絶版本が図書館で見られるネタから考えたアイデア

最近絶版本などが国会図書館で電子閲覧出来るというニュースがありました。もうちょっと先ですが楽しみですね。

2022年2月1日 「個人向けデジタル化資料送信サービス」の開始について(令和4年5月19日予定)(付・プレスリリース)

ここから何が言えるかアイデアに使えないか考えてみましょう。

何が起きるかを考える

まず、国立国会図書館を知らないと駄目ですが、東京と大阪にあります。国立なので国がやっている図書館ですよね。その知識があるとまた違ってきますが、例えば本を納本するみたいなのがあったり。

いわゆる知的財産としての本が全てあると考えたいのですが、実際にどこまであるかは不明です。

ぱぱっと思ったことを書き出すといいわけですが、僕が思ったことを書いてみます。

  • 在野の研究者とか、都心に近くない人いわゆる地方や田舎に住む人にとって、ネットで電子データとして閲覧できるので研究が捗るのではないか?もちろん資料化されるものがどれくらいとかそういうのはありつつも。
  • ネット回線は光が定番とはいえ、ADSLなど遅いものではいけないので、より速い回線を使いたいというニーズが出てくるのでは?まあそれほどクリティカルなところがあるかは分かりませんが。例えば中小企業でPC投資をしないところはあるわけで、未だにXPが稼働しているとか業務の都合でないなら恐ろしいし、見直して欲しいですよね。
  • リサーチャーなどのリサーチが捗るのでそういったアウトプットが増えるようになるかも。僕もその一人として気になっています。パーソナルリソースが広がるかも。
  • 史料としての価値から、それらにアクセスすることでより批判や研究が進む。または新しい出会いや知らなかった資料に出会える知の喜びが増えるかも。それによって、図書館学習みたいなことがより円滑になったり、教育現場でのGIGAスクール構想はどうかはおいておいてそういうものへの影響が1mmくらいはあるかも

他にも言えそうですが、こんなところでもうちょっと本家なり突っ込んだ詳細をみて膨らませてみましょう。

ただこうやって最初の段階で、こういうことが言えるかもとか、色々と当たりをつけたり、思い出したり、そういえばこんなことがあったなとか、色々とツッコミを入れるとベターです。

絶版本の価値

まず本の価値を知っているかがポイントとなります。別にこれは偉そうにあーだこーだでなく、アイデアを考える側は「本の価値なんてしらん」ならば何もアイデアは浮かばないわけです。その意味で知識や経験がめちゃくちゃ大事ですよね。

絶版本として、例えば経験がある人なら、「本を探したが見つからないので、古本屋を探すのも大変だった」というのがあるはずです。今は日本の古本屋などAmazonもですが探せる便利な時代です。ただこれは二次流通している意味でいいのですが、希少ならそれで「価格が高騰」して手が出せないこともあります。あと普通に所有したいわけでなく研究として見たいというのもあるわけですから。

そうなると、絶版本がデジタル化されることで、それはめちゃくちゃ価値となります。どれくらいの数が絶版となったかは分かりませんが、絶版とは、既に発行されない運命のものです。売れる本しか出し続けられないので、それはもう出版という紙を作る限界があるからですね。これらも商売だからですね。

そうなると、人気がある、人が見たい史料などは一部なのかもしれませんが、それらの高騰を抑制して、本当に欲しい人が二次流通で買うことになるかなと。もちろん、デジタルデータでどこまで快適に見られるかもあるのですが、ここにおいて絶版本の価値は大いにあると考えられます。

そうすると、絶版で手に入れられない、見られないので明らめるということはなくて、国立国会図書館のサービスで見ればいいとなります。

こういう価値を把握できるか、そうすれば利用者像の解像度が上がるってわけですね。

ありえそうなサービスを考えてみた

ちょっとこんなサービスどうかなというところで考えてみました。

研究者を支援する絶版本リサーチ

簡単なアイデアですが、絶版本を見られるならそれを代行したり、検索するサービスが考えられます。時間が惜しい人向けですがあ、絶版本も調べられると価値が上がりそうです。当然これらの利用をどうするかもあるので、本人しか利用しちゃ駄目なのかどうかですよね。

APIなどで外部サービスから使う

これは出来るかはAPIなどで対応しているかと、個人や民間で使えるかどうかもありますが、アイデアとしてということで。これが出来れば簡単な検索で、「絶版本」も見つけられるわけです。イメージとしては、カーリルです。これ国会図書館のデジタル本も対応すれば終わりですけど、そういうのが出来ると嬉しいですね。

ちなみに、まだまだ全国の1割程度ですが電子書籍を貸し出す図書館も増えているのでそういう流れもプラスになりそうですね。

復刊市場との使い分け

復刊ドットコムはニッチなサービスと言えますが、こういったサービスが減るまでの影響はないと思っています。逆に絶版本リサーチサービスとか、絶版本と「判断」してくれるみたいな方が面白いのかなというところですね。

あとは青空文庫は著作権切れを閲覧できるわけですが、著作権切れと絶版本はほぼイコールなのかは分かりませんが、そういったところで古い作品がまた見られるのは面白い気がしますね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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