ドラッグストアカフェで遊んできた

あるドラッグストアにある併設カフェというものが出来たようなので、これは面白そうということで、行ってきました。

その時感じたことの軽い共有です。

結論としては、今後僕は行かないのですが一定のニーズが見込めるから作ったのだろうという感じです。

ドラッグストアにあるカフェ体験

ドラッグストアにカフェオープンという情報をキャッチ。確かプレスリリースかなにかをたまたま見つけました。これはいかなきゃいけないと思って、早速行ってみました。

CM放送がややうるさい

有名人やお笑い芸人などがある商品を宣伝するCM館内放送(CM店内放送?)が結構頻繁にあり、落ち着いてお茶をするとか、読書とかはそこまで快適ではありませんでした。これらが他の客やら業務上での音ならいいですが、これはドラッグストア全体での放送なので、一部スペースだけ切り分けるは出来なかったのでしょう。

またCMでなく、業務放送もあります。「XXさん、レジお願いします」みたいなものも、ノイズになります。

カフェにおいてこれらの放送が入るのは慣れてしまえばいいのかもしれませんが、あえてそういううるさい場を選ぶのかというと厳しいでしょう。

併設感は取り除けない

併設のイメージはどういうものか。つまり、ドラッグストアの棚に商品がカフェの入口そばにも当然あります。セパレートしているものの、間仕切りなどで目隠しがしっかりあるわけでなく、植物程度はあっても、まあドラッグストア内ということは意識せざるを得ません。

例えば扉はなく、そのまま入れるつくりということです。空間分離というのは難しいので併設感がいやな人は厳しいでしょう。

カフェ自体は普通の価格帯

セルフチェーン系だと200円台で、スタバで300円はして、喫茶店等フルサービスで400円から500円。そういう感覚でいえば、このカフェは400円程度だった気がするので普通のカフェ代です。

ただカフェにおける価値ということで、他の専門カフェ=チェーン系カフェのこと、からすると体験と落ち着きは比較にならないわけです。つまり劣る。よって、価格に見合う価値が感じられなかったというのが実際です。

では価格を落とせるかというと、それも厳しそうです。ちなみにこのカフェはセルフです。

以上が、感じたことです。微妙感が多いですね。

何をもってオープンしたか?

では、このカフェ何が狙いだったのか。僕なりに考えてみました。

ターゲットは会社員、女性、仕事帰りのついで寄り

明らかにドラッグストアでは化粧品など女性向けのアイテムが多く、店内も白いイメージです。つまり女性向けでしょう。ただドラッグストアに友達連れで来るというのはあまり想像できないので、一人客でしょう。

さらに繁華街や人が多数いる商業地にあるため(いわゆる一等地に近い)、仕事帰りに買い物するという女性客狙いだと思われます。カフェのアイテムも女性が好きそうなフードやドリンクを狙っている気がします。

またランチメニューもあるので、カフェ難民や土日などでカフェ需要が高い時間帯や休日には一定の集客が可能だと思われます。

ここまでで僕はターゲット外であり、想定するユーザーではないということを感じました。一方で、上にあげたCM放送や併設感、落ち着かなさから、価格と見合うかどうか。そのあたりが課題だと感じられます。ターゲットが見合うと感じたら定着するわけですね。

カフェについでによるのが面倒な客向け?

コーヒーコーラが最近ありましたが、炭酸を飲む人とコーヒーを飲むというのはわりとマッチしているというところでの商品です。乱暴というよりもわりとそういうロジックがあった上でのコーヒーコーラです。

同様に、ドラッグストアによってそのままカフェにというのが面倒な人もいるかもなと思いました。買い物後にカフェによるというのは会計を2回するし、移動が手間です。それを一気に解決出来るわけですから。

ただこのニーズがどこまでかは分かりません。ちなみに、僕は上のカフェならではの落ち着きがあるからこそ、そこまで苦になったことはありません。

そういう意味で狙いは、明らかに取りこぼしているであろう客を狙っているという感じでした。そういう意味でこなれてない、コンセプト的なものがそこまで練られてなくてもいける、立地の良さでカバーできるという感じではないかなと思いました。

ドラッグストアカフェ自体は増えていそう

一方、ドラッグストアがコンビニ化ではないですが多様な商品や生活用品んがありつつ、薬という専門性があり、コーヒーなどがセルフで飲めたり、地方であればコミュニティカフェ化(寄り合いで軽く話す)ということにもなっていたはずです。

そういう意味で、ドラッグストアカフェ自体は増えていて今後も増えてくるでしょうし、またドラッグストア自体もまだ成長しているはず(ちゃんと調べてない)なので、そういう意味で実験店舗や実験としてそのデータを得てどうしていくかを決めていくのではないかと言えそうです。

ただ、個人的にいえば、薬の匂いがしたり、風邪に近い人が来て薬を買っていくみたいな感染リスクが高い場にカフェというのはどうなんだろうかと思ったりしました。実際は統計などないと思いますが、ドラッグストアに来る人の一定数は何か症状があったりするわけで、そこにあえて近づく意味はないのではないかと。

同時に普通のカフェにいてもリスクはありますから、統計的にいえばそんなリスクは同程度にあるのかもなあくらいですが、あえていくことはなさそうです。

おわりに

今回、新スポットということで行ってみたわけですけど、大事なのは良いか悪いかというだけでなく、

  • なぜここに作ったか、事業者側や運営者の狙いはなんだろうか
  • どういう人が来ているか、来そうか(ターゲット外なのはどういう人になるか)
  • メニュー自体の価格、商品自体はどういうものか
  • 雰囲気や特徴などは何かないだろうか
  • 現場で気づいたことは何か
  • 何があると良くなるか

などを捉えることです。

気になって行ってみないと話はできませんけど、行ったら行ったからこその話ができます。

今回は改善点とかのアイデアはとくにないです。なぜなら色々な部分を改善していくと、「専門カフェ」をやるのが一番良いからですね。併設カフェならではの魅力というのをうまくとがらせると、よくなりそうですね。

今回はそんな新スポット観察からの気づき共有でした。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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