フリーランス支援プラットフォーム「Teamlancer」を弔う

執筆時点でサービスはまだ2ヶ月はあるのですが、公式で新規登録停止、2022年12月で終わるというお知らせがあったので、弔ってみます。

Teamlancer(チームランサー)ユーザー新規登録停止及び一般向けサービス終了のご案内

フリーランスやプロジェクトビルド系サービスの1つ

この手のいわゆるチームを作り、それぞれのメンバーはフリーランスを中心にいわばサークルではないけど、ややプロジェクトとして、事業やサービスとしてコミットしていくようなサービス・・・長いですがこういったものをチームビルド系サービスとか色々名付けられていた気がしますが、その手のサービスです。

似たものを挙げると、TEAMKIT(2021年3月末で終わっていました)とかですかね。他にもあった気がしますが、TEAMKITの理由にもあるように、フリーランスや組成されたプロジェクトチームと、それを企業側につないでいくのが困難だったというところがあるのかなと。

ロジックだけ見れば、フリーランスが集う場やプラットフォームなので、それに対して企業が依頼をかけるってありそうじゃないですか。でも、企業側からすればどこの馬の骨(笑)とも分からない人たちに対して何をするのかってことなんですよね。評価の仕方として何か見せないといけないし、ビジネスとなるとまた違ってくるというところでしょうか。

Teamlancerもビジネスとしてとくに企業向けのPROKULに集中するニュアンスと読めましたが、結果的に自社で囲い込んで、そこに企業からオーダーしてもらうほうがいいと。要するに大きな仕組みは変わらないのですが、フリーランスがそこで活動する余地があるかないかってことです。今まではあったことで何か生み出そうとしたけど、やってみたけどそれほど価値が生まれなかった。ここでの価値とはフリーランス個人が動いた価値やプロジェクトによって生まれた価値なんてそりゃあると思うんですよ、どう転んでもあると。

でもですね、それをみて企業がいちいち依頼するかというとそれはないと。そのギャップなんですよね。であれば、運営する企業側でまとめて、人材プールではないけどそこで最適な人をアサインするほうがいいと。むしろ、その担保(どういう人を選ぶか、どういうプロジェクトと考え企画するかというところ)を企業側が求めるというイメージです。

なので企業側からすると、フリーランスなどに依頼する場合の頼れるパートナーみたいな位置づけですよね。

そういった課題を突破できなかったというのが1つの結論となります。お疲れ様でしたというわけですが、一方でこれはやはりマネタイズが出来ないだけであって、単に人が集まる場として趣味ベースでやるなら全然ありなんですよね。ビジネスとして考えるとまあ成り立たなかったという結論となるわけです。

使ってみた感想としては

一時期このTeamlancerは使っていました。とはいえ顧客体験として成功体験はほぼなくて、色々な依頼としてこういう人を探していますからメッセージがあって、そこで応募したこともありました。

ただ全てにおいて中途半端で、依頼者であるフリーランスも良くも悪くも雑だったんですね。雑というのは、コミットしないということですね。つまり募集かけるけど、その詰めも甘いというか。そして誰でもいい感が強いと。結果的にもですよね。

問題はまだあって、報酬をどうするかです。決済的なものはないはずで、これこそフリーランスがやるなら契約する場合は自己責任で別のプラットフォームや仕組みを使うと。そういう仕組なんですよね。あくまでTeamlancerはマッチングするとか、そこの場を提供するに過ぎないと。それ以上でも以下でもなかったはずです。

この手のサービスが運営でうまくいくイメージもなかったですし、仮にあればそれはすごいと。あとフリーランス側もここで募集して出会いを求めるのもなかなか厳しいんだろうとも思いました。募集はしていないですが。

簡単にいえば、bosyuは無くなりましたが、bosyuより粒度は企画より、プロジェクトよりで。昔あったインスタントチームというのも使っていましたが、それよりITよりではないみたいな印象でした。本質的にマッチングサービス、プラットフォームサービスで、ターゲットがフリーランスということだったのかなと。運営企業はそこに強みを持っているとも言えるはずなので。そこは自社強みを活かしていたとも言えるでしょう。

参入障壁も低いわけで、真似はできそうです。単にプラットフォームとしていえば、人が集まって継続できるかだけでしょうか。あとは価値、そこにくる意味を出せないとなんでもつまらないので終わっちゃいますよね。

今後どうなっていくか

この手のプラットフォーム系サービスがうまくいかないはわりと当たり前なので、そこまでクリティカルではないかなと思います。

うまくいくかはおいておいて方向性はやはり企業側のニーズに寄り添ったものになっていくか、そっちに合わせるしかないんですよね。本当にその通りで。あとは頑張ってそこなんだよーというかゆいところに手が届くものを作るしかないと。

例えば、フリーランスのマネジメント的なものですよね、pasture的なものは今色々あるのかなとPROBASEとかも。。これはSaasサービス的なもので企業向けでフリーランス管理みたいなものになる、組織向けツールですよね。プラットフォームではないですよね。そういう切り口になっていく気がします。

または普通に企業側の案件や依頼があるのでそれを仲介するようなもの、先のPROKULもそうですが、ProSharingみたいなもの。この手のものは副業系からパラレル系、色々あり過ぎてどうかが謎なんですがまああることは確かですが、細分化出来るほど広がりがあるかは疑問な感じは拭えてないですね。これは人材データベースを作れたり、そこそこ企業取引と開拓ができればできそうだなと。ただずっと継続するとなるとまた結構しんどそうな印象もあります。でもこの切り口は消えなさそうです。課題は先と似ていて、結局企業→フリーランスとかって依頼感覚が通常・普通となっていくかってところですよね。少しずつ変わっていくかもしれないですけどね。

チームビルドというところでは、チームやプロジェクトの狙いが少し違うというか、例えばスタートアップ系というところでは、crewwのSTATUP STUDIOとかですかね。よりインターンシップとかなるとSANKAKUとかがありますよね。フリーランス=スタートアップではないので、ここの考え方、とくに働くこと、どうやってビジネスをするかみたいなところで、かなり差がある気がします。別にスタートアップが良いとも思ってないですし、フリーランスが悪いとかもないです。最適なものがあるといいんじゃないかなってくらいですね。ただこのチームビルドとかプロジェクト募集型って、結局マッチングであるところが消えないので、新規登録者が増えるかどうか、そして成功体験が積めるかなのかなと考えています。僕の中ではこれらのオンラインチームでやりきるのはとても難しいという印象です。

例外を言えば、リアルやある程度の付き合いがあるという関係性があった上で、オンラインでコミュニケーションをするというオンラインが単なるコミュニケーションツールとなっていれば良いかなと。なぜかというと、プロジェクト、とくに事業となるとそれをやりきるのが大変なので、やり続けるのってとても困難だと。出来る場合はそれなりの環境や囲い込みがあると思っていて、それが良くも悪くも勤めるというようなスタイルだったりするのかなと。とはいえ会社員というスタイルが最終形態とはとても思えないので、もっとやり方はあるのかもしれないなと感じています。

ざっといえば、色々切り口はあれど、結果的に企業側のニーズがもろに影響しがちなんですよね。または個人やスタートアップ的に徒党を組んでも結局は何かしら形にしていって本気度を示して巻き込んでいくとなると、誰かが個人がコミットして巻き込むとか、ちょっとしんどくなりそうな気もすると。

そこを緩めてチーム作ってオンラインで好きな時に動けるーは楽そうで最適解な気がするんですけど、それは逆にいつでもいい=誰もやらないってことになりがちで、人間って本当難しい生き物だな(笑)と僕は感じました。

それこそUberEATSのように働くとしたら働けるようなスポットバイトのようなタイミーでしたか、そういうのはとても合理的ですよね。ただ合理的となると、スタッフとか仲間とか、誰かと関係性が見えづらくなるのと、構築できないので、社会関係資本みたいな生まれないと。それはとても不安になるのでそのケアというかサポートですよね、必要かなと思います。そこはニーズがあるかもですね。ただそこにプレイヤーがお金を出せるかは別なので、何か考えても面白いかもしれないですね。

おわりに

感覚ではビジネスとしては難しそうなサービスだなと感じていたところで、やはりそのままでは厳しかったのかなと感じました。これで大きめのチームビルド系、フリーランス向けものですが一区切りついた気がします。

フリーランス的な働き方は1つに過ぎないと思いますが、実際にフリーランス自体は200-400万人くらいの規模で、多くは普通に受託したり働くわけでゴリゴリとサービスを作ってという人はかなりレアだと思います。つまり、普通に可処分時間も少ないわけで、冷静に考えれば当たり前ですが、それでも新規でなにかやろうという人はいるわけで、それはどんな人でも一緒ですよね。でもそれでも1割位だとすると、20-40万人くらいがマックスなのかなと。

分かりづらいですが、よりやりたいならスタートアップ的なものもあれば、スモールビジネス的なチームでしれっと動くのもあるだろうし、パラレル的にいくつも契約した企業とやるのもあるし、色々ですよね。所属だけで決められないのは僕の中では普通ですが、まだまだ所属が1つという人が多くて、タイミングが早かっただけというのもありえます。

再度狙ってまた似たようなサービスが出てくることも考えられるのでその時、同じ轍を踏むことはないように、違う工夫やアイデアが出てくるのでそこを注目するとより面白いかなと感じました。

ライター

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者。生まれてくるアイデアをビジネス化出来ないかを考え続け、アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談やビジネス企画の実績多数。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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