観察ノック10本目:幻想世界で見た人を虜にする
観察内容
名古屋駅のKITTEに訪れたところ、ビル正面玄関前の外の掲示パネル(斜めに立っているやつ)に可愛いポスターがありました。面白いなと思った写真を撮った後、中に入って移動するとまた別の雰囲気のポスターが。このクリエイティブは好きで思わず人に話してしまいました。
というところで、ここでも書くわけですがこういうのが口コミになるんだろうなあと感じたネタです。良いものは誰かに伝えたいから、ぜひ気になったら見に行ってみてください(笑)
なぜ面白いか?
可愛らしいポスターがいい
可愛ければいいとかでもないのですが可愛さは感情を動かします。
このポスターの解説ではないのですが、僕が感じたのは、以下のとおりです。
- お、なんかある。
- ポスターか、あっ、砂時計だ。
- 冬だけの・・ああ、ご飯とかレストランとかの話かな
- なんか違和感だとおもったら、砂がミルクになってて、雪とミルクが一体化しててコーヒーに流れてる
- 面白いじゃん
というのでパシャリ。あとで気づいたのはちゃんとお皿の上に乗っているんですね。
僕はこういう幻想的なクリエイティブは好きで、想像力を掻き立てられますよね。
一個だけじゃない、もう1つあった
正式に2つあるとか、いくつあるかは分からないのですが、印象に残ったなーといって歩いていると、KITTE内にまた似たようなものがありました。
これでさらに印象付けられるわけですね。
キャッチコピーはそのまま。上の雪も同じ。ただ背景と下にあるものがパウダースノーよろしく粉になっていてケーキに降り掛かって美味しそうです。
砂時計が示すものは、その時、3分とか限られた時間というわけで、それがこのKITTEの中で過ごす時間であるとか、誰かとご飯を食べたり、コーヒーを飲む時間かもしれません。そういう時間を、ぎゅっと砂時計の中に閉じ込めることで、つまり、皿の上に砂時計をのせ、その砂時計の中でカフェやケーキと言う時間がある、というところで、伝えたかったのではないかと想像しました。
これを見てそこまで解釈しなくても「あ、なんかいい」「どっかでお茶でもするか」とか「ケーキでも食べるか」とかなる感じです。急いでいたのでそれはなかったんですけど、いやあいいクリエイティブだなあと。
アイデア
ストレートに自分の仕事を伝える
話題づくりなんてまあ難しいというか狙って出来るものではないと、諦めるのでなくその上で「どうすれば少しでも興味を持ってもらえるか」を考えます。上のポスターは雰囲気が柔らかいのでおそらく男性よりも女性が反応しやすく、これは女性向けにKITTEでゆっくりしてね、というメッセージをちょっとしたウィットとユーモアで示したといっていいでしょう。
例えば名古屋のラシックであれば毎年ダジャレと周年記念で合わせているクリエイティブがありますが、分かっていても目にうつったり、記憶に残るんですよね。無意識レベルな印象。
レストランやカフェがあることをもしかしてKITTEに行く人は知らないかもしれないですし(地下には飲食店があるし)、シンプルにうちは食べ物屋です、カフェです、ケーキもあるのですというのは刺さることもあるかもしれません。
もちろんこれで男性に訴えるのは厳しいかもしれないので、誰に訴えたいか考えたいところですよね。
共通記号として使う
実際にこの砂時計はないわけでしょうが、ポケットティッシュであるとか、カフェのお手拭きであるとか、どこかに共通記号として出てくると楽しそうですよね。ビル内にポスター掲示をすることはできそうですが、各テナント内となると話が違ってくるかもしれませんが。
共通記号=一体感=盛り上がると思うのでそこから他とは違う体験が出来ることは記憶に残ります。それが次の来店につながるかもしれません。
例えば僕はこれで次は何かないかを来店時により注意するようになったわけですから。
切り口
- ポスターは広告効果も測定できないしデジタルではない。しかしその味や世界を一瞬で切り取ることはできそう。そういう味がある表現をするならどういうものがいいだろうか?
- 幻想的な世界観を自分が好きなものに入れてみよう。アートや芸術になっているわけではないが、溶ける雪だるま砂糖みたいなものとか、ストーンチョコなどはちょっと常に面白い印象がある。
- 面白いと思ったものは写真を撮ってみてあとでじっくり見るのは良い刺激になるかもしれない。
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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