インドア花見をつくる視点が面白い

今回はマーケティングとかに使えそうなネタです。

インドア花見というサービスというか使い方を発見しそれを定義または作ることで、スペースマーケットの新しい魅力を見出したというネタです。

「文脈力」でスタートアップは加速する。インテグレート藤田康人×スペースマーケット重松大輔

タイトルの文脈力とはざっくりいうと、仮説構築などの力で、ユーザーが何を考えて使っているか、とくに既存客がなぜこうしているのか、そこから新しい気づきはないか。それってこういうことではないかという「仮説」を立てることです。まあ仮説立てたら検証するところまで入っていくと思うんですけどね。

マーケティングっぽい話ですが、インドア花見自体は商品開発とか、アイデアを形にするというところに通じるものがあるかと思います。

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インドア花見の作り方

基本詳細は上の記事を読んでもらえればですが、僕が気づいたというか、ここが最も良かったという点を引用します。

重松さんの発言として、

前年のユーザーの予約データを見ていると「外でお花見の予定でしたが、雨予報なので、レンタルスペースで室内パーティーをすることにしました」というコメントがあった。そこから「インドア花見」需要の仮説ができました。あとは、お花見の時期って、ちょうど花粉症の時期で、メディアでは「花粉症対策」や「花粉でつらい人はこうしている」という報道トレンドがありました。確かに外でお花見するのに花粉症の方はつらい。あとはお花見で「ゴミ問題」や「混雑」の問題がいつも取りざたされている。そういった社会的な問題とも文脈を掛け合わせることで、比較的老若男女に身近に受け止めてもらえるコンテンツになるように設計しました。

「文脈力」でスタートアップは加速する。インテグレート藤田康人×スペースマーケット重松大輔 より

これをさらっと読まずに何が起きていたかということが大事なんですね。

上の動きというか、重松さんがやられたことって、

  • 前年のユーザーの予約データを見る(分析しようとする、記事中では、季節を戦略的に捉えてレンタルスペース自体の認知を上げられないかと考えていた)
  • 色々なデータを見たところで、花見の時期のコメントが目を引いた
  • 中で花見ってことは、レンタルスペースでやっているから他にもニーズがあるのではないか。花見をやりたいが「外」でやる花見でなくても、「花見」なのだから。
  • 他に根拠がないか、または考えられるネタがないか?
  • そうだ、丁度4月頃の桜の時期はスギ花粉の時期でつらいけど、花見って外で花粉浴びてるし大変だな。いつもニュースでやってるね、スギ花粉。みたいなニュースからの気付き。
  • お花見は楽しいしマナーよくあっては欲しいけど、やっぱり公園に捨てられるゴミはさすがに。場所取りも大変だし。
  • これらを考えると意外に「中で花見」することって、広く社会的にも目を引きやすいから、その文脈を入れるといいかも

みたいな流れだと思うんですね。

当然、これって戦略的に何かレンタルスペース認知度をあげるぞとか考えていることがあってです。いきなり勝手には出てこないわけです。

さらに、そういう「やるぞ」でなく、実際にデータを見て「何かないだろうか」という意識がリンクして、「花見を室内でやる」かあ、面白そうだな。もっと広げられそうだなと思うかどうかです。こればかりは、タイミングや運もありそうですけどね。

ただ一つ言えるのは、

何かないだろうかというリサーチしていく姿勢×実際にリサーチとしてデータを見る

という掛け算ですね、抽象化すると、

仮説構築姿勢×実際の行動

とかですかね。前者はどちらかというと、「意識」や「意思」ですけど、これこそがアイデアの源泉だったりしますし、「こんなアイデアどうだろうか」みたいなのって近い気がします。

とはいえそれだけでなくて、それを「実際のデータを見て調べてどうか」までやってワンセットと言えるでしょう。

これこそがまさに解像度の話になります。解像度とは、それについて考えている知識や経験や体験、考え方などの総量といっていいでしょう。解像度が高いとそれが大きく広いってことです。低いとそれが小さく狭い。解像度が狭いことがすなわち駄目とかでなく、単に高くなると色々細かく見えるってことですね。ちなみに高いと色々見えるから職業病みたいに揶揄する考えもありますが、実際にはそれくらいでないと「そもそも低い」わけで、このあたりも考え方次第ですね。

つまり、解像度が高いとはここでは、何か自社や自身のサービスや商品をどうにかできないだろうかと考えていること、それをし続けること。そして手を動かし仮説を試してみること。

ここまで考えると、新規商品開発とか新事業を作るとか、新企画でもなんでも、「新しく何かをやること」が「ぽん!」と勝手に出てくることではないと少しでも伝わるかと思います。これらはどちらかというと「明るい」よりも、「暗いトンネル」を歩いている、ライトを手に持ってどこかにないかと探す感じです。

ただ正解は外になく、ユーザーであったり、自分の気づいたところということで「中」にあります。これは文脈は違えど、先回書いた山口さんの本から得た気づきでもある「正解は外になく中にある」という話とリンクしてきそうです。AIやら何かを使って効率化してもやはりこのどこにあるか、これはどうだろうかというところは人がやるわけですからね。

仮説のネタはどこにあるか

何か探す意識が大事だと書きました。おそらく仕事や普段からこれらをやってる人はこれらは「わりと当然」のはずで、そうでない人こそ、本記事が参考になるのかなと思っていたりします。というか出来ていたら再確認でしかないってことですね。

ネタ自体はどこにあるか。これ自体は外です。ただそれ自体に何が書かれているかってぶっちゃけ考えないとわからないわけですね。

上の記事も僕が何かシゴトに役立つとか、マーケティングっぽい視点で何かないか。ということを調べているからこそ、出てきたものです。または本ブログ読者のために共有したいことを探す「視点」「姿勢」がないとこんな記事面倒で書かないですから(笑)(自分のための気付き定着っていうこともありますけどね)

これこそがまさに常々言っている「日常にヒントはあるよ」ということになります。日常自体は人それぞれ違うのでなんともいえないのですが、自分が今やっている毎日、仕事、家事、勉強、食事・・・会話などから何かを見つけられないかと見てみる。実はそれだけの「何かないだろうか」視点だけでも本当にガラッと変わることがあります。視点がないなら入れていけば全然違うからです。

つまり、

今までの日常=今までの視点×今までの生活行動

だったのが、

これからの日常=(今までの視点+何かないだろうか視点)×今までの生活行動

となり、違いは、少しの「何かないだろうか視点」で、それが少しずつ「今までの日常」と違った「これからの日常」になったりするからだと思います。

毎日違ったことを考えるとか、全く違う日常はさすがに難しいですが、実際問題、何か劇的に違うことをしなくても、あるプロジェクトを日々成長させていくだけでも「違う」ことが起きるのと、毎日違わなくてもたまに違うことでも十分な刺激になります。最適な刺激というのが多分人によってあるような気がしていますから、あまり心配しなくても良い気がしています(笑)

そしてこれらのネタ探しが、どのレベルでやれるか。時間も大事ですが、面白そうな人やネタ元をどれだけ見つつ、とはいえそれって同じネタを見ても気づきレベルが異なる(解像度が異なるため、また必要とするレベルも、姿勢も異なるため)んですよね。そこが面白いところでもあります。

ただ間違っていけないのは、日々何か見ればインプットすればいいとはいってなくて、それは必須だけどなんとなく見ていてもやはりなんとなく流れていくので、インプットありきの、視点、見方、仮説、なんでもいいのですけど、「これってなんだろう」とか「ここから何かいえないか」とか、そういう視点でみないと学びや気付きは生まれづらいかなと思います。

仕事を作るコツ

世の中にはチャレンジして何かする人が少ない印象がありますがそういうのはまあおいておいて、ここを見ている人であれば何かやりたい、やってみたいという人がほとんどなはずです。背中を押して欲しい人が多いかもしれません。

そういう時に言えるのは、何かしら仕事を作るときに、外に正解がないこと、中にあることというのがまずいえます。事例とかやってる人って参考には出来ても自分ではないので、真似しても何か違うことになりますから、そこから学んでいくしかないですよね。

上では仮説構築みたいな話となりましたが、妄想力とか企画力とかアイデア力とかなんでもいいんですが、「こんなことが起きている」(現象確認)から「こんなこといえるのかも」(仮説)ということはかなり大事です。この仮説って、勝手に生まれるかというと、意識的に考えたりまたは寝かせたり、あーだこーだして出てくる話なんですよね。いきなり生まれない。あーだこーだしてないと出てこないともいっていい。

この仮説の数が色々出ればアイデアに困らないし、選択肢も増えます。例えば同じデータを見ていても「これはどうだろうか、あれはどうだろうか」といくつも発見や気づきを得ていればそれを元に考えられますよね。これが全くないとすると?そりゃきついですよね。この時「全く出ない」から「他に正解がある」という思考や姿勢で他事例を見てしまうケースです。実際には正解でなく、他事例は他事例で、他事業で、他ビジネスで、他アイデアで「他」ってついちゃうんですね。くどいですがあくまで参考には出来るけど、そのものではない。

「全く出ない」時どうするのか。見逃してないだろうか、今まで考えたことはなんだろうか、出来ないと思って引っ込めてないだろうか。結構そういうフレームワークというか「勝手に脳で規制する」みたいなのがあって、そっちのほうが大きいです。

例えば、インドア花見も「そんなの特定のお客さんだけで関係ないよね」という捨て方もされるし、考えられるんですね。これも正解は何か分からない。例えばシゴクリも「アイデアを探している人はいるけどお金出す人はいないでしょ」という見方も出来る。これってどう設定して考えるか、仮説を立てて検証するかだけの話です。うまくいくかどうかもどこを「うまくいったかどうか」とするかなので、かなり自由なんです。だからこそ設計したり、縛ったり、考えていく必要があるわけです。

全く出ない場合こそ、おそらくどこかで「日常が毎日同じである」「何か出来る人は才能というスキルがあるからだ」みたいな思い込みが強いのかなと思います。仮にそれがあっても少し保留しておいて、じゃあ自分で考えてみると?という「カウンター」みたいな視点が少しでもあればきっと、日常が変わっていって何か見えるかもしれません。

それこそまさに仕事の作り方です。自分なりの視点で見ていくと、写真を撮りたい人はどうすれば一杯取れるか、うまくなれるか。またはどういう人が写真を求めているか、スマホやデジカメはあれど写真が日常化した今求められるのはなにか、プロ専門誌みたいなものを読んでもいいし、芸能人ブログからヒントがあるかもしれないし、自撮り棒の種類の多さを研究してもいいし、観光地の写真サービスを見に行ってもいいし、公園で撮影している人を観察してもいいし、サークルを作って一緒に撮る仲間を作ってもいいし・・・という感じでアイデアが出てくるはずです。このアイデアこそが、日常の行動やリサーチが源泉となります。

つまり、仕事を作るとは、仮説構築みたいなものをやり続けてそれを検証した。その数はわからないです。10やって10とかはなくて、10やって1とか当たればいいのかもです。さらにそれが無くなったら?また仮説を出せばいい。その繰り返しです。わりと地味というか相当地味です。

それ以外のやり方があるかは僕は分からないですが、基本そうでないものは「楽して」を追求すぎるために、大体怪しいものが多いのかなと思います(笑)

この話から気づいて、少なくともできそうなこと

仕事の作り方も脱線ではないんですが、最後に着地させようとしてみます(笑)

じゃあまずできそうなことはなにか。読者によりけりですが、データがあればデータを見えますよね。ブログであればキーワード流入したものとかデータですよね。そういうの見て何かないだろうか。これ超大事ですね。見ているうちに勝手にってことはないんですが、見方とかそれこそ先達の知恵があるわけでそれを参考にしてみればいい。ただ全く自分と同様のものは少ないはずですから、そのズレを考えるのがポイントですよね。(自分と全く同じでないから適用できないのは、抽象化能力が足りないだけかもってのはあります。)

仮説を立ててみることはできますよね。どうすればよりWebサービスを成長できるか。なぜユーザーが足りないのかそれは・・・。色々と言えることがあるはずです。明文化してなかった人であれば明文化してみることで見えることもあるでしょう。思わぬヒントが見えるかもしれません。

仮説を立てたり調べたなら、検証してみましょう。検証自体は簡単に出来ることで、かつ効果が分かりやすいほうがいいです。とはいえそんな簡単に検証出来たらいいわけで、実際は簡単でないことで分かりづらいことをやることも多いかもしれません。

難しく考えなくてもこんなこと考えたんだけどと人に話してもいいし、会話の中でぼそっといってもいいし、Twitterで書いてもいいだろうし、そのあたりはおまかせです。具体的なツールややり方が「価値」でなく、「検証」という段階や考え方が大事ということです。検証って概念が分かればそれを具体化するのはあなたの仕事というところですね。

リサーチ、仮説、検証。これって0から1でも使えるし、まあ何でも使えます。あらゆる仕事にも使えるし、一生使えます。と僕は思って生きています(笑)

何かヒントになれば幸いです。

0から仕事をつくる実践記

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企画やアイデアをシゴトにしたい人の一つの参考にしてもらえれば嬉しいです。

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