【完了】アイデア練習帳企画を振り返る

本企画も最後となるので振り返ってみます。

20の設問で鍛えられる

取り組んでみてどうだったかというと、おそらくターゲットの視点、気持ちですよね、それに対してどうするかというのがセットになって、アイデアブリーフという視点はとても良いと感じました。

僕がやっているアイデア出しは厳密にはターゲットがどうということは言わないのですが、とはいえターゲットを入れてないと説得力がなく、誰が使うの?誰が見るの?となって終わるんですね。

つまり、仮に自分視点オンリーでいくと練れてない思いつきになるんです。それって価値は低くなります。または押し付けのアイデアとなってしまうでしょう。

そういう意味で、20問やるのは一つのきっかけとなりそうです。なのですが、本書でもある通りで、これやっただけで出せるかというとまあそれはないです。量稽古だ!ということで、本書の最後にもどんどんやっていくことが書かれていますし、僕も同様に思いました。

アイデアのプロの鍛え方

著者の提示する鍛え方も詳細は本書でどうぞということですが、さらっと書いておくと、仕事でやってみる、コンテスト応募、優れたアイデアを見る、ということでした。

おそらくなのですが、仕事でやれる人が少なくて(モチベーションリソースというどこが仕事の面白さかというわりと深堀りが必須なため)、コンテストならありかもですが、そこまで体力がある人がいるかどうか、そして最後の優れたアイデアを見るは情報としてもですが、広告分析(吊り革広告とか)など日常でやることですね。

結果的にというかやはり日常でやるしか普段からはやれないなあと。そしてそのやり方が色々あってもいいものの、コンペや仕事となると一気にハードルが上がる感じがしますよね。

なのですが、著者もそれを一気にやれとは言ってないと思っていて、実際にアイデアを仕込む、一つの例はメール署名に「アイデアプランナー」と入れるというのがあって、そういうアイデアを出しますという見せ方は大事だなあと。僕も同様に感じました。

つまり、いきなりすごいことをやろう!みたいなことでなく、例えば誰か困った人がいたら「アイデアを出してみる」とかどうでしょう。友達でも知り合いでもなんでもいいんですよね。そこで思わぬ手応えを感じてビジネスに活かすことって出来ますし、逆に仕事の取り組みをもっと柔軟にするアイデアも出来るわけですね。

このあたりは、抽象化すれば、日常や仕事も溶けていくと、どっちでもよくなっていて、文字通り「普段から」考えることがポイントとなるなあと。そういう意味での20の問題は肩肘はらずに出来る良問といっても褒めすぎではないでしょう。

アイデアを創発する

もう一つは、アイデア会議の話が最後に出てきます。ここでアイデアFというのが出てきますが、これは想定外のアイデアが出るのが良いということです。僕も同感です。

これを出すには僕が考えた中では、アイデア会議参加者がちゃんと一人ずつアイデアを持ってくること、個人で考えて来てねってことですね。次にそれをちゃんと全員発表すること。当然参加者は聞くこと。そして、その前提で、それぞれのアイデアを聞いて良い出しなどをしていく、本書では拡散とかのフェーズですよね、していくと良さそうです。

そうすると、想定しなかったアイデアがでる、まさに創発ですが創発されたアイデアが出るんですね。毎回必ず出るわけではないはずですので、これこそ色々な条件がありそうですが、でも必要条件として、みんな考えてくること、ちゃんと発表すること、聞くこと、そしてさらっといいますが「心理的安全がある」ことが大事ですね。

それがなければ、怖くて言えないですからね(笑)

結局創発するには、ちゃんと考える、という本ブログでも説いているような、話になります。思いつきや直感が駄目ではなく、それもきっかけに過ぎないんですね。つまり、それを材料にして考えることは、センスやカンではないですね。これは明確に言えます。そうアイデアは思考して生まれるものであって、センスとカンだけで出せるものではないですね。仮にあったとしても、再現性が低いです。よって、ヒットメーカーやアイデアマンは、その再現性が高い仕組みを持っています。多少人によって異なるものの、結局インプット、観察、ストックをちゃんとしているからこそ、出来るんですね。なので説明が可能です。つまり、今回ヒットしたのはこういうことが言えると。運もありますが、運だけってことはないです。それまでの試行錯誤がめちゃくちゃあるので。

はじめてアイデアを出す人には最適

本書はアイデアを考えるのが初めてだーという人には良書というか、問題を解くことでつかめると思っています。

なのですが、アイデアブリーフとしてある、ターゲットがそもそも出せるか、その人がどういう気持ちかってさらっと書かれていますが、それを出すのが大変だったりします。というか、そこで躓く人も多いのではないかと考えています。

その場合は、そのターゲットを知る、調べる、観察する、考えるトレーニングとしたほうがいいでしょう。そこから自分の視点がいかに偏っているかを感じる事ができるからですね。

あとは単に初学者においては、これを本を読んで実践することが難しいと思っていて、そこもハードルになりそうです。あと正解がないですから、これ正解なのかどうか、着眼点になっているかどうかも分からないというか。このあたりも、僕がトレーナーとしてサポート出来れば嬉しいですが、まあそこは徐々にやっていきたいですね(笑)

というわけで、本企画はここで終わりたいと思います。

始まりが2020年3月でしたのでさくさくやらずに1年もかかっていますが、素晴らしい本に感謝しつつ、独学アイデアマンにもいいのではないかと感じました。

ぜひ一緒にやる人がいなければ、本カテゴリで僕も一個ずつ出したので、一個ずつあなたもやってみてください!

では次の企画で逢いましょう!

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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