Scrapboxを使ったアイデアメモ術(インプット編)

以前書いたScrapbox活用術みたいな話でなく、ここではアイデアをどうストックするか、どうメモして観察記録としておくかということを書いてみます。

インプット編として、情報をどうメモしてそれをScrapboxに入れていくか。実践的な、というか僕のやり方を書いてみます。

全体像

まず全体像を示します。

留意としてScrapboxはツールでしかなくて、EvernoteだろうがNotionだろうが、紙の手帳メモだろうが何でもオッケーです。アナログVSデジタルとかでなく、上手く使えばいいだけですから。ただここではデジタルを取り上げるというところです。

このScrapboxというツールに、統合というか、全体として集約しています。そこがポイントです。そこに集約させることで、思わぬ気づきを創発したり、知見や経験やメモにすぐ思い出せるようにするのがこの仕組のポイントとなります。

なお、ハッシュタグとか検索術とかはここではメインではないので多少あっても省きます。大意として、集約されていつでも出せるのであればなんでも構わないってことですね。

Scrapbox自体を僕がたまたま愛用しているのでそれを使って説明するということが分かりやすいと思って書いています。

アイデアメモの取り方

では具体例です。

アイデアメモといっても、実際は「アイデア」として使えるものはそれほど多くないです。それは「アイデア」メモではないのではないか?というツッコミがありそうですが、実はアイデアとは性質上、「このメモ」使えるなと思えば使える「アイデア」であり、「使えない」と思えば使えないですよね?という主観性が強いです。

だから、客観的に使える「アイデア」をメモするわけではないと。同時に僕が主観的に「使える」かもしれないといっても、後で見て使えないこともあるので、時系列で同一人物でも評価が変わる点はかなり留意してください。つまり、それくらいふわっとしていて曖昧だからこそ、メモして損はないって感じです。

実際のScrapboxには現時点で、3,234pagesあります。1枚のメモの分量はバラバラですし、何度も更新するネタもあったりしますし、ブログとして書いたら終わりとか、レシピのメモもあります。こうやってカオス的に見えるけど、検索で一発で引き出せる(実際は見つかりづらいこともありますけど(笑))というのがポイントです。概ね引き出せるから現状不満はありません。

実際のネタで問題がないものを出していこうと思います。ただ無編集ではなくて、編集しつつというところです。

1.ニュースサイトでのネタへのツッコミ

まず大きなものとしてですが、リサーチネタがあります。僕は仕事で調べ物をしているのもあって、リサーチネタには割と時間を書けています。というかそれがないとインプットがないですよね、というくらいです。

具体的にはBridgeのようなスタートアップサイトを見ます。FeedlyというRSSで見ているのですが、例えば、見出しだけざっと見て、ポンポン見ていって気になれば本文を見ます。そうでなければ見ません。毎日それをやっていますが、毎日本文を見ているわけでもなく、たまに見ていると。

またこれはスタートアップネタは新鮮なものが多いのでキャッチアップしたいというところです。これらが広がることが稀ですが、チャレンジを見ておくと視点が広がるのもあります。スタートアップをやりたいわけではないですよ(笑)

では、そんなニュースサイトを見て直近にあるメモはどんな感じかというところでいえば、例えばCNETのネタです。

ドコモの「39works」から生まれた電子チケット管理サービス「teket」が高速成長した理由

これはドコモのスタートアップ的なサービスで、電子チケット事業をやっているけどそのグロースが見られるという記事でインタビューからの考察っぽい記事です。

これを僕が面白いと思ったのは、いくつかありますが、

  • ドコモのベンチャーの取り組みあってあったよなあ
  • 実際の取り組み実績数が書かれていて「多産多死」はその通り
  • 検証しつつグロースという段階へのステップが明確で面白い
  • teketってなんだっけ?

というところでした。よって、teketのサービスサイトを調べたり、木になった部分を引用してメモしたりしています。

例えば、取扱高=流通高は確かに累計3億円で、直近1年で2.5億円は急成長と言えます。ですが、それ以降の伸びはどれくらいを期待しているかは分からないなとか、そういうメモです。

僕の中では「ツッコミ」を入れると書いています。言葉で書くと棘がある(笑)ものもあるので、そのままは出しませんが、批判的に見ているってことですね。

そしてさらにポイントは、自分でその事実や意見を見てどう感じるかを「対話」しつつ書くことです。つまり、インプットとして「こういう事実ややり方があるし、こう考えています」というのがあるわけなので、「ん?それはどうなんだろう?」「なるほど、そういうこともあるよね」というツッコミをメモする感じです。当然「なるほど、そうだよね」というメモでは使えないので、「じゃあどう成長する?」とかの問い的なメモが有用ですね。

ここで僕が感じたのは確かにチケットでアートやクラシックでなかなかニッチですが、電子チケット化は有効なのだなということが分かります。ですが、市場の小ささはあるわけで、そこが疑問というところでした。実際にこれらはスモールビジネスでなく、スタートアップなので急成長と市場規模が求められるからです。それだけですね。取り組みとしては面白いと思います。

あとは、たまたまドコモのスタートアップや取り組みは薄いご縁(笑)があったので気にするって感じですね。これはもう関わりとか引っかかりとかは人の経験や取り組みで変わるでしょう。

2.プレスリリースサイトもしっかり突っ込む

1と変わらないですが、PR TIMESなどのプレスリリースサイトは好みです。企業によりリリースのムラはあるものの、公式が出すので信頼感があります。実際の企業サイト側にもあるプレスリリースも見ると情報の出し方が異なるのもあるので、そこは調べたほうが良いです。

例えば最近では、おすしカンパニーという任意団体の取り組みです。一言で言えばコンサルなどの対価をお金でなくモノでもらうというおもしろい取り組みです(笑)

これはPR TIMESかなにかで見かけて、そこから公式サイトを見て調べておもしろいなと感じたものです。

PR TIMES自体を直接見ているのでなく、僕の場合はGoogleニュースで見ている感じです。レコメンドされたら観ることが多いですね。

そこで見たら何を書くか?これもツッコミですが、

  • TOKAという等価交換イベント昔あったとか(今はないですね)
  • その時のスキル交換的なものと似ているといえば似ている
  • しかし、これは芋であるとか、バーターが本質なので条件が合わない、そのコストが結局課題になる気がする

というようなことを書いています。

ではツッコミを入れてそれで終わるかというと、例えばこのバーター的な視点は結局アイデアでも取り入れられるわけです。実際に「物々交換」としてこのおすしカンパニーのようなことをそのままやるのではないですよ(笑)そうでなくて、視点や抽象化したものを活用するとなります。

実際に使うには、アイデアとして活かすには、このネタをどう視点で切っていくか、何か現状の自分が持っている課題と掛け算するかですよね。実際にはこれは軽いネタとして見せることで話題を広げることに活用できたりしました。

3.リサーチメモもしっかり記録する

リサーチとは何かですが、色々あります。クライアントワークとなるのも多いので、それらは開示できませんが、例えばある業界の市場規模などをさっとメモして記録していくなどです。

その場合は、市場規模はこのサイトにあってこう書かれていたとか、PDFとかだとページにこうだとか、スクショを撮って分かりやすくすることもありますが、当然そのままは使えないのでメモとしてというだけです。

これによって、業界メモとして残るので、あの知見として活かせることにもなります。もちろんクライアントワークであればそれを使い回すことはなく、仮に同じネタでも再度調査することは明記しておきます(笑)

この時は調べることが問いとしてあって、あるかないか?とかですが、実際にそのまま欲しいデータがあるわけではないので、考察として、問いかけを書いています。

  • データはこれだけど、本当にこれあってるのか?
  • 実はこの視点がないので、こっちをもっと調べたほうがいいのでは?

みたいなことです。計算式があればそこで書き出して明確にしておきます。

リサーチは一発で終わることは稀で、何度も更新して追記することが多いので、コツとしては、やはりどこまで考えてどこから再開するかみたいな思考のメモとして使っています。

クライアントワークであれば、このメモから整形してまとめていく形ですが、ここで骨子が出来ている感じで仕事をしていますね。

ここでのポイントは、リサーチの仕方はどうでもいいので、そういうリサーチメモも入れているので、何度もScrapboxを見るし触る習慣が出来ているということもありそうです。

4.ブログネタや思考メモ

ブログのネタもメモしています。実際はブログで直接書くこともあるのですが、Scrapboxで思考をまとめて、そこからコピペしていくことも多いです。思考を一定しているのでわりとまとまっているし、その時の熱を伝えることもできます。今回はこのままブログに書いていますよ。

思考メモとしては、よくあるのは、

  • 手書きのメモで、紙に書いておく(タイトル的な問いかけが多い)
  • そこから書き出して膨らませていく、考えを述べる
  • ブログに適宜書いていく

という手順が多いです。ポイントはこれは手書きメモが初動であるということですが、これはアナログメモも別に使っているしそれはすぐメモれるので、ということですね。

例えば日経MJを紙で読んでておもしろいものは後で調べるという時、その場で調べずに、紙にメモしておいて、あとから調べるとか。リサーチをしていて、中断はしづらいのでアイデアをメモしておいて、あとで調べるとか。そういうのが僕の中では実践的なやり方です。

なので、紙のメモもめちゃくちゃ使っています。基本的にメモは捨てちゃいますが、そこで取り上げるとか掘り下げるとか、調べるとか、そういったものはScrapboxに記録しています。

そういう思考メモも書くことで、Scrapboxがある種のストック工場として、倉庫→材料→開発→生産→物流みたいな色々なものを満たす形になるイメージとなります。

集約して使い倒して仕組み化する

あなたが具体例を読んで思ったのは、おそらく特殊なことをしているのではないよね、ということではないでしょうか。僕もそう思います。

アイデアを出しやすいようにメモする

とくに、メモ術として有効なのは、そこにあることを書くのも大事ですが、そこから何を感じてどう展開するかの思考状態、感情も含めて記録すると、そこから思考がスムーズになるということです。

アイデアにおいていえば、「アイデアが未加工」な情報でなくて、「アイデアが使いやすい解れた状態」となっていて思考しやすい、アイデアが出しやすい状態と言えます。

例えば先の例でいえば、ツッコミなら問いかけやなぜ?となるので、「なぜかといえばこうじゃないかな」ということがすぐ始められるという狙いです。これはメモ術なので、メモとしてどうやるかは慣れが必要だと思います。逆にトレーニングすれば誰でもツッコミメモを書けます。

もっといえば、そこにはなさそうなことでもいいわけです。Webにあることを全部書いたらWeb要らないですから。そうでなく、ここはメモしておくと、後でスムーズになるなとか、これはなんなのだ?ということをしっかり書くと。それが思考をスムーズにしていくれるコツかなと振り返って感じました。

集約して常に使っているようにする

仕事が知的生産だからではなくて、どんな仕事でも使えるとします。ただメモをすぐ出来るかどうかは工夫次第かと思います。

それで、仕事もですが、何度も見るようにする、メモすることで、前のメモったものを見返すなどもあるのでそこから新しい刺激になることも多いです。

普段の仕事から、考えた思考やアイデアはもちろん、ツッコミまで様々に書くことで使うと。ここでは取り上げませんでしたが、料理などプライベートなレシピや写真(何度かトライして完成度を上げていく)とか、どこか面白いスポットは無いかとか検討するなどでも使っています。

強いて言えば、仕事と趣味とか、ONとかOFFとかを分けてないのが大事です。企画とかアイデアというところではこれは分けることで弊害が出るのでそこを感じないようにすると。

逆にいえば、境界をなくすとは、ONがOFFにまたは逆に侵入するみたいな感じです。だからどちらも、ONもOFFもストレスがほぼないか、かなり削減しておかないと、やり方を磨くとか、工夫ですよね。それがないとしんどいと思います。これは企画の特性でもあり、僕の持ち味でもあるので、一概にいえないのですが、常に使うとはそういうこととなります。

ちなみに、休みの日に新店舗を見たり新しい商品を買ったり体験することはそれで自己充足しますよ。一方でこれさらに仕事でも使えるなというところでネタになります。つまり両方使えるのでよりお得になっているだけで、僕の中では一石三鳥みたいな感じですね。仕事も生活も、そしてアイデアにも使えるわけですからね。

仕組み化する

ここではScrapboxでメモをするということを通じてメモの仕方の工夫よりは、実践でこうしていることで、仕組み化されている、という結果論みたいな話です。

これを僕が最初から狙ったわけでなく、今こうなっている、こうしているというところです。だからこのまま使えるかはおいておいて、アイデアをどう出すかと言う時に、普段のメモとして、インプット手法や取り組みはまずこうですよ、ということを示したこととなります。

仕組みとしてはこれがワークする、つまりインプットしたものを使って、アイデアの器に入れる、そこから加工してアウトプットすることが求められます。

今回は一旦インプットとしての話として、またアウトプット的なことは別で書いてみたいと思います。

おわりに

今回はインプット編でした。

Scrapboxにメモするのはわかった、どうするとアイデアが良く出せるかのコツはこれで少しは伝わったかと思います。

もっと聴きたい、自分ならどうすればいいか?アドバイスが欲しい人はぜひお気軽にご依頼ください。有償でアドバイスしております。

次はプロセッシング的などうアイデアを揉んでいくか、最後はアウトプットとして何を器に入れて固めるかも書いてみますね。

記事を書いた人

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。まずアイデアを出すアイデアセッターであり、生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、手を動かすゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数あり。毎日生まれるアイデアから世のために貢献していくスタイルです。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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