アニメキャラチャットサービスの展開アイデア10

質問

Q.アニメキャラがマンツーマンでチャットで応援するサービスを立ち上げました。

http://www.bokucheer.com/
https://twitter.com/amanokaedeche

8月にリリースしたものの、無料で登録をしてくれる人はいましたが、そこから継続的にコミュニケーションが取れている人はいません。

何かしらの課題をかかている人に対してアニメキャラが応援してくれるというコンセプトのものです。
 
チャットはAIではなく、人力です。

月額課金制を想定しているのですが、チャットスタッフ
への支払いを考慮すると月額課金で8000円、支払5000円
などをイメージしております。

現状は、夢を応援、行動を促進するなど、少し具体性に欠けると思っているので、恋愛の応援、女性との接し方の応援などに限定をしようかと思っています。

もしくは、応援ではなく、チャットそのものに楽しみが得られるような(キャバクラのような)ものもよいかもしれません。※ライブチャットのようにエロ要素は入れたくない。

アニメのイラストは気に入っており、何らかのカタチで軌道に乗せたい、粗利で継続的に月10万円程度にしたいと思っているのですが、何を目指して、何から始めて行けばよいでしょうか?

宜しくお願い致します。

回答

1)チケット制にする

アイデアは悪くないと思います。偉そうにいっていますが、感じたところです。まず、相場であるとかサービスの着地が非常に悪い気がします。5000円から8000円程度は欲しいのは分かりますが、とはいえそれでも、人件費等を考慮すると、粗利10万を達成するには、一定数の登録者が必須となります。

体験等も含めて、1回1000円から3000円程度としたほうが支払いはやりやすそうです。また月額など毎日数時間ということでしょうか、は現実的なユーザーサービス利用ではなさそうです。どっぷり浸かってしまう人は別でしょうが。

1回限りのチケット、1dayチケットなどでまずは体験してもらうほうが大事で、月額などのスパンは見直しが必要な気がします。

2)キャバクラ的要素はあるのか

そもそも、何を求めるかが明確ではないため、このあたりもぶれてくると思います。キャバクラにいく男性が何を求めているかは定かではありませんが、女の子と話せる、ちやほやしてもらえる、お気に入りの子がいればその子と話せるなどでしょうか。

その一方、話したから元気になったとかそういう効果よりも、手段が目的化するようなことになり、何何ちゃんにあうために頑張る・・・となりそうです。それによって頑張れるというのはあまりにも単純ですが、仮にありえるとしても、引きこもりとか、社会不適応などの人などに限られる、または特定の人に限られる気がします。

おそらく世の男性はそこまで考えておらず、単に女の子と話したいだけなのではないかと、シンプルにそう言えそうです。

翻ってアニメキャラが同等の効果があるかですが、これは非常に疑問です。実際に私はターゲットになりえませんが、アニメが好きな人はその二次元性にひかれるのであって、それらの実在性はスルーしています。とはいえ、後述するような応援、リアル性、ライブ性もあるので、少しずつ変わってきているともいえます。

よって、イメージでは、アニメの声優さんが相談に乗ってくれているようなもので、これはこれでちょっとおもしろいですが、サービスとしてありかといえば、ちょっと分かりません。また、アニメキャラのような、いわゆるキャラクタが話すことはゆるキャラ等でとくに疑問はなくても、それらが同一でないと相当厳しいでしょう。つまりスタッフ一人があるキャラになるため、大量?に対応することが出来ません。

そして仮にガールズバー、またはJKビジネスの類になるとエロ要素がなくても、ちょっとグレー感がある、またはロリコン的要素があるというところで、特化して突破する必要がありそうです。

ターゲットが分かりませんが、アニメキャラに惹かれる人と、キャバクラに行く人は、ほぼ真逆のような気がします。

この辺りは再考したほうがいいのではないかと思います。

3)本物の女の子が良い人は来ない

ゲーム等でもそうですが、上に述べたように二次元は何も反抗をしてきません。例えば振られるとか、傷つくとか、またはうまくいかなくなったらリセットなんてものはありません。

アニメやゲームを攻撃する、批判するということではなく、それらの特性を踏まえた上でのサービスを考えるべきとなります。

またそれらのターゲットは相手にしたくないなら、そもそもアニメなどキャラクタで展開すべきでもないといえそうです。

アニメキャラクタなんだけど人工知能でもないスタッフが対応する。それはそれでギャップがあり面白いです。ですが、面白いだけとなってしまいます。

2.5次元などは、コスプレをしたリアルキャラがそれは2次元顔負けのクオリティやそのらしさを世界観を演出しているから受けているといえそうですが、これについては、2次元の世界観が出来てからの話です。

これらについても後述します。

4)なんでやるか?

イラストを作って気に入ったからという程度であれば、
おそらくLINEスタンプとか、恋愛シュミレーションゲームとか、アプリとか、ストーリーをガッツリ作りこんだ小説、ライトノベルなどを出していくなど、それらを作りこんだ上での話になりそうです。

これについては、例えばアイドルを応援できるとか、そういう形式のものがやや受けている印象ですが、バクステやラブライブなどから何か学べないかを考えてみるといいと思います。これらに特徴的なのは、やはり購入ユーザーや応援ユーザーがただ指を加えて見るだけでなく、お金を落とすとか投票するとかで応援が出来る点が特徴といっていいでしょう。

それらは2次元アニメというものを飛び越したり、アイドルという枠を飛び越えてくるそんな印象もあります。

それらの世界観がある程度出来たところで、チャットサービスがあるとかそういうことになりそうです。

5)AI化する

スタッフが出すのが特徴なのでもはやサービスが異なりますが、AIなどでプログラミングで可能なら対応の幅も広がり、誰かが面白がってくれるかもしれません。ですが、有料の価値は厳しいでしょう。

有料化できるのは、その価値を提供した、または価値だと感じられるものがあってです。夢や行動を応援するのは、カウンセリングやコーチング的なものがあり、それらが専門的といえるでしょう。もちろん友達同士で相談していくなどもありますし、それら専門家でないと出来ないわけでもありません。

ただ意識として、夢を応援というのはどういうレベルでいうのか。恋愛の相談もどういうレベルでいうのか。現実的なアドバイスなら男性っぽいですが、女性であればただ聞いて欲しいだけということもあります。

ここでも、ユーザーが求める価値は何か。というところがポイントになってきます。

6)有料化のメリットを考える

例えばですが、人工知能等にして無料で運営します。企業や広告協賛などを募っていきます。その上で一部の有料ユーザーには、優先的にチャットが出来るとか、そういった優先的な権利を与えると良さそうです。

当然これらは無料レベルでも何か良さそうな、という価値をお客さんに提供しなければ話は始まりません。

7)成長するアニメ

4でも書きましたが、実際にアニメの中のキャラがゲームをしたりして、成長をしていくというメタストーリーのようなものを友人が教えてくれました。名前は忘れましたが、仮にご自身のキャラクタを成長させるようなものを、
ユーザーが考えることができる、そして選択肢を選ぶことができる、その結果何か違う効果になるなどを例えばニコニコ動画などで行っていたかなと思います。

調べれば似たようなものはありそうです。アニメでなくてもいいですが、ゲームとしてもいいですが、そういったユーザーが関わると面白くなるよねというのは一つの価値になると思います。

8)運営するサービスを作る

メタゲームとなるかもしれませんが、イラストの彼女たちが作るテトリスとかがあるとか、ライトノベルを描きましたとか、中の人が作っているといっても、それらを暗黙に理解してもらいながら、作っていって盛り上げていくという手法はあってもよさそうです。

この場合は、ゲームを作るとか、小説を書くとか、もちろんイラストをかくとかもでいいですが、2次元のキャラクタが3次元の世界で動く、または生活するということを出していくこと。それは面白い体験かもしれません。一種の同人活動となるかもしれません。

9)ブランドを作りあとでサービス化する

一応一貫して言っているのは、今のチャットサービスの前に、まず設定があり、ストーリーがあり、そしてアウトプットがあるというところでしょうか。その上で何か作っていくほうが近道です。それがブランディングといえそうです。

10)行動促進系で有料サービスはあまりない

実際にWebサービスで目標設定サービスとか、夢共有サービスがありますが、それらの有料化サービスはあまり聞いたことがありません。

人は夢を実現したいといいますが、本気の人はそこまで多くありません。それに対してコストがかかりますよ、というとアドバイスだけなら誰でもできる、価値を認めづらいというか、仮にあったとしてもというところでしょうか。

よって、ご自身で言われる女性の接し方などのコンテンツやテーマは変えた方が良さそうですが、そのテーマも引きこもり支援や社会不適応支援となるので、お金を持っているユーザーではないのでは?と思ってしまいます。

11)まとめ

簡単ですが、まとめると、アイデアは悪くないと思いますので、他にどんどん打ち手を打つ、または先行逃げ切り型でコンテンツをリリースして収穫していく、またはユーザーとともにじっくり成長させていく。

というような戦略が必要だと感じました。短期的に刈り取るものは私は得意ではありませんが、仮に755のように話せるアプリが流行るならそれに似たものを出すのは戦術としてありですが、廃れるのも一瞬なのでその見極めが大事になってきます。

個人的には、小説やストーリーや世界観を作り出し、そこでご自身のプロデュースを一ユーザーとして作ったり入れたり、pixiv等で違う切り口のイラストを作ったり、小説を書けるユーザーを募集したり、色々と作りこんでいくと楽しいものが作れるような気がしました。

ビジネスや商売はそれらが出来てからなので、焦らずというところでしょうか。

ぜひ面白い展開になったら教えてくださいね!ご発展をお祈りしております!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。