珈琲店の創業前から始める集客アイデア
このネタは実は失敗というか、僕の中では取り組みはいいが、実際が微妙というバッドケースになっています。そういうバッドケースって価値がないと思う人もいそうですが、一方で「失敗したストーリー」から学べることも多いです。端的にいえば、「失敗は引っかかりがあるから学びやすい」って感じです。成功した話だと「引っ掛かりがなく、そんなものかな」という感じになりやすいからでしょうか。
最後に書いていますが、期待値が上がったために行ったら外したという感じですね。単に合う合わなかったといえば、合わなかったわけでしょう。
※初稿:2017年6月17日です。
目次
ネタ元
ある個人珈琲店(テイクアウト、イートイン、豆の販売等)が開業するのを店舗前で確認したので、何気なく店名をインターネットで調べると、Facebookページがでてきました。
これを見て「店舗創業前から集客を意識している」ことを感じて少し感動しました。つまり、店舗を改装したり、色々とお店の開業準備風景をアップされていてこれは良い宣伝だし、心待ちにする方もいるだろうなあと感じました。
日本人でなく、見込み客である外国人を意識してか、投稿には英語も簡単に書かれていました。これも外国人(英語圏)の人には印象に残りやすいですよね。
ここから得られるのは「店舗開業」をしてからが勝負ではなく、「店舗開業」前から既に集客の仕込みは始まっているということですね。
開業前にやったほうが良いこと
お店を開業しないと創業者は「営業」している感覚がないかもしれません。基本的に店頭に立ったりする飲食店であれば、開業前くらいしかまとまった時間を取れるときがないのではないかと思います。
当たり前ですがお店の営業時間とは、「お客様対応時間」であって、それ以外の時間で仕込みや宣伝等をやることとなります。
開業前にやったほうがいいであろうなということを今回の珈琲店開業をチェックしていた観点から考えてみます。
1.Facebookページを開業前から作り宣伝
具体的に開業前とは、遅くても1ヶ月前、可能なら3ヶ月前程度が理想でしょうか。お店の選定などでお店写真や場所を宣伝できなくても、「珈琲店準備ページ」としてあるだけでも印象が違います。
コンテンツとしては、開業前の準備風景、お店になる前の写真、自身がなぜ開業するかのこだわり、友人や誰かが協力してくれることなどをどんどんと書いていきましょう。書くのが苦手でも写真だけでも良いと思います。InstagramやTwitter等好みのサービスを使うのもありでしょう。
2.チラシ等は手書きでも何でもいいので一週間前に配る
チラシはきれいなものでなくても構いません。キレイというのはデザイナーが作ったものとかプロが作ったものとかです。もちろん手書きであれば読める字で書いてください。
一週間前という根拠は、例えばポスティングや新聞折込などで配ることを想定すると、「お店が出来ること」をお知らせし、かつ見込みの人たちに予定を空けて来てもらう必要があるからです。2週間前くらいでもいいかもしれませんね。
出来れば一人より家族やカップルなどお連れの方を誘導する文言も入れると効果的でしょう。そのためのキャンペーンをしてもいいと思います。
3.オープン日は行列するくらい人を呼び込む
店内が狭いとか、そういうことはいいので行列や集団を作るくらい開業日は派手にしたほうがいいでしょう。もちろん店主や創業者の好みもありますが、基本的にオープン日はお披露目の意味もあり、取引先や関係者も挨拶の花束がでますし華やかな気分になります。
そして人がいれば人が来るということで、釣られて来るお客様も多くなるでしょう。サクラだろうがなんだろうが、友人や知り合いには片っ端から声をかけて来てもらう。最初の知人ボーナスはこれくらいしかないので、2日目以降は誰も来ないかもしれません。ですから最初に目立たせることをおすすめします。
4.スタッフと店内でのオーダー、配膳、会計など練習をしておく
いわばシミュレーションです。チェーン経営であればそういうマニュアルがあり計画に盛り込まれるでしょうし、コンサルがついていればそういう指導がありそうです。
個人でやる場合それらは「臨機応変」となるのかもしれませんが、基本的にアルバイトやパートスタッフを雇うケースが多いのでそのスタッフ達と一緒に店を作ることになります。その場合、店主独自の考えでなく、スタッフが動きやすいように、またミスを減らすように(オープン日はやはりスタッフさんはぎこちないことが多いですから)練習をしておくといいでしょう。リハーサルですね。前日にこっそり親友やお招きしたい人を呼んでも静かに楽しんでもらえるかもしれませんね。
いくつか考えてみました。他にももっとやっておいたほうがいいことがあるかもしれません。Webサイトやブログなどももちろんお忘れなく。名刺サイズのお店カードもおすすめです。Webサイトなどは情報量が少ないことも多いので、基本的に多めのほうがいいのかなと思います(詰め込めばいいわけではないのでご注意を)。
期待値を上げすぎるのも失敗する
冒頭の珈琲店はそういう意味で期待をしていたのですが、当日行ってみるとお客もそこまでいなく席につくことが出来ました。期待していたコーヒーもそれほどの味でもなく、設備としてのテーブルもやや足が引っかかるかもしれないという形。
ダメ出しをしたいわけではなく気になってしまったというところですね。個人的にはお水が美味しくなかったので、コーヒーはお水にもこだわるはずなので、ちょっとがっかりでした。絶対行かないわけでなく、積極的に候補に上がるかというと・・・というところですね。
期待値を上げればいいわけでもないのが人間の難しいところです。ただ、開業前からのFacebookページの宣伝などそういう上手さは見習うべきかなと思いました。
これは飲食店だけでなく、他のお店でも同様です。はお店を開始する以前から既に集客は始まっている。ぜひひとつでもヒントになれば幸いです。
おわりに
細部に宿るとかよく分かりませんが、細かいところまで完璧だと良いというのが正しいわけでなく、単に求めるラインと合致しなかったというところでしょう。
個人的には見た目が良いと中身も出来ていると勘違いしますが、中身が良ければ外見がだめでもいい気がします。ただ中身が駄目で外見が良ければ絶対行かないですよね。ただ、難しいのは外が駄目なら誰も来ないかもしれないということもあります(笑)
結局答えはないんですが、ワンチャンスは外見から来るので宣伝という意味では正しいやり方です。その先は宣伝でなく、実際に提供するものが問われるだけといえばそれまでという話でした。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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