kindle本レビュー。民泊本からITマーケティング本まで

シゴトクリエイターの大橋です。

説得力があるかどうかは結構自分としては大事な指標です。要は経験したかどうかなんですけど、全経験を求めるのでなく、限定的な時間や人生だからこそ、あなたは何をしたのかが問われると思っています。

と軽いコメントをしたところで、早速kindle本レビューいってみましょう。

読んだ本

民泊を始めてわずか半年、もうすぐ私は300万円を失います。: 民泊を始める前に、どうしても知ってほしい「転貸型民泊」の現実と注意点

 

個人の電子書籍だからこそという話です。こういったものをブログに書くかどうかで判断が分かれるところですが、大いに電子書籍でもありだなと思います。あとは読者の知識やどう読むかだけかなと思います。

著者の失敗談を共有してそこから学べる本です。投資に失敗は付き物ですが、どうしたら良かったか、著者なりに書いている部分ではなく自分ならどうだったかを考えてみました。他人に不幸は蜜の味とは分かるのですが別に著者を攻める気はありません。

1.民泊許可物件のグレーさ

分譲マンションでの失敗例もあったと思いますが、そもそも民泊が法的にグレーであった時に、「民泊許可」物件とは、所有者がオッケーですというだけです。つまり分譲マンションであれば区分所有であり、例えば101号室のオーナーはオッケーという単なる個人の「合意」に過ぎません。分譲マンションは管理組合つまりマンションの管理組合での運営であって、そこでNGとされたら終わりですし、普通に考えると客観的にということですが、賃貸で借りているわけでもないのに、「人が出入りしているし、いつも違う人がいる」となって、なんだろう?となるのが心理でしょう。

それらについて民泊許可とは法的にOKではなく、グレーなところを個人オーナーの同意だけで「オッケー」としたこと、そもそも転貸型という意味ではそれしか当時できなかったし、今もそうでしょう(そういう意味では一棟オーナーというのは正しい理解ですね)。

これは別に民泊に限らずですがどこまで見るか。例えば、大学生がいるから賃貸物件としても潤うというのは正しい見方のようにみえます。しかし、もう少し広げてその大学生がいる大学は実は2年後にキャンパス移転が決まっているということを聞いたらどうでしょうか?全く当てが外れてしまいますね。逆に大学の都心化ということから、今度キャンパスが出来るところに建てるのは?それはグッドです。しかし、どこまで学生が来るか、または学生が近くに来る要素があるか(例えば大学近場に住まないで実家から通う学生が多いのであれば賃貸アパートの借り手も少ないので厳しいです)。

そういった思考のスコープがめちゃくちゃ大事です。著者はその点は甘かったと言わざるを得ません。くどいですが民泊ビジネスだからではなく、投資もそうですが、多くはどこまで見えているかで決まることも多いです。

2.コストをかけすぎている

失敗を踏まえて、原価率を3割程度におさえる、つまり転貸なら借りた家賃の3倍程度の売上が見込めてオッケーと示されたかなと思います。

実際に、著者の投資物件では、多くはトントンであり収益があってもコストが掛かりすぎていて儲からないということでした。それはいいのですが、家賃の比重が高いとコストも高いので、儲けも出にくいと。

家賃を入れてそれを原価にして、宿泊料で売上をあげる。分かりやすいのですが、ホテルビジネスなどを考えるとどう空室をなくすかだったり、どういう価格帯で攻めていくか。そのあたりのポートフォリオも大事であって、素人がやって成功できる(ように見せてしまう人も多いですが)ことはないかなと思います。後付というよりも、その道のプロがやれば民泊でも利益を出せられるかなというところです。

3.Airbnb自体が良しとしてない

これは例えば、Airbnbとはあくまでプロがビジネスでやるのではなく、一般のホームステイ感覚が根幹にあるというところです。ですから、投資やビジネスで転貸型というのは「シェアリング」ビジネスには少し相性が悪い印象です。

よって、国や政府が保護をする意味で新民泊法なるものが出てくるわけですが、これらは既成の利益やビジネスとの闘いなのでぐらぐらすることは確かです。

Airbnb自体でどこまで集客するかは分かりませんが、ポータルサイトで集客できない限り意味がないのと、その運営側の意図やどう考えているかもしっかりと把握しておかないと不安ですね。

あと儲かる話は誰もが聞いて実行する人が少ないとは言え、簡単にできるなら誰も参入しやすいです。それらの知見が足りなかったということになります。

著者が失敗を公開していくのは悪くないと思いました。同時に、投資である限りそのリスクを最小限にしつつ、成功確率や成長率?を設定して勝っていくのも投資の継続にかかせません。

著者は懲りたことはあるが、さらによく出来るということで今後またぜひチャレンジして知見を共有してもらえるとうれしいですね。

小さな美容室が強みを見つけて勝つための10の法則 (club HERO’S パブリッシング)

これは面白いです。小さな美容室のためとありますが、他のビジネスでもスモールビジネスとして参考になることがたくさんあります。

目次の法則だけ追うとどこかで聞いたことがあるとか見たことがあることかもしれませんが、それを知っているのとやってわかっているのは全く別物です。

著者は自らの経験を踏まえて、実際に試行錯誤をして結果を出したのであって、これらは演繹でなく、経験による帰納的な結果に過ぎません。

美容室だけでなく、スモールビジネスを始めた人やなかなかうまくいってない人が読むと励みになるかなと思いました。面白かったです。

 

白本

サクサク読めて面白かったです。QandA形式によって、著者の考え方をより理解出来るものです。印象に残ったのは、著者が交通費をかけて飛行機で各地を移動しているのでなく、交通費はあくまでクライアントからもらっているお金で移動している点が印象に残りました(笑)主題はそこではないですが、著者のようなノマドライフスタイルにあこがれてもそういった点のコストを考えると、まずシゴトづくりをどうするかと考えてしまい途方もくれてしまいそうです。

僕はノマドライフをしたいわけではないですが、著者の生き方は面白いなと思って読んでみました。

 

金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編

永江さんのブログからのいわゆるブログ本ですね。面白かったです。芸能トピックとかは飛ばしつつ、マーケティングとかの話が面白いですね。そのあたりはザッピングしたほうがいいと思います。ボリュームはかなりありますので。

永江さん知らない方もまとめて読むというのはいいと思いました。

おわりに

久しぶりのレビューになってしまってますが、最近はkindle本もいいのですが、紙本も読んでますが、そのレビューあげてないですね。そのあたりは感覚の問題で、別にamazon紹介もできるしいいのですが、単にkindle本面白いよねというのを出したいところがあるかもしれません。

また気が向いたら紙本レビューは書いていきますし、紙本レビューがしたくないわけではないので(笑)

 

 

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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