観察ノック22本目:トイレットペーパーが長尺化する

観察事象

最近見かけて気になったのは、トイレットペーパーが長くなったということです。昔からあったかな?というと多分あってもそこまでメジャーでなかったのか、見かけなかった気がします。多分。

調べてみると、

日本製紙、トイレットペーパーを全て長尺製品にhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ296790Z20C21A3000000

日本製紙のPRでは、

「定番」をやめるという、決断
トイレットロール 12 ロールの生産を終了し、「長持ちロール」へ

となっていて、一般的な12ロールは終了して、全部長尺化するということのようです。面白いですね。

何が面白いか

輸送時の積載量などが向上

重さは重くなるわけですが、体積が小さくなるのでより積めるわけですね。他にも、PRによれば、包装資源も少なくなるのと、輸送回数が減るのでCO2の削減にもなるようです。

算定結果では、1.5倍シングルでは7%程度の削減ですが、1.5倍ダブルも同様ですが、3倍ダブルまでいくと削減率は41%までくるのでかなり大きいといえそうです。

つまり、メーカー側の運送、物流として、いわゆる業務における改善も大きく、かつCO2排出量を削減できるのが良いということですね。

利用者の手間も省ける

それだけなら企業側の話で終わりますが、利用者にとってもメリットがあります。重くなるのはデメリットですが、その分体積が小さいので持ち運びやすい、長持ちするので取替回数が減ります。実際に使ってみて分かるのは回数減ったなあというところです。これが消費量を増やす結果にもなりそうな感もありますが(心理的に楽なので)、そこはおいておいて、確かにスペースも減るのでいいですよね。

あとトイレットペーパー芯コレクターには痛いですけど、そうでないなら普通にゴミも減るので嬉しいですよね。

あとは単純に防災としてもしばらく持つというのも有用ですよね。

重さというところではあまり軽めの突っ張り棒とかに載せると落ちるかもですよね。あとサイズはやはり大きくなるので、トイレットペーパーホルダーに入らないとかはないですが小さすぎるのだと厳しそうですよね。

徹底比較! トイレットペーパー、ロングvs.通常版で使用感を調査とかも重さの話はないですが面白いですね。

独自技術がある

これ簡単かどうか分からないんですが、解説サイトがあったので見てみました。紙の量が減るとかではなく、実際の紙を圧をかけて圧縮しているというようです。すごいですね。

技術が全てを潤すってこともないですが、こういうことはどんどんやってほしいですね。紙質は気になるほどはないですが、ふわっとした感じはそこまでないのでふわっが好きな人はきついかもですよね。

切り口

  • 同じものを小さくしたり、2倍の長さにしたりという転換はできないだろうか?例えば、同じことを1度やるのと2度やるのは手間が変わらないのであれば増やしてもいけるのでは?ワークショップで4人が8人になっても仮に一緒なら定員を増やすのもそこまで苦ではないですよね。
  • 技術によって解決するとまた違うニーズが生まれるのでは?例えばトイレットペーパーホルダー自体が変わるのもありそうですし、重さに対応できるとか。Amazonなどに合わせたポストもあったとか気がしますが、ポストに入れやすいかなどどんどんニーズによって変わりますよね。
  • 同様の現象は他でもないだろうか?トイレットペーパーが出来るなら・・・外でもできるところがあるかもしれないですね。倍量詰めて、例えばラムネを倍量にして2倍値段になるんだけど、長持ちするから売れるとか。ガムのケース入りのものってそういう常備シーン想定だったはずですから、そういう切り口はありそうですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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