アイデアコミュニティ「blabo」が終わった。14年間お疲れ様でした。

あのblaboが急にサービスが終わりました・・・。スクショ取っておきましたが、世間的な関心は低いのでしょうね。
ざっくりですが、かなり初期からいたので、というかメールでの案内もなかったような、そこのあたりは悲しいですが、まあしょうがないのでしょう。
ざっと振り返ってみます。
目次
ブラボーとは
blaboということで、アイデアを出して企業がそこからネーミングや商品化していく場でした。途中CCC系に譲渡されて、最終的に2025年9月末にクローズしました。

アプリ版はその前の5月1日にクローズしていたので、そもそもクローズ予定だったかもしれないですね。

最初はどういうサービスだったか
元々は、坂田直樹氏が2011年から立ち上げた事業です。登録者数はCCC譲渡(子会社化)で約2.5万人程度いたようです。うろ覚えですが、僕もこの2011年かはおいておいて、結構前に登録してユーザーして使っていました。
コミュニティはポジティブ&ハッピーみたいな場でしたね。とりあえず出すと誰か反応してくれる。1課題案件に数百はコメントがあったような。なので、自治体向けだと地方創生ネタとか、企業だと大手の消費財というか、食品とかが多いイメージでした。
雰囲気としては、坂田氏が東洋経済にいくつか記事を出しているのでそこが面白いかもしれません。雰囲気ですね。
2018年にCCCグループ入り
そして、2018年にはCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)にグループ入りします。意図としてはここから拡大、グロースする感じだったようですね。
2020年には組織再編で、CCCマーケティング株式会社に取り込まれたようです。まあ組織が変わるだけでCCCの内部の話程度と思っています。
CCCマーケティング、共創コミュニティ「Blabo!」を合併し、生活者と企業の課題解決を実現する共創プラットフォームを構築
まあ、結果的に7年と大分経っていますが、シンプルにうまく本体CCCやマーケティングと重なりが悪かったのかなと思っています。推測です。
日本最大の共創コミュニティ『Blabo!』で T ポイントサービスがスタート~自分のアイデアを投稿すると T ポイントが貯まる!~
これなんかは2018年で確かにTポイント、今はVポイントになってますが、面白いですよね。でも、これってポイ活っぽいですし、あんまりハマらないなと。少なくともポイ活をすることで、そのやろうとするアイデア投稿の気持ちが失われるかもしれない、というのもありそうです。ポイントは少額ですからね。投稿で10ポイントだったようですね・・・。
Web担などの記事もあった
これは広告記事なのか、分かりづらいですが、多分インタビュー記事なのかな。2023年のものがありました。
生活者のホンネをどう調べる? インサイトを発見する「Blabo!」を、Web担編集部が使ってみた
こんな感じでクライアントはお題を出して声を集められる。ただこの頃にはすでにCCC入りしているので、お題が面白くなかったのと、ほとんど見てませんでしたね。アクティブな人も減っていって、または案件自体がインタビュー、アンケート化していた気がします。
つまり、クライアント側の法人需要を取れなかったのかなと推測しています。上の記事でカレーの話をしていますが、このハウス食品の事例はおそらく2018年のCCC入り前です。
ソースはこちらで、日経Xトレンドだと、2017年8月発売のシチュー新商品として出しています。これはしかも、2015年頃にblaboでデータを集めていってというのなので、大分前ですよね。
こちらは、求人記事ですが、坂田さんの感覚は、確かに普通の人の考えが面白いというところで、それをうまく出してきたのが、ブラボーだったのかなと思います。CCC入りによってそれらがうまーく出せなかったか、うまくマッチしていかなくなった。理由はわからないですよ(笑)
ヒット商品の生みの親は、マーケティングの専門家でなく「普通の人」。「Blabo!」が目指す”生活者が主役の共創社会”とは #求人あり
CCCからすれば使いづらいコミュニティだったかと推測
あくまで推測ですよ。
Vポイントもですが、今は大きなわけで、様々なデータを7000万近い?莫大なものがあるときに、個別の意見をちまちま集めて(笑)ってblaboのことですけど、それって事業を大きくできないか、うまくスケールできなかった。本体の意向もなどもありそうです。
CCCMKホールディングスのサイトにはblabo事例がスライダーででてきています(笑)

こちらの記事はTHE SUIT COMPANYの青山商事の例となっていますが、2021年10月でしたね。そこからあまり動かずだったかもしれません。
法人営業×案件獲得×分析みたいなことをしていって、掲載料や商品開発やコンサルティングでフィーを取るかなと思います。昔のblaboはそんな感じだった気がします。確か数十万円程度は取るはずで、その額は大手企業でないとまあ払えないですよね。
ストロー効果って言葉があります。名古屋でいえば、リニアができると東京にいけるがゆえに、名古屋にいる意味がなくなり東京に吸われるわけです(笑)今回がストロー効果かは分かりませんが、巨大なデータベースやプラットフォームに接続すると、規模では3万人、アクティブはもっと少ないでしょう。1割もいればいいのでしょう。つまり3000人規模。それらの意見をもらいながらどうにかしていく。
それは全然悪くないのだけど、ビジネスとして考えると意外にハマらなかった。そういうものだと思います。多分ですけどね。
何か面白いネタがあれば情報を頂ければ嬉しいです。
ブラボーの良かったところ
ブラボー自体は良いサービスだと思います。2011年から譲渡されたとはいえ、14年お疲れ様でした。最後は後味が良くないサービス的な意味でのシステム障害=そのメンテナンスもできなかったか、しなかったのかは突っ込みたいところですが、わからないところです。
コミュニティで集まりアイデアを出すとか、それがビジネスのやり方によっては成立する。そういうことを示した稀有だと思いますが実例だと思います。そうやって生活者コミュニティだの、コミュニティマーケティングだのが流行ったり色々言われた時代でもあったかなと思います。いまだと当たり前過ぎるわけですが、そのコミュニティを維持するほうが大変なんですよね、きっと。
素人なりプロでもない人が、アイデアを出す場があり、それが受け入れられたり聞いてもらえるという意味で良かったのだろうと思います。
そしてそれが単なるサークルや活動とかでなく、きっちりとビジネスやマーケティングのサービスとして乗せられたのは坂田氏やブラボーの実力とも言えそうです。
すでにサービスはなくなりましたが、まだまだ学べるものが、過去記事からもあるかもしれません。
いずれにせよお疲れ様でした。
おわりに
2009年頃からアイデア活動だ!といっていた自分にとっては、ある種めちゃくちゃ使っていたわけではないのですが、常にあるサービスという感覚でした。すいません、あまり使っておらずで(笑)
ただ、そういう存在が消えるというのは、地元の観光スポットが消えるみたいなぽっかりとした穴が・・・空いたわけではないですが、若干それくらいのインパクトはあります。知らない人からみれば、ただの一つのサービスなんですけどね。
その頃からやっていて今もやり続けてる人はいるか分かりませんが、まだ生存しているはずです(笑)僕も生きています。
アイデア自体を素朴にマッチングするようなサービスはしんどいとは思いますが、うまく工夫すれば色々できるかもしれない。そこは常にチャンスを睨みつつやっていきたいですね。
今後はこういったサービスは過去事例としてあったと扱われて、どう捉えていくかとなりそうですね。
筆者プロフィール

- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア採択実績数は474件。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
最新の投稿
アイデアネタ2025年11月14日ChatGPTは肯定する傾向があるならそれを踏まえて慣れてしまえばいいかも
リサーチ2025年11月13日ココナラはマーケットプレイス事業は頭打ち感ありか、エージェント事業がどこまで伸ばせるか
アイデアネタ2025年11月12日絵を描いて戦わせるというアイデアが面白そう
アイデアネタ2025年11月11日MOSHがつくる指名経済という概念が面白い












