傘シェアリングや広告傘のネタ

アイカサが結構広がっていますが、それ以前にもシェアリングとは言わないまでも、傘をレンタルするとかって取り組みはありました。

この傘問題というか、傘を持ち運ぶのが嫌な人にとっては傘レンタルはグッドなのですが、仕組みがかなり難しそうということで「やれない」か「やらない」か「だめだった」というのが多くあります。

そういう意味で傘レンタル系のサービスをざっくり調べたアウトプットです。

傘シェアリングのアイカサ

アイカサは、24時間1本で70円、月額で280円で2本までという料金設定で使えます。やや分かりづらいですが、70円で1本使っていても最大420円で打ち止めということのようです。

使ったことはないのですが東京の人口集中か、他都会100万人以上でかつ駅や商業施設があり地下鉄や鉄道があるところでないと成立しなさそうです。実際にそんな傾向なのでしょう。(設置マップでなんとなく駅が大半ですかね)

紛失時は864円の支払い(買取でなく紛失手数料というのも注意)なのでその辺りはカードなどで支払うのできっちりということなんでしょうね。ある種IoT傘みたいな感じでしょうか。

傘のメンテナンスとか色々考えるとかなりのボリュームにして回せるかということですよね。頑張って欲しいですね。

友愛の傘は名古屋市営地下鉄では有名

地元名古屋では、実は地下鉄の改札脇に友愛の傘という傘立てがあります。これは傘を困ったら使ってね、後で返してねという善意の試みです。ですが、実際はほとんど戻らないという結果になってます。

みんなが考える名古屋市営地下鉄「友愛の傘」の上手な運用方法

名古屋「友愛の傘」無料貸し出し12万本 なぜか戻らず

広告入傘の話としては、寄付=広告付きのものがあるのですがそれも多分戻ってこないのかもしれませんね。使うのでなく、一時的に使って放るという感じですかねえ。

例えば豊田通商など地元企業が社内の余った傘を寄付みたいなことはあるんでしょうし、やっているが傘は維持されないということでしょう。

函館市のと仕組みも失敗

他の自治体はどうかというと、似たりよったりな感じでしょうか。

傘の無料レンタルサービスは失敗だった? 函館市の貸し出しサービス廃止に「善意の負け」との声もでは結果的に2300本あったのが2100本未返却なので、1割くらいしか戻ってこない。それだと運用できないということでしょう。

シブカサ

シブカサという渋谷を中心にした傘サービスもあったなあというところで、これはどうも2007年から2012年頃までで終わってしまったようです。(参考:今注目の傘シェアリングサービス、渋谷発「アイカサ」は定着するか!?)シブカサは無料の活動だったので続けられなかったのでしょう。広告を入れてもキツそうな感じもしますね。

例えばアースデーマネーなどの地域ポイントもあったようですが、それでも性善説感が強すぎたかもしれないし、ちょっとわからないですね。

自販機ダイドーのレンタルアンブレラは健在

自販機事業のダイドーは、レンタルアンブレラで地域貢献として2015年から展開。これは広告入りなのか分かりませんが、別に飲料を飲まなくても使えるようです。関西、関東エリアが多いですが、全国18都道府県で540BOX(1BOX7本)となると、3500本以上となかなかのボリュームですね。

あとこの傘は鉄道会社の忘れ物傘を活用しているようで面白い循環ですね。そうすれば忘れ物を活用しつつ仮に盗られてもいいと。いい感じですね。

返却率は70%でダイドー公式で検証結果が出ていました。実証!! 無料貸し出し傘は返ってくる!?この返却率は相当高いですね。素晴らしいですね。

自販機横付け傘が最適解では?

最後に軽く傘レンタルビジネスがどうかを考えてみましょう。誰もがとはいわないですが、傘をうまくレンタルしたり広告でどうかというのはわりと考える人はいそうです。あなたはどうですか?

でも実際に考えると、その管理、支払いなどで詰まるはずです。今はIoTと支払いシステムが出てきたのでやれるかもしれないですが、とはいえ70円を大量に回すか、サブスク月額で回すかと。やはり自分の傘が良いという人は使いづらいし、急な場合もどれくらい急になるかというところで、使いたい時にないということもありえるかもしれません。

傘広告はその広告効果が分かりづらいのでなかなか協賛は集めづらそうです。ただ、サッカーなど競技場等(差していいかは分からないですが)サポーターの傘で密集した状態でアピールするとか、一般の利用ではない用途を考える必要がありそうです。が、そんなに出てこないですね。

単価が安い分高速に回るかどうかが鍵ですが、傘をさすというのがイレギュラーや保険的な意味あいなので、備える人は備えるが、備えない人は備えない・・・アイテムなんですよね。となると、ターゲットは備えてないかあまり天気を気にせず暮らしているスタイルとなっていって、あとは傘のデザインなどもそこまでこだわらない(少なくともこだわらないから目の前のものを使えればいいなど)となっていって、傘自体を丁寧に使われるかと色々考えてしまうんですよね。

大規模に回すのであれば、都会や人口密集地をどう取り込めるかです。アイカサが70円でも、そこでカード手数料からロックする機構などの装置への投資から、あとは広告やコラボで企業とやるといっても、わりときつい感じがします。自治体がやるのもいいですが自治体だとキレッキレなアイデアもなさそうなので、最終的にはダイドー的な自販機事業者がメンテしてくれると最も効果がありそうというのが最適解かもしれませんね。

自販機は駅前もありますし、鉄道会社とのコラボは循環できますし、数もそれくらいで適切かもなあというところでした。自販機で傘はなかなかいいところいくかもしれないですね。

今回はそんな傘ネタでした。自分ではやらないけれど思考実験として傘レンタルビジネスをやるならなんて考えても面白いかもしれませんね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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