募集特化型サービス「bosyu」を弔う

bosyuという文字通り募集に特化したサービスが終了しました。実際に完全停止は2ヶ月くらい先ですが、既に新規応募もできないので実質終了ということで、弔っていきたいと思います。

代表の石倉さんがnoteに書いているので細かいところはそちらをどうぞ。bosyuを今までご利用いただいていたみなさまへ

bosyuとは何だったのか

ユーザーとして色々使わせてもらいました。実際に出来ることは、求人であったり、仕事募集や外注先依頼とか、もちろん0円から有償まで様々でした。

ある種のカオス感が面白く、ビジネス、趣味、プライベート様々でした。

この手のサービスは意外になく、なぜないかといえば、単純にマネタイズが難しいか、コストがかかるか(監視パトロールなど、実際に簡単に考えがちですが妙な人が出てくるわけですね)、他は色々言えますが、成長性がどうとかそんなところですかね。リピートして使う人もいるでしょうし、ある種スパムっぽいと僕は思っちゃいますが何度も目にするのはそんな印象ですね。

よって、面白いユーザー体験やサービスとしては評価できるんですね。実際にはやさしい世界観、確かこのサービスは簡単に誰か仕事をしたり、できるということを行うサービスだったはずと認識しているので、それはある程度できたのかなと。一方で、趣味や個人レベルで小さくやるならいいのですが、多分それだとこの規模感でできなかったはずです。

つまり、個人開発であって小さく回す運営イメージでは、ユーザーが付きづらく人員も投下できない。リソース不足って言葉で終わるだけなんですが、じゃあリソースを会社として企業として投下したところで、リターンがエモくないってことですよね。もちろん、金銭的報酬ではないものもあるし、そこはめちゃくちゃ分かるものの、というか誰もがそれを知っている中で、結局続けるのはしんどいという結論だったのではないかと、もちろん推測です。

というわけで、お疲れ様でした。トータルで見ても良いサービスだったと思います。

惜しまれるサービス

失くなってないので正確ではないですが、確か本ブログでも過去にエッセイ投稿サービス「ショートノート」を弔うということで、ショートノートの世界観が近いなあと。

これも確かユーザーに惜しまれて、今の運営会社が名乗りあげたはず、というところで、この世界観に似てるんですよね。

ユーザーからすれば、使っていたサービスがなくなった、だけなのですが、人によっては思い入れがあったり、うまく活用した人には痛いのと、あと代替がきかないのかなと思ったりします。

例えばブログサービスとしてのショートノートがあるとしますよね。まあ実際にはブログっぽいサービスなんですよ。多分予想ですが、そこにいるユーザーやそれこそ「やさしい世界観」みたいなのが、表現があっているか分かりませんが、そこでしかないか、他だとあまりないみたいな感じ、になっていたんですね。

もっといえば、友人でもないが、知人でもない、知らないのだが話を聞いてくれるような場、存在を生成できたというと、まあこれはものすごいことなんですよね。それだけの価値を生成できることがですね。ただこれ「お金」にできなくてですね、100億かけてもつくれないともいえるし、1万人で汗水流して考えても作れない(笑)そんなプライスレスな価値ですよね。

bosyuも単に継続云々であってその最適解がまあきついだけであって、仮にこれが誰かが無理せずできたなら継続でしょうし、誰かが負担する感が強かったのかなとも言えます。このお金で生み出せない価値、またはお金を出しても作れない価値こそがまさにサービスの価値といっていいはずです。一方で矛盾というか、それこそまさにお金にできないから、マネタイズというものはできないわけでして。

この葛藤って、もちろん価値があってそれを感じる人がいて、成立しているからこそいえるのですが、言えないと、さっさと価値や成立目指すってことになるんですよね(笑)とはいえ、それも人のスケール、企業や目指すスケール次第なので、別の会社がやっていたらまた別のbosyuだったのだろうとも思ったりします。

誰か継ぐとかは知らないのですが、仮に続くとしてどうするか。ショートノートなんて褒めておきながら僕はもういいかな(笑)ということで使ってないですし、ひどいなあと。一方で悪い印象があるわけでもないので、単に離脱といっていい。そういうサービスはかなりありますから、そこはもうしょうがない。というか、アプリやサービスがめちゃくちゃある中で、ガッチリ心を掴むってまあ大変ですよね。サービス開発すれば見える世界ってやつでしょうか。

世界観の生成の面白さ

bosyuもですが、独特の世界観があるとして、それを作れるってやはり価値だなと。ファシリテーションでもいいし、それがビジネスでもいいし、あの人だとなんか言えちゃうみたいな。そういう空気感って苦手な人もいるかもしれないですが、それがデジタルでも出来るって、やはり使う人の感覚でしょう。

乱暴にいえば、利他感がある人が多ければなんか温かいし、利己感があればギスギスするはずです。会社とか組織とか、任意の団体なんでもいいのですけど、そんな感じじゃないでしょうか。

ではそうしないためには?そう結構簡単で、使う人、最初の人とそれで次に来そうな人が、同じような感覚の人を呼ぶのがいいですよね。そういう意味ではコミュニティに近いですかね。ただ趣味とビジネスではかち合わないので、そこを許容するというか。そこは最低要りますね。

ただ奪ってやろうとか、全てオレのものだ!って人はまあ使いづらいのかなと。仮にそれでマッチングしてもずれるはずです。そもそも世界観がズレているので(笑)

要はファストフードでしっかり丁寧に作った手作りの味を求めてカウンターにクレームをしているくらいってことです。それに気づいてあえてやる人はかなり意図を感じるわけですが、そうでないなら初心というとことで良いのではないでしょうか。

そして、サービス開発から見ると、そういう世界観構築は簡単じゃないですし、とはいえ価値の生成という意味ではエモく、多少ビジネスにならなくてもやるべきというほうが僕は好きですね。ただ、それは好みであって、お金にならないことをボランティア的にやるのもしんどいのも百もいや、千億くらい承知な上で言っています。

正直なところきつそうだなあというところもあったので、それはそれで良くてじゃあということで終了というのは良い判断なんだなあと思うわけです。実際にこれらを失敗というのは難しいのですけど、仮に失敗だったとしても、サービスから様々に得たこと、僕もですが、そういう人がいて世界観の生成につながるとか、新しいことをやるとかはエモいなあと。そういう流れがいいですよね。

昔bosyuというサービスがあってねはさすがに忘れられるかもしれないですけど、それはおいておいて、体験した人や色々試した人はその体験は経験値となってアイデアの幅になるとも思うので、まあ何にせよ使っていて良かったなあという着地です。

抽象的であれば価値は高い

僕の考えとして最近思っているのは、こういう「やさしい世界観」みたいなもの、または「仕事を簡単にできて体験して経験を積める」でもなんでもいいのですけど、今までになかったか、またはあったけどあんま回ってないとか、色々考えて、まさに「アイデア」ですけど、それが出来るって価値が高いんですよね。

サービス開発していて思うのは、この抽象概念と具体を何度も行き来することが出来るか。コンセプトとかミッション掲げるのって出来るわけですよ。でも言うだけなら価値は薄いので、それを具体的にやるとこうなるって見せなきゃいけないですよね。少なくとも自分が言っていることを完全実行とかでなくてもいいのですが、「やさしい世界観」とかいってるのに、人にやさしくないというか(笑)でもこれよくあるんですよ。不思議じゃないですか?

ビジネスなら、それ自分で良いと思ってサービスを売ってないとか(笑)自分でなく他人だから関係ないみたいな。まあそれだと売れないですよね。気持ちも動かないし、人を口説けないというか。だからそれはもっと手前の話の罠というよりもミスでしょう。でも当事者であればあるほど気づきづらいかもしれないですね。

それはさておき、そういう抽象的な概念を形にしていくこと。これがある種のサービス開発の醍醐味だし、あとサービス開発でなくても、起業でも、ビジネスでもなんでもそうですけど、そこが面白いなあと改めて感じています。

もしかしたらbosyuみたいなサービスが今後生まれてくるかもしれないですけど、クローンではほぼ意味がないので(完全コピーだとしても、それを誰が回すかとなると、運営する人やチームや企業がどのレベル感でやっているかだけですからね。熱量もないとすぐ消えるはずです)、何かその後続サービスがうまく拾えるといいですね。でも、結構言うは易く行うは難しの世界かなと僕は見ています。

bosyuから学んだこと

ざっと最後にまとめてみます。

  • 世界観の形成は成功していたといっていい。運営会社とのコンセプトもズレてないと思う。
  • 成長できるかどうかみたいなある種の判断を迫られる時に、アクセルを踏むだけではない、ある種損切りの判断は適切に感じられる。完全に消えたのでなく後継サービスに充当されるので。
  • UIUXなど磨かれていてそれも世界観とマッチしている。とはいえbosyuの報酬支払がどちらかなのか非常に分かりづらく、最終的にはカッコ書きで募集側が払うのかなどと分かりやすくなっていた気がする。そのズレはあれど、全体的にシンプルなサービスでありながら、いやだからこそ仮説検証が回っていたのではないかといえそう。いわゆるスプリント的なやつ。
  • コストとしてどこまで改善ができるかのさじ加減。ビジネスで言えばリソースが限られるのでどこまで投下し、ある一定はやらないか。有限な時間をどう投下するかを考えさせられる。
  • 自分ならどうするかを考えるととても良いサービスだし面白いけど、実際に継続が難しいという判断は適性という感覚を覚えた。だからこそ、面白ければいいとか魅力的であればいいというわけでもないというのが分かる。もちろん面白くないが続くサービスが「魅力的なのか」というとこれは個人の信条ではないかとも思う。仕事やサービスに「面白さ」を求めない人も多いので、価値観に近いというところ。
  • CtoCマッチングではユニークサービスでありマッチングとしても様々なものが出てきて消えていったところでは知っている人は知っているサービスだったかも。そういうところで遊ばせてもらったのはとても有意義だった

良いサービスありがとうございました!

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