違和感をどうやって分析しているのか

先の違和感は多分誰でも分析できそうでは、できそうだなーくらいの話で、ではどうやっているかを調べてみました。当然僕は出来るのですが、それを再現性を高めるために他の人がどうしているだろうか、またはそれをアイデア出しとしては使ってなくてもその部分は共通だからですね。

改良点

1,2回とやって今回はどういう「分析手法」を使ったかを聞いてみました。流石に記述だと分かりづらいのでこちらに上げた選択肢で該当しそうなものとしてみました。

分析手法は何か

早速どういう分析手法を使う人が多かったかそのあたりからざっと見ていきたいと思います。

その前に聞いた人数は20人で、問いかけとしては、違和感、分析、最後に分析手法9個から複数回答可で選んでもらう形でした。

分析手法として示した選択肢は以下のようになります。

  1. 「なぜ?」と起こった原因を考えた
  2. 自分なりに「推測」してある程度確からしいことを考えた
  3. 自分が感じた「感情」を冷静に捉えた
  4. 気付いたことを丁寧に「観察」した
  5. 自分なりに「想像」で頭に出てくるイメージを働かせた
  6. 「なんでだろう?」という「ツッコミ」を入れた
  7. 書いていたり考えている途中に「連想」した
  8. 新しい「問いかけ」をした
  9. 関連しそうなことをいくつかは「調べて」みた

これらはMECEでもなんでもなく、というか僕がセルフでやったときに出てきたものとか、そういうものを帰納っぽく戻して出したものです。そこそこいい線は行っているのかなーとか思ってますが、多分この切り口があればあるほど分析も楽しくなるのだろうというところです。

調査結果

今回は違和感と分析自体はそこまで見てなくて、ざっと見たところでそんなものだよなあというところでした。では、分析をどうしているかというところです。

結果としては、

  • 「なぜ?」と起こった原因を考えた:14
  • 自分なりに「推測」してある程度確からしいことを考えた:11
  • 自分が感じた「感情」を冷静に捉えた:10
  • 気付いたことを丁寧に「観察」した:8
  • 自分なりに「想像」で頭に出てくるイメージを働かせた:7
  • 「なんでだろう?」という「ツッコミ」を入れた 4
  • 書いていたり考えている途中に「連想」した 2
  • 新しい「問いかけ」をした 2
  • 関連しそうなことをいくつかは「調べて」みた 1

という形でした。

ここからいえるのは、一人一つは必須なので、1以上はあるけれど、結構偏ったかなというところでした。

なぜ?と考えるのが14で多くて、分析に近いですよね。あとは推測が11で、感情も10,さらに観察したり、想像するもやってる人が多い。

逆に、ツッコミ、連想、新しい問いかけ、調べたとかが弱いんですね。

それだけ分かるだけでもかなり良い気がします。

考察

分析手法を確認していて思ったのは、逆にいえば、「分析」してみてくださいというのは弱いので、この9つを提示して補助線として使ってみるが有効ですよね。9つだと多いので、上の5つ程度を示すと良いとなりそうです。

分析時に分析手法を示す分析しやすくする

つまり、なぜ?、らしい、感情、観察、想像の5つでまずアプローチしてもらって、他になければ、ツッコミ、連想、新しい問い、調べるなどでやってみたらということになります。

これだけでも「分析」してみようから大分解像度が高くなったといえます。

アイデアにつながるかはここから

では、違和感→分析までは出来るとして、じゃあここからアイデアにつながりそうか?ですけど、1割くらいでこれ使えそうかなって感じは変わらないと思います。なので、一人でやるなら10個程度は欲しい。最低3つはベクトルが違うものが欲しいって感じです。

例えば家事育児に関しての違和感と分析があったのですが、これだけ見ても「それで?」となるんですね。だから、ここに対して「それ何か使えないか?」という使えるのではないかというマインドセットが必要です。

だから、上の5つの分析+1つの「それ何か使えないか?」という6つが違和感発想においてのやり方となりそうです。この最後の「何か使えないか」がないと、違和感→分析したで終わるんですね。

そして、何か使えないかはそのままぼーっと考えても出てこないので、他にアイデアや困ったりしたことに対して解決手段でもいいし、そういうターゲットがいないかでもいいし、これ他にもあったぞというところが出来るかもしれません。

家事育児のネタなら、夫婦の見解が異なるという「ありがち」なネタでもあります。でもこれはそう感じるのは事実であるので、そうすれ違うのはなぜか?ジェンダーでもいいし、見えているものが違う、例えば家事を年収換算するとかなり高いとかってのもありますよね。一方でこれはコミュニケーションとしても不全で、機能としでなく適応ですよね。お互いがお互いを理解していく必要があるというのは、実は他でもありえるわけです。組織の話でもいいですし。

この課題はずっとあるので解決できないのだろうか?となるのですが、逆にうまくいっているところもあるので、何か違いがあるぞと。そこで、サービス化しなくてもいいのですが、自分テーマなりとして調べたいならそれでいいし、そこまでいいやならそこで辞めればいい。それだけでもきっかけにならないですかね?

僕はこれで十分ネタになるかなと感じますが、そのあたりのズレがあるかもしれません(笑)

違和感を出す「だけ」で次が見えるならどんどんやろう

実際に違和感を出して「あーそういうことか」と見えてくるなら、多分それでオッケーです。ここで問題としているのは、違和感を出した、分析はできるできない?となって、最後にアイデアにつなげていくところが見えないのではないかって話でした。

分析手法を用いればあとは脳に何が出てくるかだけですので、ないなら色々インプットして考えて、経験体験を増やしてどうかってなります(笑)それは変わらないのですけど、ここまで解像度をあげていくと、あとは「なにかに使えるんじゃない?」ってことが出来るかどうかって感じですね。

あまり使われなかったツッコミなどの可能性は未知数

これはアイデアが得意とか不得意とか、そういう属性は不明なので、あくまで違和感の分析をどうやるかというだけです。よって、アイデアが得意な人がーとか不得意な人がとかは分からないです。

ただ直観では、この連想がある方が多分アイデアは出せるはずなので、理屈的なものより、スピードが早い感情と直観と連想がどこまで引き出しとしてあるか。そこが気になるところです。

なんで、上のやり方は違和感を分析する、頭の動きという意味ではある程度言えそうですけど、「アイデアマン」がどうとかではないのでそこは留意してくださいね。

次の課題

今回の違和感分析というテーマでは一旦ここまでとします。一方で改めて自分もですが、違和感でなくてもアイデアの出し方については、おそらく「何か忘れていたことを思い出す」ことに近いというはアグリーでして、であればそういうところで、そもそもアイデアが得意な人はどう考えているか、やっているか。そのあたりも聞かないと対比しづらいかなというところでした。

僕は得意といってますが、結局偏りはあるものの、そういうサンプルというか人は多いのであえて聞くってなかなかないんですよね。ただ、アイデアの出し方として、友人らにヒアリングした記事があるのでこれらは一つの目安となります。

【企画】アイデアどうやって出してる?その1
【企画】アイデアどうやって出してる?その2

めちゃくちゃ面白い知見とかはないんですが(笑)ただ、これらで答えられる人は「自分なりの思考法=発想法=やり方」があって「それを説明できる」となります。これを満たせばアイデアを出せるとか、アイデアは得意ってことになるかなと思います。

というわけで、そういう観点で、アイデアが得意な人にも今度聞いていくかなと思っています。それと今回得られた違和感手法やアイデア出しが苦手な人を対比させることで、より解像度が上がるかなと思っています。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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