思考トレースすると思考は出るか?

思考というのを僕はアウトプットしていますが、ではその思考をなぞると=トレースすると、その考えが出るようになるか?という問いかけです。

正直わからないのですが、論理の飛躍があったりするか、または論理的といってもその人次第では「論理的といっているがそうではないのでは?」となると、結果的に論理性があってもきつい感じがします。

哲学みたいになっていますが、結局考えるとは、確かに人の考えを参考にするのはとても良いのですが、人の考えをなぞるだけでなく、その考えを一旦自分に入れて考えるという、面倒くさい(笑)ことが必須です。

仮にそれをしないと「受売り」となります。その状態を否定するのではないのですが、受け売りか自分の頭で解釈しているかは、単にそこから少しずれた考えができるか、そこで対応できるか、発展できるかどうかではないかなと思います。

例えば、「じゃあ、こういう時どうなるかな?」という違うケースを考える時に「それは分からない」のであれば、受け売りに近いです。つまり特定のシーンや状況のみで使える何かを言っているわけですよね。それってそのまま引用しただけで、詳細は自分で考えて下さいといって逃げられるのですが、それ逆にいえば自分で考えてないですよね、という証左になります(笑)

もちろん、「こういう時」がピンポイントでわからない、またはずれた問答であれば分からないもありえますが、ずれた時にも考えてこういう事言えそうですくらい言えないと自分で考えてないって言われるわけですね。

今回は思考のトレースなど、とくにアイデアにおけるトレースについて考えてみたいと思います。

思考は結構抽象度が高い

コツを掴むとかってありますけど、そのコツを掴むために色々と学習する必要があります。AIですら学習しているわけですから、況や人間ならばとなります。まあ学習を強制させられてもつまらないので、楽しく学ぶ事ができるのが人間らしさ、かもしれませんね。

思考といっても、難しい主義でもいいのですが、よくあるのは当人に主張が色々と曲がっていって本来こうだったのが違って伝えられる。これなんてまさに言語や言葉のコミュニケーション=伝達において、違って伝わる面白い例ですよね。草食男子とかって言葉がありますが、あれは発案した人は良い意味で言ってたんですが、未だにネガティブな局面で使われたりします。ってことが普通にあるので、キーワードレベルでそれなので、正しく=発案者が示したように理解するということ、はとてもむずかしいですよね。

思考もそうで、ここではアイデアの思考、アイデアの思考法とすると、それもまあやっぱり簡単ではないと。簡単ではないとは、示すけど本当にそうかな?といって試して学習していくことでやはり時間がかかるんですよね。

だからこそ、このように考えたーというのが建て付けとして、3つくらいあるとして、例えばAだ、Bだ、Cだというようにして、結論が有るという時、そのようになぞっていけば=トレースですね、トレースしていけばその通り出せるかというと?僕はやや疑問というところです。

なぜなら、A→B→Cという形で進めたのは、その思考者でしかなくて、受け取る人は、A→B→Cの解釈が異なるか、間に勝手に何か入れるからです。ここで勝手に何か入れることを悪いと言っているのではなく、先に書いたように「受売り」とは、そのまま言っているので文字通り使えないんですね。よって、ここでは必要「悪」となるのですが、何かしら、受け手、つまりトレースする人、学ぶ人ですね、自分の中に一旦入れて、考えて揉んでから出すことになります。

つまり、分かりやすく、先生と弟子みたいにすると、

先生:A→B→C

弟子:先生がいう「A→B→C」ってこういうことですか?という「A→B→C」

というわけです。つまり弟子は、A→ってやっているけど、それは例えば局面を変えるというか、違うシーンでやらないと習得にはらないわけですね。ここが難しい。

この局面が違うとか、いわゆる応用が利くみたいなことを、コツとかいったりしませんか?つまり、弟子は先生が言う「A→B→C」は掴んだので、多分違う局面だと「A→C」でもいけるとか。これこそ守破離みたいなことだと思うのですが、まあそれはともかく。

これってつまり抽象度が高いんですね。

あえて数学的に言ってみましょう。間違っているかもしれませんが(笑)

まず、先生が示すA→B→Cとは、一応様々なことにいえるっぽいことを示しています。受ける弟子は、それを受けても、経験が浅いので有る特定のシーン、つまり先生が言った機会としましょう、機会はオポチュニティなんていうので、「O」とします。さらに、この「O」は、特定のですから、例えばこの時当てはまることを「O1」としましょう。

弟子が得たのは、O1という局面、機会ですね、でしか言えないと。でも実際はO2とか、O3とか様々に違う場面がある。そこで言えるのかどうか、通用するのか?ということが課題になる。

ちょっとだけ具体化しないと頭がおかしくなるかもしれないので、具体化すると、例えば「アイデアというは2つの組み合わせだ」という教えがあるとします。これを弟子が学んだとして、それはO1という特定のシーンだけだった、または経験が浅いのでそういう解釈しかできなかったとします。それこそ、このO1とは弟子が頭で考えただけで、実践で得ていないことというのはありそうですよね。

しかし、弟子が毎日生きている中で、ふとアイデアが思いついたとします。それは毎日朝起きられないのを解決するというアイデアで、それはO2といっていいわけです。そこで適用できるなら、「教え」は他にも適用できるかもしれないなと。

つまり、機会O=O1+O2+・・・+Onのように、様々な機会、局面、場面、状況となんといってもいいのですが、そのような違うシーンで使えるか、適用できるか、ということを試しているのに過ぎないと僕は考えています。

ここでは機会という言葉にしましたが、受け売りの話でいえば、自分の中に入れて解釈した時に生じる定着度みたいなものや、納得具合、腑に落ちる、違和感があるというものでもいいわけです。それがあって、どこまで言えそうかを試していくのがまさに学びかなと僕は考えています。

そこでトレースとは、どうしても先の話で言えば、O1とか限定的なシーンにおいて言えることなので、確かにそうなるがーというところは追えそうです。でも、犬と猫の画像を見せられて、うさぎの画像を見せられたら、猫っぽい何かみたいにしかならなくて、それってどう学習するかみたいな話になるというか。つまり、限界があるってだけです。

だから、トレース自体は全然良いのだけど、トレースだけしていれば学習できるってのはちょっと違うのではないかというところです。ここでいえば、O1を得たり学んだと思ったり、そこで終わらせて、自分で違うOnですね、自分で様々なOを経験してそこで試すことが求められます。

例えば、プログラミング入門として本で学んだ、一冊やったら学んだことにはなりますが、それは本を一冊終わらせただけじゃないですか。それがまさにO1って感じです。では、O2として学習者、ここでは初学者ですよね、自分で設定して試す、学ぶが必要です。当然、指導者が示すO2であってもいいのですが、それは結局繰り返しになるので、どこまでおんぶにだっこではないですが、任せていくかによります。それをやり過ぎると、思考せず、先生の言う通りやるというだけになります。基礎的なところは多分それで良いのだと思います。ただ、基礎を繰り返して、それで実践であるところで対応できればいいのですが、当然基礎だけで全てさばけたらそれで話が終わり、先生は要らなくて(笑)AIで済みますよね。

そうなっていないのは、普通に事実として、基礎的な、先生が示すO1~n(N<5)みたいな少ない機会では、それは世界や社会の全体にはならないし、アップデートされていく、実践では全然異なるというところが分からないからなんですね。

実践とは、N>5というか、もっと沢山のOnを経験していくことになります。そして、その経験をしてさらに「教え」を修正したりアップデートしていくと。そういうことかなと。

よって、トレースをするのは基礎的なOn(N<5)みたいな機会が少ないところに限られる気がします。それをある程度できたのならば、その判断が難しいと思うのですが、それって仮に今実践で取り組みたいテーマをやれば全然歯が立たないので分かると思うんですよ。それだけですよね。ならばまた戻ればいいという感じです(笑)楽に行きましょう。間違っても全然良いですし、間違えるのがまさに学びですから。

そこでトレースして基礎学んだら、次は自分でOを増やしていくと。それをやって初めてアイデアの思考法から、アイデア出しを自分で出せるようになるんじゃないかしら?という話となります。

トレース&実践で駆け抜けろ

まあ簡単にいえばごく当たり前のことで、真似ぶはどんどんやればいいけど、真似ぶだけではやはりきつくて、自分の状況やオリジナル(ここでは教科書にない、師匠がいう状況ではない、自分が想定していないとか)のところでどう立ち回れるかかなと思います。

学ぶのメタ的というか、原始的なところではやはり、他人から学ぶとか、人から学ぶ、というのは全然良いしありです。ただそれはある種自分の学びを長期的に考えるときっかけに過ぎなくて、そこから始まる膨大の冒険というか、世界を旅する感覚からすると、序章に過ぎないわけですよね。

であれば、トレースもきっかけです。だからきっかけとしてそこで楽しいならどんどんトレースなんて、トレーシングペーパーでしたっけ、そういうものは捨てて、自分でやってみる、描いてみるって感じですよね。失敗して痛いこともあるわけですが、それも経験で学びですから。

どんどん、やっていきましょうという感じで今回は終わりです(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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