高校生が起業してチャレンジしていくのはとても良い

自分が少しでも知っている人が何かチャレンジしたりそれがうまくいく、いかないに関わらずチャレンジ自体がいいなあといつも思います。

あるイベントで見かけて買った木製のボールペン(外枠がということ)があるのですが、それは高校生が部活的に作ったものでした。面白いなあと思ったので印象に残っていました。

最近の記事で見かけたのはなんとその話した学生ではないと思いますがそのボールペン製造をきっかけに起業されたということ。いいですね、こういう流れとても好きです。

今回はそういう高校生が何か仕掛けるという切り口を奨励というか、イヤイヤでなくですね、大人が受け入れる社会はいいなという話を書いてみます。

三重県の桑名工業高校生が起業

詳細はこちらの伊勢新聞の記事をどうぞ。

記事中にもありますが、MONOづくり工房という活動がユニークです。僕が高校生が出展しているイベントで買ったのはこの活動の一環でした。

目の前で学生さんと顧問の先生らしき人も、ガンガン木を機械で削るパフォーマンス(実際に作っている)のが印象的でした。一点ずつ全てのボールペンは違っていたので面白いなと。手作りの温もりがあるってやつですね。

あくまでMONOづくり工房自体はサードプレイス的といいますか、別に起業をさせるという意図ではないと思います。とはいえ、そうやってものをつくることから普通に販売できるとなれば、色々考える子もいそうで面白いですね。

MONOづくり工房自体のサイトはなさそうですが、例えば桑名はほんぱくという活動をしていて、そこでのボールペンづくり体験イベントをやっていたりします。(過去イベントです)

「987MONOづくり工房」の若き職人と作る
桑名木材で世界にひとつだけのボールペン

こういうチャレンジ自体が素晴らしいと僕は考えています。あとで書きますが、若い人が何かやろうとすることを阻止(笑)する人もいるのと、自分が出来なかったからやらせないある種のブラックな考えもあるかと思うのでそこらへんは防御したいなあと考えています。

15歳で種苗会社を立ち上げた小林さん

高校生で起業でかつ種苗会社という僕は殆ど知らない世界ですがそんな方もいます。

東洋経済新聞で知りまして、本を買いました。16歳男子高校生が「種」を売る何とも壮大な理由

高校生が書く文章とは思えないくらいしっかりしていて、その社会性志向といいますか、種→食糧生産の首根っこ→守っていくというところがなんとも素敵でした。僕が15歳のときには絶対考えていませんでしたし、今も怪しいくらいです。申し訳ない気持ちになりつつも、こういう若い人のアイデアをきちんと応援していくこと、もちろんビジネス的にはニーズに刺さって売れて回らないといけないのですが、それと挑戦自体は別ものです。

僕が出来ることはそういう人を拾える範囲で拾って、ベクトルは色々ありますが、高校生やもっと若い人がそういうこともできるのかと感じてもらったり、大人が刺激を受けて「まだまだできるぞ」と動くことですし、口を出さないという防御的な意味も出せるのかなと思ってます。

本面白いので良かったらチェックしてみてください。

彼が作った鶴頸種苗流通プロモーションという会社は渋い名前で味があるなあと。地味にコツコツやっていく姿勢以上に、想いがあって動けるパワーというか熱量を感じました。

高校生と大学生のコラボで、高校生起業家を生み出すサキガケ

水戸の高校・大学生が起業のきっかけ創出 「バンド型起業のサキガケに」

最初はイベントからですが、高校生起業家という面白いポジションを作ることでチャレンジするという感じがしていいですね。水戸にはないから作るというのもまた良いですね。

もちろんイベントをやって人が集まらなくて終わるかもしれないですし、意外に人が来て盛り上がるかもしれません。

大事なことはそれをやってみてどうか、というやってみることですね。これは高校生だろうが大人だろうが変わらなくて、そのやってみるところで止まる人が多いんですね。

確かに現状をそのままやるほうが楽なんです。気持ちいいというか快適というか。そこから離れる瞬間、いつもと違うことをやると、「ん?」「大丈夫かな」と考え出すと手が止まるんですね。もちろんそう考えるなということでなく、止まってしまいがちということです。不安との向き合い方は何度もここで書いていますが、最近で書いたのは失敗談として書いた考えた末に起業したがうまくいかず終わった経験から学ぶですね。友人の鈴木が良い言葉を残してくれています(笑)

若いから出来るとか、大人だから出来ないとかも正直ないですね。もちろん条件や出来る幅とかはそれぞれですよ。比較すればキリがない。でもそれをいったらもはや始まらないので、身の丈でいいからやると。身の丈って低いレベルって意味でなく、「自分にあったやり方」とか「文字通りスケール」という意味です。

僕もアイデア出しを始めたのは、最初は無料とか100円とかそんなレベルからです。そう考えるとお金を頂いてやるのは感慨深いですし、初めて対価を貰えるってめちゃくちゃワクワクしますよね。いつでも楽しい瞬間です。

大人は全力でなくていいので応援していく立場が望ましい

少子高齢化となり悲しいほど若い人が動きづらい社会も想定されています。ある種僕もロスジェネ世代みたいなところにいると、「あー社会が悪くなっていく」と遠くでみていた気がするんですが、一方でやれることも限られると。そうなってくると、多くの人は何か仕掛けるか、少しでも爪痕を遺す(笑)とか、諦める人もいますけど、まあそれは早いと。

冷静に出来ることを考えつつも、とはいえ今若い人、とくに高校生くらいの人が社会見て「大人だっせえな」と思われたら恥ずかしいなあと。いや実際に今の社会が良いか悪いかというよりも、自分が対話した時に「恥ずかしい」のはちょっとやだなと。少なくとも成功とか失敗とかおいておいて「僕はチャレンジしてこうしている」ってだけでも伝えたい。その感覚は前やった勝手にようこそ先輩でも書いた通りなんですね。等身大の己をぶつけたときに笑う人もいるのですが、まあ笑えないんですよね、多くの人はいわゆる「何ものにもなれない」ということを受け入れるからです。

これは自虐でもなんでもなくて、何者かになりたいって何かという定義や設定が甘かったりします。僕もそうです。ただそこまで何かになりたくないのにそう思ったり感じるのが問題なだけでしょう。実際は、何者かになりたいのではなく、自分が満足したり幸福、幸せだと思える状態やそういう人生を送りたいというわりとまっとうな話になります。これって誰もが望んではいけないことなのかと思うのですが、まあ望んでいいし、そうありたいしそう思える社会のほうが健全だなあと。

そこまで考えると、誰がその社会を作るのかとなります。政治家か、大臣か、総理か、企業か、ボランティアか、お金か、一部の人か、若い人か、天才か、創造的破壊みたいな人(笑)か。どれも合ってるしどれも違っているという感じです。なぜならここに「自分」がないからです。自分を入れればいい。そういう社会にしたい、こんな社会は嫌だと思ったら、現に僕がそうですが、そうしないようにすればいいし、ならないようにすればいい。

くどいですが、もう一度書くと、自分が望む社会になってないとか、自分に力がないからとか、そういうことでなく、自分が描く社会を望む、嫌な社会にさせない、ということを考える。それを実現していけばいいというだけです。もちろん、誰もが幸せな社会にって言ったりしてもそうはなりづらいですよね。でも、そう考えてない人の行動と、そう考えた人の行動は同じ行動や結果であっても別物です。結果が全てなんていうのはかなりミスリードで、もうちょっとプロセスや思いが大事で、そこを丁寧に拾うことがめちゃくちゃ大事だなと。

例えば仕事が微妙だからやらないというのもありですが、それってその仕事をあなたが違うように捉えてやればいいみたいなことなんですね。起業も色々な起業があるので誰も投資を受けてやるとか、死ぬ気でやるだけではないというか。根性論が多すぎれば根性で成功したみたいな話しかないので、そうでないのもあるというアプローチがいるのと、同時に自分がそうやらなければいいだけということです。

ごちゃごちゃ書いていますが、結局僕が、自分が、そうあなたがどう考えて動くかというシンプルな話になります。

だから全部の大人が若い人を応援しろとまではいわないんですが、僕はチアアップしていったほうがいいし、結果的に社会に還元されて自分に返ってくるからです。いいよね挑戦していく人が応援されるのってという非常にシンプルなありたい社会がそこに出来てきます。

翻って若い人もですが挑戦を批判するのがあってもいいのですが、百害あって一利なしというところです。多くは嫉妬や妬みや恨みでしょう。何かをやれるということが実は限られているからです。とはいえその限られているのは、単に上で書いたような「身の丈」でGOしていないだけで、難しく考えたり、無理したり、もちろん社会的環境的な条件やハードさがあったこともあるでしょうから一概に言えません。

が、仮に1万歩譲ってもそこは人は人です。誰かの挑戦を、しかも社会性がある(自分の満足だけでなく、人や他者と関わる要素があることといえばいいでしょうか)ことはあなたにとって良いことしか起こらないでしょう。

以上をもって高校生の起業のチアアップということとします。僕に出来るのはこういう小さなことですが、これを見て知ってもらっていいじゃんと思えばそれで成功したと言えるでしょう。そうでなくても、シゴクリの人が応援しているならというポジティブなことにもなればこれはとても嬉しいです。例えば地元や知ってる地域でやっている若い人がいればそれはそれでとても勇気づけられるのではないかなとも思いますしね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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