CMSなどのWeb制作テーマのアイデア

Q.私は個人事業でWeb制作をしています。
そのなかでCMSを活用しテーマを自主制作し、個人や事業主様に販売したく現在制作していますが、いっぱいテーマがある中で、何をすれば他のテーマサイトとの差別化ができるかイマイチアイディアが浮かびません。
何か差別化できるアイディア、ユーザが求めているものを明確に教えていただければと思います。
よろしくお願いします。

A.

1.修正しやすい構造にする
どれくらいのスキルの人が対象か分かりませんが、CSS+HTMLだとすると、それらを修正したりしやすい構造だと利用者は嬉しいかもしれません。コメントが多いとか、簡単な解説図が一枚入ってるとか。

2.ヘルプの充実
1に似ていますが、解説が多ければその分より使い勝手が良く、少し変えたいとか手の届くところまで調整できそうです。改造例もあるとベターですね。

3.カスタマーサポートがある
テーマの販売において、どこまでケアするか、アフターフォローをするかは不明ですが、気軽に聞けたり、解決策まで教えてくれなくてもヒントがもらえるといいですね。これは、一人では厳しいのでQ&Aサイトまたは掲示板等で共有してもらうなどでユーザー自己解決型を目指すと楽ですね。そのサイトもテーマで作ればテーマの使い勝手が良さそうです。

なお、以前QAサイトをつくろうとしていて、question2answerというオープンソースがあることを思い出しました。テーマが適用できるかはおいておいて、ご参考まで。
http://www.question2answer-jp.com/

4.カスタマイズ、個人向け、コンサル
個人事業主などの事業経営等をWeb制作からコンサルします。
Webサイトはもちろん、SEO等、ブログコンテンツ更新、アナリティクス解析などをパッケージまたは全体で提案して、例えば飲食店事業をやる個人においてどうWebがあるべきかを提案します。その場合、テーマも売りますが、コンサルも同時についてくるというイメージです。

5.ターゲットを絞り込む
個人をどういう個人とするか。
例えば日本人でなくても、日系ブラジル人向けのWeb制作とかニーズは不明ですがそういうターゲットで絞っても面白そうです。または海の家限定など夏場だけやるテーマ販売などでしょうか。

事業者も、どういう個人事業か、飲食か、整体か、士業か、自由業か、でそれぞれで全然異なると思いますが、質問からは分かりませんが、ご自身はWeb制作以外の何かしらの強みを掛け算する、または今までの仕事で付き合いがあったり良いと思える関係、取引先の業界とするなどで具体性を出す事ができそうです。

6・テーマを絞る
5でも触れていますが、季節ならTUBEの夏、広瀬香美の冬のごとく、季節で絞る。
または容量で絞る。例えば、テーマ容量1MB限定とか、テーマ切り替え要素が5枚までとか、そういった絞り方です。
面白法人カヤックがArtMeterという絵を面積で売ってるという変わったものがありますが、そういう視点です。
http://www.art-meter.com/

CMSかどうか分かりませんが、おそらくWordpressやMovabletype、jimdoやWixや他に様々なのCMSと言われるものがありそうです。
どれも対応しますでは響かないので、Wordpress限定とか、ただ非常にメインCMSである場合差別化が厳しいです。そこで、組み合わせで、Wordpress×魚屋さん限定とか。当然魚屋にただ絞るのでなく何かきっかけやWhyを埋める必要があります。

例えば離島で育ち、都会でWeb制作をする人がいて、小さいころ魚屋のおじさんのところよくいってたし、なにかお返ししたいみたいなものとか。

7.キャッチーなテーマ
私は炭酸が好きですので、スカッとする!(このサービスもそういう名前ですね!)テーマとか、情緒的な(エロティックとか、大人なとか)ものもあると感性から選べるのはいいかもしれません。それらを揃え始めるとしんどいので、スカッとするテーマのみ販売します、というように絞込みます。

また、テーマにキャッチな名称をいれて、ちょっと楽しいイメージを与えるのはどうでしょうか。イメージは、コカ・コーラのグラソーなどです。
http://glaceau.jp/

これは飲料にキャッチな名前がついていて、栄養分などから効果っぽい(保証はできないからでしょうが)ものを歌っています。大分若者向けですが、ひとつの切り口として。

8.差別化要因を丁寧に考える
例えば、テーマで差別化できないのは、テーマ自体のアイデアなのか、ユーザが求めているものなのかでは大分毛色が異なります。市場的にいえば、テーマがなくてもいい人もいるし、有料テーマを使うことでブランド、または店のイメージ、または売上があがるという視点があります。

見える部分でやるのか、見えない部分の仕組みで差別化するのか。
例えば、制作自体は外注して自身では制作アイデアと企画を練ってそれらを検収するという仕組みがあるとき、ぱっとみると分からないですが、このやり方が業界スタンダードでないなら差別化となります。もちろん、参入障壁、またはコピーがしやすいとなると別ですが。

見える部分でこだわるなら、ありがちですが飲食店や生産者のこだわりを書くです。
例えば、お好み屋やなら、キャベツと卵いっぱい入った、よりも、日本国産契約農家XX県のXXさんのキャベツと、有機栽培で肥料にこだわった養鶏場XXさんの卵が入った、というほうが惹かれます。

制作にこだわっていることを見せてもいいですし、どういう作り方をしているかの現場、簡単に作っているけど技量いるよね(例えばテーマ改造をすると初心者だとこうなるよね)というところをアピールするなどでしょうか。

丁寧に行えばそれほどアピール要素がなくても、丁寧さが伝われば差別化のきっかけになります(丁寧な人はやはり印象がいいので)

9.音声解説をつけてみる
dotインストールというプログラミングサイト風にやってみます。
さすがに動画解説を洗練させることは主眼ではないので、ヘルプ的なイメージで解説Youtube動画があると、販促にも使えるのでいいのではないでしょうか。
http://dotinstall.com/

10.他の強みを掛け算する
いくつか述べていますが、Web制作テーマだけでいくと視点が絞り込みすぎるので、そのままで、他からの視点がいるのかなと思います。

Webから離れた、とくに趣味などからアプローチすると一人でも見えやすくなります。また単に人から強みっぽいものを聞いたらグッドです。人の話を聞いてくれるとか、数字に強いとか、歴史が得意とか、ちゃんとやらないと気がすまないとか、将棋が好きとか、何か探してみるといいと思います。

またデザインが得意でもどこが得意なのか、コーディングならそれはどういうコーディングか、打ち出していくと掛け算するものになりえるヒントはでてきそうです。

11.Whyを考える
なぜテーマ制作をやるのか、何を届けたいのか、お客さんにどうしてほしいか。これらは基本かもしれませんし、すでにやられているかもしれませんが、ここから考えていきます。

例えば、テーマ制作というのはパッケージにしやすい、複製が可能というところであれば、
さらに他の視点がないと先細りしそうです。
もっとも困るのがテーマ設定後のデザイン変更やカスタマイズなどに8割の人が困っている!
ということがわかっているとすると、そこを押せばいいのではないでしょうか。

12.集客のできるテーマ
テーマによって、目的が満たせるとグッドです。
そんな楽なテーマはないかもしれませんが、効果があったテーマをキャッチにつけて売るということが可能です。

13.売上が上がるテーマ
既存導入クライアント様の実例をあげることで、そういうキャッチで売ることができそうです。
また、これも30%売上があがるテーマとか、具体性のある数字を入れるとキャッチになりそうです。

14.テーマ検索サービス
例えば、テーマサイトを集めたそれらが検索できる機能は、CMS標準で付いているかもしれません。ただ標準のものは使いづらいとかわかりにくいので、テーマを探せるサービスをリリースします。
イメージは、LP集めました、のようなものです。
http://lp-web.com/

仮にテーマ制作に特化するとか時間をかけられるならこういった絞り込みは価値を高めることとなります。

15.無料お試しテーマの充実
無料で提供するとユーザーが有料テーマに興味を持たない可能性はわかります。ただ、無料の時点で微妙ならこれもまた有料にいく人もいないといえます。

期間限定としたり、特定の業種は無料としたり、緩急をつけることで、
無料お試しテーマも良い集客または差別化要因となりそうです。

例えば、無料お試しで機能が制限されてないとか、有料に近いもので売りだせば認知度は高まります。

16.分からないことが聞ける
プログラミング等でもそうですが、分からないことが聞けたら嬉しいと私は思います。テーマ設定がだれでも出来るなら問題はないのですが、テーマ設定後どうしたらいいか、
活用の仕方など知りたい人は多そうです。

それらが聞けるサービスがあると、かゆいところに手が届くまたは、個人の丁寧さが出てくるかもしれません。

17.テーマを買う人に応じた商品ラインナップ
ありそうですが、段階やステージで判別して、それらの人に応じたテーマが選べます。普通にいけば、ライト、スタンダード、プロとかですが、
四谷学院の評価のやり方のように、55段階ですね、きめ細かいクライアンと設定があっても面白いです。
http://www.yotsuyagakuin.com/w_teachers/55.html

もちろん、55もあれば迷ってしまいますが、それくらい「初心者」であったり、人の興味レベルは分けられるかもしれません。

初心者の人に刺さるもの、少しやりたい人に刺さるテーマは異なるというのがこのアイデアのポイントです。

18.3つくらい好きなWebサイトを入れると自動判別テーマ作成
例えば、好きなデザインのURLを3つ入れるとします。
すると、自動的にあなたが好きなテーマ、合いそうなものはこれですとおすすめしてくれる、プログラムを組み、検討してもらうなどのサービスはどうでしょうか。

自動ですが、カスタマイズが入ると無料でも価値となります。

19.テーマらしくないテーマ
テーマは簡単、統一感、利便性などがあるのでしょうが、
統一感を外したテーマなど、あえてマイナスしてみると広がることもあります。

例えば本当に1クリックだけで出来るテーマとかは面白いですね。
ネタ動画のように、1クリックだけで出来るテーマを試してみた、という記事が書かれるようなテーマがあると面白いですね。

20.クレジット不要テーマ
テーマにクレジットが不要で、CCライセンスとして普及させます。
または、広めれば広めるほど、他のサービスが有利に受けられるなどです。

21.再販可能x売れるテーマ
オープンソースのように自由に改造して売れるなどとして、認知度をあげます。オープンソーステーマはあまり聞いたことがないので、自由に改造していいとなると、売上が上がりづらいですが、テーマで儲けずにカスタマイズとか、パッケージで売るとか、違うビジネスモデルを考えるというアイデアです。

22.甘いテーマ
アイス、フルーツなど女性が好きなものをあつめて女性向けテーマなどで差別化などは、既にありそうですが、これらは、山ガール、森ガール、歴女、リケジョなど女性x何かで盛り上げたい、根付くと女性ユーザーが増えるわけですが、そういう視点でも差別化できるかもしれません。

23.読書家向けテーマ
本を読むのが好きな人向けのテーマ。例えば芥川龍之介の小説の文言が入ってるとか、小説テーマの背景があるとか、これは好きな人には相当ヒットしますが、知らない人や好きでない人には見向きもされないので、自身が好みのもので勝負したほうが良さそうです。

24.LP向けテーマ
LP集めましたのような、LPサイト向けにテーマ特化するというものもありです。ただ、LPは既にレッドオーシャンっぽいですが、テーマを入れると、それっぽくなるのが良さそうです。

例えば、電子書籍として、タンブラーテーマ風なでんでんランディングページというサービスがあります。これは電子書籍を作る人なら非常にありがたいサービスですが、こういったサービスを提案することで、おそらく確実にお客さんはつきかつ好まれるので評判も良くなると思います。
http://lp.denshochan.com/

25.1年毎に変えるテーマ
年ごとでテーマを変えるなど、テーマを一度売っただけでなく、
何かしら継続したくなる仕掛けを作ります。

例えば、テーマの選び方マニュアルとか、先述したコンサルサービスを入れるとか、サイト診断を入れるとか、そういった価値をつけることでお客さんを離さないアイデアです

26.クロスセルなど
例えばテーマを売るついでに、ブログパーツを提案。
そのパーツもそのお客さんにあったパーツとなれば、関連アイテムとして
お客さんも評価をあげてくれるかなと思います。

27.1000種類の組み合わせ
マクドナルドではないですが、1000種類のパターンが選べるテーマとかは
数だけで驚きそうです。それらを複雑に組み合わせるパターンテーマやバリエーションを提示。
これで好みのテーマがないとは言わせないなど、数で圧倒するアイデアです。

28.個人事業主あるあるテーマ
変な切り口ですが「入金早くして!」などの個人事業主あるあるのようなネタをテーマのいろいろな箇所に入れられるというちょっとユニーク系のテーマなどで差別化出来るかもしれません。もちろんニーズありきでいくわけですが。

面白ステッカーなどがヒントになりそうです。
http://matome.naver.jp/odai/2132866702661055501

29.プリンタモデル
プリンタ等のビジネスモデルは、プリンタを安く売ってインクで稼ぐわけですが、カミソリのジレットモデルなどとも言われます。
http://b-chive.com/business-model-of-the-razor-and-blade/

テーマでは訴求力は弱いかもしれませんが、
テーマを安く売る、そこから顧客関係性を作り、
コンサル、制作などと広げる、またはサイト一括請負を目指すなど
自身で目指すビジネスの仕組みを入れるといいのではないかと思います。

以上、一つでもヒントになれば幸いです。
楽しいテーマサイトができたら教えてくださいね!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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