モノを破壊できたりするREEAST ROOMというサービスを調べてみた

ものを破壊出来るサービスがあるというのを聞いたことがあるでしょうか。実はこのサービスあるアイデアコンペで参考にさせてもらったのですが、言うは易く行うは難し的なビジネスなのかなという感じがしました。

そこでちょうど記事があがってたのでどんなビジネスか少し調べてみました。ビジネスアイデアやビジネスモデルのヒントになれば幸いです。

REEAST ROOMという本能的自我を表現する空間

REEAST(リースト)は聞き慣れない言葉ですが、サイト公式ではRelease Of Beastということで野獣の解放という語源から来ているようです。造語だと思われます。

このリーストルームは、現在東京浅草に1店舗が初で、BREAK ROOMというのがモノを壊せる空間、それ以外にも落書き、暗闇で壊す、斧が投げれる、など結構やばいクラッシャー感があります。

要するに価値としては、社会的にやっちゃだめだけどそれをゲームというバーチャル空間でなくて、実際に防護服つけてリアルでやろうというものです。

僕はおっかないので多分やることはないのですが、これはこれでニーズがあるということなので成立するのかもしれません。

収益モデル

1店舗目ということでこれから多数ある部屋がどうなるかですが、基本的にモノを壊すBREAK ROOMがメインになるのかと予想しています。

BREAK ROOM自体の料金はわりとシンプルで、コースが4つあり、ライトなワレモノコースは家電なしの割れ物が8個で、一人4,150円となっています。5人まで同時参加できてそうすると一人あたり安くなるという形です。

他にもスタンダード、スペシャル、メガスペシャルということで、メガスペシャルコースは小型家電が4個もあり、割れ物は40個あります。お一人11,390円となるので中々やばそうですね。

収益試算

あとはこれをどの時間で回すかなのですが、予約表を見ると意外に短く1プレイは20分の予約枠でした。清掃等を毎回するか分かりませんが、確かに何か破壊して終わりだとそこまで時間が持たないのかなとも感じました。例えばカラオケって1曲5分くらいですから歌いっぱなしでも12曲は難しく、実質8-10曲を1時間で歌って終えるかどうかです。なんでカラオケかというとストレス発散系というところでの退避です。感覚的に一瞬で終わるストレス発散や自我解放系という印象ですね。そういえば瓦割りとかありましたがあれに近いのかもしれません。見た目は全然違うのですけど、アメリカンというか(笑)

時間は1時間で20分枠が3つなので、営業時間が10時から21時までとして、フルで枠があるとすると、11時間×3枠で33枠となります。休みがないとして、33枠×30日程度、つまり990枠=約1000枠をどれだけ売れるか、埋められるかというビジネスとなります。

もちろん価値を追求して体験してもらってリピートするということではカラオケボックスやホテル業と代わりはないのかなというところですね。あくまでサービス業となります。サブリース的な場所を借りてみたいなものもありえるかもしれませんが、防音施設や備品等で思わぬ費用がかかるかもしれません。

1枠あたりの価格は最大価格で算出してみます。つまりメガスペシャルコースで5人利用が最大の1枠利用ですから、約48,300円です。割引等やオプションは無視します。1ヶ月でフル稼働で約1000枠で、48,300,000円とかなりな数字になります。4800万円ですね。まあこれはさすがにないでしょう。

予想に過ぎませんがいきなりメガスペシャルをやる人はいないと考えられます。このサービスと比較する何かがないので、一人1万円というところを20分で消費するのは結構お金にゆとりがある人でしょう。ターゲットは分かりませんが、始めての人はワレモノか小型家電もいっとくかということでスタンダードがメジャーでしょう。一人で思いつめてやるのでなく、仲間で「何これー?」みたいな感じで来る人がいるのではないかと。かなり適当な感覚ですが。

そうすると、多くはスタンダードコースでかつ二人の8,520円で1枠がメインかなと。あくまで想定ですよ。

次に稼働率です。稼働率はビジネスとして経費をペイできかつ利益となる点であれば、仮に1%稼働でも99%稼働でも構わないのですよね。逆にかかるコストから算出するのもありですよね。仮に稼働率が20%程度とすると、

1枠8,520円×0.2×1,000=約170万円となります。月商ですね。

この数値が高いかどうかはおいておいて、人件費であるとか、家賃コスト、仕入れコスト(廃棄物、ワレモノ等)、バットや防護服などの備品を考えると、もうちょっと稼働が合ったほうがいいかもしれないですね。

この試算で分かるのは、稼働率をあげて1枠あたりの利用者数やコース単価アップをしていかないときつく、参照記事にもある通り、頻度が年1なのかそれとも・・・という頻度によっては辛くなるということですね。

エンタメや新感覚は先行逃げ切りか

一つの考え方として、まだ日本にないから先駆けてやり先行利益を得るというやり方があります。儲かると思ったら他の競合が真似をしてきますからその時が潮時になります。そのために別ビジネスをやるみたいなことか、ライバルに売るのもありですよね。

僕はこのやり方を自分でやれるとは思わないですし向いているとも思いません。ただ考え方としてはあるのでそれもありだなと思います。

もう一つは新しいエンタメとして定着して、水はタダ→ミネラルウォーターとして売るみたいな固定概念を変えるのも面白いですよね。せこい考えかもしれませんが(笑)僕であればものを壊すを許可して壊す人は大変マナーが言い方で、そうでなくてもものを壊す人はいるわけで、壊すのにお金を払うのは違うかもなと感じました。

サービスの成功はおそらくですが、このような僕のようなユーザーは試さないので放置して、新感覚や新しいエンタメ、流行っているみたいなところで飛びつく人向けになるでしょう。ちょっと違うかもしれませんが、暗闇ボクシングみたいなものだったり、ぶら下がるヨガみたいなやつだったり、ちょっと変わってるものに対して試してみたいという人は一定数はいそうです。それらの人にうまくリーチして口コミができればいけるかどうかというところだと考えました。

日本で開拓する意気込み等は良いと思うのですが、逆に既にある場所をツアーしたりそこで体験したほうが面白いのかなあとも思いました。これはもはや考え方なのでどっちがいいとか正解とかはないのですが、海外ではやっているならそこで体験すると。もちろんそれで面白いからこそ起業家はチャレンジして作ってみてどうかということなので、そこはグッドだと思いつつ。

新感覚という言葉には気をつけたい

実は新感覚という言葉は好んで僕は使うことはないです。エンタメ的な意味ならいいくらいで、コンセプトとしては弱いからです。とくにこのサービスがどうということでなく、何が新しいかを説明してはじめて意味を成します。

スピラルというアプリレビューを前書きましたが、は物々交換をチケットを介して行うことで提供しているものですが、これも実は「新感覚」とタイトルに入っていたりします(笑)次世代という言葉も公式サイトにもあるのでこれも同義です。

おそらく深い意図はなく「今までにない」「目新しい」ことをいいたい言葉なのですが、結果的にどんなキャッチフレーズやコピーでも、人が代替可能な体験や経験に置き換えるんですね。これはもう仕方ないです。

今僕が考えているアイデアがあるのですがテーマは応援ということで、このサービスを「新感覚な応援サービス!」とつけたらまあ苦笑ものになるわけですし、仮につけても「新感覚とは何を言ってるのか」を説明しないと相手にはお客さんには伝わりません。

ストレス発散になるかどうか

個人の価値観といっちゃうと終わりなのですが、ものを壊すことなくストレスを発散しているから社会生活でストレスが合っても生活できる。都会の中では音が多いので耳が自動的に閉じる(意識せずに)感覚に近いです。耳を傾ける感覚って都会ではなかなかないわけです。

羽田圭介「物を壊すことって、ストレス発散になるのか…?」というTBSラジオの放送ログでは、僕も思ったことが書かれてて、防護服等は着るわけですがヘルメットが完全防具であっても、破片が飛んでくるのは怖いわけですよね。仮に破片でなくてもバランスを崩して足をひねるとか。まあそれも壊し方次第なのでやり方なんですけどね。破片は怖いというのは分かるので、壊すことでストレス発散でなく、本質は「やっちゃいけないことをやれる」感覚なのかなと。これはストレス発散として結びつくと「今日も壊すぞ!」となって、ちょっと狂気ではないかと。

もちろん一方でゲーム等で疑似ではあれ撃ち合い等でシューティングゲームや今流行のゲームもストレス解消かは分からないです。それが現実にリンクするというのは懐疑的なのですが、ストレス発散とか解消でなく、好きでやっているくらいなのかなと。

となるとストレス発散は除去するとして、壊すもゲームも、好きだからやれるとなると、継続性するのも好きだからとなります。壊すのが好きとは言いづらいかもしれないですね。

怒りを全力でモノにぶつける 盛況「レイジルーム」を体験してみたでは、カナダにあるレイジールームの話です。面白いのは運営者がジムなどとの違いを述べていることです。それは「もの」を壊すことで、ものはいらないと言えることで、それだけなのですが、物理的に壊すことで執着や区切るをつけるという意味で、ストレスというよりも、負の感情を捨てる感覚なのでしょう。これはなるほどなと思うので、ストレス発散というと、ストレスの原因によりけりなのですが、もっと深いストレスやものに関連するところを突いた方が特徴的なサービスとなりそうな気がしました。

類似サービスはあるか

書いていていくつか思いついたものを書いておきます。類似かどうかは解釈次第もありますが。

クラッシュボックス

大阪の心斎橋にあるお店です。リーストと細かい違いはあるかもしれませんが、料金等も時間も変わらない印象です。自我云々はそこまでいっておらず、ものを破壊するのは同様でしょう。2019年8月19日オープンということのようです。

ストレス発散バー

上司を殴るというなかなかのハードなコミュニケーションの場が名古屋にあったそうです。2009年で今はさすがにないはず。JCAST記事をどうぞ。殴る、水をかける、投げつける!「破壊セラピー」でストレス解消

皿割りセラピー

八つ当たりどころというサイトは、お皿割りなどものを壊す行為をセラピーという視点で高めています。移動カーで動くイベント型というのもあり面白いですね。活動は2008年頃からなので相当長いですね。

瓦割りカワラナ

大分見た目が異なりますが瓦を壊しているのは代わりがないのでということで。意外にも5枚割で2,000円で、10枚だと4,000円でリーストと似たような金額になってくるんですね。個人的には願掛けとか開運というのが優しい感じがして好きですね(笑)

調べていくと分かるのはものを壊すことは出来るし出来たとしても、それがどう価値として感じてもらえるかということにたどり着きます。つまり、ビジネスとしてなら、それにお金を払って何を得られるか。

少し書いたところでは、ストレスでもどういうストレスかによりますし、中毒や依存症ややばい感じであれば医者等専門家にかかったほうがいいですし、このあたりはもっと解像度が高くても良い気がしたりしました。

例えばカラオケも一人カラオケ専用で売り出すのはどこまで市場があるかですが、ちゃんとそういうお客さんや層、立地や環境を捉えればいけるかもしれませんよね。ここでは一人カラオケと言ってますが、実際は歌の練習が出来るほうが近いわけで、カラオケサークルの発表のために使うでもいいし、発声練習でもいいわけですよね。サービスの提示と同時に新たなアイデアが生まれないときつい点はありますが、客観的にいえば「ものを壊せる」のだけど、実際に解像度を高く見ると何が起きているか。そこを見極めるとぐっと実現性や面白さや価値が変わってくるように感じました。

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