無人でドレスを借りられるレンタルサービス「EmptyDress」

エンプティドレスとは

Empty Dressは、無人のレンタルドレスサービスです。場所は都内渋谷区ですね。

図解

シンプルですが書いてみました。

EmptyDressは、無人のドレスレンタルサービスなので、LINEなどのシステムで予約から決済までを行います。逆にいえばそのUIUXが全てとなるので円滑なものになっているわけです。後は、顧客は試着室でドレスを試してレンタルするわけですね。

返却は直接か、自己負担で配送も可みたいですね。

面白そうなポイント

無人の価値を生み出したこと

やはり、この無人でレンタルドレスが借りられることの価値ではないでしょうか。具体的には有人だと落ち着いて選べないというところを、無人とすることで、気兼ねなく試せるのが良いというところが、アンケート結果から出ています。

LINE×自動化ツール×スマートロックで無人店舗の利用と運営管理がさらに簡便化!

これは例えばカットヘアというところで1000円カットみたいなものかなと。ノーマルな理美容室においては安すぎるわけですがサービスは省いて髪のカットだけというところで短さを訴求したわけですね。

よって、理美容室において価格が高いという人が1000円カットの対象となります。つまり顧客が違うんですね。ただし、今まで渋々理美容室に行っていて高いなと思っていた人が流れた場合は損失にはなりますよね。

有人ドレスレンタルサービスが今まであったとして、そこでの価値は有人だからこそのアドバイスとかコーデの提案とかかもしれないし、ドレスの扱い方みたいなアドバイスとかかもしれません。例えばDRESS PEOPLEというサービスがありますが、これは有人レンタルサービスで人が試着室にいるわけですね。

そういう市場はあったとしても、無人にすることで人件費を掛けずにやれるというところを生み出したのはやはり面白いポイントです。

あと面白いのは、「意外」といってるのは無人がいいというお客さんの声ですね。それは想定されてなかった、やはり有人がいいのかもしれないというところの仮説を打ち消すことになります。もっと違う局面なら有人がいいのかもしれないですし、これが面白い気づきですよね。

ノーコードシステムの開発

創業者自ら作ったというのも面白いですが、今は開始3年経って完全自動化となったというのがすごいですね。言うは易く行うは難しですね。

実際に当初はあえて手動で行うのもありというところだったようですが、洗練されて3年の運営経験から最適化されたというのが素晴らしいと感じました。

ノーコードシステムに注目する人は少なそうですが、実際に有料のSaasシステムを活用することでプログラミング自体を省けるので開発費が少なく済みます。最終的に月額でもシステム費用が安くなり、ローコストで運営できるのも面白いところです。

新たな価値を作るには省くこと

ここで色々と課題も出てくるわけですね。例えば無人だから人に聞けないとか。そういうのをどうサポートするかとかもありますが、基本無人という性質を理解した顧客が使うことが最もバラ色な気がします。

具体的には有人サービスで慣れた人が来ると多分評価が低くなるので、そこをどう訴求するかとなりそうです。

省いたものは、人もですがシステムを通常開発しないことであったり、料金も一律としていることなどで計算を省いているという印象を受けました。

なにかを作る、とくに価値を見出す場合、既存ものを否定するだけでは生まれないので、うちは、これはこれが価値ですということを打ち出すと。そうすると否定や批判をしてもそれ以上のターゲットが満足する、欲しかった価値(ここでは思い切りドレスを試着して選びたい!)を訴求することに成功したと言えそうです。

気になったこと

初期投資は一定必要。人が来る流れを出来るか

当然ここから無人ドレスレンタルサービスもですが、無人のレンタルサービスをやればいいのだ!は安直過ぎますよね。

例えば、このビジネスでも明らかにドレス自体は1着2万以上はかかるわけで、そのドレスを買う資金が要ります。2万円としても500着程度あれば1000万円が要りますよね。

実際に人が来て使ってくれて初めて売上となります。ものすごく乱暴ですが、1日10名利用で、1ヶ月で300名。それに対して3500円程度一人使うとしても、これで約100万円の売上です。家賃等のコストやシステム利用料、他にも修繕や他のドレス購入、紛失リスクやサポートなど有人部分のコストを考えると、粗利は半分くらいかもしれません。

仮に50万/月でも初期投資1000万円に対して、20ヶ月かかります。

これも人が上の想定分来る場合です。来ないなら厳しいですよね。

よって、システムや無人というところに「おお!」と思いがちですけど、実際は装置ビジネスとしてぐるぐる使ってもらえる仕組みを計算したり試行錯誤した結果となります。実際に3年程度じっくり運営していてその信頼も蓄積されつつあり、コロナ禍がハマったというのもあるわけですよね。

人の流れをこの限定された場所に持っていくには、当然人の流れやいわゆるイベントごとに対してのニーズが消えないこと、または一定数あることを読む必要があります。

もちろん読み切ってもそれで出来るかどうかはやはり試行錯誤の上かと思います。

競合参入のリスクはありえるか

これについては儲かりそうだからということで他の事業者が来るのはありそうです。ただボトルネックなのは、無人の場合はシステムでしょうか。システムをノーコードで組めるといっても、「試着室」があれば人が勝手に来るとは思えません。よって、試着だったりレンタルサービスの認知形成が辛くて、そこがネックになるんじゃないかと。

そういう新手のものを使うなら既存のものを使いますよね?先行者として利益があるというか、そこで認知を得てしまったらライバルは手をつけづらい気がします。

仮に僕が参入するとしても、例えばどのドレスを揃えればいいのか、お客の声がこうあるけど全部反映させるのか、どこの立地でやったほうがいいのか、まあかなり分からないことだらけでリスクが高すぎですね(笑)

仮に真似した場合で、客の獲得が一定程度出来てという場合はありえますが、レンタルサービスと販売サービスは別でしょうし、有人レンタルサービスがそこまで市場があるかは不明ですので、あえて参入する事業者は、例えば無人店舗とかそういうデジタル的なところな人が多いのかなと。ロボ接客の店とか、ものを売らない店とかそういうことですね。

ちなみに、レンタルサービスとして服やアパレルは以前は不毛な感じでしたが、様々なところが参入しているのでどうなるかは注目です。いわゆる定額で月額で払って服を選んで着れるようなものですね。これらは安くて5000円からというところなので、後は単に服に満足するか、其のやり取りが面倒でないか、「所有」しなくてもいいとするかとか、色々ですね。これらは「ドレス」ではない日常の服のはずで、ドレスなど非日常的なものを扱っているなど絞り込みも重要な気がしますね。

まとめてみて

トレースして感じたのは計算された仕組みやビジネスということでした。ほとんど情報はなかったのですが、スモールビジネスとしては優れていますし、逆にこれは多店舗展開できるかは不明で、東京ならではのモデルかもしれないとも感じました。逆にそこで成立するなら安定という感じも受けました。

ここから学べることとしては、システムを洗練させて無人化することで、様々な今まで出来なかったことも出来るかもしれないということですね。例えばメガネの試着室。メガネ屋さんって店員さんが色々言ったりありますけど、自分が合うと思うのとズレていたり(笑)メガネ屋さんによるんでしょうけど、レンズというところがあるのでなかなかやりづらいのかもしれません。矯正器具という性質上有人かもしれないので。

とはいえそうやって既存のビジネスを疑ってみることで、色々なビジネスが生まれるかもしれませんね。無人サービスはやはり気になるので機会があれば使っていきたいなあと感じました。

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