放置自転車をどうにかできないかから考えるビジネスアイデア

アイデアというよりもアイデアの種に近いです。
今回はラジオと連動しており、ラジオでもほぼ同様の話=原稿を読み上げているわけではないですが、なので文章がいい、データを見たいならブログで。音声でもいきたい人はラジオからどうぞ!
目次
ネタの着想など
まずこれどこで気づいたか、課題かな?と得たかですが、たまたまそんな経験をしたからです。放置自転車を見かけてって感じですね。
そこでばばっとネタとしてはこんなメモが残っています。
- 自転車駐輪場などで放置自転車がどうしてもでてしまう
- 少しでもそれは確実にスペースを狭くするので数の割にじわじわ効いてくる
- 管理会社側も時々整理するが、手動であり面倒。
- もっと楽にできれば、管理会社側もコスト削減ができ、住民もスペースが確保でき満足度アップ出来る
- 分譲マンションなどの管理とかでも同じことがあるのかな?管理組合とか。
- 実際に体験としては札をはって、外してないなら撤去しますみたいな、行政的な対応と似たフレームになる。抜本的に変える必要があるが何をするといいだろうか?
慣れの部分もあるのでいきなりばーっと出す必要はないです。慣れるとこの箇条書きやツッコミや切り口がそのまま純増するって感じです。なぜなら視点が広く、知見もあるからです。
あと人によって当然異なりますから、得手不得手みたいなのが出てくるのもポイントです。あえて苦手なことを考えなくてもいいですが、ビジネス化する上で考えないといけないことは基本変わらないです。
ここで、生活の中で放置自転車等を見る人は多いと思うんですよ。でも、それを「課題」と取り上げられるかがポイントで。気づいた人もいても、そこまで考えない。
さらにいえば、その裏ですよね、水面下で誰が何をしているか。オペレーションもですし、ここでは管理会社の話をしていますが、そういう連想をできるか、想像ができるか。これって考える訓練をしていないと出てこないものです。
また体験や知見もあります。知っている人がいれば聞けるし、調べることもできる。調べることは後で書いていくのでそこもご参考になれば。
こうやってまず最初のネタをどう調理するか、ざっと考えたことをメモするのがポイントですね。沢山出てこなくてもいいのでまずは課題らしきものとか、仮説を捉えることがポイントとなります。
真正面からアイデアを考える
これ最初からひねったものを出そうとすると、なんか変なアイデアになります。例えば、勝手に放置自転車が整理されるみたいな。面白いですけど、どうやるの?で止まるんですね。できるならいいんですが。出来ないアイデアは妄想となりやすいです。
ここで一応留意として、別にアイデアって奇抜でもなんでもなくて、その課題を解決できればいいんですよ。そのやり方が「典型的な」ものでもいいと。例えば「放置自転車を人が片付ける」も立派なアイデアですよねと。そのやり方当然今もあるし、負担がかかるからこそ課題になると。
でも、実際は調べると見えるのは撤去した自転車を再販したり、パーツや分解することで「少し」はビジネスになっているのもあると。そういうことをしるかどうかもありますが、調べたいかもある。そこはかなり考える人が問われるのですが、面白がっているかですよね。
妄想アイデアが絶対駄目とかではないです。むしろアプローチを広げるには重要です。なので使い所なんでしょうね。
というわけで、真正面から考えるとアイデアってこんな感じになります。
- 例えばITタグみたいなのをつける→面白いけど、コストが掛かりすぎてアウト
- 人が小遣い稼ぎでやる。誰がやるのかは不明。自転車に札を付けたい人はおそらくいない。地味に面倒。
- 管理会社側がポスティング業者などに依頼してとかはあるかなあ。まあ敵?だから駄目?
- 管理会社とパートナーとかだと、まあやるんだろうけどなあ。
みたいな感じです。ITタグとかすぐ出てくるのは僕の癖ですが(笑)とはいえ、こういうのって出してもすぐ解決しづらいですよね。
そこで、少しひねってみましょうと。
例えば、
- そもそも放置しづらくするとか、放置しなきゃ問題にならないので、なぜ放置するんすかね?っていうマナーもだけど、根本を考えるのもありだと思う
こういう切り口を変えるのがひねるといってるもので、奇抜なやり方という意味ではないです。ここらへん伝えるのが難しいですけどね。
放置する人を悪と捉えるとマナーマンとなって結構解決策がなくて、「市民一人ひとりがー」となってそこで終わると。もっと違うの考えましょうよというところではあります。
とはいえ、ネタによってはここできついから終わりとかもありますよね。
とりあえず調べましょう
リサーチは分からないこととか、こういうことやっている人いるかな?ということを調べる全てを指します。なので、これが癖となっているかで、だいぶ精度が変わっちゃいます。僕は癖となっているので気にならないですが、調べるか→といって調べてない→そのまま終わる人も多いのかなと。
であればそれはチャンスですよね(笑)
調べた結果ざっとですが、以下のようなことが分かります。
放置自転車のコストは管理会社・貸主側となる
こちらにあったのは、管理会社の負担となることということです。それは知らなかったです。また、警察経由になることも知りました。
そして、ここで面白いなと脱線的でもいいのですが、「写真撮る」という業務が発生するかですよね。例えばそこで専門のアプリとかあるのか?などは一つの確認したいところです。多分あるか、そこまでボリュームがないというところで、ここはスルーします。気になるなら調べてみると良いと思います。
あと、当然ここでは不動産管理として、マンション管理などを想定しています。けれど、公共や行政の駐輪場でも同じことがいえますよね。そうやって市場が広がるかもしれないという視点を得ることもできると。これがリサーチというものの本質かと僕は考えています。
つまり、調べることで考えるネタを増やして広げたり掘り下げたり視点を増やすってことです。これがないならリサーチしても情報がただ増えただけで意味がないんですね。伝わりますかね?
あとはシンプルにここで「マンション数」だけ駐輪場があるのならばですが、それだけ困り事がある可能性がある。当然そこはヒアリングするなら調べないと駄目ですけど、皮算用的になりがちなものもある程度根拠があれば意味があるわけですね。
警察に盗難照会をする必要がある
こちらの記事は手順が書かれていて参考になります。
ここでやはり警察の盗難照会が気になりました。電話で一々番号を読み上げてーというのは手間ですが、数台ならともかくですが、大量にあるなら、多分警察官が来て確認するんですかね。このあたりによっては、警察側もすぐ動けないとなるので、地味に時間かかるなと。
ここを楽できればいいんですが、なんか難しそうですね。うまく動いてもらう仕掛けや仕組みができないかなというところで、アイデアがある人や出そうな人はここで何か考えてもいいですよね。
警察とか自社で出来ない範囲だと色々コミュニケーションや手間が生まれると。まあ当然ですけど、そこでまあしょうがないと諦めるのか、それとも何かできるかの差が生まれそうです。
他にも関連しそうなネタはあり
例えばですが駐輪場に全ての住民が自転車を置いているとは限りません。それだから良い悪いでなく、その場合自転車として駐輪場で把握できないものも、例えば3分の1くらいあってそれが放置される危険性もあると(笑)キリがないですが、そういうところを見つけたらそれも課題ですよね。
施策として有料の自転車ロックとかありますよね。そういうのを置いてもいいけど、まあコストかかるし、普通はやりたがらないと。しかもこれを置いても隙間に放置できるし、施策としては微妙ですよね。
放置自体をどう捉えるかともありましたが、どう切り込むか、どの視点で考えるかはわりとその人次第です。つまりあなた次第ですし、これは人の数だけアプローチや視点があるので面白いところだと思います。
マーケット算出や規模感を考えてみる
ここでのマーケット規模は簡単な掛け算でオッケーです。というか、全く市場がないのか、それとも既にあるところなのか、それくらいがつかめればいいので。数値を細かく見るとか精査するのではないってことですね。
市場規模の算出って別に正解はないのでどう確からしいかくらいですかね。
管理会社が出しているコストから考える
例えば撤去でいくらかかるかですが、1台1,000円とすると、1マンションで年間1回やるのは多いので数年でしょうか。3年に1回とか。で、戸数とか住民数によるんですが、そこで簡単な計算はできそうです。
仮にですよ、年間管理会社が管理しているマンションにおいて放置自転車が1000台あると、1000円/台なら100万円使っていることになります。まあこれも管理規模によりますので仮にですよ。
そうするとその会社は100万円を経費としてコストとして出しているわけです。
こういう会社がどれくらいありそうか?である程度算出できそうじゃないですか?
細かい計算は興味があれば調べてみてください。ここではヒントの提示としておきます。
課題感があるかは必ず調べる
では、当然皮算用しただけでは意味がなくて、ここでいう管理会社が困っているかどうかです。
先の話で注意したいのは、0円撤去もあり得るからです。すると、0円となり市場がないというか、コストがかかってないので、何か提供してお金を得るとかはきついと。
なぜ0円かというと、自転車を仕入れとして撤去する会社があるからです。その会社がなぜそれでいいかは、リサイクル自転車として売ったりレンタルで販売したりできるからですね。
この0円で回す仕組みが強固にあれば、あえてお金を掛ける必要性がない。例えば不法投棄しちゃうとかだとNGですけど、そうでないならもうそれで付け入るスキがなくなりますよね。
だからここは丁寧に調べたいところです。
逆に幸運にも、コスト感がある程度あれば、いわゆるコスト削減提案が出来ます。100万かかってるなら40万まで減らせます。60万浮きますよと。だから一部くださいと。僕はこの手のビジネスは好きではないですが、これは好みなので、別にこういうのが駄目とも思いませんよと(笑)
他のアイデアも考えてみる
ざっとリサーチすると色々と見えてきます。というか見えるのですが、これも慣れないと「で?」となるわけですね。
ポイントは、事実とかデータを調べつつ、アイデアを入れつつを交互に入れたりして膨らませていくことですかね。当然「0円」なのに無理にやってもらうは絶対というか、まず天変地異がないと無理ですよね、という前提は抑える必要があると。
アイデアというレベルではないですが、先の0円撤去でいえば、0円PC回収とかでレアメタル回収とかもありますし、フードロス近い消費期限近いものを安く買って売るとかもありますよね。こういうのって他のものでも同じようなやり方をしているところがあると。
こういったモノは在庫を抱えるのと、物流や倉庫がいるので個人がやるにはちょっとーとなりがちですが、一つのビジネスとして手堅くありそうですよね。せどりとかも同じかもしれませんが。
他にもアパレル在庫処分でいえば、オフプライスとかですかね。在庫を買い取って再循環しているので面白いかなと。
おわりに
今回の着地は、放置自転車を見つけたからの課題感から、何か自転車撤去や自転車管理から出来ないかという思考でした。実際はこれをやったらいいというアイデアには行かないのですが、インプットとしてリサーチをしたりして色々と気づけることも多かったなあというのが僕の感触です。
人によっては、もっと劇的な工夫を入れるといいとか、回収方法を例えば住民一人一人に焦点を当てるとか(勝手にバイクに下取り貼るやつはどうかなと思いますが(笑))色々とやり方はあるかもしれません。
アイデア自体は毎回課題→解決案として綺麗に出てくるわけではないってことを感じてもらえれば嬉しいです(笑)
何かヒントになれば幸いです。
筆者プロフィール

- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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