絵本作家なるかわしんごさんに聴くシゴトの作り方 その8最終回
なるかわしんごさんへのインタビュー企画今回は第8回目となり最終回となります。80分のロングインタビューでしたがお付き合い頂きありがとうございました!
バックナンバーとして、その1~その7までは以下をご覧ください。
目次
シゴト研究所インタビュー企画
シゴトクリエイターの大橋がシゴト作ってるなあ!とか、この人面白い!という人にインタビューをしてその人のシゴトの考え方をあぶり出す、その人らしさを引き出すのが狙いの企画です。
今回のゲストは絵本作家の生川真悟さん。生川さんとは共通の友人からひょんなところで出会いました。彼の生き方というかスタイルとしては、一言で言うなら「素直さ」がガソリンとなって人生エンジンを動かしているという感じですね。
僕はひねくれているのでこんな素直に人のアドバイスとか意見聴いたことがないし、聴けないと思います(笑)天邪鬼なんだなと思います。
なるかわしんごさんのプロフィール
なるかわしんご(絵本作家・イラストレーター) 1989年(平成元年)生まれ、三重県四日市市在住。中川たかこを師事する。ピース・ピースに所属し、専門学校の絵本コース講師を務め上げた。影響を受けた作家は、M・センダック、ジョン・バーニンガム、和田誠、宮崎駿など。東海若手起業塾8期生、子はたからプロジェクトを立ち上げ、特定非営利活動法人ひだまりの丘理事で活躍中。
(なるかわしんご公式サイトを参考)
インタビュワーは、シゴトクリエイターの大橋です。詳細プロフィールはこちらから。
生はなるかわしんごさん(ゲスト)、大は大橋(インタビュワー)です。太文字は筆者注。なおいくつかのリンクは脚注として解説しています。今回のアイキャッチはなるかわさんの作品「クマのつくりかた」を使わせてもらいました。
収録場所は桑名囲碁将棋サロン庵(いおり)を使わせてもらいました。個室も快適で非常に良かったです。ありがとうございます。
超要約
- リスナーへ向けての何かしらアドバイス
- 他人軸の価値観でなく自分軸にいきなりは切り替えられないので粘りつつ待っていく
- 憧れの人自体にはなれないのでその切り分けを
- ネガティブさを武器にしたら最強かも
- 自分の燃料もやしてガンガンいこう!
他人軸からのアップデートは時間がかかる
大 リスナーへの一言ってことで、何でしたっけ、ネガティブ、否定的なやつ。
生 劣等感
大 それは思います。別に、でもそれどうですか?長くなっちゃいますけど。職業訓練校で感じた実行肯定感が低かったっていうのは解消されたんですか?解決というか。自己啓発的な文章、メッセージを送っていこうってことで…それはどうだったんですか?
生 結局、やっぱり僕、自分のこと好きだし。でも、あんまりスポットライト浴びたいって思ってるわけではないんですけど。何か、自撮りばっか撮るとかっていうタイプではないんですけど。色々来るんですよ、個別でメールとかメッセージとか。親がこう言ってくるんですけどとかって。結局そういう人たちって他人の軸で生きてるんですよ。他人の価値観で。だからすっげえ辛いと思うんですよね。僕も父親の考えとか概念がすっげえアップデートするの大変ですよね、今でも。そこに縛りが出来てるんで。だから、それを壊していく時間が絶対要るんで、やっぱり周りの人たちは待てないとダメだなって思いますね。何か言葉を与えるとかじゃなくて。
大 時間がかかると。
生 そうです。委ねたり待つっていう作業が僕たちには絶対課されてるんだなって思います。
大 何か、待てないですもん。行ったらすぐ変わるみたいな。でもその話、人生相談のラジオとかありますよね、そういう始めたらいいんじゃないですか?絵本作家じゃなくても色んなメッセージ受け付けて、Voicyでまたオーディション募集するから(笑)自分やるのはあまりいいかって感じですかね。
生 僕よりやりたいって思ってる人がやったほうがいいですね。僕そんないいや。
大 待つと。
生 それが一番かなって思いますけどね。言いたいって思ってるやつの…。
ネガティブを武器にして表現していくと強い
大 まあ逆にも聴いてる人で、めっちゃ自己肯定感低かったり、自分嫌いとか、自分消えちゃえばいいじゃないですけど、ネガティブな人も結構いるかもしれないですけどね。この、今、Voicyのアプリ上にそんな沢山いるかわかんないですけど、意外に思ってる人いると思いますし。
生 うまくそれを表現できる方法があったりとか、乗り越えれると結構それって僕は強い…。何か、虐待されてて…みたいな人より、いや俺虐待されてたんでこれ悔しいなって、世の中変えたいですよね、こんなアホみたいなのが起きてて、とかっていうやつのほうが強いじゃないですか。どんだけネガティブな要素を武器に変えれるかっていうか、俺はそういう経験してきてるからわかるっていう強さがやっぱり武器になるっていうか、乗り越えて…。
大 あれですよね、強さ、乗り越える、受け入れてるってことですよね。もう変わらないですからね、もうしょうがないですもんね。でまあ…。
生 開き直ればいいんですよね。
大 開き直れ by 生川氏(笑)格好いいテロップはないですけど。
生 偉そうなことばっかり言ってるな、何か。連敗中…
大 講演依頼来るかもしれない。え、地元のかたなんですか、名古屋圏とか東海圏で聴いてる人少ないと思いますけど。
生 あ、そうなんですか。
大 だって、ベンチャーだし。Voicyベンチャーですし、これからですし。
生 全然、喋ってお金もらう方が楽なんで。そういうのも。まあでも、大学とかに話しにいってますね。こういうの。
大 そうですね。皆さん、貴重な話が聴けたんで、ぜひ、この番組に寄付を(笑)こちらまで。
憧れのその人自体にはなれない
生 何て言うんですか。他人の人生覗き込んで自分とリンクするところってあると思うんで、それでじゃあ僕なら私ならこうするって、その人になろうとするとかっていうとまた嵌るんで。
大 ですね。その人の見えるところになりたいですもんね。さっきの他人軸っていうのは、生きてるっていうのは、普通どうやって自分軸にするんです?無理やりするんですか?
生 まず気づかないとダメですよね。これ、誰かの価値判断でこうしたほうがいいって思ってるとか、そこに気づけないとずっと。
大 何となく、でも、そういう風なんだよねっていう風に思っちゃってるってことですよね。
生 そうです。思考がそっち寄せてってるんですよ。そのまま正解だってなってるんですよ。
大 なるほど、じゃあそれに気づくためには?こういう放送を聴けと(笑)
生 それもありますし。
大 まあわかんないです、きっかけわかんないですもんね。どういう所にあるのか。
自分に向きあって内省していく
生 やっぱり逃げずに自分と会話するっていうか…。どっか旅に出てるとかでもダメなんですよね。やっぱ答えは体ん中にあるんで、そこに視点が行かない限りは、どこかオーストラリア行くとかって言ってもダメなんじゃないかなって思いますけどね。
タイミングとかフィールドはありますけど、やっぱり内省するっていう強さがどっかでタイミングで要るかなって、だから、多分無責任に浴びせる言葉って時には大事かもわかんないです。その人に対して。
無責任にこうしてみたらとか、じゃあやればいいじゃんとかっていうことって結構大事かなって思ったり。そのうえで待てなきゃいけない。
大 何か難しくて、他人で生きている軸みたいなのがもしあるとして、他人軸で生きてる。でもそれ自分の軸にしたいみたいな人って、こうすれば自分軸が見つかるみたいなのをまた信じ込みすぎると危険じゃないですか。何かめちゃくちゃ難しいですよね、そういうの。
生 でもテンション上がってきたりとか、いや、ちょっと待てってなる前の初期感動っていうか、何ていうんですかね、これって誰かがこうやって思うかなって冷静になっていく前の処理って絶対自分の感性に近いっていうか、原始的なものなので。最初にテンション上がってくるもの、そこ結構大事かなって、俺やりてえみたいな、これいいなとか、分析が始まる前に…。
大 それを言うと、いや、そういうのが見つからないですみたいなまた、そんなのがきそう。
生 もうそれはうるせえ、みたいな。それは逃げてるって、本気でそんなこと考えてないです。
大 まあそうなったらいいなってぐらいで。
生 そうです。本気でそうしたいって思ってないから、多分そういう次元の人に対してはもう別にどうでもいいです、何か。もっと困ってる人いっぱいいるんで、本当に。
大 かわいいじゃないですけど、いいよねって感じですよね。
生 そんな平和に、僕こんだけもがいてるのに全然頭角を表わせないのに別にもう今変わらないって思ってる人たちに時間割きたくないです。すげえダークサイドみたいな、普通の人間ってことですよ。
自分の中の燃料を燃やそう
大 ダークサイドっていうか、普通ですよね。でもそれって、人間って嘘つけるじゃないですか。言ってることが本当に考えてない、それはありますからね。それを見抜く人があるじゃないですか、結局。結局こういうことじゃないんですかって、ってなって、そんな話な気がしますけどね。だいぶ長くなりましたけど、ありがとうございました。
生 楽しかったです。
大 楽しかったですか、ありがとうございます。
生 聴いてもらうというのをあんまり意識せずに喋れたんで。
大 でも長時間番組になってきた。1時間っていうVoicyびっくりというか、何だこの番組みたいな(笑)エッジは効いてきたんじゃないかと思います。ここにシゴトクリエイター研究所ありって。
生 研究していくって大事ですよね。
大 研究所ってただつけてるだけですけどね。僕が話聞きたいだけですけどね。いや面白かったです。何か具体的な、実際に絵本作家、もしくは絵本っていうもののなり方の話でもあるなって思って、一人の人の。
でも別にその通りに。これをですね、間違えて個展開けばいいとか、絵本教室行けばなれるとか、もちろんそういうパッケージもあるから試してみるのもいいんですけど、正解じゃないですよね、当然じゃないですか。多分個展開いても、いや、ただみんなただ通り過ぎて終わり、そんなキーマンも現れない、君ここに行った方がいいよとか、それはちょっとありますけど、でも何かそういう所に期待しちゃうっていうのも僕はわかりますし、とは言えでも、個展やらないよりはやった方がいいじゃんと思いますよね。
やりたかったら、その辺りですよね。テクニックとかノウハウとかがあってどうこうっていうのは僕はあまりないんで、どうその、これテクニックとかいけるんじゃねみたいな感覚ですよね。
生 多分、自分の中に何か燃やさないとダメなんですよ。
大 燃料。
生 燃料みたいな。それが何かともしびみたいになるんです、きっと。
大 ありがとうございます。だいぶ長くなりましたけども、今回ゲストに生川真悟さんをお招きしました。ありがとうございました。シゴトクリエイターのシゴト研究所、第4回目ということで、初のゲストトークでしたけども。いや、初ゲストです。
ありがとうございました、本当に、ありがとうございました。またぜひ皆さん、ぜひコメントください。ぜひ何かやりながら、何か作業しながら聴いてまた、コメントいただければと思います。
じゃあこれでまた、次回お会いしましょう。失礼します。ありがとうございます。
生 ありがとうございました。
収録を振り返って
リスナーへのメッセージというところで、劣等感から色々と広がってきました。
人に言われてどうとか、うまくいかないとか、劣等感やネガティブが駄目ということでなく、それで自分の人生を歩んでいるのか、自分軸があるならば「それは他人軸」であって、他人事になってないか。
それらを脱出する、突破して、自分軸を得るには、やはり内省をして、向き合っていくしかない。考えて待つ。これしかないというところでした。
本気でやるという言葉は僕は好きじゃないんですがまさにこういうことを「本気」でやるということになります。
一応いっておくと、生川さんは情熱とか熱いって感じよりも、そこらへんはもう悟ってしまって(笑)「で、どうしたいの?」という本質の話になります。上っ面はいいんですね、面倒だから。そりゃそういうことしなきゃいけない場合もありますけど、なるべくそんな政治やりたいくないですからね。
だからこそ、生川さんでなくても、本質を考える人と話すと一気に試される気がします。本質ありきであればですが、上辺とか表面であればまあ出てこない話でしょう。必要がないですから。
80分インタビューということで収録から相当経っていますがなんとか、ばばばっと出し切ってみました。分かりづらい点等あったかもしれませんが、それは生川さんに講演依頼したり、ラジオなりしゃべる場で聞き出してみてください(笑)
一人の人を掘り下げるとやはり面白く、それを僕でない誰かに届けるというのはやはり面白いです。問題はそれをどこまでの人が聞いたかどうかなんですけど、聞きたい人には届いたとか、ここでは読みたい人には読めるってことが最低出来ただけでも良かったです(実際に他インタビューも多数ありましたが、まあそれはそれとして)。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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