シゴクリアイデア用語集(仮)
ビジネスアイデアなどに関する用語集みたいなのがないかなと思っていました。既存にあるのは、企画とかマーケティング用語とかビジネス用語とかですね。もちろんこれらの中に含まれるってのもありますが、どうも違うぞと。
実際にかなりニッチというか、アイデアに関して深掘りしていく中で、用語というか言葉が必要ではないかという感覚です。
例えば、アイデアのレベル感というのもでいいし、着想・発想とか、ひらめきと発明とかの違いとか、かなり面白そうだと僕は思っています。
そんな興味から簡単にアイデア用語集なるものを作ってみました。
アイデア用語集
企画力
何とか力というのは人によって定義が違うのと、それが力かどうかは別なのでなんともな言葉。
とはいえ、ここでいう企画をすることが一定程度出来る、という意味であれば、以下をある程度押さえている人と言える。
- ある特定の文脈と同時にその前後の文脈が把握出来る→要は想像力
- ターゲットが自分でないような、他人の場合でも考えることができる→無理!という人もいるので。
- 二次元→三次元のように、イメージや概念を形にした経験があること→ないと駄目というよりも、単に想像できないので自ずと身につけたり試す人が多い気がします。
- 可視化、図解、説明など相手の立場に応じて説明を変えることができる→企画だけではないですが何かを伝える時に変化できるか。変化すればいいというのでなく、相手に応じて伝え方を変えられるかがポイントとか。当然そういう場合に変えないと取りこぼしが増えてきます。
- 自身の考えたことに対して振り返りや適切なフィードバックができる→やりっぱなしとか、「感覚ではいいんだけど」だと、再現性が低くなりがちなので、ロジックやどういうところがポイントかを説明出来る方がいいでしょう
- 日常を楽しんでいる→自己啓発っぽいですが、本質として普段を楽しんでいない人が楽しい企画をすることは稀でしょう。楽しい経験をした人が楽しい企画を作れるのは厳密には別ですが、楽しい経験を得ているからその分持続して考えられるというのはありそうです。
思いついたことを実現する。物凄くシンプルですが、やるとめちゃくちゃ色々あるということが想像出来る人は、一定の企画力があるといってもいいでしょう。
アイデア
意見、考え、概念、思ったことなどを指す。ビジネスや企画という文脈では、「何かしら課題を解決する視点や見方」を示しやすい。そういう意味で「アイデア」という言葉は文脈や状況に依存するとも言える。
「良いアイデア」とは、優れたアイデアのこと。「駄目なアイデア」は使えないアイデアということ。
面白いのは、良いアイデアというのも「誰が」「どういう基準で」判断するかによる。悪いアイデアもまた然り。よって、常に「アイデアの評価」は変わるものであり生き物と捉えたほうが良い。
「なんかアイデア出して!」と言う台詞は「アイデア」自体はほとんど「意見」と同義であり、「なんか意見出して」というほうが正確であると考えられる。
アイデア、アイディアなど表記ゆれも見られるが、本ブログでは「アイデア」を打ちやすいから好んで使い、アイディアは使ったことがない。
アイデアの粒度(りゅうど)
「アイデア」自体は文脈に依存する言葉であるが、「課題を解決する考え」という意味で考えてみる。「テーマパークの入場者数を増やすアイデア」というのを考えてみたい。
この時、粒度=粒の大きさは小さいものから大きなものまで存在する。小さい粒は小粒だがたくさんある。大きい粒は大きいから数は少ないというようなイメージ。
人によって使い方が分かれるが、コミュニケーションをする時に、「小さい粒」と「大きい粒」だと伝達がしづらい。粒のサイズを揃えるほうが円滑になりやすい。
例えば、
大きいものは、「何か面白いイベントをやる」という大きさ。
小さいものは、「お笑い芸人Aさんを読んでBというコントや芝居をやる。その芝居の中でキーワードCを読み上げそれらで抽選イベント、お楽しみイベントを行い、この企画を目玉とする」という細かさ。
これをXさんが「何か面白いイベントをやる」という「大きなアイデア」を考えている時に、Yさんが「・・・というのを考えている」と会話をすると、かなりズレが生じる。
Xさんにとっては、Yさんは「小さく細かすぎる」し、逆にYさんにとってXさんは「大きすぎる」というわけ。
実現や実行を考えるのであれば、細かい点まで作り込むのは当然。ただし、細ければいいということでもない。また大きく考えて外枠を固めるのも良い。しかし、おおざっぱのままでいいというものでもない。
ここでのアイデアの粒度は、コミュニケーションをする際に、とくにその「大きさ」に気をつけて、大きいなら大きく合わせたり、小さいなら小さくという感覚が大事という話。
発想・着想(はっそう・ちゃくそう)
発想は「アイデアを発想する」というように使う。発するということで、考えを出す様子。
着想は「アイデアを着想する」という形で使う。着なので、くっつくイメージが強い。
アイデアを発想するは、内からアイデアを出す形だが、着想の場合は、外から吸い付いてくるイメージ。
実際に僕の場合は「アイデアを発想しよう」とか「着想しよう」という言葉はほとんど使わない。どちらも、アイデアを外または中に入れすぎている気がしてしまうから。
一般的には「発想がない」というのは、「アイデアがない」という意味を示し、「着想がない」とはあまり使わない気がする。「着想」という言葉自体がやや発想者の表現的な言葉だと思われる。
大事なのは、アイデア自体の元や考えている自分などをどういう位置付けとして、「アイデアがどう生まれるか」をちゃんと意識すること。
再現性がないアイデア出しは偶然に近いため、科学的なアイデア発想(ここでは出し方)が大事になってくる。もちろんこれはアイデア発想ツールを指すのでなく、あなたがそれらをアレンジしたり、自分で考えた「最適な」やり方を指す。
実行とアイデア
アイデアは実行性が伴わないものに対して無価値という意見は広く存在する。その考え方は「実行ありき」でいえばまさしくそうなる。
一方で世の中的には「アイデア自体がない」という状況は多々ある。その時にすがりたくなるのが「アイデアの神」であり、アイデア自体の有無にフォーカスが当たると思う。
つまり、アイデアが枯渇してない、アイデアが一定ある状態において、実行有無、実行確度を見ている時は「アイデアに価値はない」と思う。
しかし、後者である「アイデアが求められる」時は、アイデア自体で価値がある。
やや哲学的だが、人は「自分がアイデアはあるが、実行プランがない」というのと、「自分はアイデアはないし、実行プランもない」というのをそこまで明確に分けているか?というと、多分そうではない気がする。それくらい人は「未知なものや何か新しくやることに慣れてない」と感じている。
つまり、新規で何かをやる時は「未知」であり、不安であり、何もないので、「アイデア」が必須。また「実行」という検証や行動も必須。両方いる状況においては、アイデアも実行も価値がある。だからアイデアだけ、実行だけを指摘すること自体が微妙となる。
整理しておくと、
- アイデアがある状況は、実行重視型となる。そのため、「実行できないアイデアは無価値」となりやすい。
- アイデアがない状況は、アイデア重視型となる。そのため、「アイデアが価値がある」となりやすい。
- アイデアも、実行もない、新規でなにかをやる時は、どちらも価値がある。アイデアがあってもいい、実行しているならそれも価値となる。
アイデアも実行もできているのは?というのもあるが、それは多分そのままやればいいのではとなるので、より改善するアイデアが求められるくらいかなと思ったりする。
メモ
以降、随時追加予定ということで。用語集というか、アイデアに関する大橋用語集みたいになってる気がするが、それでよし。ゆるくやっていくスタイルで。
アイデアに関する概念や用語のリクエストがあればどうぞ。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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