ビジネスアイデアを売るビジネスから考え、アイデアの出し方を教えるビジネスへの思考垂れ流し実験

ビジネスアイデアを売るというアイデアというややメタ的だが、例えば本ブログならビジネスアイデア集のような静的なものもあり。一方で動的なものとして依頼があってそれで考えてというある種マッチング的なものもありだと思う。

今回はそういったビジネスアイデアを売る場合どういう仕組を作ったほうがいいかをアイデア出しをしつつ考えてみたい。一緒に一つの思考レッスンとしてやっても面白いかも。もちろん読み物としても。

まずはターゲット

個人のビジネスアイデアについては、こういうと怒られそうが個人の起業家はよほどの人ではないとお金を持ってアイデアを買うことはない。よほどとは、即効性や実現性が高いような特許レベルかつニーズがあるようなものといっていい。またはお金をそもそも持っている個人かどうかである。

事実ベースというか僕の感覚ではやはり個人で何かやりたい人は払える予算が限界がある。だから高くアイデアを売れても頑張って1万円くらいだろうと思う。件数であってアイデア数は一旦ここでは考えない。1契約1万円が限界だろう。

よって、1万円を一杯売りたいならそれもありだが、さすがにそれは効率が悪いと考えるので、法人や企業向けの方が楽となる。予算があり、ビジネスとして使いたいのがはっきりしている。よって、法人向けなら逆に数千円では安いので数万円、例えば3万円くらいからいけるという感覚がある。もちろんこれはアイデア料のみであって、他の企画にするとかリサーチするとか付随してつけたいものは別途費用が発生する感覚で問題ない。

また大手企業や規模感からすると、どう考えても大手には大手企業やがっちりした体制があるので個人でどうこうすることは意外に難しい。当然スキルやつながりがあって実績があってとかなら話が別だがまあそれはそれがある人がやればいい。そうでないなら、まあきついということで、多くは中小企業となる。

ただ中小企業とはいえ黒字や赤字といえば結局赤字だから即ち駄目ではないが、営業利益を出せて稼げてるところのほうがしっかりと投資が出来る。多分多く見ても半分、少ないと3割くらいだろう。そうすると400万社全体であっても、意外に最大数は減る。とはいえ3割あれば120万社がターゲットだ。

さらにそこでビジネスアイデアを求めている、新規事業をやれる風土や気質がある。例えば町工場でぐるぐるメーカーで回しているところはファミリービジネスに近くそこまではない。実際に絶対ないわけではないがまずそのニーズがないだろう。そうすると、そういうイケてるところでも1割くらい頑張って何かやろうとしていると思っていい。すると、12万社だ。

世の中には様々な業種がある。例えばインフラ系のビジネスアイデアといってもまあ僕では歯が立たないというか、インフラ企業がインフラビジネスを何かやるのに「ビジネスアイデア」を求めるってまあないだろうということだ。例えば、中小企業庁のデータから、第1-1-9図あたりが面白いが、15業種もある中で、どこができそうかとなる。また投資として、ここでは教育系が最も一人あたり売上高が低く、宿泊業もそうなっている。シンプルに労働集約型であればあるほど一人で売上を上げる限界があるのだと思う。

では全方位のアイデアでやれるかというと、そんなわけはないだろう。また業種もあるが、そもそも投資ができる業種や業界の方がお客さんにはなりやすいので、現時点ではここがいい悪いは考えづらい。ただ、インフラっぽいものである、運輸業とか金融業、医療などはきついだろうなあと思ったりする。ただこれは自分がアイデアを出せねばと考える場合でしかなく、基本これを外部パートナーやユーザが考える仕組みとすれば、そこまでシビアに考えなくてもいい。ただ全業種でいけるなんて相当の会員数を持っているか、それらが集客出来る場合でしかなく特殊条件といえるので、ざっくり15業種は無理で、最初はそれこそ1業種や2,3業種で絞り込んでテストしたほうが良さそうといえる。

よってまだまだ甘いが、中小企業で経営がそこそこうまくいっていて投資や予算もある。例えばメインの柱があったり、2、3本あるけど、もう一本作りたいまたはチャレンジしたいと経営者レベルで言えるところが一つのターゲット企業となる。これらにどうアプローチするかはここではおいておくが、それくらいの粒度で考えていく必要がある。

競合は既にある

既に競合リサーチは終えているとする。

実際に今までの調べでは、結局大規模なビジネスアイデアプラットフォームはほぼない。あっても、ジャンル特化か何かしら違う仕組みとなっていって、結局は違う変化や仕組みを作らないと回らない。例外としてポイント活動みたいなものもありえるが、安すぎるのと搾取感が強いのでこういうのは三方良しではないのでやめておこう。

自分の実践からも明確だが、僕個人でもやれるレベルで数百人は集められる=無名でも、出来るので、単純にアイデアを出すこと、またはそれで稼ぎたい人はいそうだ。当然金額が増えれば人は増える。ただそこでのモチベーションがお金だけだとお金が一回でもチャレンジしてもらえないと終わるのもよく分かる。抽選感覚でぶっこんでくるとそうなるわけだが、抽選ではないのでそこをどう捉えるかがポイントとなる。

よって、ここが書いていてハードルになるが、程よいチャレンジと金銭的報酬ではない面白さや関わりを出す必要がある。わかりやすく言えば「商品開発に関わった」こと自体の経験が特殊であり、人に言いたいということだ。商品開発系なら既にある。僕なら商品開発アイデアはどこまでなので、サービスアイデアの方が面白いと思う。よって、ここでモノでないサービスに寄せることで、大分とんがらせることが出来るかも知れない。

そのサービスに関わったといっていいとこれはアイデアについて主張されると色々あるが、関わったくらいなら安いというか良い口コミになるので面白いのではないかと思う。そういうプライドというか当事者感を誘発するのが一つのポイントとなりそうだ。

さらにターゲットを考える

例えば、新規法人というのは一つの目安となる。最新のデータで、帝国データバンクが出しているものだと月で約1.3万前後、年でいえば12倍なので13-15万社ということ。もちろん新規法人がビジネスアイデアを欲しがるかは不明だ。

そもそもアイデアがないから法人を作らないからだ。ここでは粒度をもっと細かく考えると、営業や集客アイデアなどであれば当初は困るわけで、ただそれを他人に依頼して回避できるかというとまあプレッシャーとしてもきつい。このあたりは目安に過ぎないが、潜在的には会社設立数くらいはビジネスアイデアが求められそうと考えてもいいかもしれない。

別に数字で遊んでいるわけでないが、当初考えた12万社とざっくり合致する。というか、それくらい全体の新陳代謝があるけどそこそこの確率で企業も倒産するのも興味深い。

もっと現実的にいえば、その13-15万社のうちさらに1割程度で色々やりたいところや仕掛けたいところではアイデアが求められるかもしれない。そうすると、1.3万-1.5万規模になる。これらが顧客最大数とな考えると、既に満足しているところは駄目だが不満があって「うちでもビジネスアイデアや新規事業を考えたい」「違う切り口や着眼点を求めている」という想定ニーズがあるとして、そういう会社であれば合致するといえるかもしれない。

何を売るか

ビジネスアイデアを売るしか書いてなかったが、僕が当初考えたのは企業の課題を書いてそれをユーザーに開示。それを解決するアイデアを考えるというものだ。この形式はイメージがしやすいはずでそこまでは悪くない。一方で、課題の定義でミスったり、そもそも企業側の期待値がアイデアに対して高すぎてもまずいなと思ったりする。実際に優れたアイデアを求められても、「アイデア」として相当な数と質がなければ結構しんどい。これがプラットフォームが成立しづらい理由だと思う。

そこでそういうアイデアだと一喜一憂というか、品質としてばらつきがある。例えば教育業向けのアイデアと、小売業向けのアイデアは大分違うはずだ。それで、教育向けのは良かったけど、小売業のやつはあんまり・・・となるとまあ信頼性というか安定性がなくなる。

よって、そこに左右されない、つまりビジネスアイデアの発露というかアイデア源がユーザーだとそうなる。彼ら彼女らは暇ではない。ユーザーの自由意志であり契約だからだ。もちろんここに契約として仕事があって1件いくら(例えば1件500円)とするとどうなるかはまた別。昔こんな仕事をしたことがあるので、駄目な仕組みではないだろう。ただ500円のレベルをどこまで求めるかだ。未来工業という会社は変わっていて、1件社員からの提案アイデアを500円で何でも買い取るという。「1アイデア500円」社員の提案力を育む 未来工業株式会社の取り組み

これは面白いので、このあたりで、つまり考え方として、バーチャルカンパニーに所属する(してないけど)社員として動くと考える。これらは無印良品がやっていたような空想無印が近い。今はリンクが見えなかった。2007年だからまあないのだろう。商品開発を目的とするコミュニティサイト「空想無印」オープン

こういった会社ではないけれど、仮想のアイデアカンパニーに所属するというところは悪くないと思う。これは趣味や世界観の問題くらい。そして現実世界では業務委託費となるかなというところ。実際にそれに近い取り組みも最近はあった。今は見られないが、謎のアイデア集団というので参加してたが活躍はできなかったと思う(笑)まあそういう形で仮想コミュニティはいくらでも作れる。今も僕も作っているのでそういうのはいくらでもできる。人を集めるとかはまあ別なんだけど、出来るということはまあいえるわけだ。

ここで課題は明確だが、企業単位でのビジネスアイデアやお題をもらうという仕組みが大事になる。これを上手く作れないと話にならないし始まらない。現状これをうまく乗り越えるような仕掛けは僕には見えてない。よって、ここでアイデアはつまるのだが、逆にここを解決出来るような一定程度の顧客基盤なりがあればあとはいくらでもアイデアを出せる人を見つけてきて依頼すればいい。20人のそこそこ優れたアイデアマンに依頼して1万円である。仲介手数料を2割程度とすると、1.2万円となる。2,000円ではきついけれど、仮に3万円としてももうちょっとアイデア出しの単価を上げるところでいい感じでバランスするのではないかと。

一方でこの課題があるからこそ次のアイデアも見える。つまりアイデアを売るとそういう消耗戦になるので、多くが消えてくしそういうサービスは持久力がなかっただけといえるが、利益が出ないならやれないのも確か。よって、そもそもアイデアを求めるのでなく(魚)、魚のとり方であるアイデアの出し方を教えるのはどうかというのがここからの話だ。

僕も何もアイデアを独占したり、それで独占できるアイデアを持っているわけでもない(笑)そういう支配欲がそもそもない。よって、アイデア自体を上手く使える人に使ってもらったほうが効率的だとすら思う。それを妙なことに使ったり犯罪とかってことでないなら、いいというかなりオープンマインドだと思う。まあそれはおいておいて、そうやっていくと、アイデアを出す、考える仕組みというのが最も着地が良い。あとはこれを研修とするのか、動画とするのか、マンツーマンにするのか、ターゲットをビジネスパーソンにするのかそのあたりはいいとして、僕がそれを全部やると大変なので、結局ここでアイデアの出し方を教えられる人を作る、いわゆる講師ビジネス教室ビジネス的なのが一つの着地となる。

アイデアマン講師ビジネスの未来はあるか?

ここまででやっとおぼろげながら見えつつあるがどうだろうか?ついてこれたりこれなかったり、まあ好みはあるが読者にそこは思い切り委ねつつ。

こうやってアイデアマン講師を育ててその彼ら彼女らにアイデア研修や動画をしてもらって自分なりのアレンジを入れても良いし、または彼ら彼女らが個人事業や複業をしたいのであればその一つとしてもらう。そうすることで、ビジネスを作ってもらうという発想だ。

こうやっていけばその人にはビジネスが生まれるし、経験にもなる。またアイデアを研修や教育を受けた企業が生み出せるようになると、まあ付加価値があがる。新規事業だけでなく改善アイデアなど企業がぐっと若返る。まずやってみようなんて理念を言わなくてもいい。やる体質になるのだから。しかもそれは楽しい。そうすると能力もあがる。悪いことがないようにも見える。

さらにその先はその企業が恩恵を受けたということであれば、企業はそのアイデアマン講師にさらに仕事を相談したり、別の仕事の相談も来るだろう。アイデアだけではない、もっと違う形でビジネスに取り組めないかと。

まあこれは妄想も入っているが、当然最初は僕が講師をやるということにはなるし、自分で動くことにはなるが、後の仕組みはやりたい人が手を挙げていくと出来る仕組みというのを想定する。このビジネスが進めば進むほど、つまり導入企業や体験法人が増えれば増えるほど、アイデア体質がある企業が増える。そうなると、GDPや売上や成長率だけではないアイデア体質という指標が生まれてもおかしくないだろう。あそこの会社なんでアイデアがあんなにある仕組みがあるんだろうっていう噂が生まれるイメージだ。なぜ売上だけではないかというと売上は大事だがそれだけではもう多分しんどいのは分かっている人もいると思っていて、資本主義を否定しているわけではないが、そのまま甘んじて良い仕組みが作れるわけではない。論理的には資源は有限だそれだけだからだ。

そこは考えてとしておいておいて、ここで串を通すというところ、ポイントはその研究や教育が時間がかかったりするので、楽しみながらやれるというところをどう開発するかとなる。マインドセットの問題もあるし、考え方の癖もあるけれど、結局しなやかに考えられればそもそも仕事だけでなく人生自体もいい感じになると思う。そこまでいければ面白いが自己啓発っぽくなりすぎるのでそこはそれとして。

よって、ここではアイデアマン講師ビジネスは未来があると思う。あるというか、ここで引っかかるところは、そういう企業が全くいないことか、見つけられないことだと思う。が、この記事を読んだ人は興味を持つはずだから問い合わせ頂ければそれで万事オッケーとなる(笑)

またここでアイデアマン講師に興味がある人もいるだろう。そう自分でアイデアを出せるのはもちろんすごいと思うしグッド。僕もそう思うが、それよりもそれを誰かに教えて鍛えてもらう方がここではお金になるし、貢献できる。さらに安定するのでウハウハ(笑)とはいわないが色々出来るともいえる。学びにもなるのは良さそうだ。

あとはこれらの課題っぽいところを潰していけばビジネスアイデアとして現段階では結構いい感じにまとまったといえる。

アイデア出す仕組みってトレーニングできるものか?

これについては僕は出来ると考えている。自信はガッツリマンツーマンはないのでなんともだが、そこもビジネスとして企業向けでなくてもいいのでまずはやっていく。それによってどこまでいけるかを見極めて、それで全然駄目なら明らめる(笑)全然駄目ならねというところだ。

いけそうなら色々試行錯誤して、別にアイデア発想カードを売ってもいいわけで、そこはもうアウトプットの問題となる。多分人を教育するほうが真似しづらくて、かつ中長期となりやすいので、短期で何かやりたい企業や人を除外できるので、そういう人とやりたいのだ。そういうお客さんではないとまあなんというかじっくりやれないからだ。

まだこれからとも言えるが、アイデアトレーニングは執筆時点で1,000円で1ヶ月ということとした(もちろん体験価格でしかないので、ベータ版という認識である)。アイデアマン講師になりたい人はぜひ試して欲しい。多分アイデアマン講師になって教えなくてもアイデアの出し方がわかるだけで一生ものだと思っていてそれだけでも社会貢献だと僕は本気で思っている(笑)

その実績が溜まって来れば企業営業も楽になるので、ここはつながりパワーで色々実験させてもらってそれをビジネスパッケージや回る仕組みに変えていこうと思う。

これらはもちろんまだまだ妄想的なものはある。ただ、実践や調べたことや感じたことなので、まあかなり固いアイデアではありそうだ。これ誰かといきなりやるとかはなく一人でぐるぐると回していきたい。もちろん講師になりたいとか、興味がある企業側であれば嬉しいが、そこはビジネスパートナーというところとなるだろう。

アイデアの思考を出すということをやってみて

今回はかなり趣向を変えて、アイデアの生成や考える流れをざっと今考えているアイデアをベースに出してみた。かなり僕の頭の流れが読めないと分かりづらいだろうし、あちこちに飛びそうだからだ。

ただ、データやリサーチでいう事実、または実体験、あとは主観や感覚などの感情も踏まえつつ、総合的に見ていくのがいいと思うし、僕はそう考えている。

垣間見えるのは、行ったり来たりということだと思う。ターゲットもややぐらついてぶれているものの、まずはアクションとしてはやはりアイデアトレーニングをやっていくことに尽きる。そしてそこでどこまでできるか、やれそうかの手ごたえを得てから次へ進もうかどうかとなりそう。

こういったアイデア思考のトレースというか流れが面白ければまた書いてみるとしよう。アイデアを考えるのは楽しい、色々やれると思うとワクワクする。ぜひ自分が面白いと感じるビジネスをやってみて欲しい。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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