飲食店禁煙(健康増進法改正案)から考えるこれから来そうなビジネスアイデア5選

シゴトクリエイターの大橋です。

禁煙法案みたいな正確な法律名ではないですが、そのあたりのニュースから今回は出てきそうなビジネスやアイデアについて考えてみました。

正確には健康増進法改正案ということになりますね。ITMediaあたりが参考になりますかね。飲食店の全面禁煙は仕方ないのか (1/4)などです。

基本的に飲食店は努力義務とかでなく禁煙となります。喫煙者の方は辛いですが、そもそも飲食店がそれらの設備を出せるかとか色々課題はありそうですが、どうなることやらって感じです。

飲食店禁煙(健康増進法改正案)から考えたビジネスアイデア

小中学校や官公庁、飲食店、空港・駅などインバウンドや教育機関や役所などが率先となりそうです。それはいいとして飲食店も入っています。

一般市民的には飲食店の影響が大きいだろうと思うのでそのあたりで考えてみました。僕は喫煙はしませんよ。

1.喫煙室のみカフェとかって成立できるか?

まずぱっと思い浮かべるのが、禁煙だけのカフェ、例えばスタバとかが増えて一服する=タバコを吸う=喫茶店で吸うとなると、昭和からあるようなレトロ喫茶店でしか吸いづらくなっています。どちらかといえばそういう喫煙者が喫茶店を支えているとも言えたかもしれません。これは何事も一長一短というところですね。

個人がやってるような喫茶店または居酒屋、なんでもいいですが飲食店と呼ばれるお店はそういうお店が多いです。受動喫煙防止法案、外食産業に8400億円の打撃 民間調査なんて記事も出ています。

法的には上の記事にあるような居酒屋、バー、スナックは喫煙が普通だと思いますが、それらは分煙設備は難しいため、喫煙室のみのカフェとかもアウトになります。

よって、喫煙カフェとか喫煙スペースが充実とかそういう視点でビジネスをしていた人は修正を余儀なくされます。

その喫煙カフェまたは喫煙メインのビジネスの修正があるとすると、ピンチはチャンスであるなら、「それらの代替ビジネス提案」などが流行るかもしれません。具体的には、ないかもしれませんが「非喫煙者が楽しめるバー」や「禁煙でも全然楽しいスナック」。煙たくないスナックやバーなんてバーじゃない。いやそんなことはないでしょう。そんな意見が飛び交うのも時間の問題となるかもしれません。

最新のニュースに近いと思いますが、3/2付けの朝日新聞飲食店は原則禁煙、違反は罰金50万円 厚労省案公表では、30平方メートルの小さなお店では例外的に「喫煙OK」となっています。揺れてますね。

2.分煙キットが売れる

分煙設備等がどれくらいで出来るか。分煙設備としての分煙室そのものを設置したりそれらをデザインするシゴトが増えそうです。smokepointという喫煙ブースは、当たり前ですが、設備費用の50%を助成金(上限は200万)でカバーできるということを謳ってスピードアップを狙っているように見えます。

価格としては、簡単な部屋でも20万は軽くしそうです。オフィス家具Rの喫煙室も参考になります。

これらのビジネスは堅調にアップするでしょう。もっと踏み込んで、余裕がある飲食店(がどこまであるか分かりませんが)であればさらにデザイン性や機能性を兼ね備えた喫煙室を作ることでより集客出来るかもしれません。

3.新型タバコが売れる

タバコは全く詳しくないのですが、アイコス(iQOS)は全面禁煙対象外!プルームテック、glo加熱式タバコもという記事では、当分の間、禁煙対象外となるようです。現場は混乱しそうですが、逆に言えば「吸える」し「店も分煙設備投資いらない」ので、ウィンウィンになりそうです。というか、だからこそ今はアイコスが売れているというニュースが出てくるのかなと思ったりします。

上のサイトに詳しいですが、加熱式タバコ、電子タバコが新型タバコと呼ばれるものだそうです。アイコスなどは加熱式タバコと呼ばれ、実際に加熱→蒸気を発生→ニコチン摂取のようです。そして、アイコスの他には、プルームテック、グローなどがその加熱式タバコとなります。これらは蒸気は出るが煙は出ないそうです。このあたりの仕組みがよく分かりませんが、よって受動喫煙ではないということになりそうです。

また電子タバコは、ニコチンを含む溶液を加熱→その蒸気を吸うものらしいです。こちらも煙が出ないので対象外となるようです。ちなみにプルームテックはJTで、他は海外メーカーとなります。

面白いですね。

ついでに、電子タバコ市場も調べると、日経ビジネスオンラインの電子たばこの「仁義なき戦い」では、全世界で2014年に約7,700億円、2030年には約5兆6,600円という成長になる見通しのようです。

国内の電子タバコ市場は気になるのですが、明確な数字は出てこず。こちらの記事iQOS(アイコス)の売上98%が日本?5人に1人がアイコス所有者に?では、アイコスが200万台売れたの日本だけということで特徴的なのが面白いですね。それくらいは既に市場が出来ていると考えられるわけですね。

新型タバコだとそのメーカー品やメンテナンスくらいしかなさそうですが、電子タバコが似合う服とか、もういくらでもアイデア勝負で今後出てくるかもしれませんね。

4.禁煙セラピーなどの治療が活発になる

ポジティブに考えるとこれを機にしてより禁煙するかという人が出てくるかもしれません。どうせ吸えないんでしょという誤解からですね。何が何でも吸いたい人はそんなのはねのけるでしょうから。

そこで禁煙外来など禁煙などがより活発になるかもしれません。禁煙外来っていくらかかる?では、禁煙には概ね8-12週間で1万3000円から2万円程度とあります。当然タバコを吸うより安いわけですが、外来は回数が多くなると当然禁煙成功率も上がるようですね。

これらもアイコスなどは1万円しますし、お金のことを考えると嗜好がなければもはや続けられるものでもなくなるかもしれません。

5.喫煙スペースビジネスがニッチで売れる

思い出したのは昔有料喫煙所というのがあったなあということです。検索すると出てきました。ippuku(いっぷく)です。1回50円するのですがまあ有料トイレならぬ有料喫煙スペースみたいな感じでした。ロケットニュース24の有料喫煙スペース『ippuku(いっぷく)』に行ってみた / 一回50円の価値はあるのか?では、2012年ですが、2013年頃には全て閉店してしまったようです。

とはいえこういうビジネスが成り立つには都会のような人口が多くかつ喫煙者が多くいるところで頻繁に出入りすることが求められます。飲食店ではない施設への規制がどれくらいになるか分かりませんが、時代の波ではなく、レコード針が売れるような逆らったニーズを狙う猛者が出てくるかもしれません。

このあたりは何かアイデアで突破方法があるかもしれませんし、もしかしてippukuが違う形で再開すると面白いですね。くどいですが僕はタバコはすいません。

おわりに

タバコを吸わないのですがタバコを吸う人はどこへ行くのか、電子タバコでカバーするのかやめるのか。そしてお店はどうするか色々な動きが今後出てきそうです。

とはいえ今の喫煙率は相当下がっているので、喫煙しているということがレアな時代になるかもしれません。嗜好品として、ガムが最近売れてない印象ですがガムや飴など違うものが売れるとか代替嗜好品も見えてくるとよりビジネスが楽しくなりそうです。

例えば、ガム自販機なんて昔結構見かけましたけど、コンビニ自販機(色々な商品が入っているもの)のようなものを昔ながらのタバコ屋さんの代わりに置かれるという時代がもう来るのかもしれませんね。

喫煙者の方の参考になるかは分かりませんが、喫煙者向けのビジネスや客商売をされたり、また今後タバコビジネスで何か新規事業のネタを考えている人のヒントになれば幸いです。

またもう少し引いてみれば法律が変わる時にビジネスがどう変化を受けるか、人の考え方が社会が変わるということがより体感できて面白いということも分かります。そしてシゴトの作り方やビジネスの作り方の参考になれば嬉しいです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。