アイデアマン(自分)の日々のアイデア出しのやり方をご紹介

企画業における日々のトレーニングや鍛錬って何でしょうか。アイデアを出すことだと僕は思っています。しかし、アイデアを出すって、メモを一個書いて終わりの場合もあれば、それを誰かに伝える、またはコンペ提案でまとめるとか、進行中のプロジェクトに足すとか、様々に考えられます。

そういうことで基本的かもしれませんが、僕が普段アイデアをどう出しているか、もしかして知りたい人がいるかもしれない!ということで書いておきます。

依頼内容を吟味し、アイデアを出す

アイデア出しとはいえ、依頼者がいれば依頼者の依頼文を吟味します。吟味というのは、読むだけでなく、そこから「この人は結局何がいいたいか」「ここを強調しているな」「こういう系統のアイデアを希望しているかな」というツッコミをすることです。

この依頼文が全てです。仮にコミュニケーションをとって質問等もありですが、コンペにおいては手間コストがかかりすぎるので、ほぼ質問などはしていません。プロジェクトなどはどちらかというと、対話の提案をしています。これは後でまとめます。

現在はA4にWordで依頼文をプリントアウトしたものを、時間がある時(正確には時間を作って)に、その余白にメモを手書きでしてアイデアを出しています。1,2時間もこれは出来ません(笑)

早いと15分、30分位はざっくりかかります。調べたりしながらだと効率が落ちるので、出来ればアイデア出しはアイデア出しだけで、一気にやります。収束、つまり「このアイデアはクライアントの要件を満たすか」などは、別にやったほうがいいです。

1件ならこれで終わりですが、他にもあることが普通なので、他のアイデア出しを2,3件やれば、2時間くらいあっという間ですね。もちろん休憩を入れてやります。

コンペ形式へのコミュニケーションはしない

これはオススメしているということでなく、時間の制約からです。理想は質問等をしてということになるのですが、質問等をして、いわゆる依頼や与件(与えられた条件)を解釈していくことはGoodです。

ただ、時間も限られるのと、それをやる手間があるならば、シナリオ1、シナリオ2で書いたほうが早いという判断です。なお、まともなクライアントなら、問われたことを全参加者に公平にするために追記等で提案してくれますが、ここは慣れなども関わってきますよね。

プロジェクト形式へは対話型で提案する

意図しているというよりも、そのようになっているということです。具体的には、プロジェクト形式でも依頼文があるのでコンペと同様です。違うのはアウトプットでアイデアを入れることができないので、その概要やどういうことが私はできるか、貴方がいってることはこうだけどこう考えるなどを示す形です。

なぜこうなるかは簡単でして、コンペなら「最低限の自己紹介はあればいいですが、それはいいとしてアイデアはどれ?」が求められます。プロジェクトであれば「アイデアはいいとして、どういう人なの貴方は?」という違いがありそうです。

少なくとも自分がクライアントなら、相手が信頼できそうな人を選びます。調子が良いことばかりいう人は怪しいと感じます。よって、丁寧に説明する、会話する、対話するという形になっているのかなあと。自分のスタイルを振り返っての話ですが。

発想法としては、連想法的なものを使う。

発想法が良ければ良いアイデアがでる。というのは優れたアイデアマンなら真っ先に否定するはずです(笑)

A4の紙にメモする手書きのアイデア出しというのは、マインドマップみたいに、自分はICメモなんて勝手に呼んでますが(ICチップみたいなので)、真ん中に出したいテーマを書く。そこから出てくるものを書いていく感じです。

え、そんなので出るのっていうことですが、出るか出ないかはやってみないと分からないです(笑)そして、詰まったらネタ不足なので、ネタを収集したほうがいいと思います。ちなみにネタを入れてないとずーっと同じネタを使い回すことになるので、それはそれで進化させていかないとまずいと思っています。もちろん鉄板ネタみたいなものならいいのですが。

Webサイトのサービスアイデアを考えるとしたら?

仮に、Webサイトのサービスアイデアを考えるとします。その場合何から考えるかですが、この切り口の数が出せればほぼアイデアは出たと一緒です。UIなどの見た目やUXなどの体感という切り口で攻めるならそれで1個。しかもそれで面白い事例を思いついたらそこを参考に1個。さらに逆にしてみてストレスがたまるUIのサイトがあったのでそういうところからも1個。

ぱぱっと、3個出来ます。出てくるのがコネタで使えない?いえいえ、そんなことはありません。

クライアントだったり、人によって全く違う反応になります。自分が普通は相手は普通ではないことはアイデアでは普通にあります。

収束はとりあえず後回しで

もう一ついえば、「発想」の段階で、収束をやってる人はきついです。きついというのは、アイデアを駄目だしとか、悪い部分を考えるのはいいことでもあるんですが、発想して紙に書かれた瞬間にやっていてはダメということです。

否定や批判もホップ、ステップ、ジャンプさせてからならいいのですが、ホップしたところで「叩く!」と、考えることが辛くなります(笑)まずは自由にアイデアを泳がせること、泳がせたうえで戻ってきたり、さらに動いたら叩くとか、タイミングを決めたほうがGoodです。この、発散と収束だけを使い分けるだけでも結構なアイデア使いだと思います。

微妙ですが、収束=まとめるに近いですが、無理して収束させることがいいわけでもないです。

ここでは、アイデア出しの実際を示しているので、ぱぱっと3個出てきたらそれでいいんじゃない?くらいでオッケーです。

自分なりのアイデア出しの数を設定する

大体僕はこれで10個くらいをいつもは目標でやってます。やると分かりますが、3-5個くらいはわりと出ますが、7個くらいから辛くなります(笑)ワンクッション入れて10個いってその後もさらにということもありますが、あまりないですね。

これも日々やるしかないですね。そのためにコンペとかもそうですし、アイデアに困った人が言ってくれればやりますよっていう環境づくりが大事ですね。

くれぐれも別にアイデア出しで10個を15分とか30分で出すのがやり方ではなく、そうなっているだけという話です。これを、アイデアとか苦手の人がやるとまず沈没というか、辛いと思います。然るべき指導者というか、やってくれるアイデア出しが得意な人とかと一緒にやればいけるとは思いますが。

またアイデアの種類や求められるものでも異なります。犬小屋のアイデアと空き家解決のアイデアではちょっと重みが違うなあというところでしょうか。よって何か比較するものでもありませんのであくまでご参考ということで。

アイデア出し初心者なら1個出せればオッケーとか、今日は3個出したいなら3個は考える。定量的な目標は明確で分かりやすいのでこういう時には使いたいですね。「なんかいいアイデアを出す」とかだとキリが見えづらいですね。

ネタの仕入れは日々、毎日行うこと

強調しておきますが、ネタの仕入れはなんでもいいんです。面白いニュースでも、気になる人がいたとか、新作のドーナツがまずかったとか。なんでこんなことを言うかというと、僕自身も普通の人間でして、特殊なOSや思考環境があるとかではないんですね(笑)よって、自分が見聞きする以上にネタはありません。そこでどう転がすか、ネタとするか、面白がるか。でしかありません。

例えば、プロデューサー巻きならぬプロデューサー掛けみたいなファッションが一時期流行りました。僕はとてもダサい!とか思っていたのですが、女性がそれをやっているのを見ているとそうでもないのかなーと思いつつも、やっぱり微妙だろうということを常に思っていました。これはこれで何のネタにもなりません。しかし、プロデューサー掛けとか、最近の流行りという視点はストックされているので、プロデューサーなどがなぜそういうスタイルやファッションになったかなどを考えるヒントやきっかけになるわけです。

要はこういう形で「面白がれるか」が全てだと思います。全てというか、それを貯めていってバリュー、価値あるものにできるか。ここでの価値あるものとは「アイデア」に転化できるかでしょうか。愚痴もアイデアに、不満もアイデアに、誰のアイデア?そう、自分のアイデアとして提案して、お客さんに喜んでもらうヒントにするということです。

これを日々やっているかどうかは結構簡単に分かります。例えば結構話をしているのに、面白さが変わらない人がいますよね。その人は何を聞いても大体知っていたりする。全部知ってることなんてまず出来ません。しかし、色々普段面白がって見ていると自分なりの仮説や推測、想像力が鍛えられるんですね。貴方なりの考え方は?とかで会話ができるかどうかでしょうか。

 

手書きメモをアウトプットする

手書きでメモしたものは当然、然るべき方法でまとめて終わりです。例えば、クラウドソーシングならWordやテキストファイルでまとめる。図解とかもありますがそれも適宜です。なので手書きメモを清書する形でしょうか。

ただここで面白いのは、アイデアを書き起こしていくとさらにそこからアイデアが出てくることがよくあります。「おお、このアイデア面白いのでこうしてみたらいいじゃないか」と膨らませられるわけです。

また冷静に見えるので、ここが弱いけど、まとめて全部見ると全体的にストーリーとしてはこうなるとか、色々言えるわけです。一旦出して冷ますというのは有効ですね。

プロジェクトアイデアはメモサービスにアウトプット

アウトプットにまとめるというのは、プロジェクトに対するアイデアならTODOリストやメモサービスなどでまとめています。僕はメモはオンラインメモサービスか、TODOサービスを使っています。ここらへんのツールやライフハックなどで色々凝るのもいいんですが、試した結果、テキストエディア風なものとかのほうがシンプルで使いやすい、飽きない。よってサービスもあまり過剰なものはスルーして、使いやすいものを使えれば何でもいいと思います。

ブログのネタならブログカテゴリメモみたいなものがあるのでそこに放り込んでいく形ですね。

アイデアを迷子にさせない

書かれたアイデアがどこにいったらいいの?ということにならないために、可能な限り箱を用意しておくのがいいです。

箱とは別に物理的な箱でなく、ブログ1なのか、次のアイデア会議なのか、クライアントの打ち合わせなのか、コンペ提案のアイデアなのか、そういうことです。つまり、具体的に何かアウトプットする先がないと、これらのアイデアは迷子になって、然るべき時間を経つとバイオマスではないですが土に還って消えていくイメージです。つまり、消えちゃいます。

アイデアをメモしたけどそれがどこにいったとかいう人もいるかもしれませんが、それはちょっと甘いです。紙切れはただの紙ですが、アイデアの書かれたメモは価値が違います。もしかしたら家を買えるくらいの価値かもしれません。少なくとも経費を出すレシートレベルくらいの価値はあると思います(笑)ので、ちゃんと丁寧に扱いましょう。

紙だけでなく、アプリやサービスも色々あるのでそれらで迷子になることも一緒です。

もちろんそれでメモったアイデアの箱が用意できないということはその程度のアイデアだったという見極めも出来ますが、そうでないなら、箱を用意してアイデアをちゃんと迷子にさせないようにしたほうがいいと思います。

最後に

アイデアを仕事にするからには、アイデアに対して無闇な恐れ、または過剰な期待もしてはいけないと思います。

ニュートラルに近い、なかなか憎めない奴、またはここぞと言う時に助けてくれるでもいいですが、要は大事にする態度が大事だと思います。ここまでくると、既に招き猫とか縁起をかつぐ話に近いですが、実際はそんな感じです。

例えば、人のアイデアを馬鹿にすることはまずありません。いいアイデアだと思うとか、こうしたらもっといいかもという感じです。もちろん駄目だししてくれというならやるわけですが、基本アイデアOK!のスタンスです。

またアイデアを出し惜しみをすること(クライアントの秘密ならダメですよ)で、アイデアに対してあまり貢献しないとか、アイデアを盗んでやろう(盗むだけの人のことです。学ぶ意識で盗んでやろうはGoodです)という人は、結局自分も良いアイデアを出せないです。あと人のよいとされるアイデアも自分なりの評価を下せないので、結局「アイデアで遊ばれて終わり」になるでしょう。

少なくともアイデアって水みたいに形がないんです。だから箱とか大事ですよね。あと、形も変わっちゃいます。書いたアイデアと言うアイデアは違う気がします。残るか残らないかが大きいですが、言うだけなら楽ですが、書くと普通は見ますから検討は書かないとしづらいですよね。

アイデア出しになどに詰まったら、アイデアって面白いもんだよねーくらいのヒントになれば嬉しいです。

 

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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