなたのアイデアや見つけた考えを形にしていくと。それをやるのが困難なのは、すぐ思いついて出来ないことも多いし、トレーニングで時間がかかるとか、様々なことが思いついて辞めちゃうんですね。

そしてアイデアも、形にすることも、面白いと思えてないならば、これはやはりやらないです。本来ここでは、アイデアマン=起業家といったほうが色々な意味で正しいし、正解な気がします。それくらい起業家ってアイデアマンだなあと思うからです。自らのアイデアを形にすると。それをビジネス的な仕組みでやるわけですからね。まあ起業家が全てアイデアマンというわけでもないので、僕がそう見ると面白いかなというところでした。

アイデアを常に出し何度も形にしていく

本ブログでは何度も言っていますが、楽なやり方なんてないんですね。ただお金を使わなくてもアイデアでなにかできるぞというのは、本書も書かれていますし、自分なりに考えてやってみてどうかを繰り返すと。それだけです。

僕なりに言えば、「社会や世界を再定義」するというのは、再解釈でもいいし、「こういう見方でやればいいのでは」としてそれをやってみてってことですね。本書では「それが真実だ、そうだよね」と思えることがアイデアだと言っています。そのとおりなのですが、見方が変わることもアイデアの面白さですよね。

この間書いたレトロ物件アイデアもそうですよね。レトロ物件として入りたい人にとっては価値が高くそういうものになると。これもそのように仕掛けた実践者=アイデアマンがいるから形にした。証明したので、世界や見方が変わった。以前は、誰も見向きもしなかったのにも関わらず。こういった事例は至るところであるので、ありふれた気がしつつも、実はそうでもない気がするので今後もどしどし出していくつもりです。

思いついたり考えたり、仮説やこれはどうなんだと思えばそれを愚直に試す。多くは失敗や手ごたえなしで違うことが証明されたと。ならば次はどうだ?と諦めない、熱量が消えない、疲れたら休む(笑)ということを繰り返して、少しでも進化または進歩しているというところで、前より上手くなったというところを目指すのが真たるアイデアマンかなと僕は考えています。僕がアイデアマンであり、かつアイデアマンで有り続けるというところはそういうことを意味するかなと。

僕がこうやって書いていますが、多くの人はそこまでアイデアに情熱がないし、あとはアイデアを形にすることもそこまで面白くないと思うようです。どちらかといえば、失敗や不安、できない恥ずかしさやうまくいかないことを考えがちだからです。他にも今はできない=一生やらないということを思ったり、それなら適切なタイミングはいつかとなるのですがそれを考えるのが嫌とか面倒とか考えたくない理由であることが多いんですよね。それではチャンスも形にすることもかなり厳しい。

だからこそ、自分は生まれてからアイデアがあったとかではもちろんないのですが、自分なりにアイデアを出す人を増やすとか、そっちのほうが幸せになれるかもなーというのはどんどんやっていっていいなと。その解像度や見方、世界が文字通り違うかもしれないと、やはり思うのでそのあたりのギャップをうまく話していきたいところですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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