AIを用いたアイデア出しを考えてみる

AIを用いたとかAIでアイデア出しって良く聞きますが、僕としてはそれは「粗い」ので、じゃあどういうことをしているか?その解像度を高める意味でも少し試しつつ考えてみました。

結論

  • AIそのままアイデアが「間違い」ではないが実践で使われることは稀。または自分で「検索代替」みたいな感じで得るならそれでいい。人に見せるとか、商品としては流石に厳しい
  • AIのアシストがあって深めていく「AIアシストアイデア出し」が主流になるかも。この場合人も考えるので至って自然。いわゆるAIを道具として使っていく感じ。
  • 人力アイデア出しは、アイデア出し自体をまず学ぶ人がやる教育的な意味で、独学とかでは必須。あとは、自動運転で運転技術がなまらないためには適度に「AIアシスト」を切ってやる必要性もある。趣味性が高ければ古典的な趣味みたいな感じになるが、自動運転時代でも「車を運転する趣味」は残るので、これが消えることはない。

ってことを考えていて、最終的にはAIアシストを深めていくと、思考量を深め高めつつみたいな世界になっていくかなと。

アイデアの出し方は3パターン

AIそのままアイデア出し

そのままAIの出力を使うもの。これをやってはいけないわけではないが、使えることは稀。またはこれが使える状況とは「検索代替」的で、「この言葉の意味は?」みたいな、その一回の回答で期待される時等だと思う。逆にいえば、Google検索でもOKみたいなことを、比較や見るのがダルいので使うとかもありそう。

ただそれは使いかたとしてありだが、思考を促すかというとちょっと弱いので、思考量が低いとした。

AIアシストアイデア出し

AIといっしょに考えるイメージ。対話やラリーを続けるようなことでないと逆にできないとも言える。例えば先の「言葉の意味は?」だけで終わる会話ならそれまでなので、「言葉の意味は?」「なんでそうなる?」「自分はこう考える」「あー別の言葉でこういうのがあるけど」みたいなことをやり取りするイメージ。

これによって、思考量が高くなるとは、人の脳が動く感覚があるから。考えないと会話はできない(うんとか、そっかそっかと言っているだけではないということ)ので。

ポイントはAIが入ることで、思考をよりできるというようなイメージ。

人力アイデア出し

人がオラオラと考えるもの。基本的に僕はこれでアイデアを売るということをしているが、仮にこれが2のアシストが入ることで高まるなら別にやるし、やろうとしている。ただ今のところ、頑張っても1-2割くらい補うイメージかなとも思う。

それぞれの手法でのアウトプットイメージ

1のようなそのままAIだと、既視感とか、ネットであるようなみたいな意見やアイデアになる。これについては、プロンプト技術もあるが、とはいえ面白いアイデアを出せるかというと、「多分厳しい」のが現状だと思う。正確にいえば、1のやり方で、一回ラリーで即答ではなくて、2のようにしてやってみて初めて可能性が生まれるということ。

2のAIアシストアイデアでも、既視感はある。けどここで一緒に考えて、AI丸投げでなく、人が受け取って考えてこういうのはどうか?というところで、「バナナピューレ」を知っている人はいるかもしれないが、僕は知らなかったので面白く感じた。というのが大事な気づきで、こういうのを思考量が増えたと表現している。バナナピューレアイデアが優れているとは思わないものの、とはいえ、1よりはこの時点でマシという印象を受ける。

もっといえば「アイデア」も考えれば、時間をかければ必ず良いアイデアが出るという性質でもない。だから「絶対」に1がだめで、2がいいとか3がいいとかってことでもない。そこは余地を置いている。

3はかなり散らかっているように思えるが、発散としては僕はそのようにしている。ネタを見てそこから「バナナ」的に考えるというか「テーマ」をもらってそこで考えるイメージ。切り口を意識してやっているが、おそらく「切り口」を指定して「考えて」とAIに聴いても厳しいかなと思われる。できたら出来たでもっと思考量が増えるので悪いことにはならない。

ただ、3は負荷が高い、または技術がいると思われる。誰でも得られるかもしれないし特殊ではないが、今すぐやったことがない人がやるのは厳しい。当然ワークショップや講座でやることはできるが、体得となると話が別ということ。

アイデア自体の評価の観点

上で上げたアウトプットとしての「アイデア」をどう評価するかだが、ここで思考量というものさしを示したい。思考量が多いものが、価値がある、質が高いというように。

感覚でいえば「人の脳が動く」感じであるがこれでは分かりづらいので、

  • 問いが変わった、最初の問いでは狭いと感じた
  • 違う視点を得てそこから考えられた
  • 新しい発見、気付きがあった
  • 新しいアイデアや工夫の種が見つかった
  • 昔やったことを思い出してそれを応用できないかと考えついた

などのようなこと。もっといえば「気づき」があったかというところになる。その量がまずあるか、そしてあとはそれが「視点」「切り口」としてあるかというところ。

簡単だが、「思考量」の定義みたいなものをしてみた。まだ曖昧な感じはあるが、結構明確になってきていると思う。

ここで誤解してほしくないのは、

  • 思考量が多ければ良いアイデアに必ずなるわけではない
  • 思考「量」だが、実態は「気づき」「学び」など主観的、定性的なものなので把握は実はしづらい
  • 思考量として「気づき」の数を、手法ごとに「5個と8個」みたいに比較して、8個だから優れているとは言いづらい。その気付き自体は多くはその気付いた人にすでに変化があり、受容している(例えば、天職を見つけた!みたいな大きな気付きと、今日の夕飯のメニューのヒントになったは比較する意味がないし、してもいいけど有意義ではない)から。

というところとなる。とはいえ、思考するということがアイデア出しそのものの骨子でありベーシックな立ち回りというか初期動作でもあるのでそれをやり続けるということが前提。思考していないということはないということ。

これらが、1ではないはずで、2か3で発生するという感じとなる。

手法による比較まとめ

そこまで比較っぽさはないが、なんとなくつかめるかもしれない。

1のAIそのままは、誰でも即自できるから、検索っぽい+αな感じがする。そう使っている人も多いし僕も使う。ただアイデア出しにおいては「適した」ものではないというイメージということになる。

2や3は思考量はあるのでアイデア出しに向いている。ただ3は習得時間もかかる。一方で2から初心者ができるかというのが問題になりそうだが難しいと思う。AIの出したアイデアに対して判断したり、ツッコミを入れるなどはある程度3ができるという前提になるから。

よって、

  • まず学習としてアイデア出しをするなら基礎を身につける。
  • それがまさに人力アイデアとなるのでそれをある程度やる
  • できるなら、徐々にAIアシストを使って出していく。この時思考が散らかって集中できないならアシスト的ではない。アシストとは思考力とかリソースを今までよりも減らしても思考しやすいとか思考量が増えるということを意味する
  • それをやって慣れていけばいい。ただここでこのアシストが要ることとはなにかとなるが、プライベートでどうかはあまり考えづらいづらい。なので表現したり、創ったり、クリエイティブなこと、または仕事で求められるなど定常的な日常的なものがいるのだろうと思われる。

となっていく。ここではアイデア出しの話をしているが、AI自体は学習に使うという学習道具的な意味と、仕事などアウトプットを補佐するという意味では結構異なるのでそこはある程度分けておいたほうがいいかも。

ここで、3の人力アイデアにこだわったり固執することは別に駄目ではないが、2のアシストが入ることで伸びたり結果が出てくると俄然人の目は変わってくるのだと思う。

AI利用時での「気づき」とは何か?

気づくとか思考量とかといっているが、ではAIアシストで気付いたことって「自分が気づいた」と言っていいのか?というところでは明確な基準はないのだと思う。

そこで目安ではないが、僕が考える感覚でしかないが、

  • AIそのままだと流石に「AI」のを出しました感が強いし、誰かに見せるには「AIがこういってます」程度でしかない(本当はそれを解釈してあなたはどう思うかを知りたいことが多いだろう)ので「気づき」はなさそう。ただ言葉の意味を調べてそれで得たならまあそれは「自分の気づき」でもいいのかも。難しい。
  • アシストでいえば、ラリーを続けていった時にまさに「あ、こういうことかもな」とまとめなおしたり、気づいたり、思い出したり、具体的にはチャット欄に自分の言葉で書いた時がまさに「気づき」といえる。文字数で比較する意味はないが、主体的に自分が気づいた数があればそれは「自分の気付き」なのだと思う。これも難しい。

という程度でしかない。

なので、AIを使ったからあなたの考えではないとは思わないし(AIによって質問がでてきて考えてあなたの考えを引き出すことが普通だろう)、AIを使ってないからでは「あなたオリジナルの考え」かというと、書籍や今までの文化歴史社会というのがある(笑)のでこれもまた言いづらい。「自分の」という言葉が減るのかもしれない。ペルソナとしての主格みたいなものが薄くなっているというか。

よって、考えたことは、AIと人間の共創みたいな言葉になる。この時、共創とは何を意味するか、どこまで何を考えてみたいな意味で「私はここまで考えているのだ」ということを示すエビデンスが必要となってくる。

で少し書いていて、

つまり、AIとのアイデア出しで、アドバンテージとは言えないですが少なくともやりとりで人間が気づいて生み出した刺激なのか、AIが出したものなのか。そのミックス度かなと。5:5というのは珍しいと思いますが、多くは人間が8でAIが2とか。ただ最初の刺激をAIが出してそれを磨いたのはあなたなら人間でもいいというか。この割合が決められないんですよね。

というのもあって、AIとの共創でもいいのですが、履歴はとっておいてURLアクセスできるか、あとはその主要なものをメモしておくとかはいいかなと。

アイデア出し提案は4の枠を抑えるといいのかも。

という感じで、人力にしろ、アシストにしろ、考えてます記録が重要になるのかなと思ったりする。人によっては思考履歴を消したがるとか、きれいにしたがるのだけど、ぐちゃぐちゃでいいので、最後に整理されていればいいだけだから。裁判ではないが、自己の考えているという主張をしっかりできるのは偉いし、実際にアイデアにおいても説明は大事なので、「思い付いたので」「なんとなく」という言葉ははなくなるはず(笑)だから二重の意味で、思考記録をおすすめしたいし、それがエビデンスになるので悪い話ではない。記録すれば思考の力も勝手に増えるので。

おわりに

今回の思考によって、アイデア出しとくにAIを使うものでもそのままか一緒に考えるアシスト的かが明確になった。あとは、人力はやはり身につける、能力として磨く意味では必須だなと思ったり。

さらに思考量として高まる高めるために「アシスト」があるということも明確になった。これは僕がそう考えているだけで、世の中の人の「AI利用」が「思考」を高めるとは到底思えていない。そういう人もいるけど、別にライトに使うことを否定しているわけではない。が、僕はこう使ってみたいという「AI」を道具とするなら使い倒したいということがある。どうせ使う時代がくるし普通になるのだから楽しみたい、面白がりたいということだ。

例えば思考がらくになるとは人間が考えるのが楽になる面はあるだろう。けど、思考自体は消えないし終わらない。楽というか「楽しく」なるという方がいいしそういう感じかなと思ったりする。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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