積読解消サービスをさらに考えたら、積読=偶発性の設計という理解を得たり

以前積読解消サービスを作ったらどうかというアイデアを書いてみたのですが、それについてのメモです。

ブクログのUIUX検討

ユーザーとして使っているのでそういえばということで、既存の読書管理サービスを見ていくのはありかなという意図です。

https://booklog.jp/ の条件指定画面

本棚の条件指定画面は、上の読書状況が面白いなと感じました。

つまり、読書状況で、未設定、読みたい、いま読んでる、読み終わった、積読という「積読」設定があることを今まで知らなかったです(笑)

解釈は色々できるわけですが、「あなたの読書状況」として「本」単位で設定するということから、「積読」になっている状況の本を登録する想定されます。もちろん「積読」にしたい本というのは考えにくいので「積読」になってしまったとか、積読化しやすい場所にあるとか、積読エリアにあるとか、積読でもいいかという「まだ読まない」が「将来読む」的な本を想定しているのかもしれません。

一方で「積読」ステータスがあるので、積読本を管理しようと思えばできるし、そういう意図があるかはおいておいて、ブクログでは可能となります。なので、使えるものは使うということで、当初の課題であったキンドル本を積読ではなく「読みたい」というステータスで管理してみました。(なので画面では5冊だけ読みたいが登録されています)

積読は管理したいのだろうか?

自問自答ですが、ではこれで積読を管理したいかというと、これもブクログ自体を頻繁に使えば「見る」ことになるはずで、「積読管理に使える」ということもできるわけです。

ただただ、積読を管理することに意義があるかは別なんですね。

当初の狙いとして、積読したことさえ忘れているのは「へそくりで入れたお金」を見つけてラッキーな感じと似ていて、全て管理するといわゆるキャッシュフローが回る場面で役立つかもしれないが、全て回っているとは限らないのでこれは意義や価値はなかなかあるかは人次第という感じです。

例えば、3年放置してた積読だが気づいたから読むか。みたいなことがありえるか。またそれは偶然性を企画化している=積読であれば、管理は不要となる。偶然性を狙っているのだから、故意に忘れようとしているというのが意味があるのだから。

つまり、積読の意義、狙いなんですよね。実際に積読解消サービスアイデア自体は「積読が増えて困っている」という会話トリガーなんですが、僕はそこまで困ってなくて、多分「本を読むきっかけが足りない」くらいであってこれは本質的に「積読があって困る」ではないんですね。

最も程度ということもあって、積読が増えすぎて「歩けなくなる」「玄関が開かない」のは別の問題ということでしょう。積読の意図と、それにおける困っている課題は冷静に見ていく必要があります。これ、積読に限らず様々な企画でも同様のことが言えます。本当にそうなのか?と疑っていけばキリがないものの、コンセプトや設計レベルではやはり疑い深いくらいのほうがいい感じがしますね。

当然このレベルで積読解消サービスを作ると大ゴケする、誰も使わないでしょうから、まだ早いわけです。そもそも問題を解決してないわけですね。問題のズレがあるわけです。

偶発性をコントロールすることが価値

今のインサイト(洞察、本質的な知見)としては、積読解消=積まれた本が読み終わる完了状態にする、ことは狙いにあれど多分些細なことです。むしろ、「偶発的に」本に出会って読める、へそくりしていたことを忘れてお金があることで「ラッキー」感があるような(実は自分のお金なので得ではないが心理的には失ったものを得たのでラッキーと感じるだけ)、偶発性の設計に近い感じがしてきました。

積読してある本を今は読むタイミングではないとかわりとあると思って、一方でこのタイミングは厄介です。本に出会うべきタイミングで出会うのは「ある」と思いますが、セレンディピティというか、もはや運命づけみたいな感覚です。今知りたい、このタイミングで出会えた、リンクしていて分かりやすい、これらって結局偶発性をコントロールしています。

なぜできるかといえば、例えば例は適当ですが「グリコ」という商品はグリコーゲンから命名されているようですが、糖の話とか甘味の話をしていて、なんか興味が湧いてきたぞというときに、積読してあった本をたまたまみて(一応は視界に入る位置にあるから)、「糖の科学」みたいな本があれば「ぐっと読みやすくなって手にとって読む」のですよね。こんな例はマスに積んで測るほどあるわけですね。

冷静に考えればこれは「本屋」も一緒です。意識していることやぼーっと考えていることがアクセスできたり、タイトルやPOPや本の内容からリンクしてくる。これを「出会い」というのだと言えそうです。

ここまでいえば、積読=本屋=出会いの偶発性を設計するということになり、もっといえば家の積読は、ミニ本屋ともいえそうです。強制的に買うルールではないなら、曲りなりにも自分で買った何か意味や意図があったはずでそれをある種寝かせる(買った意図を忘れることで、興味があったことすら忘れるが、それを本で思い出すので出会ったと錯覚する)ことで実現できるわけです。

ある種安全な箱庭である本屋を家で再現している心理。箱庭というのは自身の心象風景に近いかもしれません。となると、積読してあるから読めてないのはややミスリードで、本当に読みたいのに読めないなら、それは病院行きというくらいの話で、おそらく心理としては偶発性を再現したいとか、偶然出会いたいとか、読むタイミングを待って「果物が熟れた時に食べたい」みたいな、読み頃を待っている(ここでは購入者が読みたくなる最大のところを狙うか、そのあたりはその人次第)感じです。

こういう心理があるならば、積読解消サービスは「単に積読を解消する」では弱いですしニーズがありません。そうでなくて「偶然性の出会いを再現できたり、実現できるサービス」となると、全然サービスの解像度が違ってきます。

具体的には積読本を登録するのがいいかはおいておいて、「箱庭」的に本を設置して、最大に熟れる(読み頃になりやすい)配置とするのか、マインドマップのようにキーワードでリンクするようにして本の偶発設計図を書いておくとか(こっちのほうが面白そう)、音声メモを入れて興味の想起を最大化するとか(文字でもいいですが、普通すぎるのであえて音声にしてみるということです)そういうアイデアが生まれてきそうです。

本屋の価値、偶然の出会い=本=人ということで、人の出会いは消えないはずです。多分。となると、このサービスも結構いけるかもしれないですが、現時点で作るぞという気はあまりないので、ひとまずメモというところです。

積読自体の深い理解をしていくことで、もしかしてよりよい形で没入感なり、読書体験を深くできるかもしれないですね。となると、出版社や本屋業界からも賞賛の嵐になるかもしれないですね(笑)

サービスは深く考えればいいってことではないですが、少なくとも人より考えられるとか、さらに考えてみたいという「熱」がないと続けるのはきつそうです。総合力ですね。とはいえ、このネタは本やサービスのヒントにも十分なり得るはずなので、何かヒントになれば幸いです。

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